おまえが人を殺すのだ case:『朽千縄沈』

メイン

KP  
 
お前が人を殺すのだ
  
  
とある晩、あなたは夢をみる。
そこは小さな法廷だった、あなたは裁判官のローブを着ている。

朽千縄 沈 「……?」
「ここは……?」
(私は眠りについたはずだが…ここは裁判所か…?)

KP 目の前には檻が二つとその中に人がいる。その真ん中奥には扉がある、扉は今開かない。

扉の前には覆面をかぶった人間が一人、彼は君に話しかける。

仮面の男 「お前が罪を裁くのだ」
「さて、罪人はどちらだ?」

朽千縄 沈 「罪人…?」檻の中をみましょう

仮面の男 「とある日本にひと組の夫婦がいた。ささいな失敗で旦那は妻を殴った。妻は娘と二人毎日旦那の暴力におびえていた。ある日妻は耐え切れなくなった、娘を守るため妻は包丁を振りかざし、夫を切った、幸い命はとりとめたものの男はベッドから二度と起き上がれない身体になった」

朽千縄 沈 「……」

旦那 「俺はわるくねえ、どうして俺がこんなめにあわなきゃならないんだ」

「ごめんなさい、ごめんなさい、このままでは娘が殺されてしまうから」

KP 檻の中には藁の上にボロ切れを敷いただけの粗末な寝台の上で寝たきりになり、妻が入る檻に向かって唾を飛ばしながら罵声を浴びせている。
もうひとつの檻の中では、赤子を抱えた女性が立ちすくんで震えていた。
暴力を受けて腫れあがった頬を涙が伝っている。

旦那 「うるせぇ、うるせぇよっ!お前が、ちゃんとしないから悪いんだ!」

「ごめんなさい、ごめなんなさい…!」

朽千縄 沈 「……」(旦那の方に冷たい目線を向ける)
「暴力はいけません。相手に落ち度があろうとも、それは悪しき行いなのですよ」

旦那 「くそがっ、叩いてやんねぇとわかんねぇだろうが、お前はよぉ!」
「お前のせいで、俺はこっから一歩も動けねぇ!お前のせいでこんなひどい目に!ゆるさねえ!ゆるさねぇっ!」

「でも、子供がうるさいからって、あなたが…!」

朽千縄 沈 「……」

仮面の男 「どちらが罪人か」

朽千縄 沈 「……私は教師です。警察官や判事ほど、法律には明るくありません」
「そんな私に何をしろと。裁けと言うのですか」

仮面の男 「裁くのはお前だ」

朽千縄 沈 「……相手が動けなくなるほどの深傷を負わせたのは、法律的に罰則があるでしょう。無罪とはいかないでしょうね」
「ですがこれは、正当防衛です。夫からの恒常的な暴力、暴言があれば、何をきっかけにしても起こり得ることかと」
「私は、彼が罪人であると思います」

仮面の男 「罪人は、主人の方。間違いないな」

朽千縄 沈 「……? はい」

仮面の男 「罪人は、主人の男」

KP カンカンカン、と高らかに木槌を打ち鳴らす音が響く。

朽千縄 沈 「?…何を」

KP 変化が起きたのは旦那の檻の方だった。
あなたの目の前でそれは起きた。
突如、夫が寝かされた寝台から、檻の天井から、床から。
四方八方から滑らかに刃が滑り出し、何事か喚き散らす男をバターのように裁断していったのだ。

朽千縄 沈 「え……?」

旦那 「ああああああ゛!!!おまえ、さえいなけりゃ゛!!!」
「こんなひどい目にはぁ、あああ゛……!!」

KP 切断された男の眼は、檻の中で無事なままの妻を睨みつけていた。その怒りと憎悪は、あなたにも向けられているように感じられただろう。
壮絶な断末魔を残し、男は血が吹き出す肉の塊となって絶命した。
あなたの選択によってなされた惨劇を、あなたはどう捉えるだろうか。
(0/1d3)

朽千縄 沈 CCB<=69 SANチェック
Cthulhu : (1D100<=69) > 62 > 成功
「これは……?」
「なぜ、この男性は殺されたのですか?」

仮面の男 「……罪人だからだ」
「お前がそう裁いたのだろう?」

朽千縄 沈 「そんな……」
「……」
(こうなると知っていれば、こんなことは……)

仮面の男 「さぁ、次に進むがいい。扉は開いている」

朽千縄 沈 「次…続きがあるというのですか」
「こんなことをさせられるのは、本意ではありません。私を元の場所に戻していただけませんか」

仮面の男 「……無論。すべての罪人を裁くまでは続く」
「終わりはある。安心するといい」

朽千縄 沈 「嫌だと言っているんです……あなたは、何者ですか」
「CCPの人間ですか。また薬か何かを使って、あのような実験を行っているのですか…?」

仮面の男 「実験ではない。これは裁判である」
「お前が人を裁くのだ」

朽千縄 沈 「……ふざけたことを」

仮面の男 「……失礼する」

KP 彼は押し問答を続ける気はないのか、渋るあなたの腕を掴み、強引に扉へと引きずっていく。

朽千縄 沈 抵抗をします

KP 3d6
Cthulhu : (3D6) > 13[5,6,2] > 13
RESB(8-13) STR対抗
Cthulhu : (1d100<=25) > 63 > 失敗
仮面の男は細身に似合わない力であなたを強引に引っ張っていくだろう。

朽千縄 沈 クソ、虫の抵抗か…?

KP 引きずられてくぐった先の部屋もまた、裁判場のようだ。
ここにも二つ檻があり、一つの檻には女性が、もうひとつにはみすぼらしい格好の少年が入れられている。

朽千縄 沈 「………」少年の姿をみつけて、眉をひそめる
「私に、あの二人のどちらかを殺せと言うのですか」

仮面の男 「……」
「とある町にひと組の親子がいた。母子家庭だった。母親は息子を養うために毎日毎日身を粉にして働いた、朝も昼も晩も食うものも食わず、睡眠も削って働いた。しかし生活は苦しくなるばかりだった」
「母親はついに耐えられなくなった、このままでは私も息子もいずれ死んでしまう。母親は子供を捨てた、仕方がなかったと言い聞かせた。その後母親はであった男と再婚した。食うや食わずや、盗みを働き必死に生きた子供は母親を酷く恨んだ、彼は母親の幸せを壊したかった、そうして彼は彼女の旦那を、殺した」

朽千縄 沈 「………貧しさに耐えかねて、子供を見放したのですね」

母親 「どうして彼が死ななければならなかったのでしょう」

子供 「どうして僕を捨てたんだ、許さない、絶対にゆるさない」

朽千縄 沈 「………」

仮面の男 「どちらが罪人であるか」
「お前が選ぶのだ」

朽千縄 沈 ……扉は…開いていないのですね
…では、檻の方を調べます。

KP 檻は鍵開けでは開けられないもので施錠せれており、鉄格子の隙間も細く、人が通れる隙間ではありません。
あなたの力ではねじ曲げることも叶わないでしょう

朽千縄 沈 「………」
(本当にどちらか選ぶしかないのか…)
「……選ばないという選択はありますか」

仮面の男 「ない。どちらを裁くか、かならず選んでもらう」

朽千縄 沈 「……母親は、子供に対ししてはならないことをしました。親としての責任を放棄して、子供を見捨てたことは、彼女の罪です」
「親が子供を助けなくて、誰が子供を助けられるのですか」
(私は、両親が助けてくれたから、こうして生きている…家族にまで見放されていたら、私は…)

仮面の男 「では、罪人は母親か」

朽千縄 沈 「…しかし、殺しはいけません。人殺しもまた罪です。彼は少年法に守られるでしょうが、人の命を奪うことは悪でしょう」

仮面の男 「……では、どちらに罪を問う?」

朽千縄 沈 「……どちらも罪人です。一概に罪を重さを図ることはできない。ですから、このような裁判は無意味です」
「私には選べません」

仮面の男 「それがお前の答えか」
「では致し方ない。両名、罪人とする」

朽千縄 沈 「……」
「…はい?」

母親 「いや、どうして、私の体が、ああ!」

子供 「ひっ…」

KP あなたは誰も選ばなかった。
それでも、無情に木槌の音は三回鳴った。
あなたの目の前で刑は執行される。
母親も子供も、みるみるうちに肌が乾燥し、老人のようにシワが寄り、枯れ木のようにみすぼらしく痩せていく。

朽千縄 沈 「あ、……あぁ…?」

KP まるで植物が枯れていくさまを早送りで見せられているかのようだった。
自重を支えられなくなった細い足が折れ、二人の体は檻の中で崩れ落ちる。
そして、その奇妙に膨れた腹から、夥しい白く蠢くものが現れ、枯れた皮膚の上をぞわぞわと這い回る。
あなたはただの教師だ。こんなものを目にするのは初めてかもしれない。生物学をどうぞ

朽千縄 沈 CCB<=80 生物学
Cthulhu : (1D100<=80) > 92 > 失敗
ちょっと…頭が、回りません

KP では、(0/1d3) どうぞ

朽千縄 沈 CCB<=69 SANチェック
Cthulhu : (1D100<=69) > 58 > 成功
「こんな…こんなこと、あり得ません……」

KP じりじり、と後ずさった足が、ぷちゅり、と檻から這い出してきた蛆虫を踏み潰す。
それは命を踏み潰す嫌な感触だった。

朽千縄 沈 「どうして、二人とも死んだのですか……なぜこんなおぞましい死に方をしなくてはならないんですか」

仮面の男 「……お前が裁かなかったからだ」

朽千縄 沈 「……あなたまで、私が悪いと言うんですか」

仮面の男 「わかっているなら、裁判から逃げるな」

朽千縄 沈 「……っ」
CCB<=75 振り上げそうになった拳を下ろす
Cthulhu : (1D100<=75) > 2 > 決定的成功/スペシャル
なぜ?????

system [ 朽千縄 沈 ] CT : 1 → 2

朽千縄 沈 ……
挑発に乗ってはいけません
いえ、相手方にはその意思もないかもしれませんが

KP 我慢えらい

仮面の男 「…ともかく、これで罪人はいなくなった」
「どちらかを生かすなら、どちらかを裁け」
「……次へ進もう」

朽千縄 沈 「……」
男を睨んでから、次の裁判へ向かいます
私は逃げられないんですね。それをわからせるためにあんなことを?

KP (あさってを向き、口笛を吹く)

朽千縄 沈 ふざけやがって……
……(深呼吸)

KP さて、次の裁判場の檻の中には、二人の王が収監されている。

朽千縄 沈 王…?

仮面の男 「とあるB国で戦争があった、そこに暮らすだけの罪のない人々が次々殺された。戦争をしかけたのはAという国だった。B国はA国を長年支配においていた、金を食物を人間を搾取し殺し続けた」

朽千縄 沈 「……話のスケールがいきなり変わりましたね」
(国や戦争が絡むのであれば、それこそどちらも悪なのでは?)
(しかし、どちらか選ばなければ、どちらも…)
CCB<=85 心理学
Cthulhu : (1D100<=85) > 69 > 成功
(私は、私の罪悪感を軽減するために、結局どちらか一方を殺すことを選ぼうとしている………)
(この行いこそ、悪なのではないか)

仮面の男 「さて、罪人はどちらか」

朽千縄 沈 「……待ってください。彼らの言い分を聞きます」

A国の王 「民を助けたかった、この国を助けたかった」

B国の王 「罪のない民がたくさん殺された、この国を豊かにしたかった」

朽千縄 沈 「B国からの搾取に抗うために、A国は戦争をしかけた……ということですね」
「……これは…規模は違えど、今までの裁判の構図と似ていますね」
「弱者が、搾取する側に対抗、あるいは復讐するため攻撃に出る……」
(私はその行いを悪だと思わない。人を苦しめたなら、報いは受けて然るべきだと思う)
(……だが、あまりにも多くの血が流れ過ぎている。戦争は…開かれた時点で悪だ)
(どちらの国も悪だが…では、戦局を開いたAの国がより悪なのだろうか)

仮面の男 「答えを聞こう」

朽千縄 沈 「反吐が出そうです」

仮面の男 「……裁かれるのはどちらだ」

朽千縄 沈 「………」
「Aの国です」

仮面の男 「罪人は、Aの国の王だな」

朽千縄 沈 「………はい」

仮面の男 「罪人は、A国の王」

KP 木槌の代わりに鳴り響いたのは、四方八方から放たれる銃弾の雨だった。

朽千縄 沈 「……!」

KP あなたは反射的に耳を塞いでうずくまるかもしれない。その前に聞き耳をどうぞ

朽千縄 沈 CCB<=70 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=70) > 36 > 成功

A国の王 「な、ぜ……弱者は……いつまでも、搾取されなければ……」

朽千縄 沈 「…………」

KP 放たれた銃弾は王の血を撒き散らし、身に纏う豪奢な衣装をその肉体ごとぼろぼろに噛みちぎっていく。
王たる証である王冠だった金属片が、あなたの足元に転がってくる。

朽千縄 沈 「……ごめんなさい」それを拾い上げます。

KP それは硝煙と血の匂いをまとい、わずかに暖かかった。

仮面の男 「裁判は終了した。次の裁判場へ進め」

朽千縄 沈 「……」
金属片を握ったまま、次の裁判場へ向かいます。

KP 次の裁判場で待ち受けていたのは、ギロチン台にかけられて今にも処刑寸前といった様子の男たちだ。無論、あなたはこの二人のうち、どちらかを裁かなければならない。

仮面の男 「とある地球に二人の男がいた、一人はこの世界をを守ろうとした、自分の周りの人々が笑い、幸せに暮らすこの世界を愛していた。一人はこの世界をこわそうとした、戦争が、飢えが、病が蔓延するこの世界を嘆いていた、彼はこの世界を作り直そうとした、誰しもが平等に暮らせる平和な世界にしようとした。人々はこぞって彼を悪の大王だといった」

正義の味方 「私はこの平和な世界を守りたい、この綺麗な世界をまもりたいんだ」

悪の大王 「どうして人は私を悪の大王だとさげすむのだろう、この世界を壊すことの何が悪なんだ、私は世界を綺麗なものにしたいだけなのに」

朽千縄 沈 「……」
(綺麗な世界に見えるのは、この男が綺麗なところしか見ていないからだろう)
(悪の大王…とやらの考えは一見正しいように思えるが…そのためにこの男は何を犠牲に、踏みつけにしてきたのだろう)
「自分の周りさえよければいいと言うのも、世界を変えるために犠牲を払うことを厭わないのも、どちらも身勝手な言い分ですね」
(……これから私が下す選択も身勝手なものなんだろう)
(本当に反吐が出る…)
「私は……世界を善くするためだとかのたまいながら、平気で人の人生を左右し、不幸に貶めて、殺して、何も思わない。そんな連中が大嫌いなんです」
「だから、私は……私は、悪の大王と呼ばれるあなたを、文字通りの悪とみなします」

仮面の男 「……罪人は、悪の大王」

朽千縄 沈 無言で肯く。

仮面の男 「わかった」

KP 罪人は、悪の大王、と仮面の男が告げる。
天井から滑り出してきた鈍重で鋭利なギロチンが、檻ごと悪の大王の首を切断した。
首が宙を舞い、あなたの目の前に落ち、血を吹きながらごろごろとバウンドしていく。

朽千縄 沈 「………っ」

KP 目を背けるのは許さないとばかりに、見開かれた男の目は冷たくあなたの顔を睨んでいた。
男の死、それと同時に、どこからか喝采があがる。
まるであなたの行いを称えるかのように。男の死を祝うかのように。

朽千縄 沈 CCB<=69 SANチェック
Cthulhu : (1D100<=69) > 86 > 失敗
1d3
Cthulhu : (1D3) > 3

system [ 朽千縄 沈 ] SAN : 69 → 66

朽千縄 沈 「……なんですか、これは」

KP 異様な熱気に、あなたの肌は粟立つだろう。
急かされるように、足は自然と次の部屋へ向かう。

朽千縄 沈 「……いつになったら、これは終わるのですか」

仮面の男 「あともう少しだ」

朽千縄 沈 「次の事例はなんですか。先に教示いただきたく」

仮面の男 「……とある村で大量の人間が死んだ、犯人はその村に住む錬金術師の男だった、男は妻をよみがえらせようとした、その妻は先日村人たちに殺された、魔女狩りだと火あぶりにされ殺された。錬金術は、失敗におわった」

朽千縄 沈 「……」

犠牲者の家族 「罪のない我々の家族が死んだ!やつは犯罪者だ!犯罪者だ!!」

錬金術師 「どうして妻が殺されねばならなかったのか、妻は毎日言っていた、村の者たちと仲良くしたいと毎日考えていた、どうして妻が殺されなければならなかったのか」

朽千縄 沈 「……なんの罪もない女性を、この人たちは火炙りにしたのですか」
「あなたたちの語る罪とはなんなのでしょうね」
「……妻が殺されたからといって、魔女狩りとは無関係かもしれなかった彼らの家族にまで、あなたは手をかけたのでしょうか?」
「どうなのでしょうね。彼らはこれ以上話してくれませんから」
「……あなたの錬金術は失敗した。もうあなたの罪は蘇らない」

錬金術師 「私は、ただ妻ともう一度会いたかったのだ」

朽千縄 沈 「では、妻なき世界で生き続けることが、あなたへの罰になるでしょうか」
「村の人たちの罪は、これから先も裁かれることはないんでしょう」
「……ですから、この場で精算してもらいます」
…私情なのはわかっています
そもそもこんな裁判、公平じゃないだろう
「罪人は、村人たちです」

仮面の男 「罪人は村人だな」

朽千縄 沈 「……はい」

仮面の男 「……罪人は、村人」

KP 判決を告げる音がなる
逃げ場のない檻の中で、選ばれた村人たちは火に巻かれ、悲鳴を上げる

村人 「ああ!あづい!なんで、どうして俺たちが!」

朽千縄 沈 「……」

村人 「この人殺しが!大量殺人犯めが…!」

朽千縄 沈 「……はい」

KP 村人らの髪と肉が燻され、独特の臭気があたりを取り巻く。焼かれた人々の油が、べっとりとした空気となって体にまとわりついてくる

朽千縄 沈 「……」
何もかも不愉快です

仮面の男 「……それでは、次の裁判場へ進め。朽千縄沈」

朽千縄 沈 「……」少しの間黙祷する
「……なぜ私の名前を……いや、そんなことはもう些細なことですね」
CCB<=66 SANチェック
Cthulhu : (1D100<=66) > 22 > 成功
……重くなった息を吐いて、次の部屋へ進みます。

KP 次の裁判場にはやはり二つの檻が
そして、それぞれの檻には、同じ年頃くらいの少年が収監されていた。

朽千縄 沈 ここにきて少年が……?

いじめられっ子 「どうして僕がこんな目に!ゆるさないゆるさない」

いじめっ子 「俺は悪くない、あいつがいけない、あいつが俺をいじめたのがいけないんだ!」

朽千縄 沈 「いじめ……」

仮面の男 「とある学校にいじめっこといじめられっ子がいた」
「いじめられっ子は毎日殴るけるのいじめを受けていた、どうして自分がこんな目にあうのだと毎日憤っていた」
「いじめっこは昔、気のやさしいいいこだった、しかし彼の家は貧乏で、それを周りが馬鹿にした」
「少年は成長して強くなった、彼は同じことをした、昔自分をいじめた少年に、同じことをしたのだった」

朽千縄 沈 「……いじめっこが、元々はいじめられっ子にいじめられていた、ということですか?」

仮面の男 「そうだ。かつていじめられていた側が報復をしたということだ」

朽千縄 沈 「……」
「それを、どちらが悪であるかを私に判断しろと」
「彼らにはまだ更生の芽があるでしょう。やはり選ばれた子供は殺されるのですか」

仮面の男 「ああ、どちらかが死ぬ」
「今までもお前はそうしてきただろう」
「……今更、ではないのか」

朽千縄 沈 「……!」
やはりもっと前にこうしていればよかった
仮面の男を殴ります。

KP おっとやる気か こぶしどうぞ

朽千縄 沈 CCB<=70 こぶし
Cthulhu : (1D100<=70) > 65 > 成功

仮面の男 1d100 回避
Cthulhu : (1D100) > 94

KP 高いな…

仮面の男 CCB<=94 回避
Cthulhu : (1D100<=94) > 45 > 成功
敵対行為か。ならば仕方ない。
レイピアで反撃する。
1d100 レイピア
Cthulhu : (1D100) > 74
CCB<=74 レイピア
Cthulhu : (1D100<=74) > 1 > 決定的成功/スペシャル

KP ????
choice[回避不能,ダメージ2倍]
Cthulhu : (CHOICE[回避不能,ダメージ2倍]) > ダメージ2倍
おっと、がんばってくださいね先生

system [ 朽千縄 沈 ] CT : 2 → 3

KP CTは先生にあげるよ(震え声)

朽千縄 沈 CCB<=60 回避
Cthulhu : (1D100<=60) > 24 > 成功
「ずいぶんと良いものをお持ちで……」

KP 回避した。えらいね

朽千縄 沈 こぶしを。…そういえば王冠の破片を持っています。これで追加ダメージはつきますか?

KP じゃあ+1で…

朽千縄 沈 まぁそんなものでしょう
CCB<=70 こぶし
Cthulhu : (1D100<=70) > 4 > 決定的成功/スペシャル

system [ 朽千縄 沈 ] CT : 3 → 4

KP ひえ
え、ではダメージ2倍で…?

朽千縄 沈 回避不能でお願いします

KP あ、はぃ。
ダメージどうぞ

朽千縄 沈 1d3+1 こぶしダメージ
Cthulhu : (1D3+1) > 1[1]+1 > 2
ち、最低保証か

仮面の男 3d6 CON
Cthulhu : (3D6) > 4[1,2,1] > 4
3d6 SIZ
Cthulhu : (3D6) > 11[1,4,6] > 11

system [ 仮面の男 ] HP : 0 → 8

KP CON4て…

system [ 仮面の男 ] HP : 8 → 6

仮面の男 私を殺したところでなんの意味があるというのか
CCB<=74 レイピア
Cthulhu : (1D100<=74) > 56 > 成功

朽千縄 沈 CCB<=60 回避
Cthulhu : (1D100<=60) > 39 > 成功
CCB<=70 この状況が気に食わないだけ
Cthulhu : (1D100<=70) > 53 > 成功

仮面の男 CCB<=94 回避
Cthulhu : (1D100<=94) > 26 > 成功
CCB<=74 ならば何故もっと早くにこうしなかったのか
Cthulhu : (1D100<=74) > 20 > 成功

朽千縄 沈 CCB<=60 それを今後悔している
Cthulhu : (1D100<=60) > 62 > 失敗

仮面の男  
1D6+1 レイピア
Cthulhu : (1D6+1) > 2[2]+1 > 3

system [ 朽千縄 沈 ] HP : 11 → 8

朽千縄 沈 CCB<=70 こぶし
Cthulhu : (1D100<=70) > 3 > 決定的成功/スペシャル

KP え、こわ…

system [ 朽千縄 沈 ] CT : 4 → 5

朽千縄 沈 ダメージはしっかり受けてもらいます
1d3+1 こぶしダメージ
Cthulhu : (1D3+1) > 1[1]+1 > 2

system [ 仮面の男 ] HP : 6 → 4

仮面の男 CCB<=74 レイピア
Cthulhu : (1D100<=74) > 31 > 成功

朽千縄 沈 CCB<=60 回避
Cthulhu : (1D100<=60) > 81 > 失敗

仮面の男 1D6+1 レイピア
Cthulhu : (1D6+1) > 3[3]+1 > 4

system [ 朽千縄 沈 ] HP : 8 → 4

朽千縄 沈 「っ…」
やはり分が悪いですね

KP 最大値が出てれば勝てるんだけどね…
ショックロールどうぞ

朽千縄 沈 CCB<=55 ショックロール
Cthulhu : (1D100<=55) > 8 > スペシャル
こんなもので気絶なんてしませんよ

KP 覚悟キマってますね…

朽千縄 沈 CCB<=70 こぶし
Cthulhu : (1D100<=70) > 56 > 成功

仮面の男 CCB<=94 回避
Cthulhu : (1D100<=94) > 63 > 成功
CCB<=74 レイピア
Cthulhu : (1D100<=74) > 13 > スペシャル

朽千縄 沈 CCB<=60 回避
Cthulhu : (1D100<=60) > 76 > 失敗
振り直しますね

system [ 朽千縄 沈 ] CT : 5 → 4

朽千縄 沈 CCB<=60 回避
Cthulhu : (1D100<=60) > 54 > 成功
CCB<=70 こぶし
Cthulhu : (1D100<=70) > 85 > 失敗

仮面の男 CCB<=74 レイピア
Cthulhu : (1D100<=74) > 2 > 決定的成功/スペシャル

KP ……?
choice[回避不能,ダメージ2倍]
Cthulhu : (CHOICE[回避不能,ダメージ2倍]) > ダメージ2倍

朽千縄 沈 CCB<=60 回避
Cthulhu : (1D100<=60) > 65 > 失敗
振り直しますね…
CCB<=60 回避
Cthulhu : (1D100<=60) > 23 > 成功
CCB<=70 こぶし
Cthulhu : (1D100<=70) > 95 > 失敗

KP あたらなくなってきましたね 疲れてます?

朽千縄 沈 少々 というか7割は信憑性がないんですよ

system [ 朽千縄 沈 ] CT : 4 → 3

仮面の男 CCB<=74 レイピア
Cthulhu : (1D100<=74) > 18 > 成功

朽千縄 沈 CCB<=60 回避
Cthulhu : (1D100<=60) > 38 > 成功
CCB<=70 こぶし
Cthulhu : (1D100<=70) > 24 > 成功

仮面の男 CCB<=94 回避
Cthulhu : (1D100<=94) > 87 > 成功
CCB<=74 レイピア
Cthulhu : (1D100<=74) > 91 > 失敗

朽千縄 沈 CCB<=70 こぶし
Cthulhu : (1D100<=70) > 91 > 失敗

KP 仲良し?

朽千縄 沈 違います

仮面の男 CCB<=74 レイピア
Cthulhu : (1D100<=74) > 33 > 成功

朽千縄 沈 CCB<=60 回避
Cthulhu : (1D100<=60) > 81 > 失敗

仮面の男  
1D6+1
Cthulhu : (1D6+1) > 4[4]+1 > 5

system [ 朽千縄 沈 ] HP : 4 → -1

朽千縄 沈 「ぐ、ぅ……っ」
回避がバカ高ぇんだよ…

仮面の男 恨みはKPに言ってくれ

KP 仮面の男の持つレイピアが、あなたの心臓を正確に射抜く。
もはや立っていられずに、あなたは裁判場の硬い床の上に倒れ伏すだろう。
choice[かける,かけない] 追い討ちを
Cthulhu : (CHOICE[かける,かけない]) > かける
choice[マシなほう,キツいほう]
Cthulhu : (CHOICE[マシなほう,キツいほう]) > キツいほう
choice[続行,終了]
Cthulhu : (CHOICE[続行,終了]) > 終了
では、徐々に意識が消えゆく中、灰色の男の声が聞こえてくる。

仮面の男 「…罪人が選ばれなかったため、どちらも処刑となる。罪人は、いじめっこと、いじめられっこ、両名となる」

朽千縄 沈 「……」
ごめんなさい
私は守れなかった

KP 無力を噛み締めてください
SANチェックしておきますか

朽千縄 沈 CCB<=66 SANチェック
Cthulhu : (1D100<=66) > 21 > 成功
1d6
Cthulhu : (1D6) > 4

system [ 朽千縄 沈 ] SAN : 66 → 62

KP それでは、彼らは二人とも首を吊られて死ぬことになります。
苦悶の呻き声、ばたばたともがく手足の音、それに合わせて不規則に軋む縄の音、それらがやけに鮮明に耳に入り、ほとんど見えない視界に像を結ぶことでしょう。

朽千縄 沈 ……心苦しい。教師として、助けてやりたかった。
この男を暴力で排除したところで、どうしようもなかったかもしれないけれど。

結局私は選択から逃げただけなのでしょうね

仮面の男 「……最後に聞いておこう」
「何故どちらかを悪としなかったのか」

朽千縄 沈 どちらも悪く、どちらも更生し、報われるべきだと思ったからです
私と彼、あの人と訃音先生の関係の修復は難しいでしょう。私と彼に至っては一生叶わないかもしれません。
けれど、彼らは未成年で、未熟で、まだやり直せるチャンスはあるじゃないですか

仮面の男 ……
此度の裁判は以上だ。

KP ………
……

目が覚めると、君はベッドの上にいる。
厭な汗をかいており、まるで水にぬれたようにべっとりとしている。
そして、あなたの手には、自らの血と、誰かの血痕がこびりついた金属片が握られているのだった。
 
お疲れ様でした。