暗がりのステラ

メイン

KP 夜の帳が降りてくる。
あなたは家路を急いでいた。

道行くあなたの目の前に、ぴかり、きらり。
それは、迷子のおほしさま。


『暗がりのステラ』
夜の帳が降りてくる。
あなたは帰り道、視界の端にきらりと光るものをみつけた。
それはあなたのこぶし程の、氷砂糖のような石だった。
やや白く擦れている他は、わずかに青みがある。
きらり、きらり。
夕闇の光の具合のせいか、石は淡く瞬いて見える。

風切 公太郎 「なんだこれ…?きれいだなぁ。宝石?だったら落とし物だよね?」手に取ります。

KP ・手に取ってみる


手に取ってみれば質量もあり、見かけよりも存在感がある。
海のような青は、暗がりでわずかに燐光を放っている。
地質学をどうぞ。

風切 公太郎 生物学ならあるんだけどなぁ。初期値チャレンジ!!
CCB<=1 地質学
Cthulhu : (1D100<=1) > 97 > 致命的失敗

KP 困りましたね。想定外です。
特に指定は無いので成否のみお伝えします。
・失敗

あなたの知識の中に、石の材質としてぴんとくるものはなかった。
しかしきらきらとして綺麗であるから、何かしらの宝石だろうと感じるだろう。
それにしても、それなりの大きさのある鉱石である。
路傍の石ではあるまいに、なぜ、こんなところに。

風切 公太郎 交番に届けます。

KP そうですね、貴方はそういう人です。
が、これはKPレスシナリオ。KPを名乗る私もこの先の展開を知らないのでアドリブはききません。
元の位置に戻すか、持ち帰るかの選択をしてください。

風切 公太郎 うーん…じゃあ、明日届けようと思って持ち帰ります。

KP 承知しました。

風切 公太郎 「もう遅いし、交番には明日届けよう。パパさんに渡してもいいしね」

KP ・石を懐にしまう

石の価値を直感したのか、それとも単に気に入ったからか。
あなたは石を戻すことはなかった。
あなたは非常に満足した心持ちになる。

そのまま、あなたは自宅へと足を向けることになるだろう。
あなたは石を懐に家路へついた。
夜はもうそこまで来ている。

あなたは自室の手ごろな場所に石を置いた。
ころりと置かれた石は、まるでこの部屋にあるべくしてそこにあるかのようだ。

あなたは満足した気持ちを抱き、休む支度を整える。

風切 公太郎 明日の支度をして、今日の復習して、英語があったら予習もして、寝ます。

KP choice[ある,ない] 明日は英語の授業が
Cthulhu : (CHOICE[ある,ない]) > ない
明日は宇津保先生の授業は無いですね。残念でした。

風切 公太郎 別に残念じゃないし…!!
寝ます。

KP あなたは床につく。
その枕元から、あの石が見えた。
わずかに差し込んだ月光に、ちかり、ちかりと瞬いている。

それはまるで、あなたの傍にあるのを悦んでいるような。
あなたもまたその石が傍にあることを悦びながら、

やがて眠りに落ちた。

風切 公太郎 ( ˘ω˘)スヤァ

KP 昏々と、眠る。
あなたは夢を見ていた。
それが夢だと、あなたは自覚していた。


あなたの体は土か岩か、ともかくその中にあった。
あなたは岩の中で、大きな鉱石を見つめている。
鉱脈の中に育つ、巨大な鉱石。
あなたの背などゆうに超え、その全容は見えない。
内部は白濁し、まるで脈のように青みが走っている。

いや、実際にその青は、脈打っていた。
みしり、みしりと空間を揺らす鼓動を、あなたは感じる。

その存在にあなたは畏怖の念を起こす。
しかしそれ以上にあなたの中には、愛おしさのようなものがあった。

あなたは手を伸ばし、鉱石に触れた。
その指先にとくり、とくり、脈打つような感覚を得る。
そして――

風切 公太郎 「(なに…これ…)」

KP ぱちり、あなたは目を覚ました。
アイデアをどうぞ

風切 公太郎 CCB<=60 アイデア
Cthulhu : (1D100<=60) > 93 > 失敗

KP ・失敗

夢も見ずよく眠ったと、あなたは感じるだろう。
やがて身支度のために起き上がる。

だがその時ちくりと、頭に針で刺したような痛みが走る。
こめかみを揉めば、頭痛はすぐに収まった。

首を傾げていると、視界に昨日拾った鉱石が見えた。
石は昨日と変わらぬ形で朝日を浴びている。
その光景に満足げな気持ちを抱いて、あなたは部屋を出るだろう。

やがてあなたの今日が始まる。

風切 公太郎 「いたっ…なんだろ…?」
交番には…いけないよね?

KP その選択肢はありませんね。
あなたはとても、満足している。
満たされた気持ちのまま、今日という日をつつがなく終えるだろう。

▼正気度 -1

system [ 風切 公太郎 ] SAN : 58 → 57

KP その日を終え、あなたは床につく。
穏やかな一日だったかもしれないし、忙しい一日だったかもしれない。
どちらにせよ体はきちんと疲れており、身を横たえればまもなくあなたに睡魔が覆いかぶさる。
瞼が重くなるのを感じながら、視界の中で瞬くものをみる。
鉱石が暗がりできらりと無機質な輝きを放っている。
まるで夜空の星のようだと思うかもしれない。

あなたはその瞬きを見つめながら、やがて瞼を閉じた。

風切 公太郎 「(きれいだな、ちゃんと、届けなくちゃなのに…どうして…オレ…)」( ˘ω˘)スヤァ

KP 昏々、昏々と、眠る。
あなたは夢を見ていた。
それが夢だと、あなたは自覚していた。


あなたの体は土か岩か、ともかくその中にあった。
あなたは岩の中で、大きな鉱石を見つめている。
鉱みゃくの中に育つ、巨大な鉱石。

少し大きくなったねと、あなたは笑いかける。
頬を寄せれば、あたたかくも冷たくもない。
どくり、どくりと鉱石はみゃく打つ。
まるで心が引きこまれていくような錯かく。
おそろしく、うつくしく、いとおしい。

みつめるほどにどろり、どろり
こころがとろけていく。
あなたのあたまはじんとしびれる。
あなたはそれ。それはあなた。
それといっしょにいたい。
ずっといっしょに

――そうだっけ?
★〈POW×5〉をどうぞ

風切 公太郎 CCB<=(11*5) POW*5
Cthulhu : (1D100<=55) > 87 > 失敗

KP どくり、どくり。

こわいきもちがほぐされる。
そえた手にてをかさねられる。
そんなここちがあなたをみたす。
どくり、どくり。

あなたはそれをだきしめた。
それはじぶんのふあんを、みつめている。
こわくないよと、いいきかせるようにちからをこめる。
やがて鉱石の一部がどろりと変化する。
それは渦巻く透明な触手となって、あなたの体を抱き留める。
そしてそのうちのひとつがあなたの頭をまさぐる。
あなたは穏やかにそれを受け入れた。

そして触手はずぷり、あなたの頭蓋へ入り込む。
不思議と痛みはなく、いっそ陶然とした心地すらしてくる。

風切 公太郎 「(ぁ…ぁ……)」

KP こぷり、ごぷり。
あなたのあたまがまぜられる。
まぜられるほどに、ゆびがふるえる。
まぜられるほどに、なみだがあふれる。
まぜられるほどに、のどがおとをならす。
触手はあなたの髄を侵した。
あなたは首に、背に、その侵蝕を感じる。
自身の口から漏れるのはもはや言葉ではない。


あなたは侵蝕を受け入れる。
受け入れ、そして、
ぱちり、あなたは目を覚ました。
★〈アイデア〉をどうぞ

風切 公太郎 CCB<=60 アイデア
Cthulhu : (1D100<=60) > 81 > 失敗
全然成功しない。死にそうだ。

KP ひどく疲れる夢を見た気がする。
真夜中の暗がりの中、あなたはふたたびまどろむ。
しかしそう思った刹那、ちくりと頭が痛んだ。
喉もひりついている。風邪でもひいただろうか。

それでもあなたは瞼を閉じる。
何かに包まれているような、穏やかな気持ちで。

風切 公太郎 「だめだ…調子悪い…風邪かな…」( ˘ω˘)スヤァ

KP ▼正気度 -3

system [ 風切 公太郎 ] SAN : 57 → 54

KP 来客を告げる呼び鈴の音で、あなたは意識を浮上させた。
時刻を確認すればまだ夜明け前。
こんな時間に誰が?
あなたが意識を確かにする間に、再び呼び鈴は鳴る。

風切 公太郎 「(パパさん、ばあちゃん、兄ちゃんも姉ちゃんも…だれもいないの…?)」

KP 決してよい客だという予感はしない。
それでもせめて、確認はしなければ。

あなたは玄関へ足を向ける。
あなたが玄関先へ向かえば、若い男の声が聞こえてくる。
「大変朝早くに申し訳ありません。あなたに拾われた石の持ち主です」
「石がこちらにあると伺いまして、お邪魔いたしました。扉を開けていただけませんか?」
たとえ本当だとしても、人が普通訪ねてくる時間ではない。
あなたは思案をめぐらせた。

風切 公太郎 オレは…石の事を誰かに話したのかな。
多分話してない。でも、返して欲しいって言うなら、返さなくちゃだよね…。オレの物じゃないんだから。
玄関を開ける。

KP そこにいたのはすらりとした身のこなしの、牧師服の男だった。
夜明け前の暗がりの中でも辛うじて、浅黒い肌と彫りの深い顔立ちを見ることができる。
「やあ、非常に朝早くに申し訳ない。先にも言った通り、私はあなたの拾われた石の持ち主です。少し青みがかった、これくらいのものです」

風切 公太郎 「はい、あります。落とし物だろうから警察に届けようと思って…」

KP 「こちらにあるのでしょう? どうか返していただけませんか。こちらの手違いで失ってしまったのです」

風切 公太郎 「ちょっと待っててくださいね、とってきます」自室から石を持ってきます!
…でも、これが何の石かくらいは聞きたいな。

KP ・石の正体を尋ねる
「おや、ご興味がおありで? しかし、あなたの方がずっと分かっているじゃあありませんか」
男は目を細めてあなたを見る。
そうであるのに、その目は全く笑っていないように感じる。
クトゥルフ神話技能をお持ちでしたら振れますが…ありませんね。

風切 公太郎 無いです。石を返します。

KP ・石を渡す
男の正体がなんであれ、この石に始末が付けられることは幸いだ。
あなたは石を差し――出そうとした。
ぽっと、あなたの脳裏に閃く感情がある。
“離れたくない”。
その感情はあなたの髄を甘くとろかす。
石を差し出すあなたの手は止まった。
★〈POW〉×5

風切 公太郎 CCB<=( 11*5) 渡したい!渡したいよ!!
Cthulhu : (1D100) > 58

KP おや、数式を間違えたようですね。
この数値を採用すると失敗ですが…
choice[ダイスは絶対,振り直しなさいな]
Cthulhu : (CHOICE[ダイスは絶対,振り直しなさいな]) > 振り直しなさいな
もう一度チャンスを与えるとのことです。よかったですね。

風切 公太郎 CCB<=(11*5) 返したい!!
Cthulhu : (1D100<=55) > 63 > 失敗
だめです。

KP ・失敗
「まったく、手のかかる子だ」
男は笑いながら、あなたの手からひょいと石を取り上げた。
途端、あなたの硬直は弛緩する。

遅れて、男が触れた手先に、えもいわれぬ不快感が残っているのを感じる。
黒いインクを垂らして、じわりと染み込んだかのような。
★正気度喪失 -1

system [ 風切 公太郎 ] SAN : 54 → 53

KP 「確かに、返していただきましたよ。どうも、ありがとうございます」
男は微笑み、受け取った石を覆うようなしぐさをする。
その途端、手品のように男の手の中で石が消える。

風切 公太郎 「あ、いえ……。ご迷惑をおかけしました………?」

KP あなたが驚き目をしばたいていると、男はくすりと笑った。
「あれは本来、あなたが出会うはずのないものです。ご迷惑をおかけしました」
「そうだ、謝礼を渡さなければなりませんね」
そういって男はぱちり、指を鳴らす。
★2D20 +20 を振る。

風切 公太郎 2d20+20
Cthulhu : (2D20+20) > 2[1,1]+20 > 22

KP 凄い出目ですね。

風切 公太郎 びっくりですね。

KP 処理を続けましょう。
即座に、出目と値の合計した分の正気度を回復してください。

風切 公太郎 SAN値が75になりました

KP びっくりですね。

風切 公太郎 びっくりですね。

KP 男が指を鳴らした途端、あなたの意識は冴えをもつ。
まるで催眠から覚まされたような――

そして男は軽く会釈をして帽子をかぶると、くるりと踵を返した。
「またどこかで」

風切 公太郎 「また、どこかで…?」

KP あなたは男に声を掛けたかもしれない。
掛けなかったかもしれない。
どちらにせよ男が振り向くことはなかった。
男はあなたの視界から消える。
上りゆく朝日が街を染めていく。
あなたはひとつくしゃみをして、玄関の扉を閉めようとした。
そのときふと、疼きを覚える。
頭の中を、ぞろりと撫であげられたような感覚。
それは子どもが縋るように、あるいは離れを惜しむように感じられた。
ごくり、あなたは唾を呑む。

風切 公太郎 「っふ、ぅ、なんだろ。やっぱり風邪、かなぁ?」

KP あの石はなんだったのだろう。
そんな思いもやがて、日常に溶けていく。
また、怪奇に満ちたあなたの一日が始まる。
◆END-B 『流星の此方』
・探索者生還

▼生還報酬
・現在の正気度は持ち帰り
・生還 1D6
・〈クトゥルフ神話技能〉1%
▼後遺症
「ドーの夢」睡眠時、5%の確率でドーの落とし子に脳を犯される夢を見る。見た場合1D3の正気度喪失が発生する。1D6ヵ月の間。

風切 公太郎 なんだったのかな…?

KP 何だったのでしょうね。
ともかく、後遺症の期間を決めましょう。

風切 公太郎 1d6
Cthulhu : (1D6) > 5

KP では、SAN値減少があるかどうかの判定も続けてどうぞ。

風切 公太郎 5d100<=5
Cthulhu : (5D100<=5) > 173[29,51,28,1,64] > 173 > 失敗

KP 一度ですね。
SAN値チェック1d3です。

風切 公太郎 1d3
Cthulhu : (1D3) > 1

system [ 風切 公太郎 ] SAN : 75 → 74

風切 公太郎 1d6 生還報酬
Cthulhu : (1D6) > 3

system [ 風切 公太郎 ] SAN : 74 → 77

KP 真相は情報タブに貼ります。
結果としては悪くないものでしたね、ダイス運は散々でしたが。

情報

KP ◆背景

『暗がりのステラ』
・ステラ=Stella/星=夜空に輝いて見える月以外の天体。
・暗がり=暗い所。また、人目につかない所。
(旺文社『国語辞典』十版より)

暗がりでこれから目覚めようとしているグレート・オールド・ワンの幼生と、人目につかないところに落ち込んだ探索者の暗喩。


探索者が冒頭で拾ったのはドーの落とし子(MMp193)の最初期、水晶の状態です。門を通じて探索者の付近に落とされました。が、探索者の時代に落としたのはニャルラトテップの手違いです。彼的にもっと面白くなる時代に落とすはずでした。なので彼としてはゴミ拾いに来たつもりです。
目の前の探索者に対しては「ここで弱り切ってすりつぶされるより、もっと面白く狂ってくれよ」と邪神ならではの祝福(正気度とクトゥルフ神話技能)をくれます。探索者がいままで会ったことがなくとも、ニャルラトテップは探索者を見ています。さあ、きみはどんな狂気を見せてくれるかな。
ドーの落とし子は犠牲者の脳幹に触手差し込んでくるやばいやつですが、今回はまだ卵の状態なのでおとなになるのを夢見てる程度です。スヤスヤ。

メイン

風切 公太郎 恐ろしい真実を垣間見た気がする。

KP そうですね、貴方が無事でKPもほっとしています。
日常へ戻って、どうぞつかの間の平和な日常をお過ごしください。
今宵はお疲れさまでした。
また、どこかの悪夢で。

風切 公太郎 おやすみなさい。