--進行
			――― 始める前に ―――
			・SAN 値「廻」復シナリオ。(特殊な SAN 値回復をもたらすシナリオです)
			
			・「あトの祀リ」通過者限定
			 ロスト探索者も通過可能。その場合は SAN 値と体力を初期値まで戻すこと。
			 記憶を失い、「探索者」としての因果を失っている場合はこのシナリオ通過後にその因果を取り戻しても良い。その場合はシナリオ本編中のエンドに記載している事項を確認し 新規探索者として扱うこと。
			
			・このシナリオによって忘却していた記憶が復活することはない。ロスト救済もされない。
			
			・時間軸は探索者が村を脱出した、もしくは贄となった、志半ばで死んでしまった年の夏。(数週間後)
			
			・このシナリオ中探索者がロストすることはない。SAN 値はどれだけ減っても必ず1残る。
		
			--進行
			 
			:゚+。.°。:゚+。。 よ海くだリ :゚+。.°。:゚+。。
			 
			こぽり、
			
			ふわり、
			 
			あなたの体はふらりくらりと暗い水中を揺蕩っている。
			そして、ふっと視界に波間の斜光が差し込むころ。
			まずつま先が、そして最後に踵が、柔らかな砂に着地する。
			ぱちり、
			そうしてようやく、あなたの目は周囲の外郭をなぞる。
		
東屋敷 潤 (………あれ。どこだ、ここ。せっかくいいきもちで……漂って)
			--進行
			一面の青にふわりぷかりと浮かぶ気泡の群れと、ゆらゆらとカーテンのようになびく光の帯。
			砂に埋もれるようにして立っている家屋たち。
			家屋はひどく古びた日本家屋のようで、よく見れば砂に隠れてコンクリの地面や道路標識、ガードレールも見えた。
		
東屋敷 潤 (……浮いてる。あわ、ひかり…すな………)
			--進行
			間違えようもなく、その様相は海底そのものだった。
			まさしく、海に呑まれた村といったところだろうか。
		
			東屋敷 潤
			ぼんやり周囲を見回して、手をぐっぱしてみる
			水の中かな、ここ
		
			--進行
			呼吸に問題はない。
			歩くときに少し浮くような感覚を覚えるだけで、他は普段通り動けそうだと感じる。
			(見知らぬ場所で目覚めたことで SANC 1/1D3)
		
			東屋敷 潤
			CCB<=69 SANチェック (1D100<=69) > 88 > 失敗
			1d3 (1D3) > 3
		
system [ 東屋敷 潤 ] SAN : 69 → 66
東屋敷 潤 (……なんで、水の中で息ができるんだ)
--進行 どことなく蛙徒の村に似ている、と感じる。
			東屋敷 潤
			「………燃えたはずなのに、なんで水の中なんだよ。まちがってる」
			足元の砂を蹴り上げる
		
			--進行
			砂は水中で蹴ったときのようにあなたの足元でぶわりと舞うでしょう。
			しばらく見ていれば、水に揺蕩いさらさらとその場に落ちていきます。
			そこまで周囲を確認したところで。
			背後でいっそう強く、ぶわりと気泡がたつのを肌で感じる。
		
			東屋敷 潤
			「……?」
			なんだ…?振り返る
		
			--進行
			後ろを振り返れば、遠くにその発生源と思わしきものが見える。
			水中にゆらめく炎のようなもの。
			それは、周囲の家屋を呑み込みながらこちらに迫ってきている。
		
			東屋敷 潤
			choice[驚く,他人事のように感じる] (choice[驚く,他人事のように感じる]) > 他人事のように感じる
			(……ああ、火だ。なんだ、燃えてるじゃん)
		
			--進行
			まるで現実味のない現実のような光景。
			けれども、このままでは自分もまきこまれてしまう、と本能的に察知してしまうだろう。
			(SANC0/1)
		
			東屋敷 潤
			CCB<=66 SANチェック (1D100<=66) > 18 > 成功
			choice[ぼんやり見てる,逃げる] (choice[ぼんやり見てる,逃げる]) > ぼんやり見てる
			現実味ないんだな
		
			--進行
			現実味なさそうですね…
			あなたは、水中に燃え盛る炎を呆然とただ見ていた。どうにもできない、これは夢だろうと思ったのかもしれない。
			どちらにせよ……そうして見ていると、不意にぱしりと手首を捕まれる感覚を覚える。
		
			東屋敷 潤
			「……」
			振り返る 誰だよ、邪魔するの
		
			--進行
			そちらを見れば、黒い狐面をつけた着物の少年があなたの手をとり引いていた。
			白髪の彼は特に何も言わず、あなたを炎と真逆の方へと導いているようだ。
			その少年は、どこか……勝に似ているような気がした。
		
東屋敷 潤 「! ………お前、…」
狐面の少年 「……」
東屋敷 潤 「………ついてこいって?」
			--進行
			狐面の少年の先導に従い暫く走る。
			気付くと、炎はもう見えなくなっていた。
			<目星>をどうぞ
		
東屋敷 潤 CCB<=75 目星 (1D100<=75) > 11 > スペシャル
			--進行
			成功:
			少年は何か手に灯篭のようなものを持っている。
			それのおかげか自分達の周りはぼんやりと明るく、あたたかな光を放っている。
			炎から逃れ、少年は一度立ち止まると貴方の方をじ、っと見ている。
			少し話ができそうだ。
		
			東屋敷 潤
			……話、っても
			「………お前、勝?」
		
狐面の少年 「………」
			東屋敷 潤
			「……」
			返事は無さそう?
		
			--進行
			無いですね…
			あなたのことをじっと見てる
		
東屋敷 潤 「………じゃ、ここどこ。村?」
狐面の少年 「………」
東屋敷 潤 「……これも答えられないんかよ」
			狐面の少年
			「………」
			ふい、とよそを見てしまう…が、すぐに向き直る
		
東屋敷 潤 「……あの炎、何」
狐面の少年 「………」
			--進行
			これには、少し反応を返してくれます。
			炎のあった方を見やり、首を振り示す。
			そうだな…フレーバーでアイデアを
		
			東屋敷 潤
			CCB<=80 アイデア (1D100<=80) > 93 > 失敗
			わかんね……
		
--進行 いまのところ、少年は何を聞いても答える様子はない。
			東屋敷 潤
			話できそうっつって 出来ないじゃん ばか
			「……お前なんなの。俺と話もしたくないって?姿かたちが似てるだけの別人ってか」
		
			狐面の少年
			「………」
			Schoice[手を引いてつれてく,手を離して放牧する] (choice[手を引いてつれてく,手を離して放牧する]) > 手を引いてつれてく
		
			--進行
			暫くすれば、あなたの手を引き彼はすたすたと歩きだしてしまう。
			最初は歩幅も合わなかったが、途中からはなんとなく合わせてくれていることを感じ取れた。
			…どうやら村の中を案内してくれるらしい。
		
			東屋敷 潤
			案内ね……
			「……ここ、知ってるとこなんだけどな。知ってるとこだったら」
		
狐面の少年 「………」
			--進行
			あなたのこぼした言葉に返すように、彼の首の鈴がりん、と鳴った…かも、しれない。
			 
			ః◌꙳✧ంః◌꙳ 学校 ః◌꙳✧ంః◌꙳
			 
			ぽつんと広い庭の中央に大きな建造物を発見する。
			どうやら学校だったらしいそれは、半分ほど砂に埋もれてしまっている。
		
東屋敷 潤 「……学校じゃん」
狐面の少年 「………」
			--進行
			木造のふるいつくりをしている校舎が、水面から差し込む優しい日差しをあびて貴方がたを迎えることだろう。
			…ふと、足元にぼろぼろに焼け焦げたような布のようなものが落ちていることに気付く。
		
東屋敷 潤 「? ちょっとまって、これ…」
			--進行
			上半分はもう何が書いてあるのかわからなかったが、下半分はかろうじて読むことができた。
			「おめでとう、いってらっしゃい!」と文字があり、周囲にはかわいらしいカエルのイラストが描かれている。
			祭りの 1 日目に見た学校の様子を思い出す。
		
東屋敷 潤 「………これ、寄せ書きのやつ」
狐面の少年 「……」
東屋敷 潤 「……お前、これ見せたかったの?」
狐面の少年 「………」
東屋敷 潤 「……黙ってちゃ、分かるもんも分かんねーよ…」
--進行 <目星>をどうぞ
東屋敷 潤 CCB<=75 目星 (1D100<=75) > 39 > 成功
			--進行
			成功:
			校庭に生えている木の根っこの部分の砂が、一か所だけ異様に盛り上がっていることに気付ける。
		
東屋敷 潤 「……手、一回離して。あっちになんかある」
			狐面の少年
			「……」
			手を離し、後ろをついていく
		
東屋敷 潤 砂んとこ行ってみる
--進行 砂をどうしますか?
東屋敷 潤 ……足で蹴って掘り返してみる
			--進行
			砂を掘り返せば、ぶわりと大きく気泡がはじけ、その気泡とともに何かが飛び出してくる。
			それは1つの灯篭だった。
			ふわりと穏やかな光を発しながら浮かび上がり、それはあなたの目の前に止まる。
			<アイデア>
		
東屋敷 潤 CCB<=80 アイデア (1D100<=80) > 85 > 失敗
			--進行
			えっ 失敗の処理がないよこれ
			choice[後でもう一回,SAN-1を代償にする] (choice[後でもう一回,SAN-1を代償にする]) > 後でもう一回
			あー まだこの灯篭はもじもじしてるみたいですね!!!
		
			東屋敷 潤
			???
			「……持ってけるかな、これ」
		
狐面の少年 「………」
東屋敷 潤 ちょっと触ってみる
			--進行
			choice[もうちょっとインターバル置かせて,おっしゃ準備でけた] (choice[もうちょっとインターバル置かせて,おっしゃ準備でけた]) > おっしゃ準備でけた
			そっか……
			では、なにかしら心の準備ができたのでしょう
			光を見つめていると視界がゆがみ、頭の中に映像…誰かの記憶が流れ込んでくる。
		
東屋敷 潤 いや今までのはなんだったの
			--進行
			わかんない……
			 
			 
			教科書や分厚い本がずらりと並んだ本棚と、中央に作業机のある部屋が見える。
			机上には採点しかけの小テストや保護者宛てのプリントなどが散乱している。
			その横に、白髪の少年と、茶髪の少しくたびれた雰囲気の青年が佇んでいた。
			「なあ、あんた。あんたはこの村で行われてること全部知ってるんだろ?」
			「…」
			「教えてくれ、どうやったらこの村の祭りとやらを台無しにできるんだ」
			「…柳田くん、それは」
			「…大事な友達なんだ。神様なんかの飯にくれてやる気も、この村の犠牲にする気も、ない。誰かが止めなきゃいけないんだ」
			「柳田くん、それは……それは、苦しい道だよ」
			「今まで何百年と続いてきた掟を覆すということだ。この村を殺すということだ。たった一人で戦い続けるということだ」
			「それでも…」
			「いい。それでもいい。俺もこの村は大好きだ」
			「でも、それでもだ。だからこそだ」
			「親父にも村長にもできないことだ、どんなにしたくても。だから俺がやる」
			白髪の少年は、きっ、と茶髪の青年を力強く見つめている。
			握りしめた拳は小さく震えていた。
			 
			 
			…映像が終われば、灯篭はふらふらと頼りなく上へ上へと上昇する。
			それを狐面の少年もじっと見つめていた。
		
東屋敷 潤 「…………今のが、ほんとに見せたかったやつなの?」
狐面の少年 「………」
東屋敷 潤 「………なんで、一人で抱えようとしたんだよ」
狐面の少年 「………」
東屋敷 潤 「……俺、お前がなんでそんなに俺のこと生かそうとしたのか、いまだに分かんないんだよ。思い当りも無いし」
狐面の少年 「………」
			東屋敷 潤
			「……なんとか言えよ。……一言でいいからさ」
			「……こんな、あからさまに都合のいい夢だってのに。そこは融通きかねえってのかよ」
			「なあ。……勝だろ、お前」
		
狐面の少年 「………」
			--進行
			彼は、なにも言わずにまたあなたの手を引く。
			りん、と耳通りのいい鈴の音を鳴らし、あの祭りの夜のように並び立って歩く。
			 
			ః◌꙳✧ంః◌꙳ 診療所 ః◌꙳✧ంః◌꙳
			 
			次に辿り着いたのは、小さな診療所のような場所だ。
			ほとんど砂に覆われてはいるが、かろうじて中に入ることはできそうだ。
		
東屋敷 潤 「……次は洋子さんのお見舞いでもするの?」
狐面の少年 「………」
			--進行
			中に入れば、待合室がある。その奥に行けば診察室、そして入院施設がある。
			居室のほとんどは砂に埋もれて入ることはできなさそうだったが、一部屋だけ入ることができそうな部屋があった。
			真っ白なベッドと、タンスなど最低限の設備が揃っており、清潔な印象をかろうじて保っていた。
			祭りの 1 日目に見た診療所の様子を思い出す。
		
東屋敷 潤 「……ここだったよな、洋子さん入院してたの。…ここだっけ」
--進行 <目星>をどうぞ
東屋敷 潤 CCB<=75 目星 (1D100<=75) > 30 > 成功
			--進行
			成功:
			ベッドのシーツが盛り上がっていることに、あなたは気付く。
		
			東屋敷 潤
			「ほら、誰かいるんだろ」
			めくりあげてみる
		
			--進行
			布団をめくれば、そこには寝ている人が……ではなく、くしゃくしゃにくたびれた灯篭があった。
			灯りは勿論灯っておらず、くてん…としなびている。
		
東屋敷 潤 「………」
狐面の少年 「………」
			東屋敷 潤
			「……見てんじゃねえよ」
			バツがわるいぞこれは かなり
		
			狐面の少年
			Schoice[返事する(足),………] (choice[返事する(足),………]) > 返事する(足)
			脛をべしっと蹴る
		
			東屋敷 潤
			「あだっ!!……テメェやっぱ勝だろ!!蹴ってんじゃねえよ!!」
			 
		
			狐面の少年
			「………」
			ふい、と顔をそらす
		
東屋敷 潤 「こい、っつ……!!」
--進行 そういえば、この灯篭はDEX*5とかで直せますよ(小声)
			東屋敷 潤
			ええい、こいつのことは一旦放置する!!
			修理…修理……
			CCB<=15*5 DEX*5 (1D100<=75) > 26 > 成功
		
			--進行
			成功:
			あなたがなんとか形を整えれば、灯篭は元通り…とはいかずとも、それらしくはなった。
		
東屋敷 潤 「っしゃ、それっぽくなった。…これどうすりゃいいんだ、このあと」
狐面の少年 「………」
			--進行
			横に居た狐面の少年が、完成した灯篭に徐に手をかざす。
			すると、ぽわ…と灯りがともり、ふらふらと灯篭は浮かび上がる。
			<アイデア>
		
			東屋敷 潤
			CCB<=80 アイデア (1D100<=80) > 37 > 成功
			80は普通成功するもんなんだよ
		
			--進行
			出目から目をそらさないで
			成功:
			光を見つめていると視界がゆがみ、頭の中に映像…誰かの記憶が流れ込んでくる。
			 
			 
			長い黒髪の老人と、同じく艶やかな黒髪をたたえた少女が縁側に並んで座っている。
			老人が一言「すまない」、とこぼすようにつぶやくと、少女は笑って「私はこの役目を不幸だなんて思ったことはないのよ」と彼の背中を擦った。
			「この村のためだもの。よくは分からないけど、このお役目がいつかこの村の役に立つのでしょう」
			「つらいと思ったことは確かにあるわ。でも不幸せだとは思わない。私は私の意思でここに立っているのよ」
			「…」
			「大丈夫、お爺ちゃん。わかってるの。皆この村に長く生きてほしいだけなんだって。意地悪でこんなことを強いてるわけじゃないんだって」
			(…儂は、お前に、)
			「臆病なだけよ。皆、優しくて臆病なの」
			(普通の子供のように生きていて、ほしかった)
			少女は寂し気に微笑むと、もう一度老人の背中を優しく擦った。
			 
			 
			…映像が終われば、灯篭はふらふらと窓から外へ出て上昇する。
			それを狐面の少年もじっと見つめていた。
		
			東屋敷 潤
			「……村長、と……あれは、………洋子さんかな。それとも、もっと前の…」
			「………俺たちの、見れなかったことを見せてるの?」
		
狐面の少年 「………」
			東屋敷 潤
			「………知ったら、何か変わってたかな。何か、変わるのかな。これから……」
			「……ぜんぶもう、無いのに」
		
狐面の少年 「………」
東屋敷 潤 「……愚痴っただけだよ。どうせなんかまた別のとこ連れてきたいんだろ、お前」
狐面の少年 「………」
			--進行
			あなたの予想通り、彼はまたあなたの手を引いて次の場所へあなたを連れていく。
			水に揺れる村の風景は、ともすれば炎の向こう、熱に溶けてうねるあの景色のようにも見えるかもしれない。
			 
			ః◌꙳✧ంః◌꙳ 墓地 ః◌꙳✧ంః◌꙳
			 
			木々の覆い茂る、林の中にある墓地だ。
			中央に大きな石碑が立ってはいるが、それはもうほとんど倒壊している様子。石碑を囲むように、小さな墓石が点在している。
		
			東屋敷 潤
			「……あー、墓地。思い出の地、ってか。はは」
			「……今となっちゃ、嫌な思い出だよ。なんであの時ちゃんと渡したのに、って延々考えちゃう」
		
狐面の少年 「………」
東屋敷 潤 「……お前、あのブレスレットの不思議な力で実はまだ生きてました…なんてこと、ないよな」
狐面の少年 「………」
--進行 <目星>をどうぞ
			東屋敷 潤
			CCB<=75 目星 (1D100<=75) > 5 > 決定的成功/スペシャル
			出目いいな…
		
--進行 クリチケ!
system [ 東屋敷 潤 ] 🎫 : 0 → 1
			--進行
			成功:
			木の枝に灯篭が引っかかっているのが見えた。
		
			東屋敷 潤
			「あ。………あー、なんであんなとこに引っかかるかな……」
			「…な、お前のが背ぇ高いじゃん。取れない?あれ」
		
			狐面の少年
			「………」
			Schoice[取ってやる,じぶんでやれ] (choice[取ってやる,じぶんでやれ]) > 取ってやる
			「………」
			見せつけるように溜息をつくけど、取ってみる
			CCB<=14*5 DEX*5 (1D100<=70) > 82 > 失敗
			「………」
		
--進行 そこそこやる気なさそうにびよんびよんっと飛び跳ね、やれやれのポーズをして戻ってきますね
			東屋敷 潤
			「もう少しやる気っつーもん見せてから戻ってこいよ!!!」
			CCB<=15*5 やる気のDEX*5!!!! (1D100<=75) > 58 > 成功
			「オラッこうだよ!!見てろよ手本を!!!」
		
--進行 えらい!!!ではお手本ばりにしっかり灯篭を取りに行くことができました!!!猿かも
東屋敷 潤 は?
--進行 ナンデモネッス
			狐面の少年
			Schoice[してやる,しない] リアクション (choice[してやる,しない]) > してやる
			ぱちぱちぱち、とやる気のない拍手
		
東屋敷 潤 「じゃかあしいわ!!!ぜってーーー押し付けただろお前!!!」
--進行 <アイデア>
			東屋敷 潤
			CCB<=80 アイデア成功するかなこれ (1D100<=80) > 78 > 成功
			したわ
		
			--進行
			えらじゃん
			成功:
			光を見つめていると視界がゆがみ、頭の中に映像…誰かの記憶が流れ込んでくる。
			 
			 
			そこは薄暗い洞窟だった。
			黒髪の少年はがちがちと歯をならしながらその暗闇を…否、暗闇にまぎれる巨躯を見つめていた。
			その巨躯はぼりぼりと何かを引きちぎり、貪っている。それが人間の手足であることはすぐに分かった。
			もう一人の少年は巨躯に押しつぶされ、血のあぶくを吐き出しながらその巨躯ごしにおびえる少年を見つめていた。
			「ああ…ああ…!臣雄、おい、やめろよ、やめろよクソッタレ、臣雄を離せよ、」
			「俺たちみん、な だまされてた、ん、だ……。なあ、ミナ、ト……ここからにげたら……仇、うってくれ」
			「…!」
			「ばかなおれたち、の ぶん、おねが…」
			バチ、と。
			まるでテレビの電源が切れるようにして場面は暗転する。
			……
			そして次に映し出されたのは、山積みにされた本に埋もれた部屋だった。
			ガリガリとペン先が紙を引っ掻く音、ぶつぶつと何かを呟く声。
			その中心に少年は居た。
			(これではだめだ。落とし子の退散を行っても柳田の一族は生き残る。退散のあとに刺し違えるか? 落とし子を遣われれば勝ち目はない。落とし子ごと一掃できなければ)
			がしがしと髪を引っ掻く様に掻きむしりながら少年は唸る。
			(どうやったって俺はあの故郷を愛している。愛していた。あの人々も彼らと過ごした思い出も全てがどうやったって綺麗で大事だ。あの村にはきっと真相を知る人間などほとんどいない。誰一人死ぬべき人間などいない。けれど終わらせなければならない。それが生き残った、知ってしまった、俺の責任だ。俺の償いなんだ)
			唇を血が出るほどかみしめ、握ったペンをまた走らせる。
			血走った目で本を掴み、噛みつくように冒涜的な文字を追う。
			(たとえ狂い果ててもいい。約束を果たしたその先で全てを背負って俺も逝こう)
			 
			 
			…映像が終われば、灯篭はふらふらと窓から外へ出てふらふらと上昇する。
			それを狐面の少年もじっと見つめていた。
			(冒涜的な光景に SANC1/1D3)
		
			東屋敷 潤
			CCB<=66 SANチェック (1D100<=66) > 95 > 失敗
			1d3 (1D3) > 3
		
system [ 東屋敷 潤 ] SAN : 66 → 63
			東屋敷 潤
			「……先生」
			「…………最初から、こんな最初から先生、あそこで死ぬつもりで」
			「………死ぬつもり、だったのに……ヒロのこと、好きになって…。ヒロも、だってのに」
		
狐面の少年 「………」
			東屋敷 潤
			「……俺もあいつも、もちろんようすけもさやこさんも……ほんとに厄介なやつに好かれて…そんで、願われて生き延びてんだな」
			「……独善的だよ。なにが”生きろ”だ。……願われて、無下にもできないで。おまえらの遺した重いもんで潰れそうなのに、生きなきゃいけない俺たちのことも考えないでさ」
		
狐面の少年 「………」
			東屋敷 潤
			「……いいよ、返事しないで。俺だって自分勝手だって思ってる。すごくたくさんの犠牲の上に成り立って……願われて生き延びたってのにさ」
			「でも、お前らだって自分勝手じゃん。……自分勝手だよ、みんなみんな、ぜんぶがさ」
			「………こんなぜんぶ、後の祭りになったあとで。俺も、ヒロも、ようすけも、さやこさんも……言い返せないじゃん。言い返す相手もいなくてさ」
			「………まだ整理すらついてねーんだよ。ほんの数週間しか経ってないのに、もう何年も経ったみたいで…つい昨日のことみたいに、夢に見んだよ」
			「記憶を消して、ぜんぶなかったことにする…っていうのは、……俺が、選択を放棄させたみたいなもんだし」
		
狐面の少年 「………」
東屋敷 潤 「………次、いこ。俺、いつまででも恨み言言えるよ」
			--進行
			あなたの差し出した手をとり、狐面の彼はふたたび次の目的地まで歩を進める。
			あんなにすらすらと動いた口が、こうして歩き出すとなぜか閉じてしまう。なにか言葉を発しようとしても、彼が歩くたびに揺れる鈴の音が、喉につっかえてしまう。
			 
			ః◌꙳✧ంః◌꙳ 広場 ః◌꙳✧ంః◌꙳
			 
			色とりどりの提灯があちこちを照らしている。鮮やかな色彩が目を焼くようだった。
			様々な出店も並んでおり、まさに祭りの様相なのだが、肝心の人間は誰一人としていない。
			祭りの 1 日目に見た広場の様子を思い出す。
		
			東屋敷 潤
			「……なっつかしいな。今みたいにさ、無理矢理手ぇ繋がされて」
			「あー、ここに来たときは一回手ぇ放して自由行動にしたんだっけ。あんま変わんないか、結局なんか集まってダベってたし」
		
			狐面の少年
			「………」
			つい、と手を引く
			屋台を見てそわそわ…
		
			東屋敷 潤
			「……なんだよ、また遊びたいってか?案外こういうの好きだったんだ、お前って」
			「しょーがないな。どれ行くよ」
		
狐面の少年 choice 金魚すくい ヨーヨーつり 射的 輪投げ 食べ物 (choice 金魚すくい ヨーヨーつり 射的 輪投げ 食べ物) > 金魚すくい
--進行 狐面の彼は、金魚すくいの屋台へあなたを引っ張っていきます。
東屋敷 潤 「金魚すくい?そういやあのときはやんなかったな」
--進行 DEX*5で成功したら捕まえられます。どうぞ!
東屋敷 潤 CCB<=15*5 DEX*5 (1D100<=75) > 42 > 成功
			狐面の少年
			CCB<=14*5 DEX*5 (1D100<=70) > 98 > 致命的失敗
			?
		
--進行 choice くやしくて八つ当たり(ラキスケ) くやしくて八つ当たり(怪我) 泣きそう (choice くやしくて八つ当たり(ラキスケ) くやしくて八つ当たり(怪我) 泣きそう) > くやしくて八つ当たり(怪我)
			狐面の少年
			「……! ……」
			「---!!」
			つかまらない金魚に段々といら立ちがつのる様子
			悔し気にじだんだを踏み、地面に投げつけたポイが…跳ね返ってスネの痛いところに当たった様子
			「っ………」
		
			東屋敷 潤
			「……お前なにやってんの?」
			1d7 匹とれた (1D7) > 3
			choice[やる,いややらんし…] きんぎょ (choice[やる,いややらんし…]) > いややらんし…
		
			狐面の少年
			「………」
			choice[蹴る,叩く,むすくれる] (choice[蹴る,叩く,むすくれる]) > むすくれる
			「………」
			むすっとして膝を抱える
		
東屋敷 潤 「…お前ほんとに勝?んなガキっぽいことしたっけ…お前……」
狐面の少年 「……」
東屋敷 潤 「あーあー……ま、いじけてないで次いこうぜ。運がなかっただけじゃね、多分」
狐面の少年 「………」
--進行 ひじょ~~~に不機嫌そうなオーラを出してはいますが、ついてきますね
			東屋敷 潤
			choice ヨーヨーつり 射的 輪投げ 食べ物 (choice ヨーヨーつり 射的 輪投げ 食べ物) > ヨーヨーつり
			「んじゃ次はあれしようぜ。あー、……ヨーヨー釣り?」
		
狐面の少年 「………」
--進行 ハッ つかまえた金魚の分SANが回復します!!!
東屋敷 潤 まじ?やりぃ!
system [ 東屋敷 潤 ] SAN : 63 → 66
--進行 DEX*5で成功したら釣れます。どうぞ!
狐面の少年 CCB<=14*5 DEX*5 (1D100<=70) > 47 > 成功
東屋敷 潤 CCB<=15*5 DEX*5 (1D100<=75) > 42 > 成功
			--進行
			では、水風船を1d4個とれます。取れた分正気度回復!
			choice[入れる,いれない] 少年の分の回復 (choice[入れる,いれない]) > 入れる
			実質倍やん
		
東屋敷 潤 1d4 水風船! (1D4) > 3
			狐面の少年
			1d4 水風船 (1D4) > 2
			「………」
			ふたつあるうちのひとつを取り、ずい、と突き出す
		
東屋敷 潤 「? あ、くれるの?わーい」
system [ 東屋敷 潤 ] SAN : 66 → 70
東屋敷 潤 「……マジ?え……なんで……」
			狐面の少年
			「………」
			半ば強引に押し付ける
		
東屋敷 潤 「いや、………わぁったよ。いいから、痛いって」
			狐面の少年
			「………」
			choice 射的 輪投げ 食べ物 (choice 射的 輪投げ 食べ物) > 食べ物
			「! ………」
			袖を引き、食べ物の屋台に連れていく
			choice[りんごあめ,お菓子詰め合わせ,チョコバナナ,たこ焼き,かき氷] (choice[りんごあめ,お菓子詰め合わせ,チョコバナナ,たこ焼き,かき氷]) > かき氷
		
			東屋敷 潤
			「次は……おあ、かき氷!いいじゃんいいじゃん、涼しげで」
			choice[ブルーハワイ,練乳,いちご,メロン,レモン,ぶどう,抹茶] どれ食う? (choice[ブルーハワイ,練乳,いちご,メロン,レモン,ぶどう,抹茶]) > レモン
			「これセルフで作んの?俺初めて氷削る!!レモンで食お!!」
		
			狐面の少年
			choice[ブルーハワイ,練乳,いちご,メロン,レモン,ぶどう,抹茶] かき氷… (choice[ブルーハワイ,練乳,いちご,メロン,レモン,ぶどう,抹茶]) > ブルーハワイ
			「………」
			ブルーハワイのシロップを持って寄ってくる
		
東屋敷 潤 「ブルーハワイ?舌真っ青になるやつじゃん!お前青系好きだな」
--進行 ここはSTR*5とかで削ってみましょうか あれ固そうだし
			東屋敷 潤
			まじかよ 俺貧弱だぞ
			CCB<=7*5 ガリガリガリ (1D100<=35) > 88 > 失敗
			ほれみろ
			「ぐぬっ……固ぁ…!! うっそだろ、あんなガリガリ簡単に削ってたのに!?」
		
			狐面の少年
			「………」
			CCB<=15*5 STR*5 (1D100<=75) > 22 > 成功
		
			--進行
			あなたが苦戦していると、少年が横から身を乗り出し、氷を削るあなたの手に自分の手を重ねてハンドルを動かす。
			あなたが回していたときよりも幾分か軽くハンドルは動き、そのうち勢いづいてくるくると氷を削りだす。
		
東屋敷 潤 「! ……ぐぬ…」
			--進行
			がりがりがり、と透明なカケラが飛び散り、回る氷の下には刃で削り落とされたふわふわな雪山がうず高く積まれていって。
			氷塊から伝わる冷気が薄煙となって滑るように伝い落ち、削り器を抑えているあなたと彼の手を包み冷やしていく。
		
東屋敷 潤 「……俺、これ一緒に持ってる意味ないじゃん。放して」
			狐面の少年
			「………」
			Schoice[はなす,やだ] (choice[はなす,やだ]) > はなす
			ぱ、と重ねていた手を離す。
			削った氷にレモンのシロップをかけ、スプーンを刺して手渡す
		
			東屋敷 潤
			「………ん」
			もらう…… こいつは自分のもっかい削るの?
		
			狐面の少年
			食べてるのを確認したら、もう一つカップを氷の下にセットしてかき氷を作る
			choice[どばどば,ふつう,ちょちょっと] シロップ (choice[どばどば,ふつう,ちょちょっと]) > どばどば
			どばどばっと多めにブルーハワイシロップをかけ、スプーンで混ぜて食べ始める
		
東屋敷 潤 「っふ……お前、それかけ過ぎ」
			狐面の少年
			choice[する,しない] 反応 (choice[する,しない]) > しない
			「………」
			無視してもしゃもしゃ…
		
			東屋敷 潤
			「ぜってーそれ甘すぎだろ……あー、キーンてきた…」
			「……んま、ふへ…」
		
狐面の少年 「………」
--進行 おいしくかき氷を食べられた!1d5のSAN回復
			東屋敷 潤
			1d5 やりい! (1D5) > 5
			 
		
system [ 東屋敷 潤 ] SAN : 70 → 75
東屋敷 潤 「あー、うまかった。…まだなんか行く?」
			狐面の少年
			choice[うん,もう満足] (choice[うん,もう満足]) > うん
			choice 射的 輪投げ (choice 射的 輪投げ) > 輪投げ
			輪投げの屋台へ手を引いて連れていく
		
			東屋敷 潤
			「輪投げじゃん。ちょっとガキっぽくね?もっとこう、射的とかさあ……」
			「……いや、お前タマ詰まらせるんだっけ?」
		
			狐面の少年
			「………」
			choice[する,しない] 反応 (choice[する,しない]) > しない
			ふい、とそっぽを向く
		
--進行 輪投げはねー……投擲!!!
			東屋敷 潤
			は?んなもん無いが
			CCB<=25 初期値25もあれば余裕 (1D100<=25) > 23 > 成功
			余裕!
		
			狐面の少年
			CCB<=25 投擲 (1D100<=25) > 95 > 失敗
			?
		
			東屋敷 潤
			「っしゃ!やりい! …あれ、お前また駄目?」
			1d5 当たった数 (1D5) > 5
			choice[ちょっとわける,わけない] (choice[ちょっとわける,わけない]) > ちょっとわける
			1d4 あげる数 (1D4) > 4
			「しゃーねーな、ほらこれ」
			当たったお菓子3つ、とカエルのキーホルダーをやる
			ほとんどあげたな…
		
--進行 じゃああげたぶんを抜いて正気度回復!
system [ 東屋敷 潤 ] SAN : 75 → 76
			狐面の少年
			「………」
			受け取る…
			「………」
		
東屋敷 潤 「いいって、食っとけ。俺さっきのかき氷でしょっぱいやつの方がいいし」
狐面の少年 「………」
東屋敷 潤 「あと回ってねーのって……はは、射的だけじゃん。行く?」
			狐面の少年
			 
			choice[リベンジする,いい] 射的 (choice[リベンジする,いい]) > いい
			「………」
			首を小さく横に振る
		
			東屋敷 潤
			「よっぽど引きずってんじゃん。じゃ、そろそろ次の行こうぜ」
			狐面の手を引いて屋台群から抜け出す
			もう行くところも片手で数えられそうだな
		
			--進行
			お祭りで得た景品は、いつの間にかちいさなちいさな光となってあなたの胸のあたりでぽわぽわ光っているようになっていた。
			それは金魚の形をしていたり、水風船のような模様が浮かんでいたり、かき氷みたいにひんやりしたかと思えば、景品の駄菓子みたいなチープな甘い香りを感じたり。
			それらは、次の目的地へ着くまでにあなたの中でゆっくりと溶けて消えていった。
			 
			ః◌꙳✧ంః◌꙳ 神殿 ః◌꙳✧ంః◌꙳
			 
			小高く降り積もった砂の山に続く石の階段を登った先には、石造りの建造物が見えてくる。
			一見、石を無骨に積み上げてできた大きな家のような造りをしており、正面の中央には出入口らしき鉄扉が構えていた。
			鉄扉はひしゃげており、どうにか力づくで開けることができそうだ。
		
			東屋敷 潤
			「……神殿だよな、ここ。あの鉄扉……あれ、うまくやったら開けられるかな」
			CCB<=7*5 STR*5 (1D100<=35) > 10 > 成功
			っしゃ!!
		
			--進行
			えらい!では、てこの原理だとか幸運だとかを駆使してその扉をうまくずらし開けることに成功しました!
			なんとか踏ん張って重い鉄扉をこじあける。そうすると、鉄扉の向こうから一段と大きな気泡がごわりと浮き上がりあなたを押し戻す。
		
東屋敷 潤 「わぶっ……」
			--進行
			あとに続くように、何かが一斉にあふれ出した。
			気泡とともに上にあがっていく。
			それは灯篭だった。灯篭は穏やかな光を発しながら上へ上へとあがっていく。
			<アイデア>
		
東屋敷 潤 CCB<=80 アイデア (1D100<=80) > 68 > 成功
			--進行
			成功:
			光を見つめていると視界がゆがみ、頭の中に映像…誰かの記憶が流れ込んでくる。
			 
			 
			長い白髪の男性が、墓地の石碑に縋り付いて嗚咽を漏らしている。
			「どうして、どうしてだ。どうしてそこまでしてこの村を生き永らえさせなければならない?君を、君たちを犠牲にしてまで、私はあと何度見送ればいい…?」
			「私はあと何度殺せばいい…?」
			石碑に刻まれた名前を何度も何度も指で優しく撫で、そしてとめどなく溢れる涙を、眦にひいた紅がこすれるのも気にせず乱暴に拭う。
			「…いいや、そうだ。例外があってはいけないのだ…」
			「私は柳田家次期当主。冷徹であらねばならない。すべては村の存続のため、村の繁栄のため。そうして繋いできた命のため…」
			「私はいくらでも非道になろう。そうだろう、なあ。いつか、いつかこの輪廻を途絶えさせる日まで…」
			彼はゆらりと立ち上がり、天を仰ぐ。
			「それが、私の役目」
			くしゃりと顔をゆがめながら、今にも泣きそうな笑顔を空に向ける。
			(決めたよ、息子の名前。 勝だ。いつか、私と違って何者にも負けない強い人間になれるように。君のように自分の想いを貫ける優しいひとになれるように)
			 
			 
			…映像が終われば、灯篭はふらふらと上昇する。
			狐面の少年はそれをじ、っと見つめたあと、暫く動かずにいた。
			…動けずにいたのかもしれない。
		
			東屋敷 潤
			「………」
			「………これ、おじさんの記憶、だよな。……」
		
狐面の少年 「………」
			東屋敷 潤
			「……勝」
			「………いい。やっぱ、なんでもない」
		
狐面の少年 「………」
--進行 ややあって、少年は自身の持っていた灯篭をあなたに向けて差し出す。
狐面の少年 「…帰る、時間だ」
			東屋敷 潤
			「! ………お前、…」
			「………やっぱり。………なんでだよ、…勝」
		
			狐面の少年
			「………。…この灯篭に、お前の精神力をつぎ込むんだ。強く、帰りたい場所をイメージして」
			「…楽しかった。お前と最後に会えて、うれしかった」
		
--進行 ひどく、懐かしい声で。彼はそう言った。
東屋敷 潤 「………なんでそれをさ、生きてるときにさ」
			--進行
			ぼう、と周囲が明るく照らされる。
			それが、ここに来た時に見たあの炎だということに、あれが迫ってきたからだと理解するのに、そう時間はかからなかった。
		
東屋敷 潤 「……お前、…お前はさ、勝。……俺の夢が作り出した、都合のいい勝の姿、だったのかな」
			--進行
			激しく気泡がはじけ、ぶくぶくと周囲を旋回する。
			次々に家屋や木々が燃えていく。
			そんな中、彼は狐面を外し 笑顔をあなたに向ける。
		
柳田 勝 「…もう。ここに来ちゃだめだぞ。……潤」
東屋敷 潤 「………お前が呼んだんじゃないのかよ、ここにさ」
			--進行
			狐面の下の顔。それは、間違えようもなく勝自身だった。
			あなたの見てきた彼とは違い、優しい笑みを浮かべている。
			あなたはここで、灯篭に好きなだけ精神力(SAN)を注ぎ込むことができる。
			最小で1、最高で30。最低1はSANを残すこと。
		
			東屋敷 潤
			…なんかな、ここでいっぱいそういうのもらった気がすんだ。
			30ぐらい簡単に注ぎ込める程度にはさ。
			30、くれてやる。
		
--進行 では、30で。
system [ 東屋敷 潤 ] SAN : 76 → 46
			--進行
			 
			あなたは、勝がしてみせたように灯篭に手をかざし精神力を注ぎ込む。
			そうしてやると、灯篭はより強く光を発する。
			光を湛えた灯篭は、ふわりと舞い上がる。あなたを引き連れて。
			周囲には今まで打ち上げた灯篭たちが揺蕩っていた。
			それらとともに、あなたも水面のほうへと浮上する。
		
東屋敷 潤 「! ……う、……ぁ…」
--進行 眼下には炎に巻かれる村が見えた。
			東屋敷 潤
			(……ああ、燃えてる。ぜんぶ)
			(……終わるんだ。この、ほんの短い時間が)
		
			--進行
			灯篭は、淡く光を発しながらあなたの周囲をぐるりと囲む。
			まるで炎から守るように。
		
東屋敷 潤 (……終わるんだ。ほんとに、なにもかも。もう手の届かないところに)
			--進行
			「すまなかった」
			「どうか幸せに」
			「愛していた」
			「お前はこの村の誇りだ」
		
東屋敷 潤 (……父さん、母さん……ヤマダの爺さん………アマガエルの、おじさん…)
			--進行
			灯篭からは老若男女様々な声が響いていた。
			それが誰の声か、あなたには痛いほどにわかるだろう。
			地上に残った少年は、炎に巻かれるその瞬間まであなたに手を振って見送っていた。
		
			柳田 勝
			「…今度はちゃんと、ばいばいって言えてよかった」
			「さよなら。……大好きだった」
			「幸せになってね」
		
			東屋敷 潤
			「っ………まさる!……おまえ、…」
			「……っばかやろーーー!!!好きなら好きでさあ…!!!」
			「さよならじゃっ……それじゃお前、……」
			「俺っ、おれは!!お前のこと!!ぜってーー忘れねえからな!!!」
			「黄泉でもなんでも行って待ってろ!!!首根っこひっつかんでっ……ひっ……連れ戻してやるから!!!覚悟してろ!!!」
		
			--進行
			…あなたの最後の罵声に、彼はちいさく笑う。
			声は聞こえずとも、「変わんねえな」と言ったのが分かるでしょう。
			そうして、村が全て炎に包まれるころ。
			水面の境界へとあなたは身を投げる。
			
			真っ白な世界へとあなたは意識を覚醒させる。
			 
			 
			ゆらり
			くらり
			 
			目を、覚ます。
			どうやらあなたは自室で眠っていたようだった。
			時刻はすでに夕方に差し掛かっており、窓ガラスの向こうは茜色に染まっている。
		
東屋敷 潤 「………ねてたんだ…」
			--進行
			ひどく、懐かしい夢を見た気がする。
			身体を起こすと、ぽろぽろと涙がこぼれた。
		
東屋敷 潤 「…? なんで、泣いて…」
			--進行
			涙は止まらず、あなたはわけもわからないまましばし枕にしていた腕を濡らすこととなる。
			あなたはいつも通りの日常を送っていた。
			あの村を出て、この広い世界のなかの一人として迎え入れられ……るには、まだ早いけれど。少なくとも、この世界の「普通」を生きていた。
			そんなあなたのもとにも夏は当たり前のようにやってきて。
			空だけは、あの村で見たものと変わらない景色。入道雲はすまし顔であなたを見下ろし、太陽は誰をも平等に焦がすように照らして、空気の温度をむわりと上昇させる。
			そういえば、と。
			あなたは近いうちに海に行く約束をしていたのを思い出す。いや、遊園地だったかもしれない。そのチケットとやらを用意した張本人は、歯の裏にノリがひっついたような微妙な口ぶりではあったが。
			ともあれ、村の外に出て初めての夏はいよいよこれからが本番だ。
			部屋の隅に置いていた、買ったばかりのやや大きめなカバンを視界のはしにおさめながら。
			この広大で、他人事のような世界を生き始めるのだった。
			 
			これは黄泉下りのゆめ。
			祭りのあとの灯火。
			 
			…あとのまつりの、そのまた長い、永い後日譚。
			 
			 
			:゚+。.°。:゚+。。 よ海くだリ 了 :゚+。.°。:゚+。。
		
			--進行
			生還報酬
			
			SAN値回復:1D10
			
			AF:「黄泉の灯篭」
			探索者の SAN 値が0になってしまった場合、即座にその場に浮遊し現れ、注ぎ込んだ SAN 値ぶん回復する。(使い切り/1 度のみ)
		
			東屋敷 潤
			まさかアレに助けられることになるとは……
			いや 助けられるようなことにならないのが一番だけど
		
			--進行
			真相
			
			これは探索者の夢である。それ以上でも、それ以下でもない。
			だが眠りとは小さな死ともいう。死者と生者が最も接近する時間というのは、もしかしたらこの眠りの時間なのかもしれない。
		
東屋敷 潤 ……これって、ほんとにお別れ言えたのかな。
			--進行
			紙のみぞ知る、ですね。
			気持ちの整理は多少はついたかな
		
			東屋敷 潤
			choice[わかんない…,少しはすっきりした気がする] (choice[わかんない…,少しはすっきりした気がする]) > 少しはすっきりした気がする
			……さんざん泣いたから、ちょっとはスッキリしたかも
		
			--進行
			そっか……
			回ってよかったな このシナリオ
		
東屋敷 潤 1d10 正気度回復 (1D10) > 4
system [ 東屋敷 潤 ] SAN : 46 → 50
--進行 choice[残す,残さない] 30減らした際の不定 (choice[残す,残さない]) > 残す
			東屋敷 潤
			choice[任意,ダイスに任せる] (choice[任意,ダイスに任せる]) > 任意
			選んでいいの?じゃ幻覚
		
			--進行
			へえn……
			choice[月,年,永久発狂] (choice[月,年,永久発狂]) > 永久発狂
			へえn
		
東屋敷 潤 俺 生涯あいつの幻覚に執着して生きるんだな…へえ…