1日目


. : ねべでむ

【未視感】×【旅】×【知らない街】

システム: クトゥルフ神話TRPG 6 版
人数:旅にふさわしい人数
推奨技能:〈なんらかの言語〉
舞台:どこか
時間:3時間

街角にひとり、立っている。
風が運んでくる匂いでさえも
ここではどこか違うようだ。
―そういえば、どうしてここに来たんだったか。
東屋敷 潤 : 今度はお前と旅にでも行くの?えー
. : Bine ați venit
びね・あつぃ・ゔぇにと

このPDFは、おひとりさまで旅行をする方向けに『ねべでむ』を組み直したものです。頒布している『ねべでむ』とは一部文章が異なりますことをご了承ください。また、このシナリオにおいては<旅行ポイント>というステータスを管理する必要があります。これはエンド分岐に関わってくるので、記録しながら進めていただくようお願いいたします。
基本的には、本のページを捲るように読み進めてください。選択肢がある部分にはリンクを埋め込んであります。リンクがないときにはそのまま先に進んでください。プレイヤーであるあなたへの言葉は赤い字で表記してあります。
それと、言語技能について少しだけ。ルーマニア語が出てくる際には、青い字で日本語訳をつけています。探索者は<ルーマニア語>に成功したら理解できるでしょう。とはいえ<ルーマニア語>を持っている探索者が来ることは想定していないシナリオでもあります。
そこで本シナリオでは、探索者の言語技能に補正をかけて振ることによって<ルーマニア語>に代用できるものとします。<イタリア語><フランス語><スペイン語>をはじめとしたロマンス諸語は-20%、<ウクライナ語>をはじめとするスラブ系言語は-30%、その他の外国語は基本的に-50%でロールしてください。
例外として<ハンガリー語>と<ドイツ語>は<幸運>に成功した上で補正をつけずに代用できます。これは、かつてザクセン人が入植していたり、中世まではハンガリー王国の一部であったりしたトランシルヴァニアという地方の特性上、ハンガリー語やドイツ語を話せる人びとも多く存在するという事情を反映しています。
また、観光地であれば、補正なしで<英語>で代用してよいでしょう。<英語>はよっぽど英語が苦手なPCでない限り<EDU*2>を最低値として好きに設定していただいてかまいません。
リンクの不備や誤字、ご質問やご感想は、マシュマロもしくはTwitterのDMまでお願いいたします。

旅を終えた後は、あなたの旅の記憶をSNSなどででも共有していただけたら嬉しいです。その際はエンド名を伏せるなど、まだ旅をしていない方にご配慮ください。
長くなりましたが、本シナリオを手に取っていただきありがとうございます。それでは。

Drum bun!
どるむ・ぶん!

ようこそいらっしゃいました、よい旅を!
柳田 勝 : これもしかしてあの天使が行ったらいい感じのシナリオなんじゃねえ?知らんけど
東屋敷 潤 : 終わったら誘ってみよう、行ってくるかも
. : あなたは旅行に来たわけではありません。
楽しんでもよいですし、帰りたくなることもあるでしょう。
あなたの心のままに歩いていただけたらと思います。
ああ、ですが。どうぞ、楽しいご旅行を。
. : 導入・旅のはじまり
. : 風が頬にまとわりついて、また離れていく。あるいは夢かと一度瞑った目を緩慢に開き、顔を上げて辺りを見回す。知らない街の匂いと湿った空気が肺を満たした。
瞬きをひとつ、ふたつ。あなたを取り巻く景色が変わることはない。思考の霧が晴れていく。それにも関わらず、どうしてここに来たのかは茫洋として知れなかった。
先ほどまで、あなたは間違いなくいつも通りの日常を過ごしていたはずだ。それが今は、まるきり知らない街で、知らない言葉が飛び交うのを耳にしながら立ち尽くしている。
理解の範疇を超えたことがあなたに起きたことは間違いないだろう。
正気度ロール 1/1d3
旅行ポイント 10点上昇
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 0 → 10
東屋敷 潤 : …どこ、どこにいるの?ここ…
東屋敷 潤 : 「……どこ?何?あれ、さっきまで部屋に…いた、んだけど…ねえ、あれ?」
東屋敷 潤 : 「おい、まさる、まさる!ねえいる?ヒロ?ようすけ?さやこさん…あすかさん…」
柳田 勝 : 「落ち着け、俺はいる。…他は、いない。お前は今のところひとりだ」
東屋敷 潤 : 「……どこだよ、ここ…あれ?日本語は?日本語じゃない…ぜんぜん日本語が聞こえない…」
柳田 勝 : 「ああ。俺もこの言葉は分からない。…どうするべきか、夢じゃないぞ。これ」
東屋敷 潤 : 「うそぉ……なんで、急に……?」
東屋敷 潤 : CCB<=49 SANチェック
(1D100<=49) > 24 > 成功
system : [ 東屋敷 潤 ] SAN : 49 → 48
東屋敷 潤 : 持ち物…持ち物はある?携帯とか、財布とか…いや、普通に部屋で過ごしてたんだもん、あるかどうかも怪しいよ…。
. : 幸運で判定してみよう。成功したら財布と携帯はあったってことで。
東屋敷 潤 : CCB<=95 幸運
(1D100<=95) > 73 > 成功
東屋敷 潤 : 両方ともポケットに突っ込みっぱなしだった。コンビニにでも出かけようとしてたところだったのかも。ツイてた。
東屋敷 潤 : とにかく、誰かに電話を…こういうときになんとか頼れるのは誰?矢坂さん?
東屋敷 潤 : ……いや、待って。いちどその辺を見てみるのがいいのかも。夢かも分からない…いや、夢じゃないのか。
案外近い場所かもしれないし、そうだったら…まあ、不思議なことには変わりないけど、でも。
. : 聞き慣れない言葉が溢れるこの場所だ。カードや手持ちの現金で現地の通貨を都合するかもしれないし、電話で誰かに連絡を取るかもしれない。それでもすぐ帰国することは叶わない。
とにもかくにも、なんとか食事や寝泊まりする場所を確保して、身支度も整え、一息つこうという時のことだった。
遠くの方、路地の先から、歌が聞こえた。それは抗いがたい魅力を宿していて、気がつけばあなたの足はそちらの方へと向かっていた。
うつくしい女が歌いながら踊っている。異国のリズムと耳障りのいい艶のある歌声。真っ赤な唇に、やけに目が吸い寄せられる。意識がぼんやりして、ただあの女にすべてを捧げたくなった。
<POW*5>
東屋敷 潤 : 俺の手持ちの現金なんてはした金に過ぎないよ。お小遣い程度しか今は無いし。現地の通貨を工面しようにも、まずここがどこかも分からない。工面の仕方だって分からないよ。
食事のひとつも自分ひとりじゃ取れない。絶望だ…。
東屋敷 潤 : 矢坂さんに電話して、たぶん俺の話だけじゃここがどこかも分からないと思う。なんとかここがどこかをしらべて、それでもう一度電話をしてみてってことで切れたかもしれない。
そんな矢先の歌声だ。そっちにふらふら吸い寄せられるのは無理もないと思うよ。
東屋敷 潤 : CCB<=19*5 POW*5
(1D100<=95) > 92 > 成功
東屋敷 潤 : あぶな…
. : 抗いがたい欲に支配されながらも、あなたはその場の異様に気がついた。熱病に浮かされたような目で女を見ているのはあなただけではない。その場の観客すべてが、老若男女問わず彼女に魅了されているのだった。
正気度ロール 0/1
旅行ポイント 1点減少
東屋敷 潤 : CCB<=48 SANチェック
(1D100<=48) > 95 > 失敗
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 10 → 9
system : [ 東屋敷 潤 ] SAN : 48 → 47
東屋敷 潤 : 「……なんだこれ、みんな…あのひとのこと、見て…」
柳田 勝 : 「おい。何かおかしいぞ。厄介なことに巻き込まれてる自覚はあるか」
東屋敷 潤 : 「あるよ、おおありだよ。くそ、ここがどこかも分からないってのに…国旗とかないの?せめてお金…なにか、矢坂さんに伝えるヒントになるものは…」
東屋敷 潤 : 「……ヒント、ああ、でももう少しだけこの歌を聴いてたい…。だめ、なのに…」
. : 歌と踊りが終わる。割れんばかりの拍手が鳴り響くかと思いきや、場は静寂に包まれた。皆、拍手をすることさえ忘れて女に見入っていた。あなたもまた、そのひとりだった。
女は笑みを浮かべて一礼すると、人の間を縫って消えていく。途中、あなたの手に彼女の手が触れて何かを握らせた。咄嗟に彼女を見やれば、赤いくちびるが言葉を紡ぐ。
「ねべでむ」
一瞬のことのはずなのに、その音と口の動きとが妙に焼きついた。あなたが呼び止める間もなく、あとは笑みひとつだけを残して、彼女は振り返ることもせずに消えていってしまった。
渡されたものを確認すれば、それは列車の切符だった。ここに来い、ということなのだろうか。
東屋敷 潤 : 「………ねべでむ?」
柳田 勝 : 「---い、おいってば!」
東屋敷 潤 : 「!! ……あ、……」
柳田 勝 : 「お前、ずっとあの女のこと見てたぞ。本当にどうしたんだよ」
東屋敷 潤 : 「……わかんない。でも、あのひとすごい…すごかったから、つい…」
柳田 勝 : 「……しかも何か渡してきたよな。なんだそれ、切符か何かか?なんの切符だこれ」
東屋敷 潤 : 「電車?かな…。ここに来いってことなのかな。でも、電車なんてどこに行けば乗れるんだろう。そもそもここどこ…どうやって乗るの…」
東屋敷 潤 : 「……乗らなきゃ…。向かわなきゃ」
柳田 勝 : 「あ?お前、ちょ、待てって!」
柳田 勝 : 「……だー、くそ!」
. : あなたは列車に揺られている。気がつけばそうしていた。振動が座席を通して伝わってくる。車内にはぽつぽつと乗客がいて、大体が観光客のようだった。
<目星><アイデア>
東屋敷 潤 : CCB<=81 目星
(1D100<=81) > 34 > 成功
東屋敷 潤 : 目はいいんだ、目は。
柳田 勝 : 目はいいんだよな…。ただ、こいつは今こっちを見てない。俺の存在が希薄になってるところを見るに、意識が俺の方に向いてないのかもしれない。
. : その中には、あなたと一緒に女を見ていた人の姿がある。心ここに在らずといった様子だ。
その瞳の先に、彼はまだあの旅芸人の姿を見ているような気がした。
. : 彼と話をすることが可能です。
東屋敷 潤 : じゃあ、じゃあ……話す。話せるのかな…。
. : 英語がまったく理解できないというわけでもない限り、彼と話をすることができる。
さて、英語ができるかどうかを判定してみましょう。
. : EDU*2が最低値です。そこに好きに足して構いません。
東屋敷 潤 : 24が最低値か…1d70ぐらいを足して数値にしよう
東屋敷 潤 : 1d70 英語得意かどうか
(1D70) > 50
東屋敷 潤 : 50+24で74かな?実は英語かなり得意だったんだ
東屋敷 潤 : CCB<=74 英語
(1D100<=74) > 4 > 決定的成功/スペシャル
東屋敷 潤 : 決定的に対話できちゃった……すげえ……
じゃあここがどこかも分かるじゃん 今もうそれは頭にないかな?
system : [ 東屋敷 潤 ] 🎫 : 0 → 1
. : 彼はオーストラリアから来たのだと、どこか夢見心地の口調で語った。どうしてここに来たのかは覚えていない、ただあの女を見て、そうして気がつけば列車に乗っていたのだと、君もそうなのだろうとあなたに向かって言う。
. : 「■■に行かなくちゃならないんだ」
. : その場所が一体どこであるのか、何度聞き返してもあなたが理解することは叶わなかった。
正気度ロール 0/1
旅行ポイント 1点上昇
東屋敷 潤 : CCB<=47 SANチェック
(1D100<=47) > 75 > 失敗
system : [ 東屋敷 潤 ] SAN : 47 → 46
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 9 → 10
東屋敷 潤 : 彼の言葉は要領を得ない。でも、それも今の俺はあまり気にならないのかも。
とにもかくにもこっちも夢見心地でふわふわする。ふわふわ歩いて…先に座ってたまさるの隣に座って、手元を見る。
. : sibiu、とは。
. : 手元の切符に印字された都市の名前を目でなぞりながらあなたは考える。
一体どこにある、どんな街なのだろう。そこに行けばあの女に会えるのだろうか。会ったとして、その先に自分は何を求めているのだろうか。
わからなくとも、もう列車には乗っている。
行くほかないのだ。
<POW*5>
東屋敷 潤 : CCB<=19*5 POW*5
(1D100<=95) > 92 > 成功
東屋敷 潤 : さっきからギリギリの成功だなあ
. : けれど、そういえばあの時から何かがおかしかった。どうもぼんやりとしているような、無意識に体が動いているような、そんな気がする。あの女に会おうという思いに支配されている自分自身を自覚して、あなたは束の間我に返った。
旅行ポイント 1点減少
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 10 → 9
柳田 勝 : 「なあ、お前。今の自分がおかしいってこと、自覚してるか」
東屋敷 潤 : 「……あ、……」
東屋敷 潤 : 「……なんで、こんな電車に乗ってるんだ?あれ、俺、いつ…」
柳田 勝 : 「俺にも分からない。ただ、俺が俺じゃなくなる時間があった程度には、今のお前はぼんやりしている。無意識に動いてるように見えるぞ」
東屋敷 潤 : 「……そう、……。……」
東屋敷 潤 : 「あのひとさ、なんだったんだろうって、思うんだ。すごい綺麗なひとで、歌も踊りも……。……」
東屋敷 潤 : 「会いたいのかな。あのひとに……」
柳田 勝 : 「…………」
柳田 勝 : 「………俺は、あいつのことあまりいいとは思えない。気をつけろよ」
東屋敷 潤 : 「……うん、わかった…」
. : そして、列車が停まった。
. : シビウにて・sin Sibiu
. : 列車がゆっくりと止まった。駅のホームに降りれば、ゆるやかな風が頬をなでた。あの女に撫ぜられたかのように錯覚する。それもこれも、昨日のあの歌が忘れられないでいるからだろう。
ふらりふらりと歩き出す。その途中で、誰かが何かを囁いた。
<聞き耳>
東屋敷 潤 : CCB<=25 聞き耳
(1D100<=25) > 72 > 失敗
. : 一体誰が何と言ったのか。確かめるために振り返ろうとしたあなたの視界がくらりと歪んだ。
そして、意識が途絶えた。
. : 風が頬にまとわりついて、また離れていく。瞑っていた目を緩慢に開いて顔を上げて辺りを見回す。
ここは、どこだろうか。知らない街の匂いと湿った空気が肺を満たした。
瞬きをひとつ、ふたつ。あなたを取り巻く景色が変わることはない。思考の霧が晴れていく。それにも関わらず、どうしてここに来たのかは茫洋として知れなかった。
荷物は持ってはいるものの、準備した記憶の方はかけらもなかった。だが、よくよく見てみればどれも普段使っているものばかり、旅に行くならば自分が用意するようなものばかりなのだから、やはり自分が用意してここに来たのに違いないのだろう。
辺りを見回すと、あなたは道の上に架かっている小さな橋の上に立っていた。すぐそこの小広場には出店がいくつか並んでいて、いかにも観光客らしい人間ばかりが足を止めて店先をのぞいている。家々はあなたを歓迎するように笑んでいた。
. : 【探索箇所】小広場
・出店
・周囲の家々
・嘘吐き橋
東屋敷 潤 : 「……俺、旅行かなんかに来たんだっけ」
柳田 勝 : 「確かそうじゃなかったか。ほら、荷物もある」
東屋敷 潤 : 「……。…そう、だよね。だって、…でも、準備した気がしないんだ」
柳田 勝 : 「でも、旅仕度はバッチリだろ、お前も俺も」
東屋敷 潤 : 「うん…。うん。……」
東屋敷 潤 : 「……どこ、行こうか。旅なんて初めてだよ、俺」
東屋敷 潤 : 出店の方にふらっと寄ってってみる。なんかあるかな、なんか買えるかな。
見るだけでも楽しいんだ、こういうのは。
. : 【出店】
マグネットやポストカード、キーホルダーがずらりと並んでいるのを数人の観光客が吟味している。この街の写真や、街のどこかをモチーフにしたイラストが多く使われているようだ。赤、黄、青のトリコロールが店の端の方で翻っていた。
. : 【探索箇所】出店
・商品を眺める
・店主に話しかける
・他の場所に行く
東屋敷 潤 : 商品、見たいな。なんかあるかな…。
. : 橋のイラストが描かれたポストカードにSibiuと書かれている。そういえば、マグネットやポストカードにもこの文字が入っているものが多い。
それもそうだ、この街の名前なのだから。観光グッズに文字を入れるのは当然だろう。
そこまで考えたところで、あなたは自分が来るべくしてこの街に来たことをぼんやりと思い出す。だが、そこまでだ。どうして、何故ここに来なくてはならなかったのかは曖昧なままだった。
けれど、並んでいるポストカードやマグネットを見ているうちに、旅行を楽しみにきたのだろうと思うかもしれない。何か買うのなら旅行ポイントを1点減少させる。
東屋敷 潤 : choice 買う 買わない
(choice 買う 買わない) > 買う
東屋敷 潤 : 「なあ、まさる。マグネットだったら邪魔になんないかな、部屋に置いててもさ」
柳田 勝 : 「お前、こういうの増やさないって言ってなかったか?あのカレンダーの小物で吹っ切れた?」
東屋敷 潤 : 「うーん、なんか、いいんじゃないかなって思うんだ。旅行の思い出みたいなものでさ…」
東屋敷 潤 : 「なあ、これって値段いくらぐらいなのかな。手持ちのお金で足りるかな」
柳田 勝 : 「聞いてみればいいんじゃないか?英語ぐらいなら通じるだろ」
東屋敷 潤 : 「そっか。じゃあ……」
話しかけてみようかな。はろー?
東屋敷 潤 : CCB<=74 英語
(1D100<=74) > 30 > 成功
. : あなたと目が合うと、店主は人のよさそうな笑みを浮かべる。
. : 『旅の思い出にマグネットでもどう?』
. : その言葉にしたがって何かを買うのなら、旅行ポイントを1点減少させる。
東屋敷 潤 : 『マグネットをひとつもらえますか?』
. : 『はい、どうぞ。値段はこれぐらい』
東屋敷 潤 : 払えそうだ、買っちゃおう
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 9 → 8
. : 噂好きらしい女性はあなたに親しげに話しかけてくる。
. : 『最近ねえ、色々な国からお客さんが来てくれるのよ。皆どこかぼうっとしてるけど、旅行疲れかしら。それにね、そういう人は決まって霧の匂いがするの。このところずっと晴れてるのに不思議よね』
. : 手際よく品物を包装しながら、彼女は首を傾げた。
東屋敷 潤 : 『そうなんですか?』
霧の匂い…
東屋敷 潤 : 『ありがとう。いい買い物をしました』
. : 『どうも。観光を楽しんでね』
東屋敷 潤 : あと見れるのは何だっけ……周囲の家々?
現地の人の生活を見るのもいいよね。まさると回ってみる。…今はこいつしかいないし。
. : 広場を取り巻いて立ち並ぶ家々は、まるで目のように見える窓を持っている。近づいてみても、その向こうに人の気配は一切感じられない。
<目星>
東屋敷 潤 : CCB<=81 目星
(1D100<=81) > 30 > 成功
. : 太陽の加減だろうか。まるで目のように見えるつくりだからだろうか。きろり、と。家がこちらを見た気がした。家々はあなたを歓迎するように――あるいは、観察するように。その「瞳」をこちらに向けていた。
眼球などありはしない。ただの窓だ。その向こうに広がるのは人が住んでいる部屋のはずだと頭では分かっているのに、あなたはなかなか目を逸らすことができなかった。にわかに胸のうちに沸き起こった言い知れない不安はしばらく去ることはなかった。
正気度ロール 0/1
旅行ポイント 1点上昇
東屋敷 潤 : CCB<=46 SANチェック
(1D100<=46) > 40 > 成功
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 8 → 9
東屋敷 潤 : 「…不思議な形の窓だよな。見られてるみたいだ」
柳田 勝 : 「目の形してるだけだろ。ただの窓だ。生活に根差した形、あるいは観光用の形なんだろ」
東屋敷 潤 : 「うん、そうかもなんだけど…どうしても、見られてるって感じちゃうんだよね。形が目みたいだからかな」
東屋敷 潤 : 「少し不気味でもあるし、目が離せない形でもある。不思議な形…」
東屋敷 潤 : あとは嘘吐き橋だっけ?橋の方に行ってみる。
. : 鉄製の小さな橋だ。両サイドには花が飾られていて、穏やかな雰囲気を感じさせる。一組のカップルが、あなたとすれ違って通り過ぎていった。
<聞き耳>と<目星>
東屋敷 潤 : CCB<=25 聞き耳
(1D100<=25) > 40 > 失敗
東屋敷 潤 : CCB<=81 目星
(1D100<=81) > 86 > 失敗
東屋敷 潤 : あれー!?
. : 他の場所を見にいったらもっかい振れることにしようか…
東屋敷 潤 : もう一回店を見に行こう
. : 店ですね。マグネットやポストカード、キーホルダーが並んでる。
東屋敷 潤 : 赤、青、黄色のトリコロールが翻ってるんだよね。それってもしかして国旗?
東屋敷 潤 : その組み合わせの国旗がどんな国のものかを思い出すことは可能?
. : 知識とアイデアの組み合わせかな…!
東屋敷 潤 : CBRB(60,80) 知識/アイデア
(1d100<=60,80) > 98[致命的失敗,致命的失敗] > 失敗
東屋敷 潤 : ええ!?
. : わお
. : じゃあ旗をよく見ようとしたら万引きと間違えられて現地の言葉で罵られたことにしよう。怖くてSAN-1!
. : 『~~~~~!~~~~…~~!!』
東屋敷 潤 : 「えっ、ええ!?なんで怒るの!?なんかしたかな…!?」
柳田 勝 : 「万引きか何かと間違えられたとかか?謝っとけよ、一応」
東屋敷 潤 : 『ごめんなさい、盗むつもりはないです!』
. : 『なんだい、万引きじゃなかったのか。紛らわしいことはよしとくれよ!』
東屋敷 潤 : 『はい、ごめんなさい…』
東屋敷 潤 : 「…旗見ようとしただけなのに…」
東屋敷 潤 : とりあえず橋に行ってもう一度だ
. : ハウスルール適用で単独での振り直しは+20ね
東屋敷 潤 : CCB<=25+20 聞き耳
(1D100<=45) > 6 > スペシャル
東屋敷 潤 : おお…
東屋敷 潤 : CCB<=81 目星
(1D100<=81) > 52 > 成功
東屋敷 潤 : おお……
東屋敷 潤 : +20忘れてた
. : 聞き耳成功
. : 「この橋の伝説を知ってるかい?」
. : 「伝説?」
. : 「橋の上で嘘を吐いたら橋が崩れてしまうんだって」
. : 「嘘!」
. : 「嘘じゃないさ。ほら、橋は崩れていないだろう?」
. : 笑い声とともに、恋人たちはあなたから遠ざかっていった。
東屋敷 潤 : 「……嘘吐いたらだめなんだって」
柳田 勝 : 「崩れられると困る。正直でいろよ」
柳田 勝 : 「……俺が嘘ついてもカウントされるのか?」
東屋敷 潤 : 「あ…どうなんだろう。試してみる?」
柳田 勝 : 「……。……今はいい」
東屋敷 潤 : 「そう?」
. : 目星成功
. : 視線を感じて橋の下の道路に視線を落とす。予感に似た何かがあったのかもしれない。
それは妙齢のうつくしい女性だった。長い髪が風にあおられて、その隙間から大きな目があなたを見上げた。ゆっくりと真っ赤な唇が弧を描く。そして躍るような軽い足取りで、彼女は歩き出した。あなたの瞳には、それがこの上なく魅力的に映った。
慌てて彼女の姿を目で追うが、すぐに橋をくぐって姿を消してしまう。急いで反対側へと走ってみても、彼女の姿はもう見当たらなかった。
旅行ポイント 1点上昇
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 9 → 10
東屋敷 潤 : 「! …あのひと!」
柳田 勝 : 「誰かいたのか?」
東屋敷 潤 : 「……………ああ、行っちゃった…」
東屋敷 潤 : 「…………。……わかんない。でも、すごい綺麗なひとだった」
柳田 勝 : 「……そうかよ」
柳田 勝 : …潤の袖を引く。強めに。そんで頭を叩く。
東屋敷 潤 : 「いで!なんだよいきなり…」
柳田 勝 : 「別に、なにも」
東屋敷 潤 : 「見てただけだって…」
東屋敷 潤 : 「…そうだ、嘘。いいの?試さなくて」
柳田 勝 : 「あー……」
柳田 勝 : 「……『知らねえ、お前なんか嫌いだ』」
東屋敷 潤 : 「なんでいきなり罵るんだよ!」
. : それは他愛もない戯れだった。試すかのようにあなたは嘘を口にした。
眩暈。ぐらりと世界が揺れた。みしりと足元が軋む音がして、宙に足が投げ出されたような頼りなさを覚える。
まさか、本当に橋が崩れるとでもいうのか。焦ったあなたの足元には、頑強な鉄の端が変わらずにある。何事もなかったかのような顔で、欄干では花が風に揺れている。
けれど、浮遊感の余韻は確かにあなたの足に残っていて、心臓が早鐘のように打っていた。
正気度ロール 0/1
旅行ポイント 1点上昇
東屋敷 潤 : 「わっ…あ!えっ…!?」
東屋敷 潤 : 「…………わ……なんだ、った、んだ……」
柳田 勝 : 「……揺れたか?」
東屋敷 潤 : 「え?え、と……眩暈が、した……」
東屋敷 潤 : CCB<=46 SANチェック
(1D100<=46) > 75 > 失敗
system : [ 東屋敷 潤 ] SAN : 46 → 45
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 10 → 11
柳田 勝 : 「物理的には揺れてなかった気がするけどな。ただの眩暈だろう、多分」
東屋敷 潤 : 「そう……?」
東屋敷 潤 : ……やっぱ、さっきの旗が気になる。思い出すだけなら今もできる?
. : そうだな…いいよ。ここは+20はナシね。
東屋敷 潤 : わかった。振ってみる。
東屋敷 潤 : CBRB(60,80) 知識/アイデア
(1d100<=60,80) > 6[スペシャル,スペシャル] > 成功
. : 成功!なるほどね
. : 赤、黄、青の順番のトリコロールで思いつくのはルーマニアだとわかる。
東屋敷 潤 : 「……あ、ルーマニア…」
東屋敷 潤 : 「…………旅行に来といてなんだけどさ、いまさら国が分かった。多分ここ、ルーマニアだ」
柳田 勝 : 「ルーマニア?じゃあさっきの罵ってきてた言語はルーマニア語か…」
東屋敷 潤 : 「うん。英語が通じるのは…観光地だからかな…」
柳田 勝 : 「かもしれないな。観光地…観光地、そうだよな」
東屋敷 潤 : 「…とりあえず、今いる場所はわかった。ルーマニアのsibiuってところだ」
東屋敷 潤 : 「…旅行に来てるんだよね、そうだよね」
東屋敷 潤 : 「そろそろ、他のところも見に行こうか。広場を出てさ」
柳田 勝 : 「ああ。他には何があるかな」
東屋敷 潤 : 「もしかして、けっこう楽しみだったりするの?」
柳田 勝 : 「……まあ、初めて来る国だからな」
東屋敷 潤 : 「楽しそうでまあ、よかったよ。一人分だしね、旅費は」
柳田 勝 : 「俺はお前のオマケかよ」
東屋敷 潤 : 「似たようなもんじゃん」
柳田 勝 : 「……否定は、しない」
東屋敷 潤 : 「あれ、素直だ……珍しい……」
東屋敷 潤 : とりあえず広場を出よう。
. : 相変わらず、生ぬるい風が吹いている。いつのまにこれほど時間が経っていたのだろう。日が落ちて、街はまたその表情を変えていた。
教会の尖塔が落とした影が地面をなぞり、夕暮れの街の中で雑踏と耳慣れない言葉が混ざり合う。自分がここにいることが、ひどくおかしなことであるような異物感。それでいて、あなたはどうしようもなく、来るべくしてここに来たのだと感じている。
ここに来たことは、これからどこかに行くことは。はたして正しいことなのだろうか。
旅行ポイント 2点上昇
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 11 → 13
. : さて、これからどこへ行こうか。なにげなくポケットに手を入れたあなたの指に、何かが触れた。
大きめの紙切れには、時刻らしい数字やたくさんのアルファベットが印字されている。列車の切符だということをあなたは知っていた。
行先は……
. : ※ここであなたは切符の行先を選択できる。Brașovか、Cluj-Napocaか。選んだ方を記録しておくこと。
東屋敷 潤 : 行先……
東屋敷 潤 : choice Brașov Cluj-Napoca
(choice Brașov Cluj-Napoca) > Brașov
東屋敷 潤 : Brașovって方を選択する。
東屋敷 潤 : 行先:Brașov
. : 分かりました。
. : 切符の裏には走り書きがされていた。文字を目で追うあなたの口がひとりでに動く。
東屋敷 潤 : 「…ねべでむ」
. : ”Ne vedem”。
あなたはこの文字を読むことができた。頭の中で。女の残像が――真っ赤なルージュで彩られた唇が、同じ言葉を紡いでいた。
ねべでむ。
文字を何度も目でなぞる。歌うように口ずさむ。一体それが何を意味するのか、調べようとも思わなかった。ただ漠然と、今度は<Brașov>に向かわなければならないと思った。
. : いずれにせよ、明日の朝の話だ。今はもう少しだけ、この街を歩いてみよう。
. : 【探索箇所】sibiu
・レストラン
・宿泊施設
・ブルケンタール国立博物館
東屋敷 潤 : けっこうあるね。博物館は夜には閉まっちゃいそうだから、先に行った方がいいかも。
東屋敷 潤 : 「なあ、閉まる前に博物館いかない?面白そうだよ」
柳田 勝 : 「博物館…行ってみるか」
東屋敷 潤 : 「うん。じゃあ、博物館行こう。近くにあるんだってさ」
. : 【ブルケンタール国立博物館】
. : ルーマニア最古の博物館だといわれている。以下の博物館群がこのブルケンタール国立博物館には含まれる。立地も異なるので、すべて訪れる必要はない。
. : ・彫刻や絵画など幅広い芸術作品が並ぶ美術館
・トランシルヴァニアのものをはじめとしたヨーロッパの古書や手稿が並ぶ図書館
・「青い家」とも呼ばれるルーマニア美術のギャラリー
・現代アート作品を集めた開放的な現代美術館
・屋外には恐竜の模型が並び、生物全般のみならず古生物や鉱物の展示もある自然史博物館
・薬学にまつわる展示が豊富な薬学史館
・武器や剥製が並ぶ狩猟博物館
. : ※この場所を訪れた探索者は、展示に関連する任意の技能をロールする。技能が違うならば、複数回行って構わない。成功した場合は旅行ポイントを1回成功につき1点減少させ、技能値を1d3%成長させる。失敗した場合は、技能値を1d5%成長させる。すべて失敗した場合でも、複数技能に挑戦した場合は旅行ポイントを1点は減少させる。
技能成長ルールは採用してもしなくても構わないが、旅行ポイントの増減は行う。
東屋敷 潤 : 「…思ったよりたくさんあるなあ。ぜんぶ回るのなんて一日じゃ無理だよ。一ヶ所だけ行こう、それならなんとか見れるかも」
柳田 勝 : 「こんな夕方に来る場所じゃなかったな。どこ行くか…今から回れそうな場所…」
東屋敷 潤 : 「……どうしよう、歴史系だったら図書館行きたい。でもせっかくなら現代アートも見たいし、恐竜も見たい…」
東屋敷 潤 : 「……よし、恐竜見にいこう。恐竜をちょっとだけ見て、それで帰ろう」
柳田 勝 : 「分かった。じゃあ自然史博物館か」
東屋敷 潤 : 「うん。自然史博物館。あっちだって、案内あるよ。ちゃんと英語でも表記があるのは助かるなあ」
. : では以下は公式ページから。
. : 【ライブの世界】
展覧会の最初の部分では、クラゲ、ワーム、サンゴ、貝類、昆虫、魚、爬虫類が見られる。それらのいくつかは恐ろしい外観を持っている。それらのいくつかは、その形や色を通して印象的であるように、海などの水生環境に生息する無脊椎動物から始まる。鳥など、最も単純な有機体から、生きている世界の簡潔な進化が提示されます。
. : 鳥のプレゼンテーションは、自然の好奇心であると考えられているラタイト種(ダチョウ、ナンドゥ、エミュー)によって導入されます。特別な部分は、動物相や植生の特徴を含むドナウデルタの環境を再現し、水鳥を提示する部分です。植生の側面は、保存された木の幹としての本物の木の要素を通して説明されています。
この展示スペースとは別に、スライドショアが示され、この特定の環境に特徴的な鳥の種がそのまま生息しています。展示の中央部では、鳥類、特に樹上に住む鳥類の生活の側面を、小型種から大型の昼行性または夜行性の猛禽類まで展示しています。
東屋敷 潤 : わあ、翻訳文!怪しい日本語だ…
東屋敷 潤 : 「けっこういろいろ展示してあるね…。クラゲに、オウムガイ…?これはクモ?エリマキトカゲ、エビ、鳥…鳥がいっぱい展示がある…」
柳田 勝 : 「…こういう展示を見るのは、だいぶ慣れたか?」
東屋敷 潤 : 「え?ええと…うん、だいぶ。矢坂さん、いろいろ見せに行ってくれたし」
東屋敷 潤 : 「初めての場所は水族館だったっけ。動物園と併設の、ちいさいところ。今思うと刺激の少ない場所から慣らしてくれたんだなって思うけど、あれは十分びっくりしたよ」
東屋敷 潤 : 「水槽が割れるんじゃないかって思いながら、こわごわ見てた記憶がある。みんながどうだったかは分からないけど、少なくとも俺はだいぶ怖かったな…」
柳田 勝 : 「おっかなびっくり水槽から遠ざかるお前を見てるのはなかなか面白かった」
東屋敷 潤 : 「笑うなよ…こちとら生身なんだから。だって、あんなたっぷりの水と魚が泳いでて、それで間にあるのは分厚いとはいえガラス一枚なんだぞ。怖いに決まってるじゃん」
柳田 勝 : 「それを言ったら動物園なんか檻しか隔てるものがないぞ。スカスカであんなデカい動物を見ることになるわけだけど」
東屋敷 潤 : 「動物園はほら、高低差とかがあるじゃん。猿山とか」
柳田 勝 : 「高低差があればいいのか?」
東屋敷 潤 : 「や、確実にこっちにはこないなっていう安心感みたいなのがあればいい」
柳田 勝 : 「案外知らないものを前にするとビビリなんだよな…ふれあいコーナーも見てるだけだったし」
柳田 勝 : 「お前、猫も犬も居たじゃん。そっちはいいのかよ」
東屋敷 潤 : 「猫も犬も最初はダメだったよ。ダンダンとかは向こうから寄ってくる猫だったし、ムックは…大人しかったから」
柳田 勝 : 「じゃあ慣れたら触れるってことか」
柳田 勝 : 「慣れたら触れるってことだろ、多分。今度もう一度ふれあいコーナーのある所へ連れてってもらおうぜ」
東屋敷 潤 : 「えー…だって、モルモットとかは噛みそうだし…ウサギだって蹴られたら痛そうだし…」
柳田 勝 : 「へー、あいつらが噛まれてるところ見たか?」
東屋敷 潤 : 「……見てない」
柳田 勝 : 「じゃあいけるだろ。怖いものなんか無ぇよ」
東屋敷 潤 : 「うう、けしかけようとして…」
東屋敷 潤 : 「次行こう次、慣れないモンには触んないからね」
. : 【生態系】
. : 温帯は、すべての地形(平面から高山の高地まで)に示されており、それぞれに特定の動植物が生息しています。鳥類、哺乳類、無脊椎動物の全体像が見られる分野です。その中には、オオカミやキツネなどの肉食動物がいて、クマもそれらに沿っています。
熱帯雨林には、数多くのオウムやエキゾチックな蝶が描かれており、その豊かな色と形は見る人を感動させます。地球上で最もエキゾチックな地域の特徴は、豊富な植物相要素、豊かな植生の発達に有利な気候条件によって示されています。
北極圏は、この特定の地域を代表する動物であるアザラシを示しています。歴史的にも重要なアイテムであり、博物館のコレクションの中で最も古い作品の1つです。シロフクロウ(Nyctea scandiaca)もおり、フクロウの種の中で最大かつ最強であると考えられています。
このセクターの最後のジオラマは、オーストラリア大陸の多様性を示しています。他の大陸から地理的に孤立している結果として、オーストラリアの動物相には、オーストラリア大陸のみに生息する展示で展示されている両生類の大部分である、印象的なさまざまな固有動物が含まれています。展示種の中には、コアラ、シュガーグライダー、リスグライダー、コトドリ、他のオーストラリアの鳥、数種の昆虫があり、すべて視聴者を感動させることを目的としています。
東屋敷 潤 : 翻訳文!怪しい日本語!
東屋敷 潤 : 「わ、こっちにはオオカミとかクマもいる。キツネだって」
東屋敷 潤 : これ全部剥製ってことなのかな。動物園とは書いてないし。
. : 剥製ってことでしょうね。博物館だし。
柳田 勝 : 「お前、剥製は触れるの?」
東屋敷 潤 : 「え…。どうだろう…だって、剥製って元死体じゃん。ちょっと怖い…」
柳田 勝 : 「あー、そういう考え方か…。ふかふかの毛皮だぞ、一応」
東屋敷 潤 : 「うーん…見てるだけで充分いいや。今は」
東屋敷 潤 : 「あ、コアラいるよコアラ。ほら、鳥と並んでる」
柳田 勝 : 「ああ、あの鳥なんだろうな。暖かい地域の鳥っぽい」
東屋敷 潤 : 「コアラってキャラクター化されてるとかわいいけど、実物はけっこう怖い顔してるよね。”猛獣”って感じがすごいする」
柳田 勝 : 「そりゃ動物だしな…。なに、コアラのキャラクターが好きなわけ?」
東屋敷 潤 : 「うん、けっこう好き。ぬいぐるみとかふかふかで可愛いし」
東屋敷 潤 : 「動物園に行ったとき、コアラのぬいぐるみが売ってたんだ。抱きついてくれるふっかふかのやつ。あれ、今でも買えばよかったなって後悔してるぐらいには欲しかった。買ってもらえばよかったな…」
東屋敷 潤 : 「……買ってもらえば、なんだよな。バイトでもしようかな。自由に使える金が欲しい」
柳田 勝 : 「いいんじゃないか。この辺…あー、住んでるところの周りなら、いくらでもバイト先はあるだろうし」
東屋敷 潤 : 「帰ったら探してみる。働くのはたぶん矢坂さんも推奨してくれるだろうから」
柳田 勝 : 「世の中を知るにはちょうどいいだろ。どれにしろ、外に慣れたら就労か就学かを選ぶ必要があるだろうし。いつまでも矢坂さんの元でぬくぬくはしてられないぞ」
東屋敷 潤 : 「そうだよな…。ひとまず相談だけしてみるよ。自立、自立かあ…随分先のことだと思ってたけど、気付いたら脱出から半年以上…それぐらい?は経ってるんだもんね。いろいろ連れてってもらったり教えてもらったりしたし、そろそろ先のこと考えるのも必要だよね」
柳田 勝 : 「まあ、俺は応援しておく。見れる景色が広がるのは俺としても素直に嬉しいことではあるし」
東屋敷 潤 : 「珍しく素直…」
東屋敷 潤 : そろそろ次に行こう。案外ゆっくり見られるなあ
. : PALAENTOLOGYセクター
. : 常設展示の古生物学のアイテムは、再構成の試みのための良い機会です。マンモスや毛むくじゃらのサイがシビウ周辺の丘に住んでいたように、動物が寒冷な気候に適応していたのは、今日では奇妙に思えるかもしれません。彼らの骨の残骸は、トランシルヴァニア自然科学協会の創設者の一人の努力により、博物館に所蔵されています。
ソサエティのコレクションからいくつかの化石は、出口へのホールに展示されています。このセクションでは、バイソンプリスカスの標本、ステップウィセント、そこからヨーロッパのオーロックと現代のウィセント、アメリカのバイソンが降りてくるのを賞賛する必要があります。博物館に所蔵されている草原の骨格は、骨が欠けていない完全なものであるため、貴重です。1901年1月8日に発見され、現在は常設展示の一部となっています。骨格の高さは180cmですが、現在の牛は125cm未満です。 この印象的なアイテムに隣接して、グシュテリシャ・シビウ地区で発見されたマンモス(大腿骨、牙の破片、臼歯、椎骨)や毛むくじゃらのサイ(頭蓋骨、脚の骨)の骨格断片、洞窟グマ(Ursus spaeleus)の骨格断片があります。
東屋敷 潤 : 「ああ、この辺は化石の展示してるんだ。ほら、いろいろ置いてるよ」
柳田 勝 : 「化石かあ。お前はこういうの見ててどう?死体っちゃ死体だけど」
東屋敷 潤 : 「見てるだけなら平気。ガラスケースの中だし、ここまで風化してれば死体っていうかただの骨だもん」
東屋敷 潤 : 「むしろ剥製よりもこっちの方が見やすいかも。なんで剥製はダメで骨は平気なんだろうね」
柳田 勝 : 「骨からは感染症をもらう危険性が少ないからだろ。元々死体を忌避する心理には、死体からは病気や感染症をもらうリスクが高いから本能的に避けるっていう理由があるらしいし。剥製はより肉のある死体に近しいだろ?だから忌避感が強いんじゃないか」
東屋敷 潤 : 「どっから聞いたの?俺それ知らない話なんだけど」
柳田 勝 : 「お前も聞いてただろうが。矢坂さんの豆知識だよ」
東屋敷 潤 : 「ええ……そんな話してたかなあ……」
東屋敷 潤 : 「次行こう。鉱物だって、石なら確実に感染症のリスクはゼロだよ。あるいはゼロに近い」
柳田 勝 : 「分からないぞ。大昔の細菌が石の中に隠れてるかも」
東屋敷 潤 : 「は?おい、やめろよいじめっ子」
東屋敷 潤 : 次行く次!
. : 【鉱物学部門】
. : 階段の両脇には、鉱物学部門が美的基準に従って配置されており、金、銅、装飾石、半貴石、原石、ルーマニアで初めてテルル酸塩、クレネライト、菱マンガン鉱として発見された鉱物などの天然鉱物が展示されています。
東屋敷 潤 : 「この辺が石のコーナーだよ。ほら、いっぱい飾ってある」
東屋敷 潤 : 「これなんか骨とかイソギンチャクみたいな形してるよ。石なんだよね、これ?わあ…」
柳田 勝 : 「ヘンなのに着目するなあ。隣の青い石が綺麗~だとかじゃないのか」
東屋敷 潤 : 「や、そっちも綺麗。ブレスレットのより濃い青してるなあ」
東屋敷 潤 : 「緑が散ってるのが綺麗だと思う。石、説明とかがどっかに書かれてないかな」
東屋敷 潤 : しばらく石の説明文を読んだりしてるよ。まじまじ…。
柳田 勝 : 「…石だなとしか思わないけど、石も見てる分には面白いもんだな」
東屋敷 潤 : CCB<=74 英語
(1D100<=74) > 46 > 成功
柳田 勝 : お前が読めてるってことは俺も読めてるんだろうな。
東屋敷 潤 : 「うん。あまり石には詳しくないけど、でも見てるだけでも面白い」
東屋敷 潤 : さて…全部回ったし、そろそろ技能ロールをしてみようかな。
動物とか鉱物とか見て回ったし、なんのロールしよう?
. : 芸術:鉱石、考古学、博物学…辺りかなあ
東屋敷 潤 : じゃあその三つで
東屋敷 潤 : CCB<=5 芸術:鉱石
(1D100<=5) > 46 > 失敗
東屋敷 潤 : CCB<=1 考古学
(1D100<=1) > 82 > 失敗
東屋敷 潤 : CCB<=30 博物学
(1D100<=30) > 6 > スペシャル
東屋敷 潤 : あ、成功した
. : 成功した場合は旅行ポイントを1回成功につき1点減少させ、技能値を1d3%成長させる。
失敗した場合は、技能値を1d5%成長させる。
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 13 → 12
東屋敷 潤 : 1d3 博物学
(1D3) > 2
東屋敷 潤 : x2 1d5 芸術/考古学 #1
(1D5) > 5 #2 (1D5) > 5
東屋敷 潤 : おお…
東屋敷 潤 : 「けっこうおもしろかった。学べることもあったし、滑り込みで見に行った割にはしっかり見れたよね」
柳田 勝 : 「次に来る機会がもしあったら一日かけてじっくり回りたいところだな、ここは」
東屋敷 潤 : 「次、あるかなあ。だってルーマニアだよ?」
柳田 勝 : 「人生は長い、もう一度ぐらいはルーマニアに来る機会があるかもしれないぞ」
東屋敷 潤 : 「そんなおじいちゃんみたいなこと言わないでよ、俺もお前もまだ18かそこらだよ」
東屋敷 潤 : 「そろそろ腹減ったよ。なんか食べに行こ」
柳田 勝 : 「じゃあレストランとかか。俺にも食わせてくれるんだよな」
東屋敷 潤 : 「俺食べてるのと一緒のでいいならね」
. : 【レストラン】
. : 街の中を少しぶらついていると、雰囲気のいいレストランが見つかった。
何が出されるかはよくわからなかったが、店内からはいい香りが漂ってくる。誘われるように足を踏み入れると、ぶっきらぼうなウエイターが「好きな席に座れ」と言わんばかりの手振りをして、他の客の注文を取りに行ってしまった。
適当な席に座ってメニューをながめる。今一つどんな料理か分からないながらも、写真を見つつ注文することになるだろう。
旅行ポイント 1点減少
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 12 → 11
. : 【Meniu・品書き】
. : Ciorbă de burtă(ちょるば・で・ぶるた)
独特な味のスープ。聞いてみれば、牛の胃袋をはじめとした臓物を使っているらしい。クセがあるが、好きな人は好きな味だろう。
Ciorbă de legume(ちょるば・で・れぐめ)
酸味の効いた野菜スープ。緑トウガラシが添えられている。
Ciorbă de pui(ちょるば・で・ぷい)
トマトベースのチキンスープ。緑トウガラシが添えられている。
Ciorbă de taiţei(ちょるば・で・たいつぇい)
細い麺が入ったシンプルなスープ。素朴ながら落ち着く家庭料理だ。
Sarmale(さるまーれ)
ロールキャベツにサワークリームがかかっているような料理だ。中に入っているのは米らしい。
Salată de vinete(さらた・で・ヴぃねて)
ペースト状のナスのサラダ。レモンを使っているからか、あっさりとしている。
Mămăligă(ままりが)
黄色いマッシュポテトのようなものが運ばれてくる。口に運んでみれば、食感は思っていたよりも軽い。黄色いのはトウモロコシの粉で作られているかららしい。横にはサワークリームが添えられている。
Mititei(みてぃてぃ)
ひき肉を丸めて焼いた、肉団子にも似た料理だ。付け合わせにフライドポテトもある。スパイスとニンニクがよく効いていて美味しい。
Salam de Sibiu(さらむ・で・しびう)
塩気のきいたサラミに付け合わせの野菜が乗った皿が運ばれてくる。ひとつ口に運べば、パンやワインが恋しくなる味だ。
Caşcaval Pane(かしゅかヴぁる・ぱね)
チーズのフライだ。ナイフをいれると、とろりと溶けたチーズが溢れ出してくる。
Papanași(ぱぱなし)
チーズが中に入ってるアツアツの揚げドーナツ。サワークリームとコンポートが添えられている。
東屋敷 潤 : わあ…思ったより本格的…
東屋敷 潤 : Ciorbă de taiţei(ちょるば・で・たいつぇい)、Mititei(みてぃてぃ)、Caşcaval Pane(かしゅかヴぁる・ぱね)を頼む。
麺のスープと肉団子、チーズのフライ。
. : どれもこれもすごくおいしい!SANが回復しそう!する?
東屋敷 潤 : したい。上限少ないし。
. : じゃあ1点回復ね。
system : [ 東屋敷 潤 ] SAN : 45 → 46
東屋敷 潤 : 「あ、これめっちゃおいしい。肉団子はこれニンニクかな。スパイスっぽい味がする。ちょっと辛いし初めて食べる味だけど、おいしいや」
東屋敷 潤 : 「再現できっかな…ほんとに初めての味だから…」
東屋敷 潤 : CCB<=19*5 POW*5
(1D100<=95) > 43 > 成功
東屋敷 潤 : CCB<=16*5 INT*5
(1D100<=80) > 91 > 失敗
東屋敷 潤 : 味はだいぶ違うかも。でも、ある程度は再現できた。
柳田 勝 : 「こういう味なのか…ほんとにこういう味なのか?ニンニクばっかでスパイスが効いてるとは思えないぞ」
柳田 勝 : 「スープも…なんか、ラーメン食べてるみたいな味だ。再現は難しかったみたいだな」
柳田 勝 : 「チーズのフライはそのままだ。チーズを揚げてるなって味。ふつうにうまい」
東屋敷 潤 : 「あれ、そうだった?やっぱ初めての味は難しいか。でも、まずいこたないでしょ」
柳田 勝 : 「まずいことはない」
東屋敷 潤 : 「じゃあいいや。これもラーメンじゃなくてちゃんと麺のスープって感じにしたつもりなんだけどなあ」
柳田 勝 : 「ラーメンだなあ…」
東屋敷 潤 : 「ラーメンだったかあ」
東屋敷 潤 : 食後にデザートも食べたい。揚げドーナツも注文しよう。Papanași(ぱぱなし)!
東屋敷 潤 : CCB<=19*5 POW*5
(1D100<=95) > 29 > 成功
東屋敷 潤 : CCB<=16*5 INT*5
(1D100<=80) > 48 > 成功
東屋敷 潤 : こっちはうまく再現できたなあ。そこそこ想像しやすい味だったからかも。
東屋敷 潤 : 「チーズの入った揚げドーナツ?おいしいなあ、これも。一緒についてるクリーム?これ、なんだろう。すっぱい味してる」
柳田 勝 : 「サワークリームっていうらしい。生クリームを発酵させた、酸っぱいクリームって意味の」
東屋敷 潤 : 「ああ、これがサワークリームっていうんだ。名前だけは知ってる」
東屋敷 潤 : 「…おいしい。もういっこぐらい食べたいな。どうしよう…」
柳田 勝 : 「やめとけ。けっこう食ってるぞ、この店で。動けなくなっても知らないからな」
東屋敷 潤 : 「うーん、じゃあやめとこう」
東屋敷 潤 : 「そろそろ宿を取っとかないとだよなあ。取ってあったっけ?どうだろう…」
東屋敷 潤 : 店を出て宿泊施設に行くよ。どこか空いてるかな。
. : 【宿泊施設】
. : 街の中心部へと歩いていけば、観光客向けなのだろう、いくつかのホテルやホステルが目につく。
あなたが選んだ宿泊施設には、幸いまだ空きがあったようで、問題なく泊まることができる。受付の男性がこう話しながらルームキーを渡してくれるだろう。
. : 『急なキャンセルが続いていてね。君にはラッキーだったかもしれないけれど』
. : 部屋で休むこともできるし、近くのレストランで食事をすることもできる。
夜が更ければ観光に出ていた他の客も戻ってくる。同じ旅の身同士、彼らと話をするのもいいかもしれない。
東屋敷 潤 : 「空いててラッキーだったね。どうせならロビーで誰かと話をしてみるのもいいかも」
柳田 勝 : 「俺もロビーの方でいろいろ見てみたい。降りようぜ」
東屋敷 潤 : 話をする。どこの人だろう?とりあえず英語…。
東屋敷 潤 : CCB<=74 英語
(1D100<=74) > 28 > 成功
. : あなたが声をかけた男は、いかにも憔悴した様子だった。聞いてみれば、ここには人を探しに来たのだと言う。まるで焦りが形を成したかのように、男の口から言葉が溢れだす。
. : 『妹が急にルーマニアへ行くって言い出したきり、もう二ヶ月も帰ってきていない。音沙汰もまるでない。……そりゃあたしかに、もういい歳さ。だけど、旅行にいってはSNSを更新するような子が、もう二ヶ月だぞ。警察にも連絡したが何の手掛かりもつかめない。ルーマニアしか手がかりがないから色々な街を探しているんだが、影も形も見当たらないんだよ。何かの事件に巻き込まれたんじゃないかと思うといてもたってもいられなくて、自分で探しにきたんだ』
. : ふ、と男は言葉を切った。少し冷静になったようだった。
. : 「……なあ、もしも見かけたら教えてくれ」
. : こんな子なんだと見せられた写真に、まるで覚えはなかった。
男に頷いてみせながら、あなたの胸のうちがざわつく。あなたもまた、故郷を後にしてきている。連絡を試みているのなら、家族に連絡を取ることは問題なくできていたが、しかし。
この男の妹のように、いつ連絡が出来なくなるともしれないのだ。なにせここは、右も左もわからない異国の地であるのだから。そのとき自分の消息をだれかに伝える術を、あなたは持っていただろうか。
しょうきど 0/1
旅行ポイント 1点減少
東屋敷 潤 : 連絡…矢坂さんには一度連絡をしたけど、以降はそういえばとってない。ルーマニアにいることは伝えた方がいいかもしれない。
なんでルーマニアにいるかは自分でも分からないから、ルーマニアにいるってことだけ伝えたら切る。
東屋敷 潤 : 電話の先でなにか大声を出していた気がするけど、でも、どこにいるかだけ分かれば充分だ。
連絡をしたら、今日はひとまず寝よう。
柳田 勝 : 「いいのか、そんな連絡だけで」
東屋敷 潤 : 「だって、なんでそんなところに居るのかとか聞かれても分からないじゃん。帰る術も今のところ無いし」
東屋敷 潤 : 「…最悪、英語が伝わればなんとかなるけど。そうだよね、ここは異国なんだよね…」
東屋敷 潤 : CCB<=46 SANチェック
(1D100<=46) > 81 > 失敗
system : [ 東屋敷 潤 ] SAN : 46 → 45
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 11 → 10
. : 翌朝、あなたは切符を携えて駅へと向かう。
まだ朝だからだろうか、駅構内に人は少ない。待合室にぽつぽつと座っている客たちは、互いに言葉を交わすこともなく、静かに列車がやってくるのを待っていた。
遠くから、ごう、と音がして、わずかに地面が揺れた。列車が来る。
重そうにスーツケースを引っ張って、スカーフを被った老女が腰を上げた。バックパックを背負った学生はあくび交じりに立ち上がる。親の足元にまとわりついてきゃあきゃあと声をあげる子どもたちと、早くなさいと急かしているのか、大声で叱りつける母親。
皆がどこかから来て、どこかに行こうとしている。あなたと同じように。
. : 【Brașovに向かう】
. : 【ブラショヴにて・din Brașov】
. : 駅からタクシーに乗って、窓の外を眺める。オレンジを基調とした建物がぽつぽつと増えていき、その向こうには「BRASOV」という水色の文字が山の縁に浮かび上がっていた。
しばらくすれば中心地に近づいたようで、古い町並みの間を縫って走っていたタクシーが停まる。
. : ”Here”
ぶっきらぼうに言った男は、しかしあなたが代金を支払うと無骨な笑みを浮かべて手を振った。
”Good day”
. : その場から去るタクシーを見送ったあなたは、改めて街に目を向ける。スーツケースを引きずっていたり、物珍しそうに周囲を見回していたりする観光客の姿が目立っていた。一歩足を進めれば、あなたもその中のひとりとなった。
. : 【探索箇所】Brașov
・ホテル
・本屋
・郵便局
・Biserica Neagră(黒い教会)
・Casa Sfatului(ブラショヴ歴史博物館)
・Muntele Tâmpa(トゥンパ山)
・Casterul Bran(ブラン城)
東屋敷 潤 : まずホテルで部屋をとって、荷物を置いていきたい。さすがに全部持ち歩くのは重いから。
. : 【ホテル】
. : 古い街並みをそのまま生かしたホテルが並んでいる。そのうちのひとつに今夜の宿を定めて、あなたは足を踏み入れた。
ホテルの部屋で、鞄を下ろして休息をとる。そういえば、と思い出したようにあなたは切符を取り出した。その行先は――。
一体どこだろうか。その地名をあなたは知らなかった。ホテルの従業員や街の人に見せても首を傾げるばかりだ。何かしらの手段で調べようとしても、奇妙なほどに情報がない。
たしかなのは、明日の朝に出発するこの列車に乗らなくてはいけないということだけだ。
東屋敷 潤 : その切符がどこに行くものなのかはひとまず置いておいて、荷物を整理したら街へ繰り出すよ。
一応切符も部屋の鞄に仕舞っておいて、軽装で街に行く。
東屋敷 潤 : 「次はどこへ行くんだろうね。ルーマニア語はまだあんまり読めないや」
柳田 勝 : 「ここで観光してるうちにおいおい覚えるだろうさ。なにせ周り中をルーマニア語に囲まれてるようなもんだからな」
東屋敷 潤 : 「写真に撮っておこうか。看板とか、日本からしたらルーマニア語の看板なんて珍しいし」
柳田 勝 : 「そうだな。そういうのが案外思い出になるもんだぞ」
東屋敷 潤 : 「あはは、思い出かあ。どうせだったらヒロとか連れてきたかったよね」
柳田 勝 : 「ああ、まあな。俺とお前だけしか今は居ないし」
東屋敷 潤 : 「まあ、一人旅…二人旅?もオツなもんだよね。自由にできるんだから」
東屋敷 潤 : まずはホテルの周囲から見てみようかな。本屋行ってみる。
. : 【本屋】
. : 観光地に近いからか、ライトブルーの外壁が親しみやすく見えるからか、人の出入りが多い。つられてあなたも足を踏み入れてみると、ジャンルも様々な本が綺麗に並べられている。
その中にひとり、あなたと同じような旅行者らしき女性が随分熱心に本を読んでいるのが目に留まった。それはルーマニアの伝承に関する英語の本であるようだ。表紙にはうつくしい、それでいてどこか怪しい雰囲気の女の絵が描かれている。
東屋敷 潤 : 女の人に話しかけてみよう。その表紙が気になる。
東屋敷 潤 : 『こんにちわ、何を読んでいますか?』
東屋敷 潤 : CCB<=74 英語
(1D100<=74) > 20 > 成功
. : あなたが話しかけると、女性は顔を上げて人懐っこそうな笑みを浮かべた。
. : 『この本に興味があるの?』
. : そう尋ねる瞳は知的な光できらきらと輝いている。
. : 『私はマリー。ここには研究の一環で来ているの。ルーマニア、特にトランシルヴァニアの伝承には興味深いものが多くて。この本に書かれているイェレレという精霊もその一つ』
. : 怪しげな女性が描かれた表紙を愛おしげになぞる。
. : 『イェレレ――ルーマニア語で彼女たちという意味ねーー彼女たちは女性の姿で、月夜に人気のない場所に現れるの。大体の場合、悪霊として描かれる。うつくしいものだとか、偉大なるものだとか呼ばれることもあるけど、これは彼女たちを怒らせないためよ。彼女たちは十字路に現れるという伝説からヘカテーと同一視されることもあって――』
. : 自分が話しすぎていたことに気がついたのか、彼女は少し顔を赤らめて話を切った。
. : 『……とにかく、この地方には面白い話がたくさんあるの。吸血鬼伝説とかね。あなたもぜひこの土地を楽しんで』
. : そう言うと、彼女は先ほどまで読んでいた本を持ってレジに向かった。
東屋敷 潤 : 「…面白いおねーさんだったね。イェレレ?って精霊、あの表紙の精霊なのかな。悪霊なんだね」
柳田 勝 : 「十字路に現れるんだってな。……」
柳田 勝 : 「……なんか忘れてる気がする。なんだ…?」
東屋敷 潤 : 「ええ…なに急に。なんか忘れ物したかな」
柳田 勝 : 「いや、物とかそういうのじゃない。もっとこう……人?分からないな……」
東屋敷 潤 : 「人?まさか、そのイェレレってのに会ったってこと?まさか…伝承でしょ?」
柳田 勝 : 「…案外会ってたりしてな」
東屋敷 潤 : 「そうなのかなあ……妙に気にはなるんだけどもさ」
東屋敷 潤 : choice 買う 買わない
(choice 買う 買わない) > 買わない
東屋敷 潤 : 荷物になるし、本屋は覗くだけでいいや。次のところ行ってみよう。
東屋敷 潤 : 近くにある郵便局でも覗いてみる?
. : 【郵便局-Poșta Română(ぽしゅた・ろむな)】
. : 黄色を基調とした立派な建物は、一見したところでは市庁舎かなにかのようだ。赤い看板に黄色い文字で「RO」を象ったロゴが躍っている。道行くひとに聞くか、中に入ればすぐに郵便局だということがわかるだろう。
大きく重い扉を開けば、内装は思いのほか現代的だった。郵便局員と小包を持った客がやり取りしていたり、観光客がポストカードを指さして購入していたりするのが目に入るだろう。あなたも旅の思い出にポストカードを購入したり、どこかに送ったりすることができる。その場合、旅行ポイントを1点減少させる。
東屋敷 潤 : choice 送る 送らない
(choice 送る 送らない) > 送る
東屋敷 潤 : 「なあ、どうせなら矢坂さんにポストカードを送ってみようよ」
柳田 勝 : 「ああ、ルーマニアにいる証拠的な感じで?」
東屋敷 潤 : 「それもそうだけど、単純に海外から送ってみたい」
東屋敷 潤 : ポストカードを買って送ってみるよ。旅行ポイント1点減るんだっけ?
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 10 → 9
. : ポストカードは無事に送れました!
東屋敷 潤 : 「海外の郵便局って不思議だね。日本のと似てるようで全然違うっていうか」
柳田 勝 : 「そりゃな…。日本のに慣れてたら新鮮だろ、多分」
東屋敷 潤 : 「日本のっていうか、うちの村の寂れた郵便局ぐらいしか知らなかったからさ。こんなでかくて広いのは新鮮だよ」
東屋敷 潤 : 「外に出ても郵便局は相変わらず小さいし。大きいのもあるみたいだけど、まだ行ったことはないし」
柳田 勝 : 「地域の総括してる局だとかだとデカいみたいだな。帰ったら行ってみるのも手だぞ」
柳田 勝 : 「ああ、バイトだとかの話も出てたな。どうせなら郵便局でバイトでもしないか?年末年始なんか特に…ああ、もう過ぎてたか」
東屋敷 潤 : 「年末年始?あー、あれか…年賀状」
東屋敷 潤 : 「あれってバイト雇うもんなの?」
柳田 勝 : 「募集の張り紙見たぞ。ひと月ぐらい前から募集してた気がする」
東屋敷 潤 : 「へー…あったんだ…」
柳田 勝 : 「…お前、そんなぼーっとしてよく無事でいるよな。俺が気付いてるのにお前が気付いてないものごとが多すぎる」
東屋敷 潤 : 「んな、別にそんなにぼーっとしてないだろ!?ていうか、お前は俺の幻覚だってのにさあ!ヘンに意思ばっか持ちやがって!」
東屋敷 潤 : 「なんかふつー、こーゆーのって俺に都合のいいことばかり言うお前になったりしないの?」
柳田 勝 : 「さあ。お前の深層意識が想像する俺なんだからこういう風になってるんじゃねえの?」
東屋敷 潤 : 「そーゆーもんなのかなあ…生意気…」
東屋敷 潤 : そろそろちゃんとした観光地にも行ってみよう。黒い教会?ってのが気になる。
. : 【黒い教会-Biserica Neagră(びせりか・ねあぐら)】
. : 高い尖塔が特徴的な、教会らしいその建物は、観光地としても人気があるらしい。観光客らしい人影がひっきりなしに出入りしている。荘厳なつくりの入り口に足を踏み入れる。どうやら「黒い教会」というのがこの教会の名前であるようだった。入場料を支払えば中に入ることができる。
東屋敷 潤 : 中に入ってみよう。入場料払って。
. : 「黒の教会」という名前に反して、内部は白く明るい印象だった。真っ直ぐ進めば、高さのある壮麗な祭壇とキリストを描いた絵画が、アプシスの窓から差し込む陽光に照らされて神聖な雰囲気を醸し出している。
ぐるりと周囲を見やれば、ところどろころに細かい刺繍のなされたラグがかけられていたり、うつくしい装飾が施された木彫りの信徒席が並ぶのが目に留まる。どうやらこれは中世にこの街に入植したギルドの職人の手によるものであったり、商業ギルドの交易の成果であるらしい。そう話すガイドの声が耳の端に届いた。
置くまで進んで振り返れば、巨大なパイプオルガンが銀の輝きを放っていた。
<目星>
東屋敷 潤 : CCB<=81 目星
(1D100<=81) > 98 > 致命的失敗
東屋敷 潤 : えっ!?
東屋敷 潤 : く くりちけ…
東屋敷 潤 : いや、いや……他のとこ見てから戻る……
. : や、どうしようか 情報は与えよう
. : 目星
この教会の由来を記した案内板を見つけるが、その案内板にしたたかにオデコをぶつける。
HP-1
東屋敷 潤 : 「いっでえ!何!?……あ、案内板か…え、なんでいまぶつけたの?」
柳田 勝 : 「さあ……」
東屋敷 潤 : 「……」
罰が悪いけど見る…
system : [ 東屋敷 潤 ] HP : 11 → 10
. : 『当教会はトランシルヴァニア地方最大のゴシック様式の教会である。Biserica Neagră――黒の教会という名前は。1689年の春に火事で外壁が焼け焦げて真っ黒に見えたことに由来しているといわれている』
東屋敷 潤 : 「へー…焼け焦げたんだって。火事かあ。だから真っ白なのに黒とか名前ついてんだ」
東屋敷 潤 : 「修繕したんかな。外見たときは真っ白だったし」
柳田 勝 : 「したんだろうな。真っ白だったし」
東屋敷 潤 : 「へー…」
東屋敷 潤 : ひととおり見学したら出よう。次はどこに行こうかな。歴史博物館?
. : 教会から出ようとしたとき、鐘が鳴った。辺りを見回すと、教会関係者や地元住民と思しき人びとが困惑していることに気がつく。どうやら鐘が鳴るはずの時間ではないらしかった。
鐘は鳴り続ける。それは警鐘のようでもあった。「逃げろ!」「火事だ!」と誰かが叫ぶ。それは明らかにあなたが知る言語ではないにもかかわらず、あなたは正しくその意味を理解する。ひどい熱気が体を包む。ぱちぱちと炎の爆ぜる音がした。
<POW*5>
東屋敷 潤 : CCB<=19*5 POW*5
(1D100<=95) > 11 > スペシャル
東屋敷 潤 : 「…!! 火事…え、違うのに、なんで…」
東屋敷 潤 : 「…逃げ、なきゃ…」
. : 竦む足に鞭を打って、あなたは走り出した。何人かにぶつかりそうになったが、そんなことを気に留める余裕もなかった。このままここにいては蒸し焼きにされてしまう。
熱に喉を焼かれながら走った。だが、教会を出てすぐに、足が止まる。
涼しい風があなたの髪を揺らした。振り返れば、ちりちりと飛ぶ火の粉のひとつさえ見当たらない。周囲の人びとはただ不思議そうに、肩で息をするあなたを見るばかりだ。
正気度ロール 0/1
旅行ポイント 1点上昇
東屋敷 潤 : 「……あれ?え…?」
東屋敷 潤 : 「なんだったの……」
東屋敷 潤 : CCB<=45 SANチェック
(1D100<=45) > 85 > 失敗
system : [ 東屋敷 潤 ] SAN : 45 → 44
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 9 → 10
東屋敷 潤 : 周囲を見回して、自分が異質だってことに気付く。なんでみんな逃げてないの?なんで火事があったのに…と後ろを見て、初めて火事なんて無かったことを知って。
そこでようやく隣に立つまさるの存在を思い出した。
柳田 勝 : 「……火事なんて無かったぞ。どうしたんだ、お前」
東屋敷 潤 : 「な、んでも、……ない……」
東屋敷 潤 : 「……火事が、あった気がした、んだよ……。熱くて、怖くて……あのときを、思い出すぐらいに」
東屋敷 潤 : 「……でも、なにもなかった。何だったのかもわからない……。また、幻覚の一種なのかな。お前みたいに」
柳田 勝 : 「………………。……そうかもな。俺みたいな幻覚だ、それは。だから、気にするな」
東屋敷 潤 : 「………。……うん…」
東屋敷 潤 : …改めて、次の場所に行く。歴史博物館。
気を紛らわせたい。
. : 【ブラショヴ歴史博物館-Casa Sfatului(かさ・すふぁとぅるい)】
. : ブラショヴ歴史博物館だ。時計塔にも似た黄色い外壁の建物は、かつての市庁舎らしい。館内には、考古学的研究の成果から現代史に関するものまで、幅広い展示がある。トランシルヴァニアの歴史について知ることができるだろう。
. : ※この場所を訪れた探索者は、展示に関連する任意の技能をロールする。技能が違うならば、複数回行って構わない。成功した場合は旅行ポイントを1回成功につき1点減少させ、技能値を1d3%成長させる。失敗した場合は、技能値を1d5%成長させる。すべて失敗した場合でも、複数技能に挑戦した場合は旅行ポイントを1点は減少させる。
技能成長ルールは採用してもしなくても構わないが、旅行ポイントの増減は行う。
. : 歴史博物館なので歴史、あとは博物学と人類学、地質学なんかも役立ちそうだ。その辺を振ってみよう。
東屋敷 潤 : CCB<=30 歴史
(1D100<=30) > 92 > 失敗
東屋敷 潤 : CCB<=32 博物学(+2)
(1D100<=32) > 34 > 失敗
東屋敷 潤 : CCB<=1 人類学
(1D100<=1) > 55 > 失敗
東屋敷 潤 : CCB<=1 地質学
(1D100<=1) > 62 > 失敗
東屋敷 潤 : よし、全滅!
東屋敷 潤 : x4 1d5 #1
(1D5) > 2 #2 (1D5) > 2 #3 (1D5) > 3 #4 (1D5) > 2
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 10 → 9
東屋敷 潤 : 歴史関係は好きだからまじまじ見ちゃうよ へー……
東屋敷 潤 : ねえ、考古学も上がらない?これ
. : 上げるか
東屋敷 潤 : CCB<=6 考古学(+5)
(1D100<=6) > 11 > 失敗
東屋敷 潤 : よっしゃ
東屋敷 潤 : 1d5
(1D5) > 1
東屋敷 潤 : 「こういうとこ来るとあたまよくなった気がしない?見てて楽しいってのもあるけど」
柳田 勝 : 「まあ、実際に知識はついてるわけだしな。多少よくはなってるんじゃないか」
東屋敷 潤 : 「かもしれないなあ…。まって、もうちょっとこのコーナー見たい…」
柳田 勝 : 「ゆっくり見てていいよ、もう。俺あっち見てるから」
東屋敷 潤 : 「なんか書くもの欲しかったなあ…」
東屋敷 潤 : ひととおりじっくり見て回って、もっかい気になったところを回って、三周目……って見に行こうとして、時間に気付く。
だいぶ長居しちゃった…。
東屋敷 潤 : 「やべー、じっくり見ちゃった…。次行こう次。あと2ヶ所ぐらいなら回れるかな?」
柳田 勝 : 「やっとか、こっちまで肩こりそうだったぞ。あと行けそうなのは…山か城かだな」
東屋敷 潤 : 「山と城か~…どっちに行こうかな」
東屋敷 潤 : choice 山 城
(choice 山 城) > 山
東屋敷 潤 : 「じゃ山の方で」
. : 【トゥンパ山-Muntele Tâmpa(むんてれ・とぅんぱ)】
. : 街のすぐ隣にある山には、ケーブルカーで登ることもできるし、ハイキングを楽しむこともできる。山の上からはブラショヴの街を一望できることだろう。
また、この山にはさまざまな珍しい動植物が生息している。
. : ※<生物学>や<博物学><植物学>に成功すれば、見たことがない動物や植物に気がつくこともできるかもしれない。十分に楽しんだら旅行ポイントを1点減少させる。
東屋敷 潤 : へー、いろいろ振れるなあ。やってみよ!
東屋敷 潤 : CCB<=1 生物学
(1D100<=1) > 30 > 失敗
東屋敷 潤 : CCB<=34 博物学(+4)
(1D100<=34) > 3 > 決定的成功/スペシャル
東屋敷 潤 : おあ!
東屋敷 潤 : CCB<=1 植物学
(1D100<=1) > 42 > 失敗
. : オメデトウ!
system : [ 東屋敷 潤 ] 🎫 : 1 → 2
. : 博物学だから~…珍しい鉱石でも見つけたかな?モノ関係を見つけられたことにしよう。
. : いや博物学って動植物もいけるかな…
. : いけることにしよう 決定的に見つけられた!
東屋敷 潤 : ケーブルカーで登ってきて、山頂を散策しよう。さっきの歴史博物館でだいぶ時間を使っちゃった。
東屋敷 潤 : 「あっ!なあこれなんか珍しいものじゃない?ほら、えーと……」
柳田 勝 : 「ああ、確かに。よく見つけたなあ」
東屋敷 潤 : 「落ちてた!博物館に届けたら展示してもらえるんじゃないかな?それとも、こっそり持ち帰ったりなんか……へへ……」
柳田 勝 : 「持ち帰るのはさすがに駄目なんじゃないか。いや、分からないな。一応現地の人に聞いてみたらどうだ」
東屋敷 潤 : 「ケーブルカーの管理人さんいたよね、あとで降りたら聞いてみよ」
柳田 勝 : 「ああ、聞いてみよう。他にはなにか面白いモン見つけたか?」
東屋敷 潤 : 「うん、ただ眺めてるだけでも景色が綺麗で楽しい。マジで異国にいるんだな…って思うよ。建物とかもだけど、空気がぜんぜん違うんだ」
東屋敷 潤 : 「あの村から出たときも、外はぜんぜん空気が違うって思った。それでも同じ国内だからまだ似通ってたんだなって、ここに来て気付いた。そういうの、たぶんこういう国外に来なきゃわかんなかったよねって、さ」
東屋敷 潤 : 「………あの村で蛙徒としてあのカエル野郎に消費されて、それで終える人生だったはずなんだけどな」
柳田 勝 : 「……。……外は、楽しい?」
東屋敷 潤 : 「……楽しい。ままならないこととかいっぱいあるけど、少なくとも、今は楽しいよ」
柳田 勝 : 「そうか。……だったら、あのときの俺も少しは報われるんじゃないかと思う」
東屋敷 潤 : 「……。……」
東屋敷 潤 : 「……まだ、あの行動を許してなんかないからな。勝手に生きろなんて押し付けやがってさ」
東屋敷 潤 : 「でも、………あれがなかったら、今こうしてここに立ってすらいないんだよな」
柳田 勝 : 「……そのうち、俺のこういう呪縛も解ければいいんだけどな」
東屋敷 潤 : 「本当だよ。あのとき居なくなったはずなのに、どうしてお前まだ俺にひっついてるんだよって話だ。 ……本当に、なんで」
柳田 勝 : 「さあな。ただ、俺は生きていた頃の俺とは違う。ただの残滓で…残りかすみたいなものだ。所詮はお前の見ている幻覚で、お前はただ自分と会話してるに過ぎないんだ。……」
東屋敷 潤 : 「……だとしても、俺にはお前は”柳田 勝”にしか見えないよ。憎まれ口ばっかりで素直じゃないし、俺のことすぐ小突くし。そりゃ、多少は会話ができるところは丸くなったように見えるけどさ」
東屋敷 潤 : 「……。……幻覚だろうがなんだろうが、お前が一緒の旅行で、今は…まあ、悪くはないよ」
柳田 勝 : 「……そうか。……」
東屋敷 潤 : 「うん。……行こう、そろそろ日が傾いてきた」
東屋敷 潤 : 最後に城を見に行こう。日が完全に落ちる前に行きたいな。
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 9 → 8
. : 【ブラン城-Casterul Bran(かすてるる・ぶらん)】
. : バスに揺られること1時間。ブラン城へと続く通りは、人が大勢行き交っている。案内を見ると吸血鬼が住む城といわれているらしいが、明るい陽光の下ではそうは見えない。周囲ではルーマニアの伝統工芸品やデフォルメされたドラキュラグッズが盛んに売られており、にぎやかだ。庭をゆっくりと歩いている観光客もいる。
<知識><芸術:文学関係><歴史>など
東屋敷 潤 : CCB<=32 歴史(+2)
(1D100<=32) > 99 > 致命的失敗
東屋敷 潤 : え?
東屋敷 潤 : CCB<=60 知識
(1D100<=60) > 93 > 失敗
東屋敷 潤 : えー!?
東屋敷 潤 : 知識だけ振り直ししよ
system : [ 東屋敷 潤 ] 🎫 : 2 → 1
東屋敷 潤 : CCB<=60 知識
(1D100<=60) > 24 > 成功
. : ははあ……ファンブル込みでの成功情報
. : ドラキュラといえば、アイルランドの小説家ブラム・ストーカーの書いた「吸血鬼ドラキュラ」が思い浮かぶ。とはいえ、この城はあくまでドラキュラのモデルとなった中世のワラキア公ヴラド・ドラクレアに所縁があるというだけで、小説に出てくる城とは似ても似つかない、らしい。
ただし、あなたが見ているのは既に薄暗くなってきている夕方の城だ。うっすらと恐怖を感じる。SAN-1
system : [ 東屋敷 潤 ] SAN : 44 → 43
東屋敷 潤 : 夕方の肌寒さも相まって、背中がぶるっとする。心臓がすこしドキドキして、暗いところがやや怖い。
得体のしれない物に対しての恐怖かもしれない、これは。
東屋敷 潤 : 城の中、入ってみよう。
柳田 勝 : 「なんだ、怖いのか?」
東屋敷 潤 : 「や、なんか…暗いとこだと、ちょっと想像しちゃう…」
柳田 勝 : 「…なにが出ても今更だろ。あの婆さんが日々語ってた神々やお前の出会った槌蛙様の本体なんかに比べれば、暗闇の幽霊なんか何もしてきやしない」
東屋敷 潤 : 「あー…まあ、言われてみればそう…」
東屋敷 潤 : 「……よし、行くぞ。大丈夫、なにもいない。なにもいない…」
柳田 勝 : 「そもそもがここは異国なんだぞ。出てくるにしたらルーマニア人の霊だし、脅かし方も日本のものとは全然違うだろ。現地人なんかだと言葉も通じねえし」
東屋敷 潤 : 「あはは、ルーマニア人の幽霊かあ。それは確かに想像つかないとこがあるや。少なくとも日本みたいにじめー…っとした脅かし方じゃないかもね」
柳田 勝 : 「そういうことだ。ほら行くぞ。何もいない何もいない」
. : 想像していたよりも明るい雰囲気の城内をゆっくりと見て回る。人気の観光地であるため人が多く、流れも遅い。あなたもまた、城内の案内や調度品を眺めながらゆっくりと歩を進めることになるだろう。
カツ、と。不意に誰かの靴音が耳に届いた。やけに大きく反響している。たったひとりの足音なんて、普通に考えれば雑踏や観光客の話し声に紛れてしまいそうにも関わらず、だ。
ばさばさと飛び立っていく何かの羽音が窓の外から聞こえる。視線を向ければ、先ほどまで高かったはずの日が沈みきっていた。重い布がはためくような音がした。硬質な靴音はいまだ響いている。それは段々と、背後からあなたへと迫ってきていた。
<POW*5>
東屋敷 潤 : ほらやっぱいるじゃん!!!!!!!!!!!!!!
東屋敷 潤 : CCB<=19*5 POW*5
(1D100<=95) > 44 > 成功
. : あなたは先ほどまで他の観光客と共に昼日中の城を歩いていた。そうであるなら、急にひとりきりになって、背後から化け物が近づいてくるだなんて、そのようなことがあり得るはずがない。だというのに、不吉な予感が離れない。振り返ったらまるで嫌な想像が形を成してしまうような、そんな気がする。
微動だにできないでいるほんの数秒が永遠のようだった。中世に旅をして、それから現代へと戻ってきたかのような時間の流れを肌に感じる。
――そして。気がつけば、辺りはまだ喧噪に満ちていた。「ドラキュラが住んでたんだって!」とはしゃぐ子どもの声があなたの耳に届いた。
正気度ロール 0/1
旅行ポイント 1点上昇
東屋敷 潤 : CCB<=43 SANチェック
(1D100<=43) > 53 > 失敗
system : [ 東屋敷 潤 ] SAN : 43 → 42
system : [ 東屋敷 潤 ] 旅行ポイント : 8 → 9
東屋敷 潤 : 「―――! ……あ、………」
東屋敷 潤 : 「な、なあ。まさる、いる…?」
柳田 勝 : 「……ずっといたぞ。なにもいない。大丈夫だ」
東屋敷 潤 : 「……いるなら、いいよ。……」
東屋敷 潤 : 「……。…今さ、うしろにさ、ドラキュラ伯爵がいるみたいなかんじ、しててさ。ばさばさって音もしたし、靴の音がこつこつって、それで、周りに誰もいなくて……」
東屋敷 潤 : 「……お前も、いないみたいな、きもちになった。久々に、ほんとのひとりだった」
柳田 勝 : 「……いるから、大丈夫だ。大丈夫」
東屋敷 潤 : 「うん…。いる、よな…。大丈夫」
東屋敷 潤 : 少し足早に、城を出る。大丈夫だと分かってても…。
. : 城から街に帰るために、あなたはバスに乗る必要がある。なかなか来ないバスを待っているあなたの隣に、ふらふらと覚束ない足取りの老女がやってきた。
. : 「Tu.」
. : がっしりとあなたの腕を握り、鋭い目で見上げてきた老女が口を開く。その足腰とは正反対に、力のある口調だった。
<ルーマニア語>
. : <ルーマニア語>に関して
以下の言語は代理で振ることができる。
<イタリア語><フランス語><スペイン語>をはじめとしたロマンス諸語は-20%、<ウクライナ語>をはじめとするスラブ系言語は-30%、その他の外国語は基本的に-50%でロールすること。
例外として<ハンガリー語>と<ドイツ語>は<幸運>に成功した上で補正をつけずに代用できる。
東屋敷 潤 : うーん、なんも持ってない…。一応英語があるけど…英語を知っててもルーマニア語が分かるとは思えないしなあ。
東屋敷 潤 : CCB<=1 ルーマニア語
(1D100<=1) > 32 > 失敗
東屋敷 潤 : ワハ!やっぱ分からないや!
. : 口から泡を飛ばす勢いで喋る老婆に困惑するあなたを助けたのは、あなたと同じ観光客だった。
. : 『あー、紫の悪魔に気をつけろ?だって。この人の孫もなくなったらしい。満月の夜?女が、悪魔を呼ぶって』
. : ルーマニア語か、それともあなたに伝える言葉の方か、決して堪能ではないらしい彼は、とにかく彼女の忠告の意をあなたに伝えてくれた。
東屋敷 潤 : 『紫の悪魔…満月の夜に、悪魔……。ありがとうございます、わかりました』
東屋敷 潤 : CCB<=74 英語
(1D100<=74) > 42 > 成功
東屋敷 潤 : って、英語で伝える。伝わる…よね。一応伝わる言語…英語で話してくれたみたいだし
. : 日がすっかり落ちた頃、バスも来るだろう。あなたは街に戻り、ホテルに帰ることとなる。
. : 翌日。
中心地から路線バスに乗り、手には切符を握りしめてあなたは駅へと向かう。行先は相変わらずどこにあるとも知れない街である。人に聞いてみても、皆怪訝な顔をするばかりだ。
あなたはこれからどこに向かおうとしているのだろう。行先も知れない切符を握りしめて。
けれどもこの列車に乗るしかないのだ。何かを追いかけて、あなたの旅は始まったのだから。
. : ※これまでの旅行ポイントの合計値を計算する。5点以上か以下かでルートが変わる。
. : ※ここから旅行ポイントは「帰郷ポイント」と名前を変えて管理し、今までの累計ポイントに加算していく。これにより、エンドが分岐する。
. : 【旅路】
. : 列車の中は相も変わらず独特の雰囲気が漂っていた。あえて言葉にするのなら、それは旅情とでも呼べるだろうか。どこか遠方へゆく列車のようで、乗っている人々は皆大きな荷物を脇に置いていた。
さほど多くもない旅人たちが、ひとり、またひとりと降りていく。しまいにはあなただけが列車の中にひとり残された。
窓の外を野原が流れる。遠くで牛が草を食んでいた。あまりにも長閑な光景に、瞼がだんだんと重くなっていく。どこで駅につくのかもわからないというのに、いつの間にかあなたは眠りに落ちてしまっていた。
<POW*5>
東屋敷 潤 : CCB<=19*5 POW*5
(1D100<=95) > 31 > 成功
. : 「Veni Veni Veni.」
. : さざめくような笑い声。それはあなたの耳から忍び込んで、次第に大きなざわめきになっていく。
声がする。呼ばれている。ごうごうと風が吹いている。
あなたはずっと、どうしようもなくその声に焦がれている。そのはずであるのに、冷たい手に心臓を握られたような心地がして――はっと目を覚ました。
正気度ロール 0/1
帰郷ポイント 1点減少
system : [ 東屋敷 潤 ] 帰郷ポイント : 9 → 8
東屋敷 潤 : CCB<=42 SANチェック
(1D100<=42) > 47 > 失敗
system : [ 東屋敷 潤 ] SAN : 42 → 41
東屋敷 潤 : じわじわ減ってくなあ…
. : 列車が止まった振動で目を覚ます。はっと窓の外を見やれば、駅舎に記された駅名はまさしく切符に書かれていたそれだ。
慌てて列車を降りたあなたのほかに、この駅で降りる者はいないようだった。乗り込んでいく客もいない。駅舎を見回してみても、駅員のひとりさえ見当たらなかった。
切符を取り出して、駅名と照らし合わせてみようとすると、一陣の風。さらわれてしまった切符になんと書いてあったのか、もう確認することはできそうにない。
<聞き耳>
東屋敷 潤 : CCB<=25 聞き耳
(1D100<=25) > 97 > 致命的失敗
東屋敷 潤 : 今日運やばくない?
. : 成功情報と共に致命的失敗の処理もしましょう。
. : とはいえ、この先どこに行ったものか。荷物を置いてベンチに座る。一息ついていると、隣に誰かが座った気配がした。
. : 「おかえり」
. : わずかに違和感がある。だがしかし、たしかにどこかで聞いた声だった。
声の主の方を見やる。そこには誰もいない。気配はあった。声もしたのに、今はただ生ぬるい風が吹くだけだ。
この状況に僅かだが恐怖を感じる。SAN-1
system : [ 東屋敷 潤 ] SAN : 41 → 40
東屋敷 潤 : そろそろ不定リセットの時間じゃない?まだ?
. : そうだなあ…キリいいしここで一度リセットしておこう。
. : <アイデア>
東屋敷 潤 : CCB<=80 アイデア
(1D100<=80) > 30 > 成功
. : 違和感の正体にあなたは気がつく。
「おかえり」というその言葉は、あなたの母語ではなかったか。その声は――。
あなたの声ではなかったか?ああ、そうだ。ここはあなたの帰る場所ではなかっただろうか。
帰郷ポイント 1点上昇
system : [ 東屋敷 潤 ] 帰郷ポイント : 8 → 9
東屋敷 潤 : 「……」
東屋敷 潤 : 「俺の、……声だったな。おかえり…」
東屋敷 潤 : 駅を出る…。ここはどこなんだろう。
. : 駅から出ると、道らしき道もなく、建物たちがただひしめきあっていた。並んでいる建物は種々雑多だった。そこには統一性も何もなく、閉鎖的な空気間だけがどこまで行っても変わらなかった。
目的地も定まらないまま、あなたは歩き出した。
<知識><歴史><人類学>
東屋敷 潤 : CCB<=60 知識
(1D100<=60) > 6 > スペシャル
東屋敷 潤 : CCB<=32 歴史(+2)
(1D100<=32) > 13 > 成功
東屋敷 潤 : CCB<=4 人類学(+3)
(1D100<=4) > 94 > 失敗
東屋敷 潤 : さすがに人類学は無茶だったかあ
. : 違和感の正体に気がつく。並んでいる建物は種々雑多だった。それは文字通り、ロマネスクにバロック。ムガル建築やイスラム建築がその間に入り込み、日本家屋がそれらを押しのけて存在を主張する。何もかもが無秩序で、互いの持つ空気がぶつかり合って混ざり合う。
ひとつひとつの名前を知らずとも。おおまかな時代順に並んでいるわけでもなければ、地域ごとに分かれているわけでもないことは明らかだった。あなたが今までどこかで見たことがある建築をすべてひとつの街に詰め込んだような、奇妙な光景。
<正気度ロール>
東屋敷 潤 : CCB<=40 SANチェック
(1D100<=40) > 70 > 失敗
. : どこまでいっても、それは奇妙な街だった。最初の街で感じた、自分がここに在ることがひどくおかしなことであるような異物感が、再びあなたの胸中に沸き上がる。
正気度ポイント 1d2減少
帰郷ポイント 1点減少
東屋敷 潤 : 1d2
(1D2) > 2
system : [ 東屋敷 潤 ] SAN : 40 → 38
system : [ 東屋敷 潤 ] 帰郷ポイント : 9 → 8
. : あなたを導くような大通りはどこにも見当たらなかった。隘路が家々の隙間を伸びていて、そのどれもがあなたをどこかへと導こうとしている。
人ひとりがようやっと通り抜けられそうな狭い道がずっと続いていた。あなたはその中を縫うように、足をいていく。
誰かが何かを話している。左右に迫る家々から、人びとの囁きが聞こえる。そのざわめきは次第に大きくなっていった。老人のしわがれた声が、少女の幼い声が、青年の張りのある声が。口々に紡ぐ。さまざまな周波数がわんわんとあなたの脳を揺さぶっている。
. : einhvers staðar негде ինչ որ տեղ iewers nonbait
někde កនលែងណា どこか ie valahol ergens
десь qualche kusagil 
parte kažkur κάπου 어딘가에 wahi कही somewhere
منكم ץעגרע någonstans где-то gdzieś negdje sa isang lugar
niekam jossakin irgendwo kaut kur áit éigin სადღაც
የሆነ ቦታ mahali fulani
. : 声が、止む。
. : ”undeva”(うんでヴぁ) どこか
. : 反響することばたちの中で、ただひとつが鮮明に耳に届いた。
. : ”unde ești”(うんで・いぇしゅてぃ) きみのいるところ
. : <正気度ロール>
東屋敷 潤 : CCB<=38 SANチェック
(1D100<=38) > 12 > 成功
. : 数多くの声の中で、あなたはいくつか懐かしい声を拾い上げていた。それはあなたの友人の声であるかもしれないし、恋人や家族の声であるかもしれない。あるいは、もういない誰かの声であっただろう。
周囲を見やる。相変わらず、秩序も何もない街だ。だが、徐々にあなたはこの街になつかしさを見出し始めていた。
正気度ポイント 0点減少
帰郷ポイント 2点上昇
. : <聞き耳><なにかしらの言語技能>
system : [ 東屋敷 潤 ] 帰郷ポイント : 8 → 10
東屋敷 潤 : CCB<=25 聞き耳
(1D100<=25) > 98 > 致命的失敗
東屋敷 潤 : わあ……
東屋敷 潤 : CCB<=1 他言語:ラテン語
(1D100<=1) > 16 > 失敗
東屋敷 潤 : CCB<=1 他言語:ルーマニア語
(1D100<=1) > 38 > 失敗
東屋敷 潤 : CCB<=60 母国語
(1D100<=60) > 35 > 成功
東屋敷 潤 : CCB<=74 英語
(1D100<=74) > 25 > 成功
. : <聞き耳>成功(ファンブル処理加算)
. : 最後の声は、あの女の声であったようだった。そうだ、あなたは「あの女」に会いにいこうとしていた。
あのうつくしい女に。あなたの焦がれた女に。
どんな色の髪をしていただろうか。その瞳は陽光を受けて何色にきらめいていただろうか。あの女とあなたはどこで会っただろうか。どんな言葉を交わしていただろうか。
――「あの女」とは、誰だっただろうか。
あなたがこれまで出会ってきた人びとの面影が重なり合って、うつくしいひとの顔を作り上げた。そうだ、あの女はいつだってあなたの中にいた。
あの女が恋しい。SAN-1
system : [ 東屋敷 潤 ] SAN : 38 → 37
. : <言語技能>成功
. : あなたはいくつもの声の断片のなかに「どこか」を意味する言葉があったことに気がついた。もしかすると、すべてのことばが同じことを言っていたのかもしれないと思う。
そうであるとするのなら、その「どこか」とは何処であるのだろう。行くべき場所なのだろうか、それとも。
帰るべき、場所なのだろうか。
. : <ルーマニア語>
東屋敷 潤 : CCB<=1 他言語:ルーマニア語
(1D100<=1) > 34 > 失敗
. : <聞き耳>
東屋敷 潤 : CCB<=25 聞き耳
(1D100<=25) > 46 > 失敗
. : では……
. : ここであなたは
・逃げる
・歩き続ける(この街に留まる)
これらの選択をすることができる。
. : 今現在、あなたは”ひとり”です。あなたの思った通りの選択を。
東屋敷 潤 : …なんとなく、隣にもうひとりいた気がする。その声が、あの中に紛れていた気がする。思い出せない。どこか、誰か…。
東屋敷 潤 : ただ、この街はとても懐かしい。このままここに居たい気もしてる。けれど、頭のどこかで警鐘が鳴ってる。
この街はおかしい。居てはいけない。帰ってこい、こっちに帰ってこいって。帰る場所はここなのにね…。
東屋敷 潤 : …POWを振ってもいい?この場所の異常に気付いて、街から逃げ出せるかどうか。
. : どうぞ。
東屋敷 潤 : CCB<=19*5 POW*5
(1D100<=95) > 69 > 成功
. : あなたは事態の異常さに気付くことができる。逃げる選択肢を得られます。
東屋敷 潤 : じゃあ、逃げる。この街はおかしい。
. : 四方八方が息苦しいほどに雑然としている。自分が来た道も最早判然としなかった。視覚と聴覚から溢れるほどの情報が流れ込む。耐えきれずに、あなたは走り出した。
前も後ろもわからないまま走り続ける。途中、何度か足が絡まって転んだ。擦りむいた傷を気にする余裕もなく、立ち上がってまた走った。ただでさえこの街はどこか奇妙な郷愁をもってあなたに迫ってくる。あと一秒だってここにいたら、狂気に侵されて二度と戻れないような気がした。
ほんとうの故郷など忘れてしまって。この街を、あなたの故郷としてしまうような。そんな気がした。
だから走った。この街から、逃れるために。
. : ※帰郷ポイントが10点を下回っている。END1へ。
※帰郷ポイントが10点を超えている。END2へ。
. : 10点を超えている。END2へ移行します。
. : 思えば随分長い旅路だった。飛行機を降りて電車に乗る。考えることもなく、ある駅で降りる。歩いて、あるいはバスに乗って。とある家の前で立ち止まる。
少し疲れた。荷物を下ろしたら、片付けは後にして休もう。そうだ、まず――。
手が、止まる。はじかれるように、扉から離れる。ずっとどこかにあった違和感がようやく形を成した。
. : それは、まぎれもなくあなたの住む街だった。そう思っていた。ほんの数秒前まではたしかにそのはずだった。だが、今となってはどうだ。見知った通りだ。よく顔を合わせる隣人だ。自分の家だ。だが――何かが違う。
街路樹はイチョウだっただろうか。隣に住んでいたのは男性だっただろうか。自分の家は、一軒家だっただろうか。
違う。あなたは荷物を抱えて引き返す。
帰らなければならない。ほんとうのあなたの街に。ただしい明日を迎えるために。あなたはあの街に帰らなければならないのだ。
. :
END2 Ne vedem,mâine.
 
. : ※探索者の今後はあなたにお任せします。エンド名はルーマニア語で「また会おう、明日よ」の意。混乱した探索者が本当に自宅ではない場所に帰ってしまったため、冷静になれば自宅に帰れることにしてもよいしあの街を追い求めて彷徨うことにしてもよいでしょう。
. : 【真相】
. : 日常生活を送っていた探索者は「這いよる霧」によってルーマニアに運ばれる。言葉も通じず土地勘もない場所で、探索者は手持ちの金を使ったり誰かと連絡を取り合ったりして、当面の間ここで過ごす準備を整えた。
ようやく一息ついたものの母国に帰れそうにない。しかたなく時間を潰している間に、探索者はとある旅芸人の歌を聴いた。レストランでの余興だったのかもしれないし、あるいは通りがかった広場で偶然耳に入ったのかもしれない。
魔術師でありシャビス=カ(マレモンP176)の信者でもある旅芸人は《セイレーンの歌声》(基本P267)という呪文で人間を虜にし、目をつけた人間に自分を追いかけさせて一ヶ所に集め、自身が信奉する神シャビス=カの生贄にしようと目論んでいた。探索者もまた目をつけられ「Ne vedem(また会いましょう)」という言葉とともに切符を渡される。
当初はすぐに旅芸人の領域である街に招こうとしていたが、予想以上に多くの人間を集められたため(「這いよる霧」が多くの人間をルーマニアへと運んでいたためだが、これはまったくの偶然である)、時間を稼ぐために一旦探索者の記憶を《記憶を曇らせる》呪文(基本P255)によって奪い、ルーマニアの国内を旅させる。
それでも、記憶の片隅に残った《セイレーンの歌声》の力によって、探索者は女を追い続けることとなる。
正気と狂気の間を旅する探索者が、旅芸人の思惑通り生贄となりにゆくか「這いよる霧」との再会を果たすか、自らの狂気に飲み込まれるのかは、探索者の辿る旅路次第だ。
果たして最後に辿り着いた街は、一体誰の狂気によるものであったのだろうか。
東屋敷 潤 : 異国の…ルーマニアの知らない街に、気付いたら居を構えていたことにしよう。
何故か手元にはある程度のお金がある。家もあるし、取ろうと思えば日本に連絡をとることもできる。
でも、あの街を探すにはこの国にいる必要がある。あの街がどこにあるのかは分からないけれど、でも、この国の中をすみずみまで見て回るには…この国にいるのがちょうどいいんだ。
言葉を覚えよう。本格的に住む場所を、ここにして。大丈夫。日本にはいつか戻るから……。
東屋敷 潤 : まずは職を探さなきゃなあ…。英語しか使えないけど、雇ってくれるところがないかな。
東屋敷 潤 : CCB<=95 幸運
(1D100<=95) > 96 > 致命的失敗
東屋敷 潤 : ああ~~~~~!!!あと一歩のところで雇ってくれない……
東屋敷 潤 : しばらくは職探しに奮闘するよ 今日もダメだったあ……(しょぼ…