助手
【ダイスについて】
・技能値はCCBで振ってください。
・SANチェック以外のスペシャル、クリティカル、ファンブルを採用します。
クリティカルの際は「クリチケ」か「スペクリ表」から選択、ファンブルの際はKPの自由か「ファンブル表」を強制。
・通常ダイスは描写後そのまま振って大丈夫です。茶番ダイス、チョイスなどは自由にお振りください。
・KPのガバ3つでクリチケ1枚贈呈します。おわび。PLからの指摘でも増えます。
【ソロ向けルール】
ダイスロール失敗からの振り直しは、2回目で+20、3回目で*2、4回目で自動成功
【特別措置】
・行き詰った場合は、探索者の秘密（その場での構造も可）をKPにおしえてください。
笑顔になったKPがヒントを出す可能性があります。
【リョナラー向け追加ルール】
・MPが0になった際、POWとCONの*1で組み合わせロールを行う
両方成功すれば気絶せずに済み、以降はHPをMPの代償に差し出すことができる
※シナリオ終了後に強制的に後遺症が残る
脳を酷使し鼻血を出しながら呪文を詠唱しろ
【成長】
・セッション終了後、「成長判定」で技能値以上の数字が出たら成長。本編で成功した技能のみ行える。
・成長チャンスは、一技能につき1度のみ。STRなどの能力値は成長不可。
・成長で技能値が90を越えた場合、「技能を極めたという精神効果」により即座に2d6の正気度回復。
通常成功（初期値含） 1D10
クリティカル・ファンブル 1D10+5
1クリ出たら即時1D10
助手
■舞台
大正十二年（1923年）八月。関東大震災の直前の時期。
治安維持法の施行前であり、大衆ものびのびと生活できていた時代。
欧州ではクレペリンやフロイトの活躍があり精神医学が進んでいたが、当時の日本では寺社による加持祈祷などがあった。
当時、脳病については分からないことも多く、投与できる薬の種類も限られていた。
■用語集
【監置室】
私宅監置（私人が身内の精神病患者を自宅に監禁して世話をする）のための部屋
【バルビタール】
睡眠薬の一種。『あなた』はこれを十三に投与していた。
【ソマトーゼ】
滋養強壮剤の一種。
【沃剥（ようポツ）】
ヨウ化カリウム。慢性の気管支炎や喘息などに用いられた薬。
《時代背景》其の一
大正十二年という時代は精神医学において一つの過渡期であり、私宅監置と呼ばれる『私人が身内の精神病患者を自宅に監禁して世話をする』という行為が適法であった。
これは現在のような精神医学に対する行政の理解も少なく、かつ様々な精神病に効果のある薬が世に出ておらず、精神病院というものの数も患者の数と比べて大変少なかったためでもある。
精神病を意味する言葉としての癲狂という表現があまり用いられなくなってきた頃であり、精神病、または脳病という呼称が一般的で、病院の名前も〇〇癲狂院などは〇〇脳病院、或いは〇〇医院などに改めるものもあった。
《時代背景》其の二
寺社が現在の精神病院の役割を担っている側面もあったが、そこで行われていた治療行為と言えば、加持祈祷の類や滝壺で水に打たせる程度のものであった。
精神病患者に内職や農作業などを行わせる作業療法などは一定の評価をなされていたが、広場での運動や生産活動を行わせているケースはそれほど多くなく、万を下らない患者が牢獄にも劣るような監置室に死ぬまで閉じ込められるか、或いはただ放置され続けたというのが実情であったようだ。
《時代背景》其の三
精神病患者の扱いに関しては内務省、現在の厚生労働省の管轄であり、強制的に入院させる措置を取るときは警察官がそれを担った。
私宅監置を行う際にも様々な規定が存在し、監置室の状態や患者の詳細を警察に届け、個別に許可を得る必要があった。しかし実際のところは、多くの市民にとって監置室を設けて患者の面倒を看続ける経済的負担は並大抵ではなく、努力義務に留まっていたのではないか、というのが当時の資料から察せられる実態である。
《時代背景》其の四
時代背景としては、関東大震災の直前の時期であり、治安維持法の先駆けとなる『治安維持ノ為ニスル罰則ニ関スル件』が公布されるより前の、比較的市民が自由に暮らす平穏な時代である。
明治後期から大正末期に掛けて、女医の存在も無いではなかったが、男性医師に比べその数は圧倒的に少なかったことに留意されたい。
妹尾 十三（せのお じゅうぞう）
二十一歳男性。
少年時代に同級生から乱暴を受けて、精神に変調を来たした。
裕福な家庭であったため、私室を改造した部屋で四年ほど監置されながら、一年前まで探索者の往診を受けていた。
偏執病であり、しばしば周囲の人間が自分に害をなそうとしていると言っては暴れだすことがあった。
寛解時（病症が落ち着いているとき）は、ごく穏やかで物静かな青年である。
現在は池田脳病院に入院しており、探索者の担当は外れている。
妹尾 文恒（せのお ふみひさ）
三十一歳男性。
十三の兄で、骨接を生業にしている。病身の弟を哀れに思い献身的に面倒を見てきたが、病状の悪化に堪えかね、両親の遺した土地を売り払って十三を脳病院へ入れた。
探索者が十三を担当していた頃は、主に存命中の両親とやり取りしていた為、文恒と直接話したことは殆どなかったが、お互いに顔は見知っている。
真崎 敬之（まさき のりゆき）
五十五歳男性。
池田脳病院の医師。長身痩躯、表情は乏しく、声に感情を乗せずに喋る。
探索者とは学会等で顔を合わせることもあり、互いに会えば挨拶を交わす程度の知り合いである。
精神医学に関しては現状を良しとしておらず、どちらかと言えば革新的な立場を取っている。
助手
※※ 連絡事項 ※※
開始までに「事前情報」「ハウスルール」のタブのご確認を願います。
※※ 連絡事項 其の二 ※※
開始までに、画面右側へ「キャラコマ」の用意をお願い致します。
助手
【進行】
シナリオ文章、会話などは”メイン”
途中で出てきた書物の内容などは”情報”
ヤジや相談などは”雑談”
でおねがいいたします。
事前情報、ハウスルール、資料のタブは閲覧のみです。
檜村行春 てすてす
助手
テスト着弾確認
もしよければ文字色など変えてみると後から見やすいログをお渡しできます
変え方わかりますかね…！？！？
檜村行春 また罪のないKPを撃ってしまった…
檜村行春 わーい！じゃあ水色にします！
助手
OK！色確認ヨシ！
改めて…こんばんわ！
今日はPCからの参加ですかしら
檜村行春 こーんばーんわー！YES、PCでの参戦になります
助手
ヨシ！
では簡単にお部屋の説明をいたしましょう。
画面上部にある「初期値」「卓規則」などの文字にカーソルを合わせていただくと、それぞれのハウスルールが表示されます。
また、真ん中の赤い花部分には日程が書かれています。
檜村行春 ありがたや〜
助手
PCコマ置き場の右側にある本棚には、入手した情報を本のアイコンなどで表示していきます。
既に置いてある一番下の段には、事前情報のタブに載っている内容と同じものが表示してあります。
画面の下。
主要人物のところにある立ち絵にカーソルを合わせると、こちらは事前にPLが把握できるキャラクター説明が表示されます。
クリックなどで動かせることができちゃうので、うっかり操作してズレたりしても直せます。
檜村行春 新設設計！
助手
こんなもんですかね。
あとはマウスカーソルを重ねることで出る、ちょっとしたお遊びギミックも仕掛けてあるので、これは暇つぶし程度に探していただければ！
あっごめんもういっこです
エッチス銀貨の発行に関して！
檜村行春 昼にキャラ配置する時にセミの鳴き声がびっしりつまったメッセージを見た様な気のせいの様な
助手
エッチすぎるときに支払われる銀貨。いくらでも増やせる。
貯めても特に意味はないけど投げ銭のように使用できる。
画面左側のステータス画面に増やせる欄があるので、スケベだとおもったタイミングで増やしてください！
あっはっはっはっは なんのことやら
檜村行春
wwwwwww
これNPCに大してエッチだと思ったらNPCに、PCに対して自分でエッチだと思ったらPCに振り込む感じでしょうか？
助手
ですね！！！！
KPもじょぼじょぼ発行します（決意）
檜村行春
海月さんだし男の娘だろうなとは思ってました
はい
助手 早 早！！！！！！
檜村行春 了解です！目指せ99エッチス！
助手
目指せ99エッチス！！！！
さて……では、始めて参りましょうか。
今夜は24時までですね。よろしくおねがいいたします！
檜村行春 よろしくお願い致しまーす！
開始
───────────────
異説・狂人日記
───────
著: 檜村 行春
───────────────
檜村行春 わーーーーーパチパチパチ
助手
《導入》
語り手
「我邦十何蔓ノ精神病者ハ實ニ此病ヲ受ケタルノ不幸ノ外ニ、此邦ニ生マレタルノ不幸ヲ重ヌルモノト云フベシ。」
呉秀三『精神病者私宅監置ノ実況及ビ其統計的観察』より
時は大正十二年（1923年）八月、夏の盛りである。
探索者のかつての患者であった妹尾十三は、少年時代からひどく精神を持ち崩し、四年ほど私宅監置下に置かれていた。
探索者は一年ほど前まで、この妹尾十三の治療に当たっていた。今では担当を外れて久しいが、とある日、その十三から一通の手紙が届く。
助手 〔注：私宅監置とは精神病患者を座敷牢等の監置室に隔離・監禁することを合法的に認める制度のこと〕
妹尾 十三
『私にはもはや、人の生活というものに皆目見当がつかなくなってしまったのです。センセに助けてもらわなければ、私の正気はあと一日だって保たないでしょう。どうか後生ですから、私の住まいを訪ねてきてはくれませんか。
柳川県底濱市西区淵ヶ谷三丁目四番十六号 妹尾十三』
語り手
そこには彼の実家の住所が書かれていたが、探索者はこの手紙の主が現在、底濱市北区にある池田脳病院に入院していることを知っている。
奇しくもそのとき、あなたはとある事情で参っていた。
大正八年に精神病院法が制定されて以来、危険な患者の隔離の是非を争った議論が活発にある中で、探索者も自身の立場を表明する論文を求められていたのだ。
とにかく、翌日が休日であったこともあり、精神病患者の入院の実際を改めて見直すために、探索者はこの妹尾十三を訪ねて、池田脳病院へ赴くことになるだろう。
これより、貴方の物語が始まります。
以降より、RPを開始していただいて構いません。
檜村行春
「ふむ、十三くん随分と参っている様だね」
「正気はあと一日だって保たない、か。なるほどでは新たな症状があるのかもしれない」
「いやかわいそうに、かわいそうに。池田脳病院だったかな。これは会いに行ってあげなければならないだろう」
語り手 なかなかオモロな先生ですね（悪口）
檜村行春 「元主治医として今の先生と少しお話しでもしてこようか…。もしかしたら論文に対するご意見をもらえるかもしれない」
檜村行春 人の心がないタイプ
檜村行春 という形で一応電報？か手紙で伺う旨を病院に送って行きましょう
語り手
ふむ。
では、手紙で送ったことにしましょう。
脳病院へ赴くにあたり、なにかしたい準備等はございますか？
語り手
精神科医をするにはうってつけかもしれませんね
患者に惹き込まれない
檜村行春 外に出るということで家人に行き先を告げておきますね。あとは手帳と万年筆持っていって、一応十三くんを診てた時のカルテなり当時のメモなりを持っていこう
檜村行春 大事だものねえ
檜村行春 精神科医だから武器は持っていけないからなあ
語り手
家人。
どなたかと同居をしておられるのでしょうか…。よいでしょう、それらの準備をして赴くことができます！
檜村行春
GOGOGO！
結婚はしてないだろうから多分母親に告げたんだろうな
語り手
では、そちらの持ち物を持ってあなたは池田脳病院へと赴きます。
母様も笑顔であなたをお見送りしてくれることでしょう。
助手
《池田脳病院》
語り手
こちらは底濱市北区の外れ、人家もまばらな郊外にある精神病院。
評判は悪くなく、自然をごく近くに感じられる環境もよいと感じられるでしょう。
院内を覗けば、受付に女性職員が座っていることに気付けます。
檜村行春
「やあ立派な病院だこと」
「失敬、訪問の知らせを送った檜村と申しますが」
と受付に話しかけます
受付 「檜村様…はい、妹尾さんへ面会の方ですね。では、こちらへ。ご案内いたします」
檜村行春 「やあ助かります。それにしても随分といい場所にある病院ですね」
受付 「ええ。患者の方にとってよい環境が用意できるよう、当病院は尽力しております」
語り手
彼女は受付を離れ、あなたの前に立って案内をします。
あとをついていけば、奥の広い病室へと通されました。
妹尾十三の病室は個室というわけではなく、何人かでの大部屋のようです。
彼は窓際のベッド脇へ置いてある椅子に座り、行儀よく貴方を待っておりました。
妹尾 十三 「ああ、センセ！お越しくださってありがとうございます」
檜村行春 「やあ十三くん、久しぶりじゃないか。具合はどうだい？」
system [ エッチス銀貨 ] NPC : 0 → 1
檜村行春 立ち絵がエッチなので入れました
妹尾 十三 「ええ、ええ。おかげさまでなんとかやっております。センセこそ、お元気そうで何よりです」
語り手
十三は、あなたの顔を見るや、白い肌をりんご色に染めて前のめりになりました。
その顔はとても今年二十二になるとは思えない、あどけない少年のようだと思うことでしょう。
語り手
わかります わかります
わたしもこの立ち絵すごい好きです
なんとシナリオについてくる
檜村行春 そんなお得なシナリオがあるんですか？！
妹尾 十三 「最近はもう、センセがいつ来るかしらいつ来るかしらと、待ち侘びていたんですよ。いまお茶をお淹れしますね」
語り手
ええ、あるんですよ！
異説・狂人日記 っていうんですけどね
檜村行春 「ほらほら、そんなに興奮しないで。いや、待たせてしまった様で申し訳ないな」
語り手 そう言って十三は、ベッドのシーツを剥がしてゴソゴソと何かを探し始めます。
檜村行春 え・・・今プレイしてるシナリオも異説・狂人日記っていいますよね？！
妹尾 十三 「いい葉っぱを頂いたんですよ。宇治に、友人がいましてね。さて、どこにしまい込んだのだったか――」
語り手
なんて偶然！！
あなたも通過し終えたら購入をお勧めいたします！
語り手 彼はそのままベッドのシーツをすっかり剥がし、マットレスの裏側まで覗いています。
檜村行春
「宇治かい？本当にいい茶葉じゃないか、僕がいただいていいものかしらね？」
随分念入りに探すなあ
妹尾 十三
「……？ ない…ない」
「いえね、アニキが勝手にお客様に出してしまうんですよ。なので、こうして戸棚の奥に隠しておいていたのですが…」
語り手
ああ、せっかくセンセが来てくれたというのに…！
そう泣きそうな声になりながら、彼はベッドをひっくり返していますね。
檜村行春
「落ち着きたまえ十三くん。僕は君の顔が見れただけで十分だよ。お茶ではなく会話でもてなしてくれたまえよ」
あまりにもひどいなら精神分析ふりたくもあるな
語り手
ふむ。
では、あなたが彼をやんわり止めると十三も少し落ち着きを取り戻します。
この程度であれば、精神分析の必要もなく済むでしょう。
檜村行春 よかったよかった
妹尾 十三 「ああ、センセ…。気を遣わせてしまい、申し訳ございません……。何のもてなしも出来ない無礼を、どうかお許しください」
語り手
そうですね。
ここで《アイデア》をどうぞ。
檜村行春
CCB<=70 【アイデア】 (1D100<=70) ＞ 18 ＞ 成功
余裕の笑み
語り手
えらい！
では、あなたは彼が不安そうに膝に置いている細い手を見ます。
きっちりと指をそろえているそこに、足りないものがひとつ。
右手の小指の先が、欠損しています。
一年ほど前に見たときには、彼は五体満足でした。
檜村行春 まさか…指が？！と打ってる間に答えがきていた
語り手
ふふん
そういえば。
こちらのシナリオの特殊な処理をひとつ。
檜村行春 先ってことは第一関節ぐらいなのかしらん
語り手
今回のシナリオでは《心理学》をPLの方から「振る」と言われた際にのみ振らせていただきます。
必要と思われそうなタイミングがございましたら、是非ともお申し付けください。
《心理学》を振ることで、対面した人物の精神状態などを探ることが可能です。
檜村行春 ふむふむ
語り手
そして、指ですね。
第一関節ぐらいと考えていただいて構いません。
檜村行春 では自分が診ていた時に比べて十三の様子におかしいところがないか心理学ふって見てみたいですね。自分の記憶にある十三と指以外、心理面で変化はないか
語り手
ふむ。では、振らせていただきましょう。
数値は80でしたね。
檜村行春 です！
語り手
では僭越ながら音頭を取らせていただいて…それ！
SCCB<=80 檜村心理学 (1D100<=80) ＞ 53 ＞ 成功
檜村行春 わくわく
語り手
彼の様子ですが、やや悪化を感じられるような節があります。
少なくとも彼は、今現在自分のいる場所を”自宅”だと思っているようです。あなたが彼を診ていたころは、周囲の状況をここまで誤認するほど悪い状態ではなかったように思えます。
檜村行春 なるほど、たしかに戸棚に隠したっていいながらマットレスひっくり返してたしな
語り手 彼にとってはそこが自室のキャビネットなのでしょう。
檜村行春
「十三くん、君その指はどうしたね？怪我でもしたのかい？」
とりあえず聞いてみよう
語り手 十三は己の右手を見て、次にあなたに向き直り、居住まいを正します。
妹尾 十三
「そうなのです、センセ。センセをこうしてお呼びしたわけは、ある話をセンセに伝えなくてはならないからなんです」
「話というのは、まったくもって、退っ引きがならないのです」
檜村行春 「ふむ、僕で力になれるかはわからないが聞くとしよう」
語り手 一呼吸のち、彼はあなたにこう問います。
妹尾 十三 「センセは、昨晩お肉を召し上がりましたか」
語り手 センセ、ちゃんと表情差分があるのうれしい
檜村行春 肉食ったかチョイスで決めていいですか？
語り手 よいですよ！
檜村行春 choice[食べた,食べてない,断食] (choice[食べた,食べてない,断食]) ＞ 食べてない
語り手 断食
檜村行春 「いいや、昨日食べたのは魚だね」
檜村行春 第三の選択肢
妹尾 十三
「──そうですか。まさかセンセは……」
「──人肉を食べたりはなさらないでしょうね」
檜村行春 「人肉？人肉なぞ生まれてこの方口にしたことなんてないよ」
語り手 十三はブルブルと震えながら声を潜め、辺りを神経質そうに窺ってから、あなたの返答も耳に入らなかったかのように耳打ちします。
檜村行春 お前が指を食ったなパターンか自分で食っちゃったパターンか…ぶるぶるぶるぶる
妹尾 十三
「人の肉です。ええ、緊急避難の止むに止まれぬ事情でなく、好きで人の肉を喰らう、食人鬼がいるのです。この世界には、そのような人間が数多くいるのです」
「実のところ、私の兄の文恒は食人鬼なのです。そればかりか、下男の真崎も忌まわしい人食いなのです。私は散々この家から出ていくよう下男に言いつけてはいるのですが、頑として聞かず、私はほとほと困り果てているのです」
檜村行春 （これはこれは、随分と症状が悪化してるようじゃないか…！）
妹尾 十三
「私の兄は、人を食べたがっている人間です。兄の、目を見ていただければ分かるでしょう。食人鬼の目というものは緑色にぬらぬらと濡れ光っているものです。夜中になれば、隣の部屋から兄の舌なめずりが聞こえてきます」
「兄の持つ本には、『易子而食，析骸以爨〔子を易えて食ひ、骸を析きて爨ぐ〕』とありました。自分の子を食うのは忍びないので、人の子と取り替えて食らうという意味です。死人の骨を割き炊事場の焚付にするという意味です。つまり私は――それが恐ろしくてならないのです」
「兄は骨接の医者でありまして、生来勉強熱心な人でありましたから、なれば支那から取り寄せた…本草なにがし…という本に載っていた食人について研究をしていたとしても全く不思議のないことです」
檜村行春
「ふむ、君のお兄様も医学の道を行くお方と知ってはいるけれども…」
（真崎とは今の主治医の名前じゃあなかったかね？）
「君、十三くん、いつからお兄様のことを知ったのかね？」
自分が診ていた時からなのかそれとも後からそういう妄想に取り憑かれたのか知りたいなあ
妹尾 十三
「それを知ったのは……一年前か、半年前か……。頭がぼんやりとして、定かには思い出せないのです」
「だって、ここの薬はそうして僕の頭をぼんやりさせてしまう！そうして……そうして僕はすっかりおかしくなってしまったんですよ！センセ！」
語り手
彼はもはや、あなたに語り掛けているのか定かではおらず。その怯えた表情から察するに、彼はこれを”ほんとうのこと”だと思い込み貴方へ助けを求めているようです。
彼の語る『本草なにがし』について〈医学〉〈薬学〉〈博物学〉が振れます。
どれで成功しても同一の情報が得られます。
檜村行春
「ふむ、つまり君は転院したいということなのかね？」
お、では医学でふります！
CCB<=40 【医学】 (1D100<=40) ＞ 36 ＞ 成功
語り手 えらい！
檜村行春 そんなに高くなかった
語り手
あなたは【本草学】【本草綱目】について知っていました。
十三が言っているのはおそらく「本草綱目」という本のことだと思うでしょう。
助手
本草学：古代中国の薬学と博物学に端を発する学問。薬効のある動植物や鉱物の研究、不老不死の仙人となるための霊薬を生成する錬丹術などに関係が深い。
本草綱目：明の時代に出版された本草学の大著。収録されている薬種は一八九二種。全五十二巻にも及び、その最終巻は、『人体の薬物利用』について書かれている。
助手 ＞情報タブが更新されました。
檜村行春 わぁ人体の薬物利用…
語り手 本棚の方にも情報アイコンを追加しておきます。御活用ください。
檜村行春 ありがとうございます！
妹尾 十三
「センセ、他のところへ行ってしまっても、もう僕は戻らないのですよ。あなたの元でいたかったのに…！」
「ねえ、この指をやったのはアニキです。ふたりで喧嘩になったとき、アニキが齧り取ってしまったのですよ。あのときはアニキがすっかり気狂いになってしまったのだとばかり思っていましたが、なんのことはない、彼はただの人食いだったのです」
「ああセンセ、私を気狂いだと思わないでください。センセならきっと、信じてくれるのでしょう。ねえ、センセ……」
檜村行春
「頼りにしてくれるのは嬉しいよ十三くん。しかし、今僕が君の主治医ではないのも事実だ。どうだろう、今の先生に話を聞いてみようじゃないか」
「お兄さんと距離をおいた方がいいとか転院だとか、なるべく君にとって良い方向になるよう相談してみようじゃないか」
「確約はできないかもしれないけどね、それでどうだろう？少しは気が休まるかい？」
妹尾 十三 「センセ……。では、ではどうか、せめて、これを見てください。確かな証左があるのです」
語り手
そう言って十三は、ベッドシーツを再び剥がし始めます。
が、しかし…
妹尾 十三 「ああ、ない……。ねぇセンセ。今日はどうやら見つからないようです」
檜村行春 「何を探していたんだい？」
妹尾 十三
「……ああ、もうだめなのかもしれない。あれがないと、僕はもう死んでしまうかも知れません」
「アニキが人食いだということを掴んだのです！ああでもきっと、きっとアニキに見つかってしまったのだ。秘密を知った僕は、もうすぐ食べられてしまうでしょう！」
語り手 十三は苦しそうに頭を抱え、ベッドの上で身体を曲げます。
檜村行春
おやおやおやおや
精神分析で落ち着かせたいです
語り手 ふむ…どうぞ！
檜村行春
CCB<=71 【精神分析】 (1D100<=71) ＞ 72 ＞ 失敗
ぴえん
語り手 おや、惜しい！
檜村行春 「お、落ち着きたまえ十三くん」
語り手 あなたは十三の背をさするのですが、息を荒げたままの彼はあなたの方に意識を向けるのも一苦労のようです。
妹尾 十三
「センセ、僕が死んだら、もし僕が死んで、もし骨が残ったら――どうかお願いしたいことがあります」
「胸が、詰まりそうです。今度ぜひ、お話をさせてください。今日はもう、頭が破れてしまいそうです」
檜村行春 「不吉なことを言うもんじゃないよ君。話し相手にならいくらでもなろうじゃないか」
妹尾 十三 「薬を…どうか、薬をください。前に頂いていたものを……ああ、センセ……」
檜村行春 「バルビタールかい？」
妹尾 十三 「センセのくださったものなら、私は……ああ……」
語り手 十三はぶつぶつと意図のわからない言葉を繰り返すようになり、やがて疲れたのかベッドに突っ伏すようにして寝息を立ててしまいます。
檜村行春 うーーーん精神分析失敗したの痛かったな
檜村行春 「やれやれ…、随分と悪化してるようじゃないかね」
語り手 一多いには苦しめられますね
檜村行春 ちなみに他の患者っていますかね？
語り手
他の患者もいますね。
皆一様にぼう、と虚空を見つめているようで、あなたがたに対し何の反応も示しません。
ここで《聞き耳》をどうぞ。
檜村行春
うーん、ということは事情も聴けなさそうだな
お
CCB<=40 【聞き耳】 (1D100<=40) ＞ 53 ＞ 失敗
聞こえない
耳ないないしたった
語り手
一瞬あなたの鼻に獣臭い臭気がつん、と届いたような気がします。
が、それはすぐにどこかへ消えてしまうでしょう。
檜村行春
あらら〜〜
ちなみに周りの患者に心理学振ってみて重篤かどうか知ることとかできますか？
語り手
お、いいですね。
では僭越ながら以下略
SCCB<=80 檜村心理学 (1D100<=80) ＞ 43 ＞ 成功
ざっと見た感触ですが、周囲の患者は少なくとも大人しくはあるようです。
壁に頭をぶつけたり独り言を延々と呟いていたり、そのような”よく見る”光景とも違う。
あなたはここが、かなり先進的な治療を施していることも知っています。
他の病院にいるような患者よりは、それでもずいぶんマシなのでしょう。
檜村行春
なるほどな〜先進的なのか異端なのかは判断に迷うところですなあ
そうしたらひとまず今の主治医に話を聞きに行きたいかな
お兄さんの証拠も気になるけど転がしてベッド調べるわけにもいくまい
語り手
ふむ。
では、ちょうど折りよく、病室前の廊下に大きな影がゆっくりと通り過ぎました。
五十代の背の高い男で、カイゼル髭が印象的です。
そこにいたのは、真崎敬之。十三の現在の担当医です。
檜村行春 「おや、真崎先生ではありませんか」
真崎 敬之 「その声は、檜村先生ですな。妹尾さんの見舞いは…ああ、今日でしたか」
檜村行春 「やあ、具合がいい。よろしければ十三くんの症状についてお聞かせ願いたい」
真崎 敬之 「よろしいですよ。では、院内を散歩がてら」
檜村行春 ほいほいついていこう
語り手
真崎は、あなたを連れて廊下をゆったりと歩きます。
彼は、現在の十三についてこう語りました。
真崎 敬之
「彼は現在、当院を自宅だと思い込んでおります。私のことは下男だと認識しているようで」
「時折ベッドの近くを漁っては、『ないない』と叫び、強く取り乱したようになりますが、まぁ、そのうちよくなります。そうでなければ、一生あのままですな」
檜村行春 「なるほど、どうやら宇治のいい茶葉を探していた様ですよ。ちなみに今彼にはどんな処方を？」
真崎 敬之
「現在は安定しておりますので、作業療法と、水治療を週に三度ですな」
「典型的な偏執病、パラノイアでありますから、さして変わったことはしておりません。薬餌にバターを混ぜると心持ち安定するきらいがあります。少々痩せぎすですので、ソマトーゼを処方することもあります。咳の多い日は沃剥（ようポツ）を少々」
助手 〔注：ソマトーゼは滋養強壮剤。沃剥とはヨウ化カリウム（慢性の気管支炎や喘息などに用いられた薬）のことである〕
檜村行春
「十三くんに喘息などありましたかね？」
薬じゃなく作業療法とかなのか、それは確かに先進的
真崎 敬之 「ええ。たまに喉を鳴らしております故、こうした処置を」
檜村行春 「彼に以前僕が処方した薬が欲しいと言われたのですが、そんな話をしたことは？」
真崎 敬之 「特には。檜村先生にはそう申されていたのですかな」
檜村行春
「ええ、以前の主治医だからそんな弱音が出たのですかね。しかし、以前より偏執病がひどくなっているように見受けられました。右手の小指もお兄さんがやったのだと」
「あれは被害妄想でしょうかね？」
真崎 敬之
「小指ですか？ふむ……」
「被害妄想でしょう。ここへ入ってきたときには既に失せておりました。継いだ痕も見当たりませんでしたから、古傷とばかり思っておりましたが」
檜村行春
ほーーーーーん？
KP心理学ふりたいです。真崎の発言に嘘がないか、症状の証言に嘘がないか
語り手
ふむ、承知いたしました。それっ！
SCCB<=80/5 檜村心理学・対真崎 (1D100<=16) ＞ 37 ＞ 失敗
真崎は喋り方も平坦であり、表情も乏しい。ゆえに、彼の感情をその顔や声色から読み取るのは至難の業といえます。
今回も、彼の真意を読み取ることは難しそうだと感じました。
檜村行春 うぐう
真崎 敬之
「さて……。そのご兄弟が月に一度様子を見にいらっしゃいますな。その度に患者が興奮しますので、やや困るところではありますが……なるほど、合点が行きましたな」
「指を食われたと思い込んでいるのであれば、興奮するのも頷ける」
檜村行春 「お兄さんにも小指の話を伺いたいものですね。僕が診ていた時にはあんな怪我はしていなかったですし。何かしらあったと仮定して、それをきっかけに症状が悪化したことも考えられます」
真崎 敬之 「であるのなら、この後にでも顔を出してみるのもよいでしょう。世話になっていた檜村先生であるのなら、歓迎されることでしょうな」
檜村行春 「それはありがたい。ところで浅学でお恥ずかしいのですが水治療とはどういったものでしょう？」
真崎 敬之
「水を利用した療法の一種ですな。当院では温水にて患者を刺激することで疾患の好転を促しております」
「しかし、まだまだ発展途上とは言え、今なお世間では祈祷、禁厭、灌瀧が幅を利かせておるようで」
「こと田舎では、獣の黒焼きなぞを飲ませ、強力を使って患者を滝壺に叩き込んでいると聞き及んでおります。大変に嘆かわしいことで」
「未だ精神病者の扱いは、欧米諸国に比ぶべくもないほどに行き届いておりません。今朝も簀巻きにされた患者が表を運ばれているのを見ましたが、まるで、古布団を捨てに行くかの有様でした。私はこの現状を打破すべく、とこうして治療を続けておりますが…」
助手 〔注：禁厭とは呪いのこと。灌瀧とは、瀧行のように頭部を瀧に打たせる民間療法のこと〕
檜村行春
「ははあ、たしかに因習の類は治療とは離したいものですね」
（水治療もあやしいもんだがなあ）
真崎 敬之
「して、貴方はこの実情にどのような考えをお持ちですかな」
「近々、論文の発表が求められておりましょう」
檜村行春
「そうですね、それがもっぱら僕を悩ませているものですよ」
「もちろん呪いの類で良くなるとは思いませんが、だからと言ってすぐ西洋に倣った治療に挿げ替えられるかといえばどだい無理な話」
「いかんせん、今の日本では呪いやまじないにすがっているものが多いのが実情。新しい手法を受け入れるだけの土台がない」
「医者としてはですね、もちろんもっと論理的で確実な治療をしたいとは思いますよ。でもね、そういった古いやり方に安心を覚える患者の方が多いのが現実です」
「僕にできることといえば多くの患者を見て少しでも良いやり方が何か明確にわかるような記録を残すことぐらいです」
（という建前で破綻した人間が見たい）
真崎 敬之 最後で台無しですな
檜村行春 （心の声ならセーフ）
真崎 敬之 「記録というものは重要ですな。それがあることで、新たな治療法を見つけることが可能となる」
檜村行春 「そうですね、未だ見つかっていない規則性や法則がわかればもっと画期的な治療法が見つかるかも知れない。それも神頼みの域ですが」
真崎 敬之
「ふむ…。やはり興味深い意見を持っておられる」
「論文の方も、楽しみにしております。…ああ、そろそろよい時間ですな」
「もしよろしければ、妹尾さんの兄君に妹尾さんの様子をお伝えください。兄君はあまり落ち着いて弟君とお話できておりませんからな」
檜村行春 「ええ、僕でよければ。何か伝言などありますか？」
真崎 敬之 「私の方からは特には」
檜村行春 ではお兄さんに会いに行ってみますか
語り手
真崎は後ろ手に手を振り去っていくことでしょう。
では、妹尾邸へ向かうということで。
助手
檜村行春 他所行きの顔しとこ
助手
《妹尾邸》
語り手
すっかり余所行きの顔ですね。かわいいです。
さて、ここは妹尾邸。平屋の大きな家です。
檜村行春 照れ
語り手
かわいいですねぇ～～～～～～～～❤
こちらのご家庭ですが、両親祖父母も既に鬼籍に入り、現在は兄の文恒だけが暮らしています。
あなたが十三を看ていた頃は主に両親とやり取りを交わしていたため、文恒と直接話したことは殆どありませんでしたが、お互い顔は見知っているでしょう。
玄関脇に呼び鈴が付いています。
これを引けば、中にいる者を呼び出すことが出来ますね。
語り手
こちらの立ち絵はぴくるーさんでしょうか
たいへんかわいらしい
檜村行春 入る前に聞き耳ふって様子を伺っておきたいな〜
檜村行春 boothで買った立ち絵くんです！
語り手 booth！！なるほど
語り手 ふむ、どうぞ！
檜村行春
CCB<=40 【聞き耳】 (1D100<=40) ＞ 45 ＞ 失敗
ぴえん
語り手
特に気になる音などは聞こえてきません！
においも気になるものはないでしょう。
檜村行春
じゃあ大人しく呼び鈴ならすかー！
ガランガランガラン
助手 〔激遅注釈：この時代の呼び鈴とは主に、紐を引くと邸内で鈴が鳴る手動式のものを指す〕
語り手 少し大きめの呼び鈴をガラガラと鳴らすと、玄関扉の向こうから衣擦れが聞こえます。
system [ エッチス銀貨 ] PC : 0 → 1
語り手 さっきのかおえっちだったので
妹尾 文恒 「ああ、これはセンセイ。お久しぶりでございます」
檜村行春 やったー！
檜村行春 「やあ、ご無沙汰しております。十三くんのことで少々お訊ねしたいことがありまして、あがらせていただいても？」
語り手
出てきたのは、兄の文恒（ふみひさ）。
あなたの顔を見ると、快く応対してくれます。
妹尾 文恒
「ええ、おかげさまで。センセイであれば、いつでも歓迎いたしますよ」
「外はお暑いでしょう。茶を出しますので、どうぞ中へ」
檜村行春 「やあありがたい。宇治のお茶などあれば万々歳ですが」
妹尾 文恒 「はは、あいにくと宇治の茶はございませんが、少しいい饅頭があります。召し上がっていって下さい」
語り手
居間に通され、あなたの前に出されたのは、薄い硝子の容器に入った煎茶と丸い饅頭。
茶には氷が入れられており、溶けて動いたそれがカラリと涼しげな音を立てます。
あなたの前に腰を下ろし、文恒も自分の分の茶をひとくち啜るでしょう。
檜村行春 「これはいいお茶とまんじゅうだ。ありがたい」
語り手
お饅頭には餡がみっしりと詰まっております。
ふかふかの皮と密度の高いつやつやの餡。ああ、なんておいしいことでしょう！
檜村行春 もぐもぐ
妹尾 文恒 「さて……懐かしいですね、一年ぶりでしょうか」
檜村行春
「そうですね、ご健勝であられるようで安心しました」
「十三くんに関してはそう言えないのが辛いところですが」
妹尾 文恒 「弟に会ってこられたのですね。十三はなんぞ、センセイに失礼なことはしませんでしたか」
檜村行春 「いいえ、頑張ってもてなそうとしてくれましたよ。いじらしいもんです」
妹尾 文恒
「ああ、ならばよかった。私も弟の様子を見には行きますが、なかなか難しいものですね。先日は水差しを投げつけられてしまって」
「センセイにはあれも懐いておりましたから。あれから一年も経つのに未だに気にかけていただいて…」
檜村行春
「十三くんの偏執病はもちろん存じてますが、あれほどまでにお兄さんに敵意を抱いていたものでしょうかね？」
「真崎先生とも話したのですがね、十三くんは右手の指をあなたがかじりとったと話しておりまして、それがどうにもあなたを強く拒絶する理由のようなのですよ」
「何か心当たりはありませんかね？」
妹尾 文恒
「弟の小指は――そうか、センセイはご存知ありませんよね」
「あれが今の脳病院に入る少し前、屋外で運動をさせている時、突然垣根を飛び越えて、行方をくらましたことがありました」
「すぐに警察に届けて、あちこちを捜しまわりましたが甲斐もなく――半月ばかり経ったある日、開け放した十三の部屋でうずくまっているところを見つけました」
「すると、どうしたことか、そのときには小指が失せていたのです」
「しかしまぁなんと言うか、実にこれが不思議なことなのですがね、出奔する日の朝までは確かに指はちゃんと付いていたように思うのですが、指が失せて帰ってきたとき、弟の手には血の一筋も垂れていやしないばかりか、継いだ痕すらなかったのです」
「まるで数年前の古傷か、もともと付いてさえいなかったのかというふうに」
檜村行春
「なるほど確かに真崎先生も古傷だと思ったとお話ししておりましたが…。それにしても半月もですか」
こわぁ
妹尾 文恒
「ああ、これが理由であればよいのですが…。私には……弟が己にだけ怒っているように思えてならないのです」
「あれは、兄のことが分からなくなってしまったのでしょうか。センセイ」
檜村行春
「あなたを兄だとわかってはいるようですが…、喧嘩になった時にかじり取られたと話していたので、自分に危害を加えた誰かをあなただと錯覚しているのやもしれませんね」
「ところで、お兄さん、本草学や本草網目というものをご存知で？」
妹尾 文恒
「おや、センセイもあちらの薬学に興味がおありですか」
「私の所持しているのは『補注本草綱目』の方……和刻本ですがね。もし論文を書いたりするのに入用でしたら、お貸しできますよ。大変な重さなので、あまり持ち運びには向きませんが――」
檜村行春 「ほう、それはありがたいお話しですね。そこには易子而食，析骸以爨と書かれていたりするのでしょうか？」
妹尾 文恒 「さて、どうでしたか…。なにぶん量があるもので、内容もすぐには出てこず…少々お待ちを」
語り手 読みたいのであれば、彼は自室からえっちらおっちら持ってきますね。
檜村行春
「ああ、お手伝いしましょう」
えっちらおっちら
妹尾 文恒 「センセイは客人です。そのような労働は私に任せておいてよいのですよ」
語り手
しばらく待つと、文恒は自室から重たそうに本を三冊運んできます。
この三冊でさえ、全て合わせると五貫（18.75kg）ほどはあるかもしれません。
檜村行春 わあちからもち
語り手
ポマードで整えられた前髪がひと房、文恒の汗ばむ額に張り付きます。
そのまま文恒は、先生の横に『本草綱目』を置きました。
檜村行春 「やあ、助かります。近々論文を書かなければならなくて」
語り手 こちら全ての本に目を通すのであれば三日はかかるでしょうが、檜村先生はどうやら読みたい項目がある程度決まっているようですね。
妹尾 文恒 「ああ、それは大変です。少しでも参考になれば幸いですよ」
檜村行春 ですね、パラパラ〜とめくって十三くんが言ってた言葉があるか探してみたい
語り手
では、技能無しで情報を開示いたしましょう。
いい時間ですので、その間に文恒は台所へ立ち簡単な食事を用意してくれます。
檜村行春 やった〜〜〜〜人肉出されたりしない？
語り手
さて、どうでしょう。それは出てのお楽しみですねえ。
あなたの求めている箇所は、どうやら最終巻の『人体の薬物利用』についてのようです。
あなたは最終巻、五十二巻の『人体の薬物利用』の章を開き頁をめくっていましたが、あることに気づきます。
檜村行春 「おや」
語り手
一頁だけ綺麗に破り取られているのです。
〈アイデア：1/2〉〈医学〉〈薬学〉で、破り取られた頁には本来何が記述されていたのか、思い出すことが出来ます。
檜村行春
一番高いのが医学なので医学でふります〜
CCB<=40 【医学】 (1D100<=40) ＞ 25 ＞ 成功
やった！
語り手
えらいです！
では、その破られた頁は『人魄（じんぱく・ひとのたましい）』について書かれていたのではないかということに気付きます。
檜村行春
ほう
人体の薬物利用に魂？
語り手
ふふ。どうでしょう。
そしたらこの辺で夕飯のいいにおいがしてきたことにしましょうか。
丁度一区切りですね。
ゴツゴツのアハンとミソスープのいい香りがしてまいります。
檜村行春
ゴツゴツのアハーーーーン
「おや、長居してしまった上にお気遣いまでいただいて」
妹尾 文恒 「いえ、お気になさらず。簡単なものですが」
語り手
そう言って彼が出してきたのは、ご飯、ねぎの味噌汁、焼き茄子、きゅうりの漬物。
簡単ではありますが、とてもおいしそうです。
檜村行春
肉はない よかった
「ああ、焼き茄子。いいですね、僕は焼きなすが好きなんですよ」
妹尾 文恒 「それはよかった。センセイはどれぐらいいただかれますか」
語り手
などと話しつつ、あなたの前につややかなご飯が。
おおかた適量ですね。
檜村行春
「適量が何事もよろしいかと」
もぐもぐ
「先ほどの本ですが1ページ破られていた様で、たしか人魄について書かれていたかと思うのですが何かご存知ですか？」
檜村行春 すみませんちょっとお手洗い行ってもよろしいでしょうか…！
妹尾 文恒 「……破られていた？いえ、思い当たるようなものは何も」
語り手 おや！どうぞ！
檜村行春 しばし失礼します〜！
語り手
ついでに１０分ほど休憩をしましょう
もうじきおわりではありますが！
檜村行春 はーい！
語り手 では40分にまた！
檜村行春 失礼KPクーラーでぽんぽん冷えちゃってたみたい
語り手
だいじょうぶですか！？
案外サクサク進んでるので、今日は早めに切り上げでもだいじょうぶですわよ
檜村行春 大丈夫！ちょっと温度下げて白湯のんだのでつよいお腹になりました
語り手
何！？えらすぎる
ではあと20分、キアイいれていきましょう…！
檜村行春 はーい！
檜村行春
しまった本に書かれたことを鵜呑みにして十三がお兄さんが食人かもしれないって思ってるって言うの食事時には不適切かもな
「いいにくいのですが、十三くんはどうやらあの本を読んで何事か誤解をしている様子でして」
語り手 ふふ 先生の口先でごまかすのです
妹尾 文恒 「……と、いうと」
檜村行春
「あまり愉快な話ではありませんが、あなたが指をかじり取ったのは食べるためだと」
ご飯もぐもぐ
妹尾 文恒 茄子を白米に乗せわしわし
檜村行春 サイコパスしかいねえ
妹尾 文恒 「……センセイは、人肉食を疑っておられるのですか」
檜村行春
「ふふ、まさか。あくまで十三くんがそう考えて自分の中で理屈をつけている、というだけのお話しです」
お兄さんが動揺していないか心理学ふりたいです
語り手
了解致しました。それ！
SCCB<=80 檜村心理学 (1D100<=80) ＞ 8 ＞ スペシャル
彼はひじょうに動揺、憤慨しているようです。
出来ればこの話題には触れたくないと、ひしひし感じます。
檜村行春
ふむふむ
「あるいは十三くんが本を読んでいたことでその知識をもとにそう思い込んでいるのやもしれません」
語り手
精神病患者の身内であれば、今の時代では随分と肩身の狭い思いもすることが多いでしょう。
それに加え、その身内が警察にでも引っ張られたら…そう危惧しているようです。
妹尾 文恒 「………あれがああなったのは、本が原因だと」
檜村行春
「確実にそうとは言えません、ですが妄執も偏執も知識がなければその発想に至るのは難しいと思うのです」
「まあ何もないところから生み出すのが人間でもありますがね」
助手 オッそうだな（数々の幻覚を思い出す）
檜村行春 「ですがやはり食事時にする話ではありませんでしたね、失礼しました」
妹尾 文恒 「……せめて肉を出さなくてよかったと、今は思っております」
檜村行春 無から有を生み出した猛者だ。面構えが違う
助手 腐女子は幻覚を見るのが得意
檜村行春 「はっはっは！たしかに、肉を出されていたら僕は手をつけていなかったかもしれません」
妹尾 文恒 「はは、センセイも共に肉断ちをなさいますか」
檜村行春 「肉断ち？おや、菜食主義者にでもなられたのですか？」
妹尾 文恒 「私は食べますが、弟は食わないのだと今の主治医である真崎センセイに伺いましたよ」
檜村行春
そうだったのかしらん
自分が診てた時にそんな気配があったか思い出すことできますか？
語り手 お、ではアイデアしてみましょうか！
檜村行春
CCB<=70 【アイデア】 (1D100<=70) ＞ 34 ＞ 成功
ドヤァ
語り手
えら～～い！
では、あなたの診ていた当時はそのような様子はなかったと分かります。
檜村行春 「僕が診ていた時にはそんな様子はありませんでしたがね、食の趣味でも変わったのかしらん」
妹尾 文恒 「で、あるとよいのですが…」
檜村行春 「真崎先生には行動療法や水療法を中心にしているとしか伺ってなくてですね、お兄さんから見て池田脳病院での治療はどうですか？」
妹尾 文恒 「私から見て、ですか。私は骨継で門外漢なのですが…まあ、家で私が診ているよりは随分ましではあると思っております」
檜村行春 「十三くんとはやはりそういう話はできておりませんか？」
妹尾 文恒 「……ええ。専ら真崎センセイに伺っております」
檜村行春 「なるほど、今日十三くんに会ったところ僕が処方していた薬が欲しいだとか僕のもとに戻りたいだとか話しておりまして、何かしら治療に対する不安があるのかと心配しているのです」
妹尾 文恒 「ああ…。あれはセンセイに大層懐いておりましたから、それがあるのでしょう」
檜村行春
「嬉しいことですが、僕は何より患者が信頼して治療を受けられるようにしなければならないと思うのです。彼があすこでの治療に前向きになれればと思うのですが、何かいい案はないでしょうか」
「あるいは、お兄さんが彼の今後についてどのように考えているのかを知りたく…。差し出がましいことをお話ししているとは思いますがね、ええ」
妹尾 文恒 さて、腰を据える話題となりましたね
語り手
腰を据えるためにこちらは明日へ持ち越しに致しましょう…！
お時間にもなりましたので…！
檜村行春
お、気づけば日付が変わっている！
はーい！次回！兄の胸中は、からスタートですね！
語り手
ですね！
では、今日は遅くまでありがとうございました。
明日も21時～ですね。
ごゆっくりお休みを…！
檜村行春
今日はありがとうございました〜！明日もよろしくお願い致します！
ちなみに開始前のスクリーンショットを通過中という
と言う報告でTwitterにのせるのはありでしょうか？
語り手
大丈夫です！
NPCも公式が公開しておりますので、こちらの画面でお撮りください。
檜村行春
わーい！ありがとうございます！
それでは明日もよろしくお願い致します〜！
語り手
はあい！
それではおやすみなさい…！
助手 一般待機助手
檜村行春 一般待機PC
助手
こんばんわ！！！
待機確認
檜村行春
こんばんわ！！！
ドライヤー間に合った ぜえぜえ
助手
えらい！！！！！
ぼくは未だにおにいちゃんの脳トレスができずどうしようかと考え続けております（知恵熱）
進めりゃなんとかなる！！
檜村行春 がんばえKP…！！！
助手
がんばう
ではシームレスにメインを進めていきましょう
今日もよろしくおねがいいたします！
檜村行春 よろしくお願い致します〜！
妹尾 文恒
「…己（おれ）は、弟が少しでもマトモになればと。それを、考え続けております」
「センセイもご存知の通り、あれは生来頭の利発な子供でした。柳川師範学校を出るまでは、それはもう勉強熱心な奴でした」
檜村行春 「マトモ、ですか」
妹尾 文恒
「ええ。たんと本を読み、将来は帝都で教授をやるのだと息巻いていました。それが今ではあの有様で――己はそれが悲しくてなりません」
「あれは、精神を病んでしまったばかりにその道すら絶たれてしまった」
檜村行春
「医者の僕が言うことじゃないですがね、僕にはマトモというものがとんとわからない」
「精神を病んだ人が快癒することは残念ながらないのかもしれません。それであれば、今の彼が穏やかに暮らせる様手を尽くす方が良いのではと思うのですよ」
妹尾 文恒
「……あれには、身内と呼べるものはもはや己しかおらんのです。己だって、いつまで面倒を見てやれるのやらわかりません」
「仮に己が死んで天涯孤独となったら、マトモでないあいつはどうして生きていくことができましょう。……それが、心残りなのです」
檜村行春 「そうですね…いや、差し出がましいことを言いました」
妹尾 文恒
「いいえ。…何をどうしてマトモと称するのか、己がマトモだと己は本当に言い切れるのか。それすら、己にすら判断はできない。マトモというものは、一体なんなのでしょう」
「……センセイ。弟の部屋を、見てやってはくれませんか。何か…何か、あれの頭の内を理解してやれる鍵が、センセイならば見つけられるやもしれません」
檜村行春
「ええ、僕でよろしければ拝見させていただきたい」
「お兄さん、僕は、これは僕が治療する上での考えですがマトモとは他人も自分もむやみやたらに傷つけない状態のことを言うんだとね、思いますよ」
「完璧にマトモにならなくてもね、せめて自分を傷つけることをしなくなるように、十三くんがそうなればいいなと思いますよ…」
お兄さん自身が傷つくことになるけどね、と言外にふくめて十三くんのお部屋に行こうかな
助手 檜村センセは人の心が薄い感じがするけれど、薄いからこそ理解が深い気がするなあ
語り手 では、あなたは文恒に連れられて十三の部屋へ行くこととなります。
檜村行春 やったあ！うれしい！
檜村行春 てくてく
助手 ≪十三の部屋≫
語り手
廊下側の壁は取り払われ、代わりに格子が嵌っていました。窓には鉄棒が縦横に差し込まれ、今は外から雨戸が立てられており、ひどく暗い様子。
素人目であろうと、ここが私室を監置用に改造したものだと分かるはずです。私宅監置の実際は、殆どが牢獄よりなお惨憺とした環境である中、この清潔な部屋を監置室とされていた十三は破格に恵まれていたと言えるでしょう。
檜村行春 わーーーーい！！座敷牢！！！！
語り手
十三の部屋は綺麗に片付いており、大きなベッドと楢材のキャビネットがあるのみです。
ベッドとキャビネットを見ることができますが…その前に、《聞き耳》をどうぞ。
檜村行春
CCB<=40 【聞き耳】 (1D100<=40) ＞ 99 ＞ 致命的失敗
うーん
語り手
おやおやおや
そうですね～～～～
Schoice SAN HP すけべ (choice SAN HP すけべ) ＞ SAN
檜村行春 今日も出目の調子がいいなあ！！！
語り手
あなたは、この部屋に入った際に薄い「獣臭」を感じます。
それは部屋に沁みついており、部屋の主がいなくなっても尚その存在感を感じさせるように部屋に漂っていることでしょう。
どことなく、その臭いに嫌なものを感じる。
SAN-1です。
檜村行春
おや十三の病室でかいだのとも同じかな
ぴえん
system [ 檜村行春 ] SAN : 65 → 64
語り手 そうですね。同じ臭いだと分かってよいでしょう。
檜村行春
「うっ！なんだこのにおい」
ファンぶったから取り繕わずに言っちゃう
妹尾 文恒
「におい、ですか」
「なにか臭いますかね…？」
檜村行春
「なんだか獣のような…しませんか？」
え？しないの？嗅覚ないのか？
妹尾 文恒 「いえ、私にはべつだん感じるものはありません」
檜村行春 心理学で本当か確認したいです！
語り手
文恒は首をかしげながら、窓をあけて換気をしてくれますね。
お、心理学！承りました
SCCB<=80 檜村心理学 (1D100<=80) ＞ 89 ＞ 失敗
そうですね、彼はなにかを誤魔化しているような気がします。
窓をあけたことすら、怪しく感じるでしょう。
檜村行春 なるほど…一応つっこまないでおくか
語り手 窓をあけたことにより、庭木から濃厚な緑の匂いが押し寄せ、幽かな残り香も散っていってしまいます。
檜村行春
「ああ、少しましになった…ありがとうございます」
ベッドとキャビネットか真っ先にベッドに行くのは恥ずかしいからキャビネット見たいかな
お兄さんはずっといますか？
語り手
ええ。あなたについてきていますね。
とくに何も言わなければ、キャビネットも一緒に見るでしょう。
檜村行春 「では失礼して…」
語り手
キャビネットには十三のものらしき古い歯型が幾つかついていました。引き出しは完全な取り外しができないように改造されたもので、キャビネット自体も壁にしっかりと固定されています。
このような安全措置はかつて貴方が十三の両親にそう指示したものでしょう。
掃除もしばらくされていないようで、薄く埃が積もっております。
ふと、キャビネットの引き出しが開けられることに気づくでしょう。
上下で二段です。
檜村行春
あけまーす。まず上から
歯が丈夫だなあ
語り手
では上から！
キャビネットの一番上の引き出しを開けると、ひしゃげたスプーンや短い麻紐などのガラクタにまじり、小さな白い破片を見つけます。
それは、貴女の目には”骨片”に見えます。
この欠片に対し、〈医学〉〈生物学〉を振れますね。
同情報ですので、どちらか成功すれば情報が開示されます。
檜村行春
ふむ、医学ふります
ファンブル出たから次はクリティカル出るだろ！ガハハ！
CCB<=40 【医学】 (1D100<=40) ＞ 81 ＞ 失敗
ｽﾝ
語り手
80多かったですね！
生物学もワンチャンありますよセンセ
檜村行春
ふります！
CCB<=31 【生物学】 (1D100<=31) ＞ 53 ＞ 失敗
ｽﾝｽﾝ
他調べた後に時間経過でふりなおしありだったりしないでしょうか…？
語り手
できますね。
その場合、ハウスルールに則り振り直し2回目で+20、3回目で*2、4回目で自動成功と上がっていきます。
檜村行春 わーい！
語り手 ソロシは振れる人数が少ないから…！
檜村行春 助かるます…！では気を取り直して下の段のほうを調べます
語り手
下の段の引き出しを開けると、中には日記がありました。
ぺらぺらと開いてみれば、ページが５枚ほど千切り取られています。
支離滅裂な言動と、精神不安を訴える内容がほとんどを占めておりましたが、残されたページの最後の言葉は──
妹尾 十三 『アニキには言えない。センセに話さなくちゃ。』
檜村行春
おや
日付はわかりませんか？
語り手
だいたい十三が入院する前の日付ですね。
あなたがそれを見ていると、いつの間にやら真横に立っていた文恒が、日記をのぞき込んでおります。
檜村行春
じゃあ檜村が診察してた最後あたりか
「うわあ！だめですよ人の日記をのぞいたりしちゃあ」
妹尾 文恒 「ああ、すみません……。ですが、私も弟が何を想っているのかを気にしていまして」
檜村行春 「それもそうですね、十三くん僕に何を伝えたかったんでしょうね」
妹尾 文恒 「……己では、役不足だったのでしょうか」
檜村行春
「あなたに負担をかけたくないと思っていたのかも知れません」
「ちなみにこの日付近辺で何かありましたか？」
妹尾 文恒
「……これといって、特には」
「先程話した小指の件ぐらいでしょうか」
檜村行春
「小指、あのどこかに行方不明になって戻ってきたらなくなっていたという」
「んん？それはこの日付の前ですか？後ですか？」
妹尾 文恒 「ああ……。後、でしょうか」
檜村行春
ふーーーむ
お兄ちゃんは普通に心配してる風でもあるんだよな
匂いのことは怪しいけど
ひとまずさっきの骨に再び医学ふれればふりたいです…！
語り手 了解です。+20でどうぞ！
檜村行春
CCB<=60 【医学】+20 (1D100<=60) ＞ 42 ＞ 成功
補正あってよかった〜〜〜
語り手
えらーい！！！
では、それがやや角が取れて分かりにくいものの、人間の指先の骨――末節骨であることが分かります。
0/1の正気度喪失です。
檜村行春
CCB<=64 【SAN値チェック】 (1D100<=64) ＞ 12 ＞ スペシャル
うーんここでスペシャルをだすな
語り手 あっはっは 出目はよくなってきてます！
檜村行春 自分の指の骨なのかなあ…
語り手 やはり人の心はちょっと薄めですね かわいさを感じます
語り手
さて。
この骨はどうしますか？
檜村行春 PLのことを言われたかと思ったけどこれはSANcの結果だな
檜村行春
うーん、お兄さんに見せてみようかな骨のスペシャリストだし
奪われない様ちょっと警戒して距離はとっておきます
「お兄さん、どうやらこれ骨…のようなのですが」
語り手 PLの方も（略）
妹尾 文恒 「骨…。ああ、末節骨でしょうか」
檜村行春 ええ？？
妹尾 文恒 「……その中に、あったのですか？」
檜村行春 「ええ、心当たりは？」
助手 でもそんなきみがけっこうすきだよ
妹尾 文恒 「いえ、私には何も…」
檜村行春 心理学で確認したいでっす
檜村行春 うれぴ❤️
語り手
委細承知いたしました。それ！
SCCB<=80 檜村心理学 (1D100<=80) ＞ 15 ＞ スペシャル
この骨に思い当たりが無いというのは本当のことだろう、と感じるでしょう。
檜村行春
なるほど
ひとまず骨は懐に忍ばせておきます
語り手 ふむ。懐に入れるのはこっそり…ですか？
檜村行春
堂々と！
「十三くんの様子を伺いつつこれについて聞いてみます」
妹尾 文恒 「…持ち帰られるのですか？まあ、いいのですが…」
檜村行春
お願いされた！僕の！言葉を断れるはずが！ない！
よっし！！！
「なに大丈夫、持ち逃げしたりはいたしません」
語り手
文恒はやや眉根に皺を寄せますが、とくに止められることもなく懐へ仕舞えるでしょう。
さて、そこまで見たとき。
ふとキャビネットの辺りを見ると、キャビネットと壁との隙間に紙片が覗いていることに気づきます。
罫線の幅から、千切り取られた日記の一頁であることは明らかでした。
檜村行春 おや
語り手
あなたのすぐ真横には、変わらず文恒がいます。
これを盗み見る、あるいは隠し持つ場合は、《隠す》を振っていただきます。
檜村行春
じゃあ隠すふって隠し持ちます
CCB<=50 【隠す】 (1D100<=50) ＞ 60 ＞ 失敗
ｽﾝ
妹尾 文恒 「おや、センセイ。それは？」
檜村行春 「それとは？」
語り手 失敗してしまわれたので、文恒が手元をのぞき込んできますね。
檜村行春 おいやめろファンブルじゃないのに気づくな
語り手 ファンブルだったらもっと酷いことになっておりましたよ（予言）
檜村行春
「ああ、今し方僕の付箋を落としてしまったようです」
とごまかして拾えませんかね
助手
ところで先生の立ち絵、背景の◆とうまいこと重なっててリボンで髪を結んでいるように見える
かわいい
語り手 誤魔化すには…言いくるめでしょうか。
檜村行春
あら本当
かわいい
檜村行春
初期値だ…！
クリティカル出せばいいな
語り手 ﾆｺｼ クリティカル出せばいけます
檜村行春
CCB<=5 【言いくるめ】 (1D100<=5) ＞ 56 ＞ 失敗
下の桁がなければクリティカルではありませんか？
語り手 下の桁を蔑ろにすると報復を食らいますよ？
檜村行春 ぴえん
語り手
では、言いくるめようとするも奮闘むなしく。
あなたは、この日記を文恒と共に読むことになります。
檜村行春 ぐううう
妹尾 十三 『私の日記の大事な部分は、安全な場所に隠してしまいました。なぜこんな事をするのかとお思いでしょうが、これをしなくてはならないのです。今となっては、真実をひとつところに置いておくほど、危険なことなどないのです。』
檜村行春 「真実？」
語り手
この日記には、それ以上のことは書かれていませんでした。
詳細を聞くのであれば、明日以降十三本人に尋ねるほかないでしょう。
幸いなことに明日も休日ですから、池田脳病院を訪ねることはできるでしょう。
ここまでに得た手紙の内容などは立ち絵隣の本棚にアイコンを増やしております。
ぜひご活用ください。
檜村行春
「気になる記述ですね…明日十三くんに聞いてみます」
はーい！
語り手 キャビネットから出る情報は以上ですね。
檜村行春 明日聞くというのを口実にメモを懐にしまいしまいできますか？
語り手 であるのなら可能でしょう。
檜村行春
こそこそ
ではベッドを見てみます
語り手
ベッドですね。
とくに何の変哲もないように見えますが…《目星》が振れます。
檜村行春
CCB<=55 【目星】 (1D100<=55) ＞ 16 ＞ 成功
わーい
語り手
えらい！
薬包紙に包まれた炭のような粉が、ベッドのマットレスの隙間に押し込まれていることにあなたは気付きます。
檜村行春 おや
語り手
こちらはどうしますか？
今のところ、気付いているのはあなただけのようです。
檜村行春 そっとしまいます^^
語り手 今回はそっと仕舞えますね。
檜村行春 ないない
語り手 ベッドの情報は以上です。
檜村行春
ふむ、他に調べられるところがないならこんなものなのかな
「拝見させていただきました。今日見つけたものを持って後日改めて十三くんに話を聞いてみます」
妹尾 文恒 「ええ、ありがとうございます。……ずいぶん遅くまで引き留めてしまいました」
檜村行春 「いえいえこちらこそ長居してしまって、御馳走様でした」
語り手
文恒は、あなたを玄関まで見送ってくれます。
夜更けではありますが、タクシーなどを利用することができるでしょう。
檜村行春
「お兄さん、最後に改めてお訊ねします」
「十三くんを、助けたいとお思いですか？」
聞いて返事に対して心理学をふりたいです
妹尾 文恒 「…ええ。己は、弟のさいわいを願っております」
語り手
SCCB<=80 檜村心理学 (1D100<=80) ＞ 26 ＞ 成功
彼の言葉に嘘は感じません。
彼は、本心から弟のことを想っているのだと感じるでしょう。
檜村行春
KPが失敗していなければこれは真実…
「わかりました。僕もお力になれるよう努めます」
帰ってベッドから見つかった薬調べたいかな
語り手 KPの出目がクソでないことを祈るばかりです。
語り手 では、一度帰宅し《薬学》を振りましょう。
檜村行春 KPはPLを裏切らない！そうだよな！KP！！！
檜村行春
薬学３６だ
CCB<=36 【薬学】 (1D100<=36) ＞ 16 ＞ 成功
ドヤァ
語り手 （明後日の方向に目をそらす）
語り手 実に素晴らしい出目です！
檜村行春 KP????!!!
語り手
あなたはこれが、既存の薬物のどれにも当てはまらないもの。すなわち、初めて見る薬の類であることがわかるでしょう。
また、匂いを嗅いでみると不思議に生臭く感じます。
語り手
にっこり
にっこりKP
檜村行春 例の獣臭さですかね？
語り手 いえ、獣臭さとはまた違った臭いです。
檜村行春
違うのか
ふむふむ、これも明日持って行って十三くんに聞いてみるか
「ふむ、妙なものばかり見つかるな」
語り手 妙なものばかり見つかりますね。
檜村行春 まるでCoCの世界のようじゃないか
語り手 さて、とくにこれ以上したいことなどが無い場合、一度休憩を挟み次の日へ行きたいと思います。
檜村行春
薬調べたらあとは特にしたいことはないですかね、白湯を飲んで寝ます
休憩だー！
語り手
白湯、えらい！
では22:30まで仮休憩といたしましょう。
檜村行春 はーい！
助手 KPはお花つみにいってまいります
檜村行春 待機PL
助手
もどりました！！！
以降もぜひ生還目指してください！リアル言いくるめも随時受け付けております
檜村行春
はーい！
次はリアル言いくるめ成功するぞ！！！！
助手
ご準備などがよろしければ再開してまいりましょう
よろしくおねがいします！
がんばれ❤
檜村行春 よろしくお願い致します！
語り手 さて。翌日ですね。
檜村行春 気持ちの良い朝だ
語り手
雀はちゅんちゅか、蝉はジーワジーワと鳴いております。
肌に涼しい、きもちのよい朝でしょう。
檜村行春 「うん、晴れてよかった」
語り手 暑くなるのは日が昇ってからですよね。夏といっても、まさか夜まで暑苦しいだなんてそんなそんな。
檜村行春 ん？
語り手
＾＾
朝食を食べ終え、さてどうしましょうか？
檜村行春
不穏な描写が…
うーん、薬は昨日調べたし部屋で見つかったものをもって病院に向かうかな
語り手 では、病院へ。
檜村行春 てくてく
助手
《池田脳病院》
語り手
朝方の涼しさはどこへやら。
午前中から既に日は熱く照りつけ、湿気の強い暑さが身を焦がします。
べとりと肌にまとわりつくそれらを押しのけ、あなたは池田脳病院へ赴くでしょう。
檜村行春 なんなんだ…涼しいうちにできることがあるのか…？ラジオ体操？
語り手
ラジオ体操
鳥たちはどこかへ身を潜め、蝉が待ってましたと言わんばかりにその羽を震わせ声を張り上げております。
あなたが再び病室を訪れると、十三はベッドに座り、虚空を見つめていました。
檜村行春 「やあ、十三くん」
語り手 しかしあなたの姿を認めると、十三は弾かれたように立ち上がり、ひどく安堵した様子で胸を撫で下ろすのです。
妹尾 十三 「ああ、センセ！ご無事だったのですね！アニキや下男の真崎に食べられてしまっていはしないかと、食事も喉を通りませんでした」
檜村行春 「心配させてすまないね、ほら、この通り御体満足だとも」
妹尾 十三 「ああ嬉しい。ここだけの話、窓の外から見える道を行き交う人間のうち、もう半数ほどは人食いに変わってしまっています。ねぇセンセ、あなたは違うでしょう？あなたはまだ、元のセンセのままでしょう？」
檜村行春
「もちろんそうだとも、と思いたいが僕には君の言う人食いの判別がつかなくても」
「よければどうしたら見分けがつくのか教えてくれないかね」
妹尾 十三
「ああ、センセ。見て分かるものではありません。けれど、私には分かってしまうのです。だってあの牙を見てください、今にも噛みつかんとしているのがわかるでしょう」
「何となれば、このベッドの下にも、あの悍ましい食人鬼が潜んでいるのです」
檜村行春 「なるほど、君にはそう見えるのだね。それでどうだろう、君の目に僕はどう見える？」
妹尾 十三
「………センセは、センセであるように見えます」
「あなたがあちら側へ行ってしまわれたら、ああ……。僕はもう、どこにも縋るあてもなくなってしまいます」
檜村行春 「そう、なら君に見えるものを信じたまへ」
妹尾 十三 「センセ……」
檜村行春 そっとベッド下を伺うことはできますか？
語り手
ええ。ですが、そこには何もいませんね。
仮に潜んでいたとするならば、それは不可視の異形に他なりません。
檜村行春
了解です！
「それでね、十三くん。昨日君の家に行ってお兄さんに話しを聞いてみたのだよ」
妹尾 十三 「……兄は、なんと？」
檜村行春
「君のことを心配していたよ。部屋も見せてもらったのさ」
「それでね、これに覚えはあるかい？」
と日記を見せてみます
妹尾 十三 「……どうか後生です。私の、残りの日記を探してやってください。隠した場所は、ここでは言えません」
檜村行春
「ふむ、何も手がかりがないのはいささか心許ないな…」
ここでは言えないってのは連れ出せってことなのか？
庭を散歩しながら聞いたりできるのかな
語り手 患者を連れ出すのであれば、看護婦か主治医に聞いてみるのがよさそうでしょう。
檜村行春
なるほど
今日の十三の顔色ってどんな感じでしょう？
語り手
相変わらずといいますか。
入院生活が長く、陽の光もあまり浴びれていないようなので、青白い顔色をしておりますね。
お世辞にも具合がよい顔色とは思えません。
檜村行春
ふむふむ
では看護婦を捕まえて「顔色がよくない。元主治医の意見だが少し日光を浴びさせたほうが良さそうだ」と言って庭を散歩しようと試みます
「彼は私の監督の元散歩をした後は顔色がよくなったものですよ」
語り手
元主治医の檜村先生であれば、その内容で許可が下りることでしょう。
敷地内ではありますが、十三を連れて外を歩くことができます。
檜村行春 「ああ、それと日傘も貸してもらえるかな？今日は日差しも強い。何かあってはいけないからね」
語り手 日傘も借りられますね！
語り手 UV加工を施してある日傘
檜村行春 その日傘オーパーツじゃない？
檜村行春
「どれ、十三くん僕がさしてあげよう」
といってひそひそ話をしても不自然じゃない距離をつくります
妹尾 十三 「…こうして外を歩くのも、随分久しぶりです」
檜村行春 「そうかい、そうかい。今日は安心して歩きたまへ。こうして日傘で隠せば話していることを誰かに気づかれることもあるまい」
妹尾 十三 「これは…センセ、ああ……。ありがとうございます」
檜村行春 「君の助けになりたいのはやまやまだが、他の日記がどこにあるのか僕にはとんとわからない」
妹尾 十三 「……呉を、呉という男を追ってください。センセ」
檜村行春 「呉？」
妹尾 十三
「こうして座敷牢に閉じ込められるより少し前、ですね。私はカッフェ通いに狂っていたのですよ」
「センセは、カッフェなどには行くのでしょうか」
檜村行春 「時折ね、アイスクリンを食べに出かけたりはするけども」
妹尾 十三
「では、底濱駅近くの【倶楽部213】というカッフェはご存じでしょうか」
「……センセにだけ、お話します。呉という男は、そこでしばしば顔を合わせる相手のことなのです」
「僕は、彼に参っていました。細面の美丈夫で、逞しい青年です」
檜村行春 「ふむ」
妹尾 十三
「呉とは、しばしば顔を合わせては、焼林檎やらクロークムシューやらを分け合い食べたものです」
「クロークムシュー、という食べ物は、センセは食べたことがありますか？」
檜村行春
「いいや、だが響きからいってとても気になるね」
「君が夢中になるのならおいしいものなのだろうね」
妹尾 十三
「ええ。こんがりと焼いたパンにね、薄切りの肉を挟んだハイカラな食べ物なんです」
「あの人に『なんの肉なのか』と尋ねたら、『ムシューの肉だ』とからかわれましたよ。その頬に浮かぶえくぼが、僕はたいそう……ええ、好いておりました」
檜村行春
（肉断ちは最近のことなのか）
「ふふ、ユーモアのあるお人なんだね」
妹尾 十三
「ええ。きっと、欧羅巴あたりの人間が持ち込んできたのでしょう。ここは港が近いですから」
「……呉は、彼はもういません。船乗りでしてね。また違う街へと去っていきました」
「だけど、それがどうしたと言うのでしょう。思い出は胸の内に残っていますから」
檜村行春 「うん？それは困る。それではどうやって彼を追えば…」
妹尾 十三 「……センセなら、追えるはずです。僕は────」
語り手
そこまで言いかけ、彼の目があなたの後ろを見ていることに気付きます。
あなたの背中に影が落ちます。
振り返りますか？
檜村行春 「十三くん、何か、いるね？」小声で聞きます
妹尾 十三 「………」
檜村行春 十三くんを背中にかばうように振り返ります
語り手 振り返ると、一体いつの間に背後へ、それも吐息が触れんばかりの距離にまで忍び寄られていたのだろう――艶めくカイゼル髭の長身痩躯が、視界いっぱいに飛び込みました。
真崎 敬之 「お話の最中に申し訳ありませんが、そろそろ病院を閉めなくてはなりません。学会の準備がありますのでね」
語り手 真崎がにこりともせずにカイゼル髭をつまんで、あなたを冷たく見下ろしています。
檜村行春
「おや、真崎先生。それは気づかずすみません」
「さ、十三くん部屋まで送ろう。日傘も返さなければならないからね」
真崎 敬之 「心配は御無用です。妹尾さんはこちらで病室へ戻しておきましょう」
檜村行春
「おや、それでは日傘を返すのにご一緒しましょう」
ダメかなーダメかもなー
語り手 彼は有無を言わさず十三の背へ腕を回し、傘と共にあなたから十三を引き離します。
妹尾 十三 「あ……」
檜村行春
おっと
「十三くん！君の寝室にあったセミの死骸ね、あれはひどいものだ。粉々になった死骸を片しておいたから感謝してくれたまへ！」
薬を回収したことを告げます
妹尾 十三 「え、……？」
檜村行春 ヘイトを俺に向けろ〜〜〜〜！
語り手 十三は、きょとんとした顔であなたを見ます。
檜村行春
手を振って見送ります
わからないならそれで良し
十三が知らないという事実だけ持って帰る
語り手
十三は抵抗もせず、真崎に背を押されるがまま病院内へ戻されます。
彼が扉の先に消える最後、檜村先生に骨の浮いた手を弱々しく振りました。
妹尾 十三 「ああ……センセ。……左様なら」
檜村行春
姿が見えなくなるまで手を振ろう
「ああ、また今度、左様なら」
語り手
彼はあっけなく扉の先に消え、そしてそれっきりでした。
あなたは看護師に連れられ、病院を出ることになるでしょう。
さて。時刻は正午です。
小腹も空いてくる頃合いですね。
檜村行春
「ここまでしっかりした病院ならば給料もいいんでしょうねえ」
看護師にぼやく
お昼だ〜〜〜〜！！！
看護師 「先生ほどではございませんよ」
語り手
看護師はにこやかにそう返しますね。動じていない模様。
おひるで＾～～～～す！
檜村行春 「おお、こわい」
語り手
あなたは先程、おいしいもののおはなしを聞きましたね。
食べてみたくはありませんか？クロークムシュー
檜村行春
食べたいねえ
甘いものも食べてもばちはあたらないよねえ
語り手
センセはよく頑張っておいでですからねえ
バチも見逃してくれることでしょう
さて、このあとはどうしましょう
檜村行春 一応病院から距離を取ったところで後をつけられたりしてないかあたりを警戒して伺ってみたいです
語り手
ふむ…。
では、《目星》と《聞き耳》をどうぞ！
檜村行春
CCB<=40 【聞き耳】 (1D100<=40) ＞ 30 ＞ 成功
CCB<=55 【目星】 (1D100<=55) ＞ 57 ＞ 失敗
ぴ
おしい〜〜〜〜！！！
語り手 惜しいですね～～！
system [ エッチス銀貨 ] PC : 1 → 6
檜村行春
一気に増えたな？！
ポイント二倍デーか？！
語り手
あなたをつけるような物音は聞こえません。
人影の方はいるかどうか不明ですが、いまのところはつけられていることは無いだろうと感じるでしょう。
檜村行春 なるほど
語り手 あまりにもかわいらしくて 失敗が
檜村行春
そこでか〜〜
じゃあタクシーを捕まえて倶楽部213を知ってるか聞いてみます
語り手
タクシーはこの辺をよく走っているため、その店の場所も知っていることでしょう。
やや怪訝な顔をされますが、無事にいくことができます。
底濱市中心部の繁華街、少し奥まった路地にその店はありました。
ごく普通のカッフェ然とした造りの店構えですが、表には【会員制】と書かれた看板が立っています。
あなたはそれが十三が言っていた「倶楽部213」であると悟るでしょう。
檜村行春
じゃあ念のためチップを渡して少し遠回りして向かってもらいます^^
念には念を入れる
お、もうついてた
語り手 お、チップで無事遠回りできますね！
檜村行春 まくぞまくぞ〜〜〜！（空回りの可能性大）
語り手
さて…。この店に対し、〈アイデア〉〈知識〉が振れますね。
同情報ですので、片方が成功すれば情報が抜けます。
両方振ってみてもよいですよ。
檜村行春
じゃあ高い知識で
CCB<=75 【知識】 (1D100<=75) ＞ 77 ＞ 失敗
両方ふるということで
語り手 よろぢいでしょう
檜村行春 CCB<=70 【アイデア】 (1D100<=70) ＞ 72 ＞ 失敗
system [ エッチス銀貨 ] PC : 6 → 10
檜村行春
…
KP
両方をふれるということは
組み合わせロールもふれるということでは？
語り手
ほう？
面白いですね その発想は
ン許可ァ……しましょう！！！！！
組み合わせロールでどうぞ！！！！
檜村行春
やったーーーー！！！！！！
CBR(70,75) 知識＋アイデア組み合わせ (1d100<=70,75) ＞ 35[成功,成功] ＞ 成功
おらぁ！！！！！
語り手
えらい！！！
では、ここが紹介人のない客は決して入店のあたわない秘密倶楽部――
などではなく、どうやら”同性愛者”の社交場となっているようだ、ということが分かるでしょう。
入りますか？
檜村行春
ははーん
入りましょう
檜村先生のエッチRP見せてやりますよ
語り手
エッチRP、期待しております
ココフォリアという媒体では”見つかりさえしなければ”性的なものでも黙認されますからね
檜村行春
オホホホホホ
素敵BGM
助手
《倶楽部213》
語り手
舶来品の蓄音機からニューオーリンズ・スタイルのジャズ音楽が控えめに掛かり、楽しそうに談笑する人間たちがいます。
男女の同席は見られず、男は男と、女は女と親密そうに頬を寄せ合いグラスを合わせているのが見えました。
風紀が乱れているといった様子は少しもなく、皆この場を上品に楽しんでいるようです。
語り手 ジャズ音楽ではないけれどジャズと思っていただければ幸いです（BGM敗北）
檜村行春 「ふむ、良い雰囲気のお店じゃないか」
檜村行春 りょ！
檜村行春 給仕を捕まえられますかね？
語り手
ええ。
ちょうど入ってきたあなたに、男性給仕が声をかけてきます。
給仕 「いらっしゃいませ。ご注文は如何いたしますか？」
檜村行春 「やあ、クロークムシューをいただきたくてね。それと甘いもので何かおすすめはあるかい？」
給仕
「クロークムシューと…では、こちらからどうぞ」
御品書を渡しましょう
助手
御品書
●ライスカレー 二十五銭
●オムレツ 三十銭
●サンドウィッチ 三十銭
●ビーフシチュー 三十銭
●ビフテキ 三十銭
●あん蜜 十銭
●チョコレイト 十五銭
●果物 十五銭
●あいすくりん 十五銭
※限定数
●コーヒー（モカ） 十銭
●紅茶 十銭
●カルピス 十五銭
●ソーダ水 十銭
●ウヰスキー 十五銭
●ブランデー 十五銭
●ポートワイン 二十銭
●ジン 四十銭
●生ビール 十銭
檜村行春
わあ
「充実したメニューだね。アイスクリンはまだ残っているかな？」
給仕 「ええ。ございます」
檜村行春 「ではアイスクリンとブランデーとチョコレヰトを食後に頼むよ」
給仕 「承りました。お席は空いているところへお好きにお座りください」
檜村行春 「チョコレヰトはできるなら湯煎して持ってきてくれたまへ」
語り手 給仕は頷き、厨房の方へ戻っていきますね。
檜村行春 十三から聞いた呉らしい容貌の人はいますかね？
語り手
今のところ、聞いた容姿の客はいませんね。
さて……注文を待っている間、客や店員に呉という男や十三について尋ねて回ることができます。
檜村行春
お、では一人でいる男性に聞いてみたいです
「妹尾十三何某に聞いて来てみたもので」みたいな感じで
語り手 では、独りでカウンターに座っている客をつかまえることができるでしょう。
檜村行春 「やあ、ご一緒しても？」
男性客 「おや、見ない顔だね。空いているからどうぞお座り」
檜村行春
これはフレーバーですが
APP＊５ロールで取り入りやすくなったりはしませんか
語り手 なんとフレーバーではなく公式でAPP*5を振ってよいとされています
檜村行春
wwwwwwwwwww
いくぜ！！！！！！！
語り手 顔でオトしていい場所です！！！！！！！！
檜村行春 CCB<=65 【APP * 5】 (1D100<=65) ＞ 93 ＞ 失敗
system [ エッチス銀貨 ] PC : 10 → 20
檜村行春
ｽﾝ
「あ…」
ここからは失敗RPです
語り手 笑顔で見守りますね
檜村行春
「すみません、僕の様なものが話しかけてはいけなかったかもしれませんね…」
「こういったところは初めてで…、つい浮かれてあなたのような素敵な方に声をかけるなど失礼なことをしてしまいました…。お許しください」
男性客 「おやおや、そんなに気を張らなくていいんだよ。なに、すぐに取って食いやしないさ」
system [ エッチス銀貨 ] PC : 20 → 40
檜村行春
「ふふ、お優しいんですね…」
そっと肩を撫でてから席につきます
エッチス銀貨インフレしてない？
男性客 「初めてでここを選ぶのは、なかなか良い選択だね。他と違って皆心得ている」
語り手 はてさて何のことでしょう
檜村行春
「よろしければ、僕に色々と教えていただけませんか？僕は妹尾十三くんにここのことを教えてもらったばかりでして」
「あなたのように親切な人に教えてもらえたら光栄だなあ」
男性客 「ああ、ジュウゾウに聞いたんだね。覚えてるよ。細面のキレイな顔した坊ちゃんだ。まだ黒マントが似合いそうな、あどけない坊ちゃんだったね」
助手 〔注：大正初期から昭和初期まで、旧制高等学校の男子生徒の多くは、陸軍将校風の黒マントを愛用していた〕
檜村行春 「ええ、彼には呉さんという好い人に出会ったと教えていただきまして」
男性客
「呉、というのは知らないが…そうか、ジュウゾウがね」
「ここはあまり荒い客は来ないのだがね…それでも、たまにいるんだ。そういうやつに飲めもしない酒を飲まされて、あすこの辺でひっくり返っていたのを覚えている」
檜村行春 「あら」
語り手
そう言い、彼はカウンターの端を見やります。
さて、ここで再度APP*5…あるいは交渉技能などがあればそちらを振っていただきましょう。
檜村行春
うーん交渉系がないので再度APPですかね
今度こそ落としてみせる！！！！！！！！！！
語り手 どうぞ！！！
檜村行春
CCB<=65 【APP * 5】 (1D100<=65) ＞ 73 ＞ 失敗
ｽﾝ
語り手 かわいいですね、ユキハルは
檜村行春 じゃあまた失敗ロールするか
system [ エッチス銀貨 ] PC : 40 → 70
檜村行春 数が！！！おかしい！！！
語り手 ﾆｺ
檜村行春
「そんな方もいらっしゃるんですね…！」
「つくづく…最初に声をかけたのがあなたでよかったです…」
「そんな目にあっていたら…。ああ、恐ろしい…」
語り手 かわいいですね
檜村行春 ふるふる震えながらしなだれかかります
檜村行春 でしょう
檜村行春 「ああ、すみません。不躾なことを…」
男性客 「おやおや。そんなに気に入ってくれたのかな？嬉しいじゃないか」
檜村行春
パッと離れる
「お恥ずかしい…。やはり、こんな素敵なところであなたに会えた高揚で浮かれている様です…」
わしにこうされてメロメロにならなかった男はおらぬ
男性客 よくいままで処女を保っていられたなあ
男性客 3d6 POW (3D6) ＞ 13[6,3,4] ＞ 13
檜村行春 ほっほっほ
男性客 CCB<=13*5 メロメロ判定 (1D100<=65) ＞ 93 ＞ 失敗
檜村行春 あ？？？？？？？
男性客
「ずいぶん可愛いことを言うじゃあないか。どれ、好きなものをお頼みよ。それとも、もう注文をしてしまったかな？」
メロメロ対抗失敗したのでデレデレになったな
檜村行春
デレデレならまあいいか
「ええ、十三くんにオススメされたものを。食後には僕のとっておきの食べ合わせをお願いしてあるのでよろしければ一口いかがですか？」
男性客 「ふむ。では、食後の分のお会計は任せておきなさい」
檜村行春 「そんな、よろしいのですか？こんなによくしてもらっていいのかしら」
語り手 といったところで、お料理が運ばれてきますね。クロークムシューです。
給仕 「お待たせいたしました」
男性客 「おや、これはクロークムシュー。聞いた話だが、これは客の船乗りが外国から持ち込んできた新しい食べ物らしいね。そいつは新しいもの好きらしい、と聞いたよ」
檜村行春
「ああ、ありがとう」
チップを渡します
「おや、それが呉さんでしょうかね？十三くんが呉さんは船乗りだと話してましたよ。えくぼがチャアミングだとそれは嬉しそうに」
「ふふ、彼の話を笑っていましたけれど、本当に素敵な出会いというものはあるものですね」
目配せパチパチ
給仕 「ええ。あなたは彼のことをご存じなのですね」
男性客 でれ～～～～っ かわいいなあ
檜村行春
「おや、君は呉さんをご存知なのかい？」
手玉コロコロしてしまっているな
給仕 「ええ。ですが、お客様のことをあまり話すのも店としては…」
語り手
と渋る彼ですが、技能に成功すればおはなしをしてくれることでしょう
手玉、GO！！
檜村行春
APPってことですか？！
ひゃっほーーーー！！！！
CCB<=65 【APP * 5】 (1D100<=65) ＞ 27 ＞ 成功
語り手 えらいですね！？！？
檜村行春 うーんどういう感じにコロコロしよう
語り手 コロコロしたら今日は一度区切りにしましょうか。お時間ですし。
檜村行春
はーい！
「ここだけの話ね、十三くんは呉さんのことが忘れられないそうなのだよ」
「彼を慕って会いたい会いたいとさめざめと泣いて、僕は彼が不憫でならなくてね」
「本当は呉さんの行方を知れたらと思ったのだけれども、素敵な人に出会ってしまって…」
男性客 「ええ。私が素敵だということをようやく分かってくれる人が現れましたよ」
檜村行春
「君、よければ少しばかり僕と十三くんの幸せのために手助けをしてくれないかね」
「ねえ、お願いだよ」
男に目配せしてから手をきゅっと握ります。
給仕 「……では、少しだけ。といっても、知っていることは少ないですよ」
檜村行春
「どんな些細なことでも良いのだよ。ああ！こんなにも素敵な人たちに出会えるなんて！」
ニコニコ
給仕
「暫く前はよく見ました。最近めっきり見ないので、きっと違う街に流れていったのだと思います。なにせ、船乗りの方でしたので」
「そういえば……最後に見たのは、酔いつぶれていたところでした。線の細い優男に連れられてお帰りになっていきました」
檜村行春 「それはいつごろの話かしら？」
給仕 「いつでしょう……。半年よりは前、だったような気もします」
檜村行春 ほうほう
給仕 「優男の方は顔が見えなかったのですが、手にずいぶんとたくさんの包帯を巻いていました。それがずいぶん印象に残っています」
檜村行春
「十三くんかしらん」
「君、妹尾十三くんは知っているかい？」
給仕 「いえ。そちらは生憎ながら…」
語り手 といったところで、話をしているあなたたちの横から誰かが割り込んできます。
檜村行春 ハーレムに横入りだと？！
男性客2 「面白そうな話してるね。混ぜてくれるかい」
語り手
彼はだいぶん顔を赤らめており、少し、いやだいぶ酔っている様子です。
と、いったところで…今日は一度終了にいたしましょう。
遅くまでお付き合いいただき、ありがとうございました！
檜村行春
はーい！！！ありがとうございました！
情報整理のためにログ出力しておこう
語り手 おや 全ログいりますか？
檜村行春 とりあえずメインだけで大丈夫です〜！
語り手
ではメインのみで！
そういえばシークレットダイスを振っていたのでこちらで出力すると隠していたものが見えてしまいますね
檜村行春
出力したのでバッチリです
あ、たしかにそれもある
次回までに出た情報確認しておきます…！
語り手
はあい！
それでは今日はおつかれさまでした。次回は22日の21:00～となります。
檜村行春 はあい！それでは二十二日またよろしくお願い致します！
檜村行春 それではおやすみなさい〜
助手
はい、おやすみなさい…！
先行待機蝉
椿貴（つばき） ぽこん
檜村行春 やっべ前のセッションの名前になってる
助手
なにかでてきた
あっははは
こんばんわ！！！
檜村行春 こんばんは！よろしくお願い致します！
助手
はあい！
さて なかなかいい具合に進んでいるのでこの調子で生を掴み取っていただけると幸いです
檜村行春
がんばります！
まあ死ぬ時には派手に散って見せる
助手
飲み物やゴハン、縺上§縺代〓縺薙％繧の準備はいいでしょうか
あっはっはっは ハデに散ってください！
檜村行春 縺上§縺代〓縺薙％繧もバッチリです
助手
ヨシ それがいちばんだいじ
ではシームレスに始めていきましょう
よろしくおねがいしまう！
檜村行春 はーい！よろしくおねがいいた
語り手
さて、では倶楽部213から開始していきます。
赤ら顔の男があなたに話しかけてきたところからですね。
檜村行春 はーい！
男性客2 「アンタ、坊やのこと探してんだってな。俺の聞いた話じゃ、底濱埠頭の辺りをふらふらしてたって聞いたぞ」
檜村行春 「坊や…十三くんのことかしらん？それとも呉某さん？」
男性客2 「ジュウゾウってやつだと思うぜぇ。妙な風体の灯台守と、怪しげなやり取りをしていたっつうのも言ってたな」
檜村行春 「それ、いつのことでしょう？」
男性客2 「さあなあー？半年よりゃ前だった気がするぞ。十年は経っちゃいないがな」
檜村行春
「おや、酔っ払っていらして年月も正確にわからないのかしら？それにしても灯台守…彼にそんな知り合いがいたかしらねえ？」
と、メロメロにした男に聞いてみます
男性客
「ふーむ、私はそういう話は聞かなかったなあ」
かわいいねえ 撫でてしまおう かいぐりかいぐり
檜村行春 「うふふ」
男性客 かわいい
system [ エッチス銀貨 ] PC : 70 → 80
檜村行春 増えた！
男性客2
「おい兄さんよぉ、俺にもサァビスしちゃくれんかい」
「あんた情報集めてんだろ？俺はまだ知らん情報を持ってるかもしれねぇぞ」
檜村行春
「おや、こんなにいろんな人に声をかけていただけるなんて嬉しいですねえ」
「サァビス、どんなことをすればいいのかしらん？」
男性客2 「さてねえ。ここに来てるからにゃ、嫌いじゃないんだろ？」
語り手
そう言いニヤニヤする男性客2。他の客と違い、どことなく下品な印象を抱いてしまうかもしれませんね。
直接的というか。
檜村行春
「困りましたね、こう言う時どうすればいいのかしらん？」
メロメロに訊ねてみます
男性客 「ふむ…。給仕を呼んで対応してもらおうか？」
語り手 メロメロ呼びされてるの笑っちゃいますね ふふ
檜村行春 「でも十三くんのこと聞けないのは困りますねえ、ねえ、この人とお話をする間そばにいてはくださいませんか？」
男性客 「いいともいいとも。さ、こっちに寄っといで」
語り手
と、メロメロさんがあなたの肩に手を回そうとするとですね…
その様子にむっとした男性客2が席を立ち、あなたに挑発的に近づきます。
さすがにメロメロさんも止めようとしますが、酔った彼は自制心をかなり失っている様子。
檜村行春 おやおや
語り手 あなたの腕をグイと引き、その耳元に口をよせ挑発的にささやきます。
男性客2
「おい、兄さんよ。あすこにゃ、貧民窟が傍にあるんだ。いっつも犬を煮ているような臭いがしてさ。残飯屋が毎晩通りがかっては黒山が出来る、忌々しい区画なんだ」
「あいつがあすこに何の用があったか知らねェけどな、おおかた──浮浪者どもに“おかま”を掘られに行っていたンじゃないかね」
檜村行春 おやおや
語り手 と、この辺でメロメロさんが男性客を引きはがし、あなたを救出することでしょう。
男性客 「アンタ少し酔いすぎだね。大丈夫かい、痛いことはされてはいないかい？」
檜村行春 「ええ、ありがとうございます…」
語り手
男性客2の方は気分を悪くしたのか、舌打ちをして別の席へ移動してしまいます。
ひとまず、危機？は脱出したでしょう。
檜村行春 「あんなに怖い人もいるなんて…。ああ、やっぱし最初にお話しできたのがあなたでよかったです」
男性客 「そうだねえ。いやしかし、酷い目にあってしまったが…情報というものは得られたようだね？」
檜村行春 「ええ、なんとか。十三くん僕の知らないところで色々とあったようで…」
男性客 「ふむ…。ところで、何故その二人のことを探しているのかは聞いてもいいかな」
檜村行春 「先ほどもお話した通り十三くんは呉さん恋しさに相当参っているようでして…。僕としてはなんとかしてもう一度合わせてやれないものかと思っているんですよ」
男性客 「ああ、そういえばそうだったね。彼の酔いが移ってしまったかな」ハハハ
檜村行春 「うふふ、酔うのは僕だけにしておいてくださいよ」
男性客 「かわいいねえ。さて、クロークムシューが冷めてしまうよ。食べさせてあげようか？」
語り手
そういえば
このイベントが終了したことで、ここで出る情報は出そろいましたので…満足いくまでRPをしたらお申し付けください。
檜村行春
お、了解です
「ふふ、ありがとうございます。でも一人で食べられますからご安心ください。その間あなたのお話が聞きたいなあ」
と言って喋らせてる間に食べます
ぱくぱくもぐもぐ
語り手
ふふ
あなたにメロメロの彼は、いろんなお話をあなたにしてくれることでしょう
檜村行春 ふふふ、可愛い奴め
語り手
彼が文書きを生業にしていること、おさかなが好きなこと、実はお酒をあまり飲めないことなど。
その辺の情報をあなたは入手しますね。
檜村行春 ふむふむ、素直な人だ
語り手
ぱくぱくしたあとにはしっかりデザァトも。
アイスクリンとブランデーと溶かしチョコレヰトが運ばれてきますね。
檜村行春
お、では
「みててくださいね」
と言ってアイスクリンにブランデーをかけて、溶かしたチョコをかけますね
「これがね、美味いのですよ」
語り手 最高のやつじゃないですか
檜村行春
「はい、一口どうぞ」
あーん
男性客
「ふむ、初めて見る食べ方だね……。おや、いいのかい？」
あーん…
檜村行春 「どうです？美味しいでしょう？」
男性客 「ふむ…。ブランデーは少々不得手だけれど、こうして食べるとうまいものだね」
檜村行春 口元をナプキンでぬぐってやりながら
男性客 もう惚れちゃいそう 惚れてる かわいい
檜村行春
「これで今日のことは忘れてくださいましね」
って言って食べ切って店を出ますね
「ご馳走様」
カランカランカラン
男性客 「逆に忘れられなくなりそうだなあ。またおいで、可愛い子」
語り手 では、あなたは倶楽部213を後にしますね。
檜村行春 チッ追いかけてくるほどメロメロにはできなかったか
語り手 えっ追いかけてもいいんですか
檜村行春 いいですよ。NPCは優秀な肉盾なので
男性客 choice 追いかけてしまう 肉盾になんかならないからな (choice 追いかけてしまう 肉盾になんかならないからな) ＞ 肉盾になんかならないからな
檜村行春 NPCが自我を持つんじゃねえ！！！！！！！
語り手
残念ながら
残念ながら自我をもってしまいました～～～～～～～～～～～！！ｖ
檜村行春 クソッ！玉なしめ！
語り手
あっはっはっはっはっはっは
さあ～～て 一人取り残された檜村センセ、次はどこへ参りますか？
檜村行春 ふむ、灯台守を探しに行きたいけれど随分物騒な場所らしいな
語り手 ふふ 用心を感じますね
檜村行春
この時代の防犯グッズ的なのってなんだろう
刀はダメだからステッキ？親にもらったこぶしをいかせるように鈍器入手したいな
語り手
ほうほうほう？
ステッキを購入…よいでしょう！
檜村行春 あとはつけられてないか周囲を伺いたいですね
語り手
どうやら杖専門店なるものが存在していたようですね。
周囲を窺うのであれば、《目星》《聞き耳》をどうぞ！
檜村行春
じゃあ杖購入します！カッフェでの食事代浮いた分硬いの買うぞ〜
＋めぼみみふります
語り手 どうぞ～！
檜村行春
CCB<=40 【聞き耳】 (1D100<=40) ＞ 68 ＞ 失敗
CCB<=55 【目星】 (1D100<=55) ＞ 100 ＞ 致命的失敗
はっはっはっはっは
語り手
やってしまいましたねえ
やぁ～～～～ってしまいましたねえ
檜村行春 処女喪失か？！
語り手
さて…。
あなたは杖を購入し、周囲を警戒しながら歩きます。
思い出すのは、十三の話していたこと。
”窓の外から見える道を行き交う人間のうち、もう半数ほどは人食いに変わってしまっています”
道行く人々の口の中に、牙があるように思えてなりません。
それはただの世迷言。狂人の戯言。そう分かってはいるのですが、今にもその通行人たちがこちらへ牙をむき襲って来やしないかという考えが離れなくなります。
SAN-1。
檜村行春 ぴえん
system [ 檜村行春 ] SAN : 64 → 63
語り手
1d100 杖の硬度・高いほど固い (1D100) ＞ 55
ふむ、普通程度の固さですね
檜村行春 KP出目しっかりして
語り手
さて。
灯台守を探しに行く、でよろしいでしょうか？
檜村行春 さっきの私の100ファンと交換しよ
檜村行春 はい！
語り手 そんな物騒なもんと交換したくありませ～～～～ん！！！！
語り手 では移動しましょう。
檜村行春 💢
助手
《底濱埠頭》
語り手
風が強い。
塩辛いほどに湿った海風が、容赦なく唇を押し広げます。
遠く空はかき曇り、気の滅入るような色をしていました。
埠頭をまっすぐ灯台の方へ向かって歩いていると、正面からやって来る、ボロ布を顔中に巻きつけた男と出会うことでしょう。
ボロ布の隙間から覗えるその顔は、どこか犬めいた印象を受けます。
その男は上唇に鋭い裂け目があり、病気にしてもあまりに見慣れぬ顔つきでありました。
暗い橙色に濁った手肌は、日に焼けたゴムのように固く締まり、ひどく粉を吹いているのです。
1/1d4の正気度喪失。
檜村行春 CCB<=63 【SAN値チェック】 (1D100<=63) ＞ 49 ＞ 成功
system [ 檜村行春 ] SAN : 63 → 62
檜村行春 へらしました！
語り手 えらい！
？？？ 「おい、そこのあんた」
檜村行春 「はい、なんでしょ？」
語り手 彼は、あなたに声をかけてきます。
？？？ 「見ない顔だね。この辺に面白いものはないよ。もっと明るい街の方へ行ったらどうかね。これは親切で言っているんだが」
檜村行春
「ええ、あなたが親切で仰ってくだすっているのは百も承知」
「ですが覚悟の上で、人を探しにきたのです」
？？？ 「探されるような人間はこの辺にゃあまり居ない筈だがな。どいつを探してんだい」
檜村行春
「半年ほど前にね、僕の知り合いがここで人と会ったと言うんです。十三くんというのですが」
「聞いた話だと灯台守らしい人だと聞きまして」
「あとは呉という男」
？？？ 「十三？その十三って奴と、己と、あんたに――全体なんの関わりがあるって言うんだい」
語り手 彼は、数歩後ずさります。
檜村行春
「僕はね、彼から頼まれてあるものを探してるんです」
「探す手がかりは藁も掴みたい思いで見つけたい」
「言っている意味を、ご理解いただけますか？」
？？？
「………」
「……あんたは、十三のなんだい。そいつにゃ、何と呼ばれている。これだけ答えてくれ」
檜村行春
「センセと」
「そう呼ばれてますよ」
語り手 あなたがそう言うと、ふっと男の警戒が解かれたことに気が付くでしょう。
？？？
「……あんたが、ボウヤのセンセかい」
「そういうのは、早く言ってくれ。……悪かった。悪趣味な雑誌記者かと思ったんだ。近頃はそういうの、多いだろう」
檜村行春
「すみません。僕も色々と警戒しなけりゃいけなかったものですから」
「檜村行春。僕の名前です。以前彼の主治医をしてましたよ」
？？？
「主治医か。なるほどね…」
「……ボウヤはな、哀れなヤツなんだ。ある時ふらふらと港を歩いていて、己の目の前で海に落っこちた」
「慌てて引き上げて、小屋で休ませてやったら、ここが太平洋の彼方にある、化物の暮らす島だと思い込んでしまった。自分の家の場所も言えない有様だったから、長屋の連中と細々面倒を見てやったよ」
「今は脳病院にいるんだろう。時々その近くまで行って、手を振ってやることがある」
檜村行春
「それはそれは…。彼によくしてくだすってありがとうございます」
深々とお辞儀
？？？ 「そんなことされる道理はない。頭をあげてくれ」
檜村行春
言われて即座にぱっと頭をあげる
「お訊ねしたいのですが、その時彼は右手の小指を失ってましたか？」
？？？
「小指？さて…。覚えは無いが、覚えてないということはべつだん欠けていたということは無かったんじゃないかな」
「ああ、そうだ。センセが来たら渡してくれ、と言われた封筒がある」
語り手
彼はそう言い、懐に手を入れあなたへ近づく。
薄汚れた封筒を取り出し、あなたへ差し出すでしょう。
受け取りますか？
檜村行春
受け取ります
「ありがとうございます」
語り手
受け取ったその封筒は、夏の盛りだと言うのに少しも温まっていません。
不思議にひんやりとしているでしょう。
封筒を開けると、中身は破り取られた日記のページでした。
読みますか？
檜村行春 うーん安全なところで読みたい気もするけど早めに読んでおくか
灯台守 「ボウヤには一体なにが見えていて、なにが見えていないんだろうな」
語り手
日記を読み始めるあなたをみて、男はそうつぶやきました。
では、日記の中身を開示していきます。
檜村行春 「さて、それは彼にしかわかりません」
妹尾 十三
『当然ご存知でありましょうが、私はアニキによって座敷牢に四年ほど監禁をされておりました。ですがある日、センセによる往診が終わるや否や、私は頭に麻袋を被せられて、そのまま底濱埠頭へ連れて行かれ、そこで阿呆船に乗せられたのです。阿呆船は様々な気狂い共でひしめき合っており、私は気も狂わんばかりでした。頭に鶏のトサカなぞつけた水夫に行き先を聞くと、私たちは海乙那の棲む島へ連れて行かれ、そこで毒牙の露と化すそうです。海乙那です。それはどこか狼に似た顔を持つ、食人鬼だそうです。』
『私は、その島で二年を過ごしました。大半の気狂い共は世をはかなんで、進んで海乙那に食われましたが、なに、話してみれば存外気のいい連中で、私たち人間よりもよほど先進的な考えをする連中でありました。何も人間を選り好んで食うわけではなく、死ねば肉なのだから感傷的になって燃やしてしまうより、新鮮な内に食ってしまえば無駄がなくていいではないかというのがその理屈です。』
『その島で雌の海乙那と夫婦にならないかと誘われましたが、郷里のアニキが気になったので、後ろ髪を引かれながら私は日本へ戻ってきました。なにしろ気のいい連中でしたので、今でも時々、夜中に私の部屋を訪ねてくれます。ええ、この部屋にです。そうです――私は海乙那共に日本の歩き方をすっかり教えてしまったので、そうした塩梅で彼らがやって来れるようになったのです。しかしそれは問題ではございません。』
『古くからこの国には忌まわしい人食いがいて、品川の辺りや底濱の外れは彼らの縄張りだったのでありました。それを私が海乙那に渡りをつけてしまったので、忌まわしい人食いの連中が怒ったのです。アニキや、下男の真崎に成り代わった連中は、私を座敷牢に閉じ込めたりして、自由を奪いました。こうして真実を話せる相手はセンセだけなのですよ。アレゴリなどでは、ありません。人を食わずにいる子供は、あるいはあるかもしれない。救えよ救え。子供――。』
『私が死んだ後は、どうぞ、その遺骸を食べてください。私の身体には種がありませんでしたので、子も遺せず、食べてすらもらえないのであれば、到底生きてきた甲斐がないではありませんか。どうぞ、弔いと思って、私の遺骸を食べてください。それだけが私の本当です。それですっかり、悔いはありません。』
助手 〔注：アレゴリ＝寓意。象徴的な存在を用いる、例え話のような表現技法のこと〕
語り手
こちらの日記は長いため、15分ほどここで休憩をとります。
『資料』タブにも内容を貼っておくので、ゆっくりかみ砕いてお読みください。
助手
《十三の手紙》
私にはもはや、人の生活といふものに皆目見當がつかなくなつてしまつたのです。センセに助けてもらはなければ、私の正氣はあと一日だつて保たないでせう。どうか後生ですから、私の住まひを訪ねてきては呉れませんか。
柳川縣底濱市西區淵ヶ谷三丁目四番十六號 妹尾十三
《十三の日記、一》
アニキには言へない。センセに話さなくちや。
《十三の日記、二》
私の日記の大事な部分は、安全な場所に隱してしまひました。何故こんなことをするのかとお思ひでせうが、此れをしなくてはならないのです。今となつては、眞實をひとつところに置いておくほど、危險なことなどないのです。
《十三の日記、三》
當然ご存知でありませうが、私はアニキによつて座敷牢に四年ほど監禁をされてをりました。ですが或る日、センセによる往診が終はるや否や、私は頭に麻袋を被せられて、そのまゝ底濱埠頭へ連れて行かれ、そこで阿呆船に乘せられたのです。阿呆船は樣々な氣狂ひ共でひしめき合つてをり、私は氣も狂はんばかりでした。頭に鷄のトサカなぞつけた水夫に行き先を訊くと、私たちは海乙那の棲む島へ連れて行かれ、そこで毒牙の露と化すさうです。海乙那です。それはどこか狼に似た顏を持つ、食人鬼ださうです。
私は、その島で二年を過ごしました。大半の氣狂ひ共は世をはかなんで、進んで海乙那に食はれましたが、なに、話してみれば存外氣のいゝ連中で、私たち人閒よりもよほど先進的な考へをする連中でありました。何も人閒を選り好んで食ふわけではなく、死ねば肉なのだから感傷的になつて燃やしてしまふより、新鮮な內に食つてしまへば無駄がなくていゝではないかといふのがその理窟です。
その島で雌の海乙那と夫婦にならないかと誘はれましたが、鄕里のアニキが氣になつたので、後ろ髮を引かれながら私は日本へ戾つてきました。なにしろ氣のいゝ連中でしたので、今でも時々、夜中に私の部屋を訪ねて呉れます。えゝ、この部屋にです。さうです――私は海乙那共に日本の步き方をすつかり敎へてしまつたので、さうした鹽梅で彼らがやつて來れるやうになつたのです。しかしそれは問題ではございません。
旧くからこの國には忌まはしい人食ひがゐて、品川の邊りや底濱の外れは彼らの繩張りだつたのでありました。それを私が海乙那に渡りをつけてしまつたので、忌まはしい人食ひの連中が怒つたのです。アニキや、下男の眞崎に成り代はつた連中は、私を座敷牢に閉ぢ込めたりして、自由を奪ひました。かうして眞實を話せる相手はセンセだけなのですよ。アレゴリなどでは、ありません。人を食はずにゐる子供は、或いはあるかもしれない。救へよ救へ。子供――。
私が死んだ後は、どうぞ、その遺骸を食べてください。私の身體には種がありませんでしたので、子も遺せず、食べてすらもらへないのであれば、到底生きてきた甲斐がないではありませんか。どうぞ、弔ひと思つて、私の遺骸を食べてください。それだけが私の本當です。それですつかり、悔いはありません。
檜村行春 はーい！
語り手 では、22:25まで休憩といたします。
檜村行春 はい！
語り手 7分の15分先がわからなくて電卓を出した脳弱KPです
檜村行春 トイレ行きたくて気にしなかったPLです
檜村行春 情報が…情報が多い…十三の日記をもとに考えるなら兄と真崎はもう人食いで、それは十三が外から土着の人食いとは別の人食いを連れてきたからだと
語り手 奇遇だけれどKPもおといれにいきたかったので好都合です
檜村行春
年月の経過がおかしいけれど、それが小指の怪我が古傷っていうのの証明にもなってしまうのがな
そうなると檜村の持ってる「自分が十三を診ていたのは一年半前」という情報は？？？
はてさて気が狂っているのは十三くんでせうか？僕でせうか？
語り手
ﾆｺ……
正気と狂気の境目・・・
檜村行春
長屋で世話になってたのを島にいると勘違いしたか
長屋の獣臭さが土着の人食いが監視してるってことなのかな
兄は人食いだからその獣臭さがわからない？
語り手
さて、ここまでの思考はおまとまりになったでしょうか？
もう少し考察時間が欲しければ伸ばしますよ
檜村行春 うーん、今のところ考えられることは吐き出せたので大丈夫です！
語り手 では再開していきましょう。
檜村行春 はーい！
語り手
さて。これらの日記について、以下のロールで情報を得られます。
「①〈歴史〉〈知識：1/2〉」
「②〈知識：1/5〉〈文学系の技能：1/2〉〈オカルト1/2〉〈中国語と知識の組み合わせロール〉」
これらはすべて挑戦できます。ダイスの大盤振る舞いです。
檜村行春
おお！
じゃあまずは１から
歴史初期値…
語り手 がんばってください！
檜村行春 これ１の歴史と知識1/2は出る情報同じってことですかね？
語り手
そうですね。
①と②は別情報ですが、①のくくりと②のくくりはそれぞれどれかが成功すれば同情報が出ます。
檜村行春
ふむふむ
では改めて１から
CCB<=20 【歴史】 (1D100<=20) ＞ 23 ＞ 失敗
おっしい
語り手 惜しい！
檜村行春
CCB<=37 【知識/2】 (1D100<=37) ＞ 81 ＞ 失敗
ｽﾝ
語り手 惜しい！
語り手 雑談で言っちゃってたな
檜村行春
次２！
CCB<=15 【知識/5】 (1D100<=15) ＞ 89 ＞ 失敗
語り手 惜しい～～！
檜村行春
CCB<=2 【オカルト/2】 (1D100<=2) ＞ 71 ＞ 失敗
KP
語り手 おや どうしました
檜村行春 本日のリアル言いくるめです
語り手 受けて立ちましょう
檜村行春
中国語と知識の組み合わせロール、日本語の漢字は中国から渡ってきたものなので漢字から意味を類推できるものと考えられます
ということで母国語/2と知識の組み合わせロールで代用できませんか？
語り手
ほうほうほうほうほう
ふーむ……開示情報の内容を見るに、意味を推察とは微妙に別ベクトルのようですね。
がしかしニアではある…
母国語/2+知識/2 でどうでしょう
檜村行春 はーい！
語り手 がんばえーー！！
檜村行春
両方75だ
CBRB(37,37) (1d100<=37,37) ＞ 76[失敗,失敗] ＞ 失敗
ｽﾝ
語り手 ﾆｺ
檜村行春 あとふれるのは文学系の1/2か
語り手
ですね。
芸術：文学とかその辺でしょうか
檜村行春
KP
心理学は文学です
心理学で代用させてください
現に心理学科は文学部に分類されます
語り手 えっそうなんですか！！？（言いくるめ成功顔）
檜村行春
古来より文学は人の心理について書いてきたもので、心理学では創作物の読み時も論文としてだしています
つまり心理学は文学！！！！
語り手
それは文学系に該当しますね
ヨシ、GO！！！
檜村行春
よっしゃ！！！！！
CCB<=40 【心理学/2】 (1D100<=40) ＞ 21 ＞ 成功
っしゃおら！！！！！！
語り手
オメデトウゴザイマス！！！！
では②の情報を開示しましょう。
檜村行春 アリガトウゴザイマス！！！
語り手
五年前に上海で刊行された『新青年』という雑誌。
海乙那とは、そこに掲載された『狂人日記』という小説に登場する、人に化けた犬のような怪物であり、人肉を食らう者だとわかります。
灯台守 「……どうだい。有用なことは書いてあったか」
檜村行春
「ええ、色々と腑に落ちないことはありますが…」
「一つ、お聞きしても？」
灯台守 「なんだ。己に答えられることだったら答えるが」
檜村行春 「あなたはどうして十三くんによくしてくださるんですか？この手記も、狂人の戯事と捨てることもできたはずです」
灯台守
「……さて、何故だろうな」
「確かに、あのボウヤを見捨てても良かった。己たちの食い物だって、他所の奴に分けてやれるほどあるわけでもない」
「………今となっちゃ、何故あのボウヤを気にかけているかも分からん。拾っちまった責任なんだろうかね」
檜村行春 ふむ、心理学ふりたいです！
語り手
承りました。そおれ！
SCCB<=80 檜村心理学 (1D100<=80) ＞ 32 ＞ 成功
彼の表情や仕草、目線の動きから見て、言葉に嘘は無いと感じます。
檜村行春
ふむ
んんん〜〜〜〜〜〜〜
十三が連れて行かれた島にいた人食いは狼みたいなやつ、小説の中では人に化けた犬のよう、男は上唇に裂け目がある
つまり犬のマズルのような裂け目ってことかにゃ〜〜〜〜〜？？？十三にも時々会いに行って、人食いも会いに行っている
であればこの男が海乙那で人を食うのは死んだなら肉を食ってやるって文化だから十三に対する哀れみってのは筋通るな
生きてる間は食わないってだけ
語り手 ふふん……考察が捗りますね
檜村行春 死んだら食べてくれってのはこの男に託したいものだなあ
語り手
しかしその日記はセンセに対して贈られたものでもあります
難しいですねえ
檜村行春
薬のことも聞きたいな
「ところで、これに心当たりはありますか？」
って薬を見せてみる
灯台守
SCCB<=90 聞き耳/グールであるなら死体の臭いには敏感であるはず (1D100<=90) ＞ 44 ＞ 成功
「……お前、それをどこで手に入れた」
檜村行春 「十三くんの寝台にあったものです」
灯台守 「………それが、ボウヤの部屋に？」
檜村行春 「ええ、これが何かご存知で？」
灯台守 「あんたはそれが何か分かっているのか」
檜村行春 「いいえ、僕の知る限りこんな薬は存在しない」
灯台守 「……そんなものを、薬にするのか。今は」
檜村行春 「これは一体何なんです？今更知らぬは通じませんよ？」
灯台守 「……己には、そいつから知った臭いを感じた。死体からする腐臭だ」
檜村行春
「死体？」
「たしかに生臭くはありますが」
灯台守 「ああ。あの独特な臭いはすぐ分かる」
檜村行春
くんくん
医者なので自分の知る死体の腐臭と同じかわかりませんか？
語り手
医者ではあっても精神科医ですと…死者と対面というのも通常の医師より機会は少なさそうですね
《聞き耳》あるいは《アイデア》の/2でどうでしょう
檜村行春 精神科医も普通の医者と同じ勉強をして死体解剖もするので知識としては同等かと！
語り手
そうなんですか！？
よし /2をなしにしましょう
檜村行春 やった！！！
語り手 見事にPLに言いくるめられている
檜村行春
CCB<=70 【アイデア】 (1D100<=70) ＞ 88 ＞ 失敗
・・・・・
語り手 ？
檜村行春 聞き耳ふりまーーす
語り手 GO！
檜村行春
CCB<=40 【聞き耳】 (1D100<=40) ＞ 25 ＞ 成功
ふう
語り手
かいくぐりましたねえ
では、言われて意識してみると…確かに死体から漂う腐臭のように感じます。
檜村行春
「言われてみればたしかに…」
「でもなぜ死体を…？」
灯台守 「それこそ医者先生にしか分からんだろう。己に分かるのは、そいつから人間の死体の臭いがするということだけだ」
檜村行春
「ふむ、死体を使うという先入観がないから気づかなかったのか…」
「色々とありがとうございます、お礼としてこれを…」
と言って手をとってそっと握らせます
灯台守 「……己は、こんなものが欲しいがためにあんたを待っていたわけではない」
檜村行春
「美味しいですよ？」
都昆布を渡します
ちゃんと所持品にあります
灯台守 「……腹の足しにもならんが、………お前は言っても聞かんだろうな」
語り手 笑ってしまった 確かにありますね
檜村行春 これをやりたいがためにブラフで何を握らせるかは言いませんでした
灯台守 しぶしぶ都昆布を齧ろう
語り手 うける ほんとに書いてない
檜村行春 「ところで呉という男に心当たりはございますか？」
灯台守 「いや、その名には聞き覚えは無い」
檜村行春 「ふむ、では呉は関係ないのかもしれないな…」
灯台守
choice[吸う,齧る,丸呑み] 昆布 (choice[吸う,齧る,丸呑み]) ＞ 吸う
じゅっじゅっじゅっ
檜村行春 最後まで味わえる食べ方だ
灯台守 「…じき、雨がくる。そういう匂いがする。あんたも、風邪を引きたくなきゃ早めに帰ることだな」
檜村行春 「濡れるのは困りますね、ご忠告痛みいる」
灯台守 菓子類にありつける機会も滅多にないもんでな
檜村行春 「あなたも体にお気をつけて、左様なら」
灯台守
「ああ。帰り道はせいぜい背後に気をつけろ」
にや、と笑って手を振ろう
語り手
彼は首回りの布をきつく巻き、背を丸めて帰路につくでしょう。
さて。彼の言う通り、だんだんと波も高くなってまいりました。
雨が当たり始めるのも時間の問題です。
檜村行春 早々に立ち去ってタクシーを捕まえよう
語り手
そうですね。タクシーもすぐつかまるでしょう。
その窓には早くも大粒の雨がぽつぽつと当たりはじめ、たちまち強くなってきます。
檜村行春
さて、向かうは自宅かな
チップを渡してなるべく遠回り小回りしてもらおう
語り手
今度のタクシーもうまいこと遠回りをしてくれることでしょう。
浅黒い肌の運転手は首をかしげますが、深くは追及しません。
檜村行春 いい労働者だ
助手
《探索者自宅》
語り手
さて。
家に帰りつき、なにかしたいことなどはございますでしょうか。
檜村行春
うーん、今のところないんだよな改めて十三の手記を読むぐらいかな
人体の薬物利用ってことであの薬がそれなんだろうけど
なんで十三の部屋にあったのかとかさっぱりだな
檜村行春 ちょっとだけお手洗い行っていいでしょうか？！
語り手 いいですよ。ごゆっくり！
檜村行春
いてきます！
ただいま！
語り手 おかえりなさい！
檜村行春 とりあえず鍵のかかる金庫に十三の手記と薬、骨を入れておくかな
語り手
ふむ。
がんじょうな金庫にそれらを仕舞うことができますね。
檜村行春
そしたら寝るかな
やることが思いつかぬ
語り手
雨はまだ窓を叩いております。
この調子ですと、明日までこの雨は降り続くことでしょう。
その音を聞きながら、あなたは眠りにつきます。
檜村行春 川か海が増水して氾濫しそうだなあ
語り手
ふふ、どうでしょう。
翌日、早朝。
しとしと、重い雨の烟る朝でした。
あなたの下に、妹尾文恒から電報が届きます。
読みますか？
檜村行春 読みます
妹尾 文恒 『ジウゾウ クビククリテ シス』
語り手 電報には、そう書かれていました。
檜村行春 そうなるだろうな〜〜〜〜〜
語り手
十三の突然の訃報に、強い当惑と混乱を覚えるでしょう。
1/1D3の正気度を喪失します。
檜村行春
CCB<=62 【SAN値チェック】 (1D100<=62) ＞ 4 ＞ 決定的成功/スペシャル
予想していた…
ダイスの目に出てしまった
語り手
ダイスの目に出てしまいましたねえ
このクリチケをどうぞ
檜村行春 わあい
語り手 さて。本日はいかがいたしますか？
檜村行春
とりあえずは
重くて硬い傘を手に取ります
語り手 一瞬呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃんしてました…！ただいま！
檜村行春 なるほど！おかえり！
語り手
はい。
あなたの手によく馴染む傘でしょう。
檜村行春 あの港の男に十三くんの訃報を告げに行くかな
語り手 では、港の方へ向かうということで。
檜村行春 はい
助手
《底濱埠頭》
語り手
さて。ここは昨日の港ですね。
あなたは昨日会った男のことを探しますが、なにぶん彼の名すらもあなたは聞いていません。
また、近くには貧民窟もありますが…
檜村行春
ふむ
貧民窟は長屋ですかね？
語り手
そうですね。
長屋もあるでしょう。
檜村行春 じゃあそちらに向かって近くにいた住民を捕まえます
語り手 では、貧民窟の描写を致しましょう。
助手 《底濱埠頭 - 貧民窟》
語り手
その区画には、おおよそ文化的な匂いがせず、甚だしく鼻を打つ腐臭や脂じみた枕のような空気を孕んだ風が循環していた。
どこかで何かをぺちゃぺちゃと啜る音、犬が骨を噛むような乾いた音とが混じり、到底まっとうな人間の立ち入るべき場所ではないと、区画そのものが拒んでいるかのようだった。暗がりに淀み溜まった汚水から、隆々と怒張した柳の根から、子どもの死体めいた影を作るぞっとするようなガラクタの山から、獣の臭いが立ち籠めている。
あちこちから、なにかが睨めつけている。殆ど戸板の壊れかかった長屋は、それでもぴったりと全てを閉ざし、この余所者の闖入を撥ね付けていた。全身に強く、害意にも似た視線を浴びた探索者は、1/1D3の正気度を喪失する。
檜村行春
CCB<=62 【SAN値チェック】 (1D100<=62) ＞ 75 ＞ 失敗
ぴゃ
語り手 あらあら
檜村行春 1d3 (1D3) ＞ 2
system [ 檜村行春 ] SAN : 62 → 60
語り手
Schoice[いる,いない] 雨の中を歩いている貧民は… (choice[いる,いない]) ＞ いない
さて、近くにいる住民を捕まえようとしますが…あいにくの雨模様。そんな中を歩くような命知らずはいないようです。
檜村行春
おやおや
じゃあとりあえず近くの家の戸をたたきます
「ごめんください」
語り手 ほう たたきますか
檜村行春 こえええ
語り手
あなたは、近くの家の戸を叩きます。
ですが、住民は出てくる様子はなく。中から物音もしません。
檜村行春 聞き耳で人がいるかどうかはわかりませんかね？
語り手 お！いいですね どうぞ！
檜村行春
CCB<=40 【聞き耳】 (1D100<=40) ＞ 70 ＞ 失敗
ｽﾝ
語り手
どうやら雨の音が邪魔をしている様子。
家の中からは相変わらず物音がしません。
医者をしているあなたの目には、そこに本当に人が住んでいるのかどうかも怪しく感じます。本当に人が住めるのだろうか、この廃虚然としたところに。
檜村行春 人でなければ住めますね
語り手 なんてことを！
檜村行春
なるべく大きな声で戸を開けずに
「灯台守に伝えてください。妹尾十三が身罷りました」
そう言って軒先の雨がささないところに都昆布置いて去ります
伝わらなければそれはそれで
語り手
Schoice[出てくる,出てこない] 灯台守… (choice[出てくる,出てこない]) ＞ 出てこない
あなたがそう声をかけても、扉は開きません。
が、去り際に後ろからちいさく物音がします。
振り返ると、戸がちいさく空いているのが見えました。
その向こうの暗がりに、目を光らせた何者かがこちらを窺っているのがあなたには見えました。
瞬きをすると、既に戸は閉じています。
都昆布は、消えていることでしょう。
檜村行春
「よろしくお願い致しますよ。では、左様なら」
やっぱり人じゃないから住めてるじゃないですか！
そう言って去りますね
語り手
さて。
次はどこに行きますか？
檜村行春 うーーーーーーーーーん、病院かな
語り手
ふむ、病院
池田脳病院、ということでよろしいですか？
檜村行春
うーーーーーーーーーん正直危ない気もするが
一応死んでることを確認する
語り手
大丈夫。いまのあなたには傘があります。
では、遺体の確認をしに病院へ向かうということで処理を致します。
檜村行春 傘の硬度９９なんかな？
助手
《池田脳病院》
語り手
硬度99の傘を持ち、あなたは池田脳病院へ赴きます。
病院に行くと、そこには何人かの警察がいました。背の低い警察官が、病室を盛んに出入りしていることでしょう。
カイゼル髭の長身痩躯が、それに眉一つ動かさずに応対しています。
真崎は警察の応対をしており、とても彼に話を聞ける状況ではなさそうに思えます。
檜村行春
おや、警察
そうか首括ったからか
ふむ、では近くの看護師に声をかけてみるか
語り手 看護師ですね。一人ぐらいであればつかまるでしょう。
看護師
「あら、檜村先生。すみません、少し騒がしくて」
「こちらへ顔を出したということは、もうお聞きになられたのでしょうか」
檜村行春 「ええ、ではお兄さんからの電報は…」
看護師 「はい。……妹尾さんは、昨夜」
檜村行春 「昨夜、そうですか…。ご遺体に手を合わせることはむつかしいでしょうかね？」
看護師 「警察の方もおりますので、なんとも…。今の先生は、病院の関係者ではなく一般の見舞客ですから」
檜村行春 「たしかにそうですね。しかしこんなにも警察が来るものなのですか」
看護師 「ええ。来るときは来ます」
看護師 と、いうことにしておいてください（メタ）
檜村行春 OK
檜村行春 「真崎先生もお話は難しそうですね。お兄さんはこちらに？」
看護師 「いえ、家の方にいらっしゃいます。葬儀のご準備などがあるそうなので」
檜村行春
「そうですか、ありがとうございます」
お兄さんの家いくかーーーーーーーーー
語り手 では、妹尾家へ移動ということで。
檜村行春 うい
語り手 というところでキリもよいので…今日はここで区切りといたしましょう。
檜村行春 はーい！
語り手
すみません期日内に終わらなくて…！
また予定表を出すので、ご記入をおねがいいたします…
幸い今日けっこう進んだので、あと1～2日あれば終わります。
檜村行春 いえいえ大丈夫ですよー！直近は予備日の明日21時からって認識で大丈夫でしょうか？
語り手
あっ ひづけをみまちがえていた
今日（明日）もまだありますね！？！？それなら終われそうです！！！
檜村行春 お、よかった！
語り手
ただ、場合により多少時間を過ぎてしまうかもしれません…
あまり長くなりそうなら次に持ち越しますが、時間内に終われるよう時間くんと交渉をしておきます
檜村行春 はーい！明日なら多少遅くまででも大丈夫です〜！
語り手
ありがとうございます！
そしたら今日はこの辺で解散いたしましょう。遅くまでおつかれさまでした！
檜村行春 こちらこそありがとうございました！おやすみなさい〜！
語り手 ごゆっくりお休みしていい夢見てくださいね（CoCジョーク）
檜村行春 ドリームランド直行かな？
助手 早めの待機
檜村行春
はやすぎではなくて？
ぴったりの参加です
助手
楽しみ過ぎてつい
さて！お飲み物などは準備しましたでしょうか
今日はワンチャン長丁場になるので心してかかりましょう
檜村行春 了解です！よろしくお願い致します！
助手
よろしくおねがいします！
ではメインへ
語り手
再開しましょう。
妹尾家からシーンを開始いたします。
助手
《妹尾邸》
語り手 あなたが妹尾邸を訪れると、一晩に十年も歳をとったように、やつれた顔の文恒が出迎えます。
妹尾 文恒 「センセイ――急なことでして、すみません。全体どうしてこんなことになったのか」
檜村行春 「この度は、お悔やみを申し上げます」
妹尾 文恒 1[]
檜村行春 まちがえた！！！！
妹尾 文恒
「…真崎センセイによれば、昨晩あれの様子を見に行くと、どこから持ち込んだものか、麻縄で首を括っていたのだと」
「センセイ、なにか知りませんか。ねぇ、センセイ」
語り手
雨の中に立つ文恒の髪はぐっしょりと濡れて額に張り付き、顔は青ざめ、目は落ちくぼんでいます。
まるで彼の方が死人のように見えてくるでしょう。
檜村行春
「残念ながらあなたの心痛を和らげることは何も」
精神分析ふれませんか？
語り手 ここは雨の軒先ですので、一度中へ入ってから振りましょうか。
檜村行春 はーい
語り手
文恒はハッと気がついたように「雨の中すみません。どうぞ中へ」とあなたを案内します。
居間へ通されたあたりで、さて。《精神分析》をしてみましょう。
檜村行春
CCB<=71 【精神分析】 (1D100<=71) ＞ 30 ＞ 成功
キャッキャっ
語り手
ナイス！
では、雨に濡れ冷えてしまった彼の背をさすり、あなたはゆっくりと文恒を落ち着かせます。
土のようだった顔色も、緊張で冷たくなり震えていた指先も、少しですがマシになることでしょう。
檜村行春 「少しは落ち着きましたか？」
妹尾 文恒
「ああ、センセイ…。弟共々…本当に、ほんとうに世話をかけます」
「いつかこのような日が来るだろうと、覚悟はしておりました。ええ、本当です。覚悟だけはしておったのです」
「なにしろ、暫くは忙しなくなります。きっと葬儀は明後日になるでしょう」
「センセイ…。弟を哀れに思うのなら、ぜひいらしてください」
檜村行春 「ええ、焼香に参列させていただきます。最後のお別れをしませんとね」
妹尾 文恒 「ありがとうございます、センセイ」
語り手
彼は、自分の膝に目を落としたまましばらく黙り込んでいました。
ややあって、零れ落ちるように呟きます。
妹尾 文恒
「センセイ、どうか正直なところを仰ってください」
「あれは、十三は、本当の気狂いだったのでしょう」
「センセイ、どうか仰ってください。あいつはもう手の施しようのない気狂いだったのだと。あのまま一生、元のようには戻れなかったのだと」
檜村行春
「あなたは十三くんが気狂いであったと思われることで救われるのですね、救いようのない気狂いであればこそ自分の手に負えないものだったのだと言い聞かせるために」
そう言って反応に対して心理学をふりたいです
妹尾 文恒 「……そうなのかも、しれません」
語り手
あなたの言葉を聞くと文恒はいっぺんに脱力し、その表情はあなたからは隠れてしまうでしょう。
では、心理学を振らせていただきます。
SCCB<=80-10 檜村心理学（うつむき補正） (1D100<=70) ＞ 27 ＞ 成功
檜村行春 どきどき
語り手
彼は、自分の心境を理解することを半ば拒んでいるように感じます。
あなたのその言葉を認めてしまえば、弟に対して不誠実になる。けれど、あなたの言葉は彼の心を的確にとらえ、残酷なほどに示している。
ややあって、表情をなくしたような顔をし、文恒は立ち上がります。
血の気の失せた顔のまま、ふらふらと玄関の方へ向かっていくでしょう。
妹尾 文恒
「近所の人間に呼ばれておりまして。すぐに戻ります」
「葬儀ともなれば色々とあるようで。ええ、昨年に二度もやりましたから、慣れております」
檜村行春
「…お忙しい中、失礼いたしました。十三くんはね、正気ではありませんでしたよ。ええ、それは確かです」
トドメさしちゃったかな〜
妹尾 文恒 「センセイも、身体も雨のせいでずいぶん冷えてしまっているでしょう。どうぞ茶を飲みながら、雨足が弱まるまで今しばらく、ゆっくりなさっていってください」
檜村行春 「お気遣い、ありがとうございます」
語り手
あなたは、雨の中に消えていく彼の背中を見送ることでしょう。
さて。あなたが望むのなら、この邸内を探索することができるでしょう。
あるいは、このまま雨足が弱まるのを待って帰ることもできます。
檜村行春
薬の本探してえな
あんまり長居すると捕まりそうでもあるけど
語り手
ふむ。
薬の本となると、通常のものでしょうか。それとも、本草綱目なるものの方でしょうか。
檜村行春 本草綱目ですね。あーでも破られた分はもう情報出ているのか
語り手
ですね。
破れたもの以外は情報は出ております。
檜村行春 破れたもの以外は？ということは破れたページを探せますかね
語り手
それを探すのであれば、本草綱目を置いてある部屋…すなわち、文恒の自室へ行くのが妥当と思われますね。
そちらでよいでしょうか。
檜村行春 はい
助手 ≪文恒の部屋≫
助手 十三くんの部屋と画像同じだけどもおにいちゃんのへやです ええ
檜村行春 ふふ
語り手
あなたは本草綱目を目当てに文恒の部屋へと向かいます。
そこそこ散らかった部屋の中を見回してみると、ふと筆机の上に開きっぱなしの日記があることに気づくでしょう。
次のページが空白であるところを見るに、今開かれているのが一番最近の記述であることがわかります。
檜村行春 お兄さんが帰ってこないか警戒しながら見てみましょ
語り手
では、警戒ということで《目星》《聞き耳》を先にやってしまいましょう。
なお、聞き耳は雨ということで-10補正でおねがいいたします。
檜村行春
CCB<=30 【聞き耳】-10 (1D100<=30) ＞ 40 ＞ 失敗
ぐう
CCB<=55 【目星】 (1D100<=55) ＞ 87 ＞ 失敗
…
語り手 今のところ、家の周囲に人の気配はないように思えます。
檜村行春
しかし警戒しているという予備動作が入ったからKPの慈悲がはいるはずだ
そうだろう！？KP！！
語り手
わたくしはあくまで語り手なので、そこはどうしようもありませんね。
天の采配に賭けましょう。
では、改めて日記の内容を開示します。
檜村行春 ﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝ（PL無言の訴え）
語り手 天（蝉）
語り手 ﾆｺﾆｺ
妹尾 文恒 『こんなことを書くべきか今も私は決めかねている。弟は人を食っていた。それも殺して食っていた。完全な気狂いだったのだろう。かわいそうに。あれはもう何年も狂ったままだ。罪に問われることはないだろう。裁かれることはないだろう。私はそれが哀れでならない。罪を犯しても裁かれないことが、まるで人でないと言われているようで。必要なものを持っていこう。全てを、十三の正気に委ねよう。』
助手
《文恒の日記》
こんな事を書くべきか今も私は決めかねてゐる。弟は人を食つてゐた。其れも殺して食つてゐた。完全な氣狂ひだつたのだらう。かはいさうに。彼れはもう何年も狂つたまゝだ。罪に問はれる事はないだらう。裁かれる事はないだらう。私は其れが哀れでならない。罪を犯しても裁かれない事が、まるで人でないと言はれてゐるやうで。必要なものを持つていかう。全てを、十三の正氣に委ねよう。
檜村行春 うーん、ワンチャンお兄ちゃんも発狂
語り手
ふふ…
実は、文恒の部屋で出る情報は以上となります。
檜村行春 おや
語り手
はい。
本草綱目のページは、探してもここには無いようなのです。
檜村行春
では十三くんの部屋に向かいます
見つかっても別れを惜しんでいたと涙の一つでも見せてやりましょう
語り手 先生、果たして人の心はあらせられるのでしょうか。
檜村行春
もちろんじゃないですか
みてくださいこの悲嘆に暮れる顔を
語り手 はて…？
檜村行春
「お兄さんの言うとおり本当に十三くんは人を殺していた…？」
「いやはやまったくどちらが狂人だったのか」
助手 ≪十三の部屋≫
語り手
強烈な犬の臭いがする。
部屋を見ると、床板が剥がされ、人が横たわれそうなほど長い窪みが空いていることに気が付けるでしょう。
窪みの中へ降りて〈目星〉を振ることができますが、いかがなさいますか？
檜村行春 お兄さんが帰ってくる様子はまだないですかね？
語り手 ふむ。では《目星》《聞き耳》-10をどうぞ。
檜村行春
CCB<=55 【目星】 (1D100<=55) ＞ 38 ＞ 成功
CCB<=30 【聞き耳】-10 (1D100<=30) ＞ 30 ＞ 成功
おお
語り手
なんと
では、周囲に人の気配がないことを今度はしっかり確認できます。
檜村行春
よし、ではくぼみの中で目星をふります
CCB<=55 【目星】 (1D100<=55) ＞ 45 ＞ 成功
^^
語り手
！？
ああ、あなたは見つけてしまわれたのですね。お可哀想に。
檜村行春 あ
語り手
あなたは、土に混じり小さなエナメル質の鈍い輝きをいくつも見つけます。
そこにあるのは、人の歯。あちこちに、幾つも埋まっていることに気づいてしまうでしょう。
檜村行春 おやおや
語り手
さて、これが”何”の歯なのか…。
深淵にあと一歩踏み出す覚悟がおありでしたら、《医学》も振れますよ。
檜村行春
CCB<=40 【医学】 (1D100<=40) ＞ 49 ＞ 失敗
あーーー！おしい！
語り手
あなたの脳が、その見知った形の歯がなんの動物の歯であるかという理解を本能的に拒みます。
きっと、別の動物のものなのだ。
檜村行春 モヤモヤするなあ
語り手 モヤモヤしてしまいますね。
檜村行春 うーん書物のなくなったページはどこかにあるのかな
語り手 少なくともこの穴の中には無さそうですね。
檜村行春
穴から出ましょ
おさらばおさらば
語り手
あなたがそこから這い出て再び床を見やると、
窪みはすっかり消え失せていました。
檜村行春 おや
語り手
まるで白昼夢を見ていたかのように、そこにはただの床があるばかり。
1/1D3の正気度喪失です。
檜村行春 CCB<=60 【SAN値チェック】 (1D100<=60) ＞ 29 ＞ 成功
system [ 檜村行春 ] SAN : 60 → 59
檜村行春 まあ世の中そういうこともあるでしょう
語り手 世の中そういうこともありますね。
檜村行春 はっはっは
語り手
床板が外されていたはずの場所を何度見ても、綺麗に床板ははまっているように見えます。
そも、よくよく考えてみれば。道具が無ければ、床板など外せないでしょう。
湿った土の上を歩き泥のついていた足も、なにもなかったかのようにまっさらです。
檜村行春 「やあ、これは洗い物の心配がなくなった」
語り手
そうですね。洗い物の心配はなさそうです。
この部屋での情報は以上となります。
外を見るといつの間にか雨はやみ、早くもヒグラシが鳴き始めています。
檜村行春
ふむ、となると本は見つけられそうにないな
お暇しましょう
語り手
結局、雨がやんでも文恒は戻ってくる様子もなく。
あなたは妹尾邸を後にします。
檜村行春 身投げしてないといいなあ
語り手
身投げをしていないといいですねえ。
あなたは、自分の家へ帰宅します。
そしてそれ以降。葬儀の日まで、何かが進展することはありませんでした。
論文の提出を求められていたのを思い出せば、それに手をつけて時間をやり過ごすこともできます。
が、それ以外での進展は無いことでしょう。
檜村行春 ふむ
語り手
そうして迎えた、葬儀当日。
改めて、文恒から葬儀の案内を受けます。
少なくとも彼は存命の様子です。
妹尾十三の葬儀へ参列しますか？
檜村行春 喪服着て参列しましょ
語り手
ありがとうございます。
棺に入れたいものがあれば持ちこんで良いとのことを伝えられています。なにかありましたら、お申し付けください。
檜村行春
うーーーーーーん彼の手記を入れてやりたいが、入れることで中身を知ったと警戒されないか
まあそれも一興。手記を封筒に入れて渡します
語り手 ふむ。承知いたしました。
助手
《葬儀》
語り手
葬儀のなかで、十三の棺に近づく機会があります。
文恒は棺へ花を供えていました。
あなたの手にも、棺へ供える花が渡されます。
封筒の中身のことを話していなければ、このタイミングで入れられることでしょう。
檜村行春 では花と一緒に手向けます
語り手
茶色の封筒は、真っ白な十三の顔の横へ置かれます。
その瞼はもう、開くことは二度とありません。
檜村行春 「左様なら、十三くん」
語り手
あなたの別れの挨拶は、きっと彼に届くでしょう。
そうしてあなたの順番は終わり、また次の人へ。
──やがて、十三の弔いは滞りなく済んでいきます。
葬儀の場で、沈痛な面持ちの文恒があなたに話し掛けてきます。
妹尾 文恒
「センセイ、あれには親がおりません。肉親と呼べるものは己くらいのもので、さして友人もおりません」
「もしほんの少しでもあれを哀れんで頂けるのなら、どうぞ焼き場まであいつについて行ってもらえませんか」
檜村行春
うわーーーーお怖い
檜村、医師としては公私混同しないからこれで義理は果たしたと考えそうだな
でもPLは気になるから行っちゃおう。お兄さんの様子が精神科医として心配になったとかで
「ええ、僕でよければ。葬儀には不慣れで何ができるかはわかりませぬが」
語り手
進行としてはありがたい限りです。
本来、この地域での骨上げは主に遺族・親族のみで行われ、二人一組が決まりとなっております。
けれど、両親も亡くし弟すら亡くした文恒は、ひとりきりです。
是非にとあなたを呼んだのは、彼のいちばん信頼できる人物があなただったからでしょう。
あなたの返事を受け、文恒は絞り出すような声でただ一言「ありがとうございます」と言ってあなたの手を握りました。
両親と弟、それぞれ喪主として気丈に振る舞えども、三度目にもなるとその姿は弱弱しく。ともすれば、行き場を見失った迷子のようでもありました。
檜村行春 かわいそうにのお
語り手
あなたたちは、最新鋭の機材が揃う火葬場へやってきます。
コークス燃料に電動送風機で、十三の骨は呆気ないほど早く上がってしまいました。
まったく綺麗な骨でしたが、唯一、頭蓋骨だけはボロボロに焼け溶けていました。
檜村行春 おっほー
妹尾 文恒 「……骨を拾ってください、どうか」
檜村行春
「はい、それでは」
ひろいひろい
語り手
あなたの隣で骨壺を脇に置いた文恒が、消えそうな声で囁きます。
あなたがひとつ骨を拾うと、それを文恒が受け取り、骨壺の中へと収めていくでしょう。
真白く焼けてかさかさと乾いた音を立てる骨が、少しづつ壺の中へ落ちていきます。
妹尾 文恒 「──ここだけの話ですが」
語り手 骨を拾いながら、文恒はあなたに語り掛けます。
妹尾 文恒 「十三は、人を殺して食っていたようなのです」
檜村行春 「ほう」
妹尾 文恒
「はっきりと確証がある訳ではありませんが、一年前、弟の部屋から異臭がして」
「床板を剥がしてみた所、人間の歯がごっそりと出てきました」
「きっとこれは食べられなかったのでしょう。ほら――骨はよく焼けば脆いですから」
檜村行春 「…」
語り手
あなたの拾いあげた骨は、すこしの加減でかさりと崩れて粉になってしまいます。
またひとつ、細いそれがあなたの操る鉄箸の中で砕け散ります。
妹尾 文恒 「そんな不吉な穴は、とうに埋めてしまいましたが」
檜村行春 うーーーんこれはやっぱりお兄ちゃんも発狂してるのでは
語り手 彼が正気かどうか、はかってみますか？
檜村行春 はい！
語り手
では…
SCCB<=80 檜村心理学 (1D100<=80) ＞ 55 ＞ 成功
あなたの目には、彼は正気であるように思えます。
憔悴しきってはおりますが、その精神は「弟の葬儀を無事に終わらせる」という使命により糸一本で保たれているのだ、と察するでしょう。
妹尾 文恒
「……ねぇセンセ。あれは、弟は気狂いだったのです」
「もはや取り返しのつかぬ、完全な、気狂いだったのですよ」
「そうでなければ、ならんのです」
檜村行春 「あなたがそう思うのなら、そうなのでしょう。正気、狂気、測るのは第三者です」
語り手
周囲から「サク、コリ、シャクシャク」と、
何か脆いものを噛み砕いているような音がきこえます。
文恒は、その手に骨壺を抱え、あなたを見ています。
サク、コリ、シャクシャク
見渡せば、周囲の人間が我を争うようにして、
拾いきれなかった小さな骨を口に含んでいます。
シャク、ザク、サク
よく見れば、斎場の人間もそれをしています。
異様な光景に0/1の正気度喪失。
檜村行春
CCB<=59 【SAN値チェック】 (1D100<=59) ＞ 36 ＞ 成功
そういう弔いなのでせう
語り手
あなたは、現実かも定かではない光景を前に、冷静さを損なわず「そういった弔いなのだろう」と自分を納得させます。
ふと、文恒と目が合いました。
彼の目は、緑の色をし爛々と輝いていました。
檜村行春 合わせたくなかったなあ
妹尾 文恒
「センセイ、さあ、十三の骨を食べてください」
「さあ――ねえセンセイ。どうしたのですか。なぜ骨を、センセイ」
「さあ。さあ。さあ。さあ。さあ」
語り手 目の血走る文恒が、あなたの手に十三の骨を押し付けます。
檜村行春 ひゅーーー
語り手
いつの間にか、見知らぬ十数人に取り囲まれ、とても穏便に断れる状況ではありません。
さあ、さあ、さあ。
辺りに、むせるような獣臭が立ち込めます。
自分を取り囲む人間たちや文恒の唇の中央が、犬のようにつり上がっていることにあなたは気づくでしょう。
さて。
如何しましょうか。
檜村行春
これもまた一興
なるべく小さな骨をつまんで飲み込みます
えいや、と一息にね
語り手 骨を、飲みますね。
檜村行春
逃げられなさそうですからねえ
これもまた人を知ることになるでせう
語り手
食べるのであれば、骨壺から骨を拾うこととなります。
一番上に置かれたほんの小さな欠片を手に取り、あなたは口に運ぶことでしょう。
軸椎（喉仏の骨）を手に取り──
彼の遺骨を口に含むと――それはなんの味もせず、ほのかに日向くさかった。
唾液が吸い取られ、ぼそぼそ口の中で崩れていく。
どうにか飲み下すと、周囲の人間はにっこりと笑った。
拍手の音が聞こえる。ひとりふたり、さんにんと。
ようこそ、ようこそ。
そこからどうしたのか、記憶ははっきりとしません。
葬儀の全てがつつがなく終わり、挨拶もそこそこに帰ったのでしょう。
口の中に、遺骨の匂いが残っています。
それは、なんの味もしなかったのに。
あれは、そう、
旨かったような気がする。
旨かった。そう、旨かったのだ。
いつもの自室。
なぜだろう、犬の臭いが立ち込めている。
当て所をあちこち探し回る。
しかしそれはすぐに掻き消えたのか、それとも、鼻が莫迦になってしまったのか。
二度と、感じることはなかった。
助手
≪エピローグ≫
全てが終わり、幾日も経たない日。
檜村行春
あ、しまった
タイミング逃したな
助手 どうかなされましたか。
檜村行春 葬式から帰ったところで自分に医学振って指突っ込んで吐きたかった
助手
おや。
可能ですよ。少し時を戻して…
檜村行春 やったー！
語り手 では、医学をどうぞ。
檜村行春
まあ結果変わらなくても最後の人間性としての抵抗として
CCB<=40 【医学】 (1D100<=40) ＞ 30 ＞ 成功
語り手
あなたは自分の喉奥へ指を押し込み、胃の中のものを吐き出します。
そこにあると思われた白い粉は、いくら吐けどももうその中には見当たりませんでした。
檜村行春
ｵﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ
消化の早い骨だ
語り手
そこに落ちるのが唾液と胃液ばかりになろうとも。
あんなに小さなものだったのだ。とっくにその奥まで行ってしまったのでしょう。
檜村行春 「ふふ、これもまた一興」
語り手
これもまた一興。
では、時を戻しましょう…
助手
全てが終わり、幾日も経たない日。
長閑な、何事もない日、正午前。
関東一帯を巨大な地震が襲った。
檜村行春 ゎ
助手
柳川県内では、二万戸超の家屋が全潰し、焼失し、多くの混乱を齎した。
津波は貧民窟を海へ攫い、死者は底濱市だけで一万を数える。
あなたの家は無事だったものの…
妹尾邸も、池田脳病院も倒壊し、燃え尽き――そして、
彼らの行方は、誰も知らない。
──異説・狂人日記 了。
語り手 おつかれさまです。御生還、おめでとうございます。
助手
エンドＡ：
1D6の正気度ポイント回復
探索者生還。
檜村行春 おつかれさまです！ありがとうございました！
助手
エンドＡ後遺症：
探索者の血統に食屍鬼の血が僅かに混じる。探索者とその子孫が人体の一部を摂食した際の正気度減少時に、規定された減少の値を永続的に+1する。
語り手
さて、まずは後遺症について補足いたします。
『私が死んだ後は、どうぞ、その遺骸を食べてください。私の身体には種がありませんでしたので、子も遺せず、食べてすらもらえないのであれば、到底生きてきた甲斐がないではありませんか。どうぞ、弔いと思って、私の遺骸を食べてください。それだけが私の本当です。それですっかり、悔いはありません。』
妹尾十三は「先天性睾丸欠損症」という病を持って産まれておりました。
ゆえに、子を残せぬからだだったのです。
しかし、そんな彼でもただひとつ。子を残せる手段がありました。
それが、誰かに骨を食べられ、その食べたものが子孫を残すこと。
食べられてこそ妹尾十三はこの世に何かを残せるのです。
檜村行春 ふむふむ
語り手
シナリオの背景も載せましょうか。
「背景」タブを作成しました。こちらに情報を貼っていきます。
妹尾 十三
妹尾 十三
STR5 CON7 POW6 DEX8 APP13 SIZ9 INT16 EDU14
二十一歳男性。先天性睾丸欠損症。
少年時代、同級生から乱暴を受けて、精神に変調を来たした。裕福な家庭であったため、私室を改造した部屋で四年ほど監置されながら、一年前まで探索者の往診を受けていた。
偏執病であり、しばしば周囲の人間が自分に害をなそうとしていると言っては暴れだすことがあった。寛解時（病症が落ち着いているとき）は、ごく穏やかで物静かな青年である。
兄の用意する薬（＝人魄）を長期間服用することによって、心身が食屍鬼に近づいている。現在は池田脳病院に入院しているが、『ここが自宅であり、担当医の真崎は下男（下働きの男性）である』と思い込んでいる。
正気と狂気の狭間で世界で、周囲の人間こそが人食いだと認識した十三は、探索者に助けを求めるため便箋と万年筆を調達し、灯台守の男に手紙を託したのであった。
檜村行春 ありがとうございまーす！
妹尾 文恒
妹尾 文恒
STR11 CON13 POW13 DEX15 APP11 SIZ12 INT15 EDU17
三十一歳男性。
十三の兄だが、養子であり血の繋がりはない。
病身の弟を哀れに思い献身的に面倒を見てきたが、一年ほど前に両親が相次いで病死し、それを境に十三の病状が急速に悪化する。ついに文恒は、両親の遺した土地を売り払い、十三を脳病院へ入れる決断をする。
神経が衰弱気味であるがその他は健康。骨接を生業にしており、東洋医学に興味がある。
本草学の大著『本草綱目』に人体の薬物利用に関する記述を発見し、首吊死体の真下に溜まる体液と土の入り混じった薬（＝人魄）を、長期間に渡り十三に服用させていた。
真崎 敬之
真崎 敬之
STR14 CON14 POW18 DEX12 APP9 SIZ16 INT17 EDU20
五十五歳男性。池田脳病院の医師。
長身痩躯、表情は乏しく、声に感情を乗せずに喋る。心理学に長けた者から見れば、これが自分の心理を読み取らせないよう意図的に行っているものと分かるだろう。
探索者とは学会等で顔を合わせることもあり、互いに会えば挨拶を交わす程度の知り合いである。
精神医学に関しては現状を良しとしておらず、どちらかと言えば革新的な立場を取っている。
灯台守
灯台守の男
STR17 CON16 POW7 DEX13 APP1 SIZ10 INT10 EDU6
元人間の食屍鬼。
貧民窟の生まれで、長年に渡り人の屍肉を食らっている内に変貌した。
理知的な個体であり、探索者が進んで敵対しようとしない限り争うことはない。
助手
《シナリオの真相》
探索者は大正十二年を生きる精神科医だ。
かつて自身の患者であった妹尾十三からの手紙を受けた探索者は、一年ぶりに会いに行く。そこで彼の口から聞かされたことは、「この街には無数の人食いの怪物がいて、人間と成り代わろうとしている」という、妄言としか思えないものだった。
妹尾十三は、現在の病院に入院する以前、兄の用意した薬を長年に渡り服用していた。それは首吊り自殺者の死体の真下から掬った泥を元に作った薬であり、体液や汚物が染み込んだ悍ましい薬であった。薄暗い監置室でそのようなものを摂取し続ける内に、彼の心身は食屍鬼に近づいてしまう。
彼の知覚する世界は真っ当な正気の世界から外れていき、それはやがて周囲をも巻き込み始める。世界が歪み、狂気と正気とが混じり合っていくその街で、探索者は自我を保ち続けることができるのか――。
語り手
さて。
物語の背景は以上となります。
ひととおり目を通し終えたら質疑応答といたしましょう。
檜村行春
確認しました〜
お兄ちゃん養子だったのか
語り手
ええ。
兄と弟に、血のつながりはなかったのです。
檜村行春
なんで薬飲ませてたんでしょうね？
弟のためになると思ったのか、狂人を養うのが辛くなったのか
語り手
この薬は、本草綱目の千切られていたページに載っていました。
彼が何を思ってこの薬を弟に処方していたのかは今となっては定かではありませんが、兄が病身である弟のことを想って行動していたのは事実です。
檜村行春
ふむふむ、良かれと思ってやってたのは変わらないのか
お兄ちゃん発狂してました？
語り手 いいえ。彼は正気でした。
檜村行春 おほほほほほほ
語り手 憔悴しきってはいましたが、彼は正気を失うことなくこれらの事実を受け止めています。
檜村行春 正気を手放せばいっそ楽になれたでしょうに
語り手 ええ。彼は正気を”失えなかった”のかもしれません。
檜村行春
弟がいたものねえ
地震がくるまでに弟という枷がなくなって正気を失うところも見たかったものですね
語り手 あの地震が無ければ、近いうちにあなたの世話になっていた可能性もありましたね。
檜村行春 いやあ、残念だな
語り手 本当に憎い地震ですねえ。
檜村行春 はっはっはっはっは
語り手 ふふふ
檜村行春 真崎は一体なんだったのか…
語り手
真崎はあくまであなた達「探索者」と同じ土俵に立つ者（精神科医）や先輩だとかの立ち位置でもあったと思われます。
彼にせっつかれて現代の医学の欠点や十三くんと向き合うことになるわけですし。
檜村行春 なんか人食いに死体斡旋してるとかかと思った
語り手 怪しい動きはしておりましたが、彼もまた現代の精神医学というものにあらがおうとしていたのかもしれません。
檜村行春
マジかーーーーーー本当に探索者が正気か狂気か疑う感じのシナリオだったのね
おもしろ！！！！！！
リアル狂人疑心暗鬼楽しめる
語り手
ええ。
さて、ここで…
語り手
「最後にもう一つ。あなたの知るべき真相をお教えいたしましょう」
「ここから先は、私の師の言葉をお借りしましょう」
「実のところ、『私』の記した描写は『あなた』の視点から見た現実であり、それが他者から見える現実と同じとは限らないのです」
「”信頼できない語り手”というものをご存知でしょうか。《知識》ロールをどうぞ」
檜村行春
CCB<=75 【知識】 (1D100<=75) ＞ 5 ＞ 決定的成功/スペシャル
おら、吐きな
語り手
「美しい出目ですね。では…」
「『信頼できない語り手』とは、叙述トリックの一つです。読者や観客を惑わせたりミスリードしたりするもの……正確には普通一人称小説で用いられるものです」
「が、TRPGというものはマスターから提示される情報を一人称視点で見て物語を進めるので、親和性が高いのでしょう。 ……ここまでが、師のお言葉です」
「続いて《アイデア》ロールをしてみてください」
檜村行春 CCB<=70 【アイデア】 (1D100<=70) ＞ 64 ＞ 成功
語り手
「聡明ですね。では…」
「『あなた』がこれまで見てきたもののなかで、いくつかおかしな点に気づけるでしょう」
「妹尾十三は一年前に池上脳病院に入れられ、そこで初めて真崎に出会ったことは想像に難くありません。だというのに、なぜ破かれた日記に『下男の真崎』が登場しうるのでしょう。日記は私宅監置中で書かれたらしい、つまり脳病院に入院するまえに書かれたものです。不思議ですね」
檜村行春 不思議ですね
語り手
「もうひとつ、分かりやすいものがあります。妹尾十三の私室の床板です。あれが剥がれているように見えていたのは、さて世界が歪んでしまったのか、それともあなたの正気と狂気が混じり合ってしまったのか──」
「誰も教えてくれるものはいないでしょう」
「さて……。全4日間、長々とお付き合いいただき、本当にありがとうございました」
「またよろしければ、別のシナリオでもお会いいたしましょう」
「ごきげんよう。檜村行春さん。そして、プレイヤーのちしゃさん」
檜村行春
「ええ、その日を楽しみにしております。自身が狂人になるのもまた一興」
「左様なら」
檜村行春 まあ普通に考えて躊躇なく骨飲むのは狂人だわな
助手
狂人ですねえ。
SANは残っていれども、その行動ができるのは…
というわけで……これにて自由解散となります。
こちらでも…おつかれさまでした！
檜村行春
はーい！！！ありがとうございました！！！！！
KP本当にお疲れ様です…！！
助手
ふふ、楽しいシナリオを回させていただきました！
今夜はゆっくりおやすみを…
檜村行春 成長はあとでログ見ながらふるとしてひとまず生還報酬だけふっておこう
檜村行春 1d6 (1D6) ＞ 6
system [ 檜村行春 ] SAN : 59 → 65
檜村行春 全 快
助手 全快しやがりましたね！！！！！！！！したたか
檜村行春 リアル狂人だな檜村先生
助手
【成長】
・セッション終了後、「成長判定」で技能値以上の数字が出たら成長。本編で成功した技能のみ行える。
・成長チャンスは、一技能につき1度のみ。STRなどの能力値は成長不可。
・成長で技能値が90を越えた場合、「技能を極めたという精神効果」により即座に2d6の正気度回復。
通常成功（初期値含） 1D10
クリティカル・ファンブル 1D10+5
1クリ出たら即時1D10
助手 では、ログ用に成長ハウスルールを貼っておきましょう
檜村行春 ありがとうございます〜！よろしければ全ログ後でいただけると嬉しいです…！
助手 はあい！そちらはのちのち送らせていただきます！
檜村行春
よろしくお願い致します〜それでは4日間ありがとうございました！
左様なら
助手 さようなら、檜村センセ