-
        KP :
        
    ・*:..。o○☆*゚・*:..。o○☆*゚・*:..。o○☆*゚・*:..。o○☆*゚
Call of Cthulhu 6th edition「メメント・モリの温室」
PL/ 海月 様
PC/ 神楽木 剣毬 様
・*:..。o○☆*゚・*:..。o○☆*゚・*:..。o○☆*゚・*:..。o○☆*゚
      Call of Cthulhu 6th edition「メメント・モリの温室」
PL/ 海月 様
PC/ 神楽木 剣毬 様
・*:..。o○☆*゚・*:..。o○☆*゚・*:..。o○☆*゚・*:..。o○☆*゚
        KP :
        
    
しっとりとした雨の降る夜。
貴方は二人の男女の取り調べをしていた。
男は言う。
「僕が殺したんだよ」
女が言う。
「私が殺したのよ」
少しずつ食い違う証言を元に、貴方は「犯人」を当てなければならない。
長い夜の始まりである。
 
  
      
      しっとりとした雨の降る夜。
貴方は二人の男女の取り調べをしていた。
男は言う。
「僕が殺したんだよ」
女が言う。
「私が殺したのよ」
少しずつ食い違う証言を元に、貴方は「犯人」を当てなければならない。
長い夜の始まりである。
        KP :
        
      
  
      
      
        植木鉢 :
        
    わあい!神楽木さんのメメント・モリの温室!とてもたのしみ!👏 
  
      
      
        KP :
        
    (何かあればdiscord等でお申し付けください) 
  
      
      
        海月の残滓 :
        
    わあい!いってきます! 
  
      
      
        植木鉢 :
        
    海月さんが残滓になっている 
  
      
      
        海月の残滓 :
        
    どうも、残滓です! 
  
      
      
        最初に :
        
    ※スクリーンショットは遊び終わってからにしてください。
※この画面もスクリーンショットを禁止します。
灰色のマーカーパネル部分にキャラコマを置いてください。
■遊び方
画面のマーカーパネルをクリックしてください。
直感的にわかるようにはなってます。
<>=技能判定、行動
「」=セリフ
▼=シーン終了
ルーム変数を編集することで、探索者名を呼ばせることが出来ます。
▼
      ※この画面もスクリーンショットを禁止します。
灰色のマーカーパネル部分にキャラコマを置いてください。
■遊び方
画面のマーカーパネルをクリックしてください。
直感的にわかるようにはなってます。
<>=技能判定、行動
「」=セリフ
▼=シーン終了
ルーム変数を編集することで、探索者名を呼ばせることが出来ます。
▼
        必読 :
        
    ■はじめに
この度は「メメント・モリの温室」をお手にとって頂きありがとうございます。
本シナリオで遊んで頂くために、いくつかの注意点がございます。
・ネタバレの禁止。シナリオについて呟かれる場合はふせったー等ワンクッション挟むようお願いいたします。
・転載行為、自作発言の禁止。
何かご不明な点等ございましたら稀彦(Twitter/@iwasense)までご連絡ください。
■概要
作者 :稀彦
人数 :KPレスorタイマン
所要時間:1時間程度
ロスト :30%
舞台 :現代日本
傾向 :クローズドサークル RP中心
対応 :6版
推奨技能:目星
指定 :新規・継続は問わないが『男』であり、『刑事事件にかかわることのできる人物』であること
例:刑事、ジャーナリスト、弁護士、検事、精神科医 etc
HO :あなたは暗闇に苦手意識を持っている。理由はなんでもいい。
※歩きにくいから等でもOK
よろしければ、夜中にコーヒーを飲みながら、しっとりとしたBGMを流してお遊びください。
▼
      この度は「メメント・モリの温室」をお手にとって頂きありがとうございます。
本シナリオで遊んで頂くために、いくつかの注意点がございます。
・ネタバレの禁止。シナリオについて呟かれる場合はふせったー等ワンクッション挟むようお願いいたします。
・転載行為、自作発言の禁止。
何かご不明な点等ございましたら稀彦(Twitter/@iwasense)までご連絡ください。
■概要
作者 :稀彦
人数 :KPレスorタイマン
所要時間:1時間程度
ロスト :30%
舞台 :現代日本
傾向 :クローズドサークル RP中心
対応 :6版
推奨技能:目星
指定 :新規・継続は問わないが『男』であり、『刑事事件にかかわることのできる人物』であること
例:刑事、ジャーナリスト、弁護士、検事、精神科医 etc
HO :あなたは暗闇に苦手意識を持っている。理由はなんでもいい。
※歩きにくいから等でもOK
よろしければ、夜中にコーヒーを飲みながら、しっとりとしたBGMを流してお遊びください。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    暗闇に苦手意識……まあ…… 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    金魚やらなんやらで酷い目にあったしな…… 
  
      
      
        タイトルコール :
        
    しっとりとした雨の降る夜。
貴方は二人の男女の取り調べをしていた。
男は言う。
「僕が殺したんだよ」
女が言う。
「私が殺したのよ」
少しずつ食い違う証言を元に、貴方は「犯人」を当てなければならない。
長い夜の始まりである。
クトゥルフ神話TRPG
メメント・モリの温室
▼
      貴方は二人の男女の取り調べをしていた。
男は言う。
「僕が殺したんだよ」
女が言う。
「私が殺したのよ」
少しずつ食い違う証言を元に、貴方は「犯人」を当てなければならない。
長い夜の始まりである。
クトゥルフ神話TRPG
メメント・モリの温室
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ……よろしく。長い夜になりそうだ。 
  
      
      
        01_1 :
        
    しっとりとした雨の降る夜。午前3:00。
明かりの無い真っ暗な警察署にあなたはいる。
あなたはベテランの捜査官である『甲斐』に呼び出されていた。
(甲斐は刑事PCであれば上司や同期、他職業のPCであれば過去別の事件で関わったことのある間柄にすること)
甲斐は呼び出したあなたと連れ添い、真っ暗な中を歩きながら言う。
▼
      明かりの無い真っ暗な警察署にあなたはいる。
あなたはベテランの捜査官である『甲斐』に呼び出されていた。
(甲斐は刑事PCであれば上司や同期、他職業のPCであれば過去別の事件で関わったことのある間柄にすること)
甲斐は呼び出したあなたと連れ添い、真っ暗な中を歩きながら言う。
▼
        01_2 :
        
    甲斐
「こんな明け方に呼び出してすまない。眠気覚ましにコーヒーでも飲もう。コーヒーは好きだったかな?」
手渡されたのはホットの缶コーヒー。甲斐も同じものを購入しているようで、プルタブを開けた。
▼
      「こんな明け方に呼び出してすまない。眠気覚ましにコーヒーでも飲もう。コーヒーは好きだったかな?」
手渡されたのはホットの缶コーヒー。甲斐も同じものを購入しているようで、プルタブを開けた。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    コーヒー、嗜む程度には。
ありがとうございます、と返して飲もう。ホットか……雨の夜には沁みるかもしれない。
      ありがとうございます、と返して飲もう。ホットか……雨の夜には沁みるかもしれない。
        01_3 :
        
    甲斐
「さて。本題に入ろうかな」
あなたが受け取ると、甲斐はコーヒーを一口飲んだ後、本題に入った。
▼
      「さて。本題に入ろうかな」
あなたが受け取ると、甲斐はコーヒーを一口飲んだ後、本題に入った。
▼
        01_4 :
        
    甲斐
「最近私が追っていた『殺人事件』の容疑者を2人捕まえた。警察署は今『停電』中でな、私はそちらのトラブル対応に行かなきゃいけないんだ。復旧するまでのつなぎを君に任せたい。なに、適当に容疑者と『話して』いてくれればいいから」
※右側の吹き出しより選択
▼
      「最近私が追っていた『殺人事件』の容疑者を2人捕まえた。警察署は今『停電』中でな、私はそちらのトラブル対応に行かなきゃいけないんだ。復旧するまでのつなぎを君に任せたい。なに、適当に容疑者と『話して』いてくれればいいから」
※右側の吹き出しより選択
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「停電。ああ、どうりで暗いはず…。何かあったんですか」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    『停電…』を選択 
  
      
      
        01_4 :
        
    甲斐
「つい…20分前くらいかな、ぶつっと消えてね。どうも配線がやられているらしい」
甲斐は仕方がない、というように苦笑した。
甲斐
「まだ明け方で人がいないのが幸いして大きな混乱にはなっていないが、暗がりでこけて頭を打った奴がいてな。様子を見てこなきゃいけないんだ。1時間もあれば業者が何とかしてくれるだろうよ。それまでは不便をかけるが、まあ、話をするのに電気はいらないだろう?」
「それとも何か、暗いことで不都合があるのかい?」
ここで探索者は自信が暗闇が苦手な理由を話すだろう。
▼
      「つい…20分前くらいかな、ぶつっと消えてね。どうも配線がやられているらしい」
甲斐は仕方がない、というように苦笑した。
甲斐
「まだ明け方で人がいないのが幸いして大きな混乱にはなっていないが、暗がりでこけて頭を打った奴がいてな。様子を見てこなきゃいけないんだ。1時間もあれば業者が何とかしてくれるだろうよ。それまでは不便をかけるが、まあ、話をするのに電気はいらないだろう?」
「それとも何か、暗いことで不都合があるのかい?」
ここで探索者は自信が暗闇が苦手な理由を話すだろう。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「いえ、……あまり、夜目が効かないもので」
別にここで暗闇を苦手としている理由を話すこともないだろう。適当に答える。
      別にここで暗闇を苦手としている理由を話すこともないだろう。適当に答える。
        01_4 :
        
    理由を聞くと、甲斐は申し訳なさそうに顔を歪める。
甲斐
「なんだ、そうだったのか。…そんな中引き受けてもらって申し訳ないね」
「なんとか一時間、耐えてくれ」
▼
      甲斐
「なんだ、そうだったのか。…そんな中引き受けてもらって申し訳ないね」
「なんとか一時間、耐えてくれ」
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    では、次は『殺人事件…』について聞こう。 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「甲斐さんが担当していたのは、どのような事件でしたっけ…」 
  
      
      
        01_4殺人事件 :
        
    最近甲斐の追っていた殺人事件について、あなたは以下の情報を知っている。
・犯行が起きたのは3日前。甲斐が単独で追っていた。
・殺されたのは35歳のホステス、『相場 みさき』。
・近所の公園で刺殺されているところを発見された。目撃者は無し。
・周辺情報を探り、容疑者として挙がったのは2名の男女。
・男の方は『佐藤』、女の方は『鈴木』。
・佐藤は相場に入れ込んでよく店に通っていた男だという。店では佐藤と名乗っていたが、『本名かは不明』。
・鈴木は相場の働くスナックで一緒に働いていた女だという。店では鈴木と名乗っていたが、『本名は不明』。
いつ甲斐から聞いたのかまではさすがに思い出せなかった。
▼
      ・犯行が起きたのは3日前。甲斐が単独で追っていた。
・殺されたのは35歳のホステス、『相場 みさき』。
・近所の公園で刺殺されているところを発見された。目撃者は無し。
・周辺情報を探り、容疑者として挙がったのは2名の男女。
・男の方は『佐藤』、女の方は『鈴木』。
・佐藤は相場に入れ込んでよく店に通っていた男だという。店では佐藤と名乗っていたが、『本名かは不明』。
・鈴木は相場の働くスナックで一緒に働いていた女だという。店では鈴木と名乗っていたが、『本名は不明』。
いつ甲斐から聞いたのかまではさすがに思い出せなかった。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「ああ、いや……本名不明、でしたっけ」
いつ聞いたんだったかな。けれど、そこまでは知っている。
      いつ聞いたんだったかな。けれど、そこまでは知っている。
        01_4本名 :
        
    甲斐
「ああ、まだ聞き出せていないんだ、捜査上も調べきることができなくてな。まあ、身柄は拘束したし、なんとかなるだろう」
甲斐はのんきに笑った。
いつもはきっちりと捜査をする甲斐にしては珍しい事である。
(ここで調べきっていないことについて質問をしても、しなくても、甲斐は苦笑して以下の事を話す)
甲斐
「少しね、逮捕を早まった気はするんだ。だからなんもしてでも、どちらかが犯人だという証拠を見つけなければならない」
「全く、嫌なタイミングに停電してくれたよ」
▼
      「ああ、まだ聞き出せていないんだ、捜査上も調べきることができなくてな。まあ、身柄は拘束したし、なんとかなるだろう」
甲斐はのんきに笑った。
いつもはきっちりと捜査をする甲斐にしては珍しい事である。
(ここで調べきっていないことについて質問をしても、しなくても、甲斐は苦笑して以下の事を話す)
甲斐
「少しね、逮捕を早まった気はするんだ。だからなんもしてでも、どちらかが犯人だという証拠を見つけなければならない」
「全く、嫌なタイミングに停電してくれたよ」
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……そう、ですか」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    『話して…』を選択する。 
  
      
      
        01_4話して :
        
    甲斐
「世間話でいい。事件のことは私が対応するからな。でも、向こうが話し出したら聞いておいてくれ」
あなたは甲斐の事を尊敬している。そのため、たとえこんな適当なお願いでも、喜んで了承するだろう。
あなたが了承すると、甲斐は嬉しそうに微笑む。
甲斐
「私がよくやるのは、装飾品について聞くことかな。例えばほら、腕時計なんか」
甲斐が左腕につけている腕時計をあなたにみせる。
見ただけで値打ちものだとわかるだろう。
甲斐
「センスがいいですね、とでもいっておだてておけば、30分は持つ」
裏技だ、と甲斐は笑った。
▼
      「世間話でいい。事件のことは私が対応するからな。でも、向こうが話し出したら聞いておいてくれ」
あなたは甲斐の事を尊敬している。そのため、たとえこんな適当なお願いでも、喜んで了承するだろう。
あなたが了承すると、甲斐は嬉しそうに微笑む。
甲斐
「私がよくやるのは、装飾品について聞くことかな。例えばほら、腕時計なんか」
甲斐が左腕につけている腕時計をあなたにみせる。
見ただけで値打ちものだとわかるだろう。
甲斐
「センスがいいですね、とでもいっておだてておけば、30分は持つ」
裏技だ、と甲斐は笑った。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……覚えておきます」
俺がそういった話…いわゆる雑談を苦手としているのを、彼も知っていたのだろう。
とはいえ、それを聞いてもやはり苦手意識があるものはある。
      俺がそういった話…いわゆる雑談を苦手としているのを、彼も知っていたのだろう。
とはいえ、それを聞いてもやはり苦手意識があるものはある。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ひとまず、聞きたいことは聞けた。 
  
      
      
        01_5 :
        
    一通り話し終えると、甲斐はあなたを取調室1・2の前へ案内する。
甲斐
「『取調室1』には佐藤がいる。彼にはコーヒーを出している。冷たいのが好きだそうだ。水滴がたまっていたらテーブルはこまめに拭いてくれ」
「『取調室2』には鈴木がいる。彼女にもコーヒーを出している。今日は肌寒いからホットがいいそうだ。ぬるくなっても交換は不要だぞ」
「ああそれと、両方の様子を見てくれるとありがたい。長く席をはずして逃げられでもしたら困るからな」
甲斐はそう言うと、そのまま踵を返して去っていく。
さて、さっそく取り調べだ。
どちらから入ろう。
※取調室は交互に入ることをシナリオからも推奨
▼
      甲斐
「『取調室1』には佐藤がいる。彼にはコーヒーを出している。冷たいのが好きだそうだ。水滴がたまっていたらテーブルはこまめに拭いてくれ」
「『取調室2』には鈴木がいる。彼女にもコーヒーを出している。今日は肌寒いからホットがいいそうだ。ぬるくなっても交換は不要だぞ」
「ああそれと、両方の様子を見てくれるとありがたい。長く席をはずして逃げられでもしたら困るからな」
甲斐はそう言うと、そのまま踵を返して去っていく。
さて、さっそく取り調べだ。
どちらから入ろう。
※取調室は交互に入ることをシナリオからも推奨
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ひとまず……近い方。『取調室1』の方から行くか。 
  
      
      
        02_1 :
        
    取調室1の中は少し暖かかった。
部屋の中は暗く、明かりといえば壁に取り付けられた小さな小窓から入るぼんやりとした光のみ。お互いの顔を照らすまでには至らない。
中に入りあなたがあいている椅子へ腰かけると、目の前に座る男がため息を吐いたのを気配で察するだろう。
佐藤
「停電、ですね。私は『暗いのが苦手』なんです。嫌だなぁ、早く復旧してほしいです」
しばらく佐藤は暗闇が嫌だなあと繰り返し、適当な世間話をする。
▼
      部屋の中は暗く、明かりといえば壁に取り付けられた小さな小窓から入るぼんやりとした光のみ。お互いの顔を照らすまでには至らない。
中に入りあなたがあいている椅子へ腰かけると、目の前に座る男がため息を吐いたのを気配で察するだろう。
佐藤
「停電、ですね。私は『暗いのが苦手』なんです。嫌だなぁ、早く復旧してほしいです」
しばらく佐藤は暗闇が嫌だなあと繰り返し、適当な世間話をする。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「こんばんわ。夜分遅くに申し訳ありません。電気の方ですが、あと一時間ほどで復旧のめどが立つそうなので…」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……暗いのが苦手なのですか」
彼もそう、なのか。
      彼もそう、なのか。
        02_2 :
        
    ある程度話すと、佐藤は「そういえば」と言葉を切った。
佐藤
「『僕が殺した』んだよ」
はあ、と。またため息を吐いた気配がした。
コーヒーへ<目星>
▼
      佐藤
「『僕が殺した』んだよ」
はあ、と。またため息を吐いた気配がした。
コーヒーへ<目星>
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……」
ひとまず、コーヒーを見る。そういえば水滴がどうとか言っていたな…。
      ひとまず、コーヒーを見る。そういえば水滴がどうとか言っていたな…。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    CCB<=80 【目星】 
(1D100<=80) > 39 > 成功
      (1D100<=80) > 39 > 成功
        02_2成功 :
        
    佐藤の手元にあるアイスコーヒーに水滴がないことに気が付く。
まだ出されたばかりのようだ。水滴を拭く必要はなさそうだ。
▼
      まだ出されたばかりのようだ。水滴を拭く必要はなさそうだ。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ああ、それなら大丈夫か。
それにしても、水滴を気にするのならコースターでも使えばいいものを…。たしか給湯室にあったはずだが。
      それにしても、水滴を気にするのならコースターでも使えばいいものを…。たしか給湯室にあったはずだが。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    まあ、いい。 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……ひとまず、先ほどの発言について詳しくお聞かせください。『僕が殺した』と仰っていましたが」 
  
      
      
        02_3殺した :
        
    あなたは佐藤の発言の真偽や意図を質問する。
佐藤がまたはあ、とため息を吐いた気配がした。
佐藤
「これはね、ただの自供ですよ。別になんの意図もない。嘘もつきませんよ。ええ、ええ。逮捕してください、それでね、良いんです」
尚、心理学は不可能だ。この状況では顔色をうかがうことはできない。初対面の相手に対して、声だけで真意を見極めることは難しい。
佐藤
「取り調べ、しないんですか」
▼
      佐藤がまたはあ、とため息を吐いた気配がした。
佐藤
「これはね、ただの自供ですよ。別になんの意図もない。嘘もつきませんよ。ええ、ええ。逮捕してください、それでね、良いんです」
尚、心理学は不可能だ。この状況では顔色をうかがうことはできない。初対面の相手に対して、声だけで真意を見極めることは難しい。
佐藤
「取り調べ、しないんですか」
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……逮捕をするには、情報が足りません。警察は、軽率に逮捕をするわけにはいかないんです。自供はひとつの要素ですが、犯人と断定するには色々な情報が必要です」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……。……暗闇が苦手と話していたのは、理由があるのでしょうか」
少し話題を変えてみよう。
      少し話題を変えてみよう。
        02_3苦手 :
        
    佐藤は質問へ少し間を置き、はあ、と息を吐いた。
佐藤
「私は今、自供をしたつもりなんですがね、そんな世間話をしてくれるんですか、ええ、そうですか」
「私が苦手な理由は簡単ですよ」
佐藤がここで語る理由はあなたが暗闇を苦手な理由と同じものである。
あなたは佐藤の話を聞き、少しだけ親近感を抱くかもしれないし、抱かないかもしれない。
佐藤
「まあ、別に、騒ぐほどのことでもないので、ええ、我慢できますよこのくらいはね」
佐藤がまた、はあ、とため息を吐いた気配がした。
▼
      佐藤
「私は今、自供をしたつもりなんですがね、そんな世間話をしてくれるんですか、ええ、そうですか」
「私が苦手な理由は簡単ですよ」
佐藤がここで語る理由はあなたが暗闇を苦手な理由と同じものである。
あなたは佐藤の話を聞き、少しだけ親近感を抱くかもしれないし、抱かないかもしれない。
佐藤
「まあ、別に、騒ぐほどのことでもないので、ええ、我慢できますよこのくらいはね」
佐藤がまた、はあ、とため息を吐いた気配がした。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    暗闇が苦手なきちんとした理由……
暗闇の先に巨大な金魚の目、あるいは大きな蛇、もしくはコウモリのような怪物。そんなような『理解の外のもの』が隠れているようで、恐怖を感じる。
      暗闇の先に巨大な金魚の目、あるいは大きな蛇、もしくはコウモリのような怪物。そんなような『理解の外のもの』が隠れているようで、恐怖を感じる。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「………」
彼も、暗闇の先に見えない怪物の目を感じると語っていた。
そのことを誰かに話したこともなく、また共有したこともない。少し、驚いた。
      彼も、暗闇の先に見えない怪物の目を感じると語っていた。
そのことを誰かに話したこともなく、また共有したこともない。少し、驚いた。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……確かに、そう聞くと暗闇は少し怖いですね」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ひとまず、聞きたいのはここまでだろうか。
気になることをいくつか言っていたが…。
      気になることをいくつか言っていたが…。
        02_4 :
        
    あなたは佐藤と話し終えた。
さて、どうしようか。
▼
      さて、どうしようか。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ……ひとまず、もう一人の方からも話を聞こう。あまり片方の部屋に長居しないようにとも言われている。 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    取調室2の方へ行く。 
  
      
      
        03_1 :
        
    取調室2の中は少し肌寒かった。
部屋の中は暗く、明かりといえば壁に取り付けられた小さな小窓から入るぼんやりとした光のみ。お互いの顔を照らすまでには至らない。
中に入りあなたがあいている椅子へ腰かけると、目の前に座る女が小さく笑ったのを声で察するだろう。
鈴木
「停電、ですね。私は『暗いのが得意』なんです。ふふ、明るいよりも過ごしやすい」
しばらく鈴木は明るい場所が苦手と繰り返し、適当な世間話をする。
▼
      部屋の中は暗く、明かりといえば壁に取り付けられた小さな小窓から入るぼんやりとした光のみ。お互いの顔を照らすまでには至らない。
中に入りあなたがあいている椅子へ腰かけると、目の前に座る女が小さく笑ったのを声で察するだろう。
鈴木
「停電、ですね。私は『暗いのが得意』なんです。ふふ、明るいよりも過ごしやすい」
しばらく鈴木は明るい場所が苦手と繰り返し、適当な世間話をする。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「こんばんわ。夜分遅くに申し訳ありません。停電についてですが、あと一時間ほどで復旧のめどが、…」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……明るい場所が苦手、ですか」
少し珍しい話だな
      少し珍しい話だな
        03_2 :
        
    ある程度話すと、鈴木は「そういえば」と言葉を切った。
鈴木
「『私が殺した』のよ」
くす、と。また小さく笑った気配がした。
コーヒーへ<目星>
▼
      鈴木
「『私が殺した』のよ」
くす、と。また小さく笑った気配がした。
コーヒーへ<目星>
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……」
こちらもだ。どちらも、自分が殺したと言っている。
      こちらもだ。どちらも、自分が殺したと言っている。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    CCB<=80 【目星】 
(1D100<=80) > 82 > 失敗
      (1D100<=80) > 82 > 失敗
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    お…っと 
  
      
      
        03_2失敗 :
        
    特に気になるところはなかった。
▼
      ▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……先ほどの発言について、お聞かせください。『私が殺した』という発言について、詳しくお願いします」 
  
      
      
        03_3殺した :
        
    あなたは鈴木の発言の真偽や意図を質問する。
鈴木がまたくすり、と笑った。
鈴木
「これはね、ただの自供ですよ。別になんの意図もない。嘘もつきませんよ。ふふ、ふふふ。逮捕してくださいな」
尚、心理学は不可能だ。この状況では顔色をうかがうことはできない。初対面の相手に対して、声だけで真意を見極めることは難しい。
▼
      鈴木がまたくすり、と笑った。
鈴木
「これはね、ただの自供ですよ。別になんの意図もない。嘘もつきませんよ。ふふ、ふふふ。逮捕してくださいな」
尚、心理学は不可能だ。この状況では顔色をうかがうことはできない。初対面の相手に対して、声だけで真意を見極めることは難しい。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……。 ……警察は逮捕という権限を持っていますが、この権限を使用するにあたり、とても慎重になる必要があります。誤認逮捕というものは、絶対にあってはならないんです。なので、あなたからはまだ、話を聞く必要があります」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「そういえば、暗い場所が得意とおっしゃっていたのはどのような理由があるのでしょうか。夜が好き、なのですか」 
  
      
      
        03_3得意 :
        
    鈴木は質問へ少し間を置くと、くすりと笑った。
鈴木
「私は今、自供をしたつもりなんですけど、そんな世間話をしてくれるんですか、ふふ、そうですか」
「私が得意な理由は簡単ですよ」
鈴木がここで語る理由はあなたが暗闇を苦手な理由と正反対のものである。
あなたは鈴木の話を聞き、分かり合えないという感覚を抱くかもしれないし、抱かないかもしれない。
鈴木
「まあ、別に、明るいのが嫌いなわけではないですけどね。ええ、苦手なだけ。だってじゃないと、おひさまの下を……歩けないじゃないですか」
鈴木がまた、くすり、と笑った。
▼
      鈴木
「私は今、自供をしたつもりなんですけど、そんな世間話をしてくれるんですか、ふふ、そうですか」
「私が得意な理由は簡単ですよ」
鈴木がここで語る理由はあなたが暗闇を苦手な理由と正反対のものである。
あなたは鈴木の話を聞き、分かり合えないという感覚を抱くかもしれないし、抱かないかもしれない。
鈴木
「まあ、別に、明るいのが嫌いなわけではないですけどね。ええ、苦手なだけ。だってじゃないと、おひさまの下を……歩けないじゃないですか」
鈴木がまた、くすり、と笑った。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    反対の理由。……暗闇の先にいる何かに対して好意的な感情を持っている、とか……? 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    いずれにせよ、個人個人で理由は違う。彼女はそういった理由があって暗闇が得意なのだろう、と納得する。
分かり合えるかどうかは、この話だけでは判断しかねる。
      分かり合えるかどうかは、この話だけでは判断しかねる。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    …この辺でまた、佐藤の話を聞きに行った方がいいかもしれない。 
  
      
      
        03_4 :
        
    あなたは鈴木と話し終えた。
さて、どうしようか。
▼
      さて、どうしようか。
▼
        04_1 :
        
    取調室1の中は何となく室温が上がってきている気がした。
佐藤は、はあ、と息を吐く。
佐藤
「なんだか、暑いですね、そう思いませんか」
佐藤はここで暑さについて苦言を漏らす。ある程度文句を言うと気が済んだように静かになる。
▼
      佐藤は、はあ、と息を吐く。
佐藤
「なんだか、暑いですね、そう思いませんか」
佐藤はここで暑さについて苦言を漏らす。ある程度文句を言うと気が済んだように静かになる。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……少し室温が高いですね。停電中で空調が効いていないのもあるのでしょうか」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    あちらの部屋はそういえば肌寒かった。雨で気温が安定していないのだろうか。 
  
      
      
        04_2 :
        
    佐藤
「私はね、『事件の日』、彼女と会っていたんですよ。なぜ『あんなこと』をするのかって、問い詰めたんだ。そしたらあの女、私には関係ないって言うんですよ。そんなことないじゃないですか、だって、私たちは、…」
佐藤はそこまで話すと黙り込む。
そしてまた。はあ、と、息を吐いた。
コーヒーへ<目星>
▼
      「私はね、『事件の日』、彼女と会っていたんですよ。なぜ『あんなこと』をするのかって、問い詰めたんだ。そしたらあの女、私には関係ないって言うんですよ。そんなことないじゃないですか、だって、私たちは、…」
佐藤はそこまで話すと黙り込む。
そしてまた。はあ、と、息を吐いた。
コーヒーへ<目星>
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……」
話を聞きつつ、コーヒーへ目をやる。
      話を聞きつつ、コーヒーへ目をやる。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    CCB<=80 【目星】 
(1D100<=80) > 32 > 成功
      (1D100<=80) > 32 > 成功
        04_2成功 :
        
    佐藤の手元にあるアイスコーヒーに水滴がないことに気が付く。水滴を拭く必要はなさそうだ。
コーヒーを見るあなたに気が付くと、佐藤が身じろぎした。
佐藤
「…冷えてますね、コーヒー。ありがたいですけど、ええ、ほんと。…汗が出るのでね」
氷はまだ、溶けていない。
▼
      コーヒーを見るあなたに気が付くと、佐藤が身じろぎした。
佐藤
「…冷えてますね、コーヒー。ありがたいですけど、ええ、ほんと。…汗が出るのでね」
氷はまだ、溶けていない。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……ええ。窓でも開けられたらよいのですが」
開けるわけにはいかない、あるいはそもそも窓のない部屋かもしれない。
にしても、この室温である程度の時間が経っているのに…水滴ひとつついていないのか。氷も溶けていない…。
      開けるわけにはいかない、あるいはそもそも窓のない部屋かもしれない。
にしても、この室温である程度の時間が経っているのに…水滴ひとつついていないのか。氷も溶けていない…。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「事件の日について、詳しくお聞かせ願えますか」 
  
      
      
        04_3あの日 :
        
    佐藤
「私はね、昨日ね、もう、死んでもいいと思っていたんですよ。いや、死ぬ気だったんですよ。だってそうでしょう、私はね、彼女が嫌いじゃなかったんだ。……嫌いじゃなかったんですよ。なのに、どうして、彼女は僕を………!!……」
佐藤はそういうと、はあ、と息を吐いた。
佐藤
「…息苦しい気がする。なんだか、暑くて、嫌になっちゃいますね。汗が止まりません」
からん、とアイスコーヒーの氷が動いた。
▼
      「私はね、昨日ね、もう、死んでもいいと思っていたんですよ。いや、死ぬ気だったんですよ。だってそうでしょう、私はね、彼女が嫌いじゃなかったんだ。……嫌いじゃなかったんですよ。なのに、どうして、彼女は僕を………!!……」
佐藤はそういうと、はあ、と息を吐いた。
佐藤
「…息苦しい気がする。なんだか、暑くて、嫌になっちゃいますね。汗が止まりません」
からん、とアイスコーヒーの氷が動いた。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……もう少しで電気もつくはずです。空調が効けば、少しはマシになりますよ」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「あんなこと、とはどんなことでしょう」 
  
      
      
        04_3あんなこと :
        
    佐藤
「あんなこと、ですよ。なぜあんなことをしたんですかって。私はもう、それしか、言えないですよ。だって彼女は、少なくとも私の目から見て、成功者だったから」
佐藤はそういうと、はあ、と息を吐いた。
佐藤
「……僕には買えないものを持っていたのに。人の価値は、持ち物では決まらないということですかね」
▼
      「あんなこと、ですよ。なぜあんなことをしたんですかって。私はもう、それしか、言えないですよ。だって彼女は、少なくとも私の目から見て、成功者だったから」
佐藤はそういうと、はあ、と息を吐いた。
佐藤
「……僕には買えないものを持っていたのに。人の価値は、持ち物では決まらないということですかね」
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……」
持ち物の価値、と聞き、甲斐さんから聞いた話を思い出す。
話題に出すべき、なのだろうか。
      持ち物の価値、と聞き、甲斐さんから聞いた話を思い出す。
話題に出すべき、なのだろうか。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    いや、話を聞くだけでいい。今は。 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ……そろそろまた、部屋を変えた方がいいだろうか。 
  
      
      
        04_4 :
        
    あなたは佐藤と話し終えた。
さて、どうしようか。
▼
      さて、どうしようか。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    鈴木のいる取調室の方へ移動しよう。 
  
      
      
        05_1 :
        
    取調室2の中は何となく室温が下がってきている気がした。
鈴木はまた、くすり、と笑う。
鈴木
「なんだか、寒いですね、そう思いませんか」
鈴木はここで寒さについて苦言を漏らす。
▼
      鈴木はまた、くすり、と笑う。
鈴木
「なんだか、寒いですね、そう思いませんか」
鈴木はここで寒さについて苦言を漏らす。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……」
雨が降っている、かつ空調が効いていないとはいえ、こうも室温に違いがあるのは少しおかしい気がする。
部屋は隣同士だ。そこまで差が出るだろうか。
      雨が降っている、かつ空調が効いていないとはいえ、こうも室温に違いがあるのは少しおかしい気がする。
部屋は隣同士だ。そこまで差が出るだろうか。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「ええ。少し肌寒く感じます。もし必要であれば、羽織るものを借りてきましょうか」 
  
      
      
        05_2 :
        
    ある程度文句を言うと気が済んだように静かになる。
鈴木
「私はね、『事件の日』、彼女と会っていたんですよ。なぜ『あんなこと』をするのかって、聞いてみたんです。そしたらあの女、私には関係ないって言うんですよ。そんなことないじゃないですか、だって、私たちは、…」
鈴木はそこまで話すと黙り込む。
そしてまた。くすり、と、笑った。
コーヒーへ<目星>
▼
      鈴木
「私はね、『事件の日』、彼女と会っていたんですよ。なぜ『あんなこと』をするのかって、聞いてみたんです。そしたらあの女、私には関係ないって言うんですよ。そんなことないじゃないですか、だって、私たちは、…」
鈴木はそこまで話すと黙り込む。
そしてまた。くすり、と、笑った。
コーヒーへ<目星>
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……」
彼女も、佐藤と同じ話をしている。どちらにどういうことがあったのか…。
      彼女も、佐藤と同じ話をしている。どちらにどういうことがあったのか…。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    CCB<=80 【目星】 
(1D100<=80) > 36 > 成功
      (1D100<=80) > 36 > 成功
        05_2成功 :
        
    鈴木の手元にあるホットコーヒーの湯気が少し減っていることに気が付く。
しかし、甲斐から入れ直す必要はないと言われていた。ほっといていいだろう。
▼
      しかし、甲斐から入れ直す必要はないと言われていた。ほっといていいだろう。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    コーヒーは少し冷めているのだろうか。必要がないとは言っていたが、彼女からの要望があれば淹れ直そう。 
  
      
      
        >>進行 :
        
    よし セーブ 
  
      
      
        >>進行 :
        
    片方はだんだん室温が上がり、片方はだんだん室温が下がる
サウナと水風呂かな……?交互浴……?
      サウナと水風呂かな……?交互浴……?
        植木鉢 :
        
    彼… うん、彼… 
  
      
      
        植木鉢 :
        
    取調べする神楽木さんが見られて嬉しい~!になっています 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……事件の日について、詳しい話をお願いできますか」 
  
      
      
        05_3あの日 :
        
    鈴木
「私はね、3日前、もう、死んでもいいと思っていたんですよ。いや、死ぬ気だったんですよ。だってそうでしょう、私はね、彼女が大嫌いだったんです。大嫌いだったんですよ。……ええ、ふふ、心の底からね」
鈴木はそういうと、はあ、と息を吐いた。
鈴木
「…寒いですね。だんだん冷えてくる」
ふるり、と震えたのは、あなただろうか。鈴木だろうか。
▼
      「私はね、3日前、もう、死んでもいいと思っていたんですよ。いや、死ぬ気だったんですよ。だってそうでしょう、私はね、彼女が大嫌いだったんです。大嫌いだったんですよ。……ええ、ふふ、心の底からね」
鈴木はそういうと、はあ、と息を吐いた。
鈴木
「…寒いですね。だんだん冷えてくる」
ふるり、と震えたのは、あなただろうか。鈴木だろうか。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    (佐藤は”彼女”のことを嫌いではないと言っていた。対して鈴木は大嫌いだと) 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    (……ああ、部屋が冷えている) 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「”彼女”は、あなたにどんなことをしたのでしょう。よければ聞かせてください」 
  
      
      
        05_3あんなこと :
        
    鈴木
「あんなこと、ですよ。なぜあんなことをしたんですかって。私はもう、それしか、言えませんでした。だって彼女は、少なくとも私の目から見て、無関係だったのに」
鈴木はそういうと、くすり、と笑った。
鈴木
「あの人、嫉妬したのかしら」
鈴木が左腕を触る。
そこには、甲斐がつけていたのと同じ腕時計がつけられていた。値打ちものだとわかる。
鈴木
「自分が買えないからって、馬鹿みたい」
▼
      「あんなこと、ですよ。なぜあんなことをしたんですかって。私はもう、それしか、言えませんでした。だって彼女は、少なくとも私の目から見て、無関係だったのに」
鈴木はそういうと、くすり、と笑った。
鈴木
「あの人、嫉妬したのかしら」
鈴木が左腕を触る。
そこには、甲斐がつけていたのと同じ腕時計がつけられていた。値打ちものだとわかる。
鈴木
「自分が買えないからって、馬鹿みたい」
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……」
ああ、同じ時計だ。この時計が、……
      ああ、同じ時計だ。この時計が、……
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    …ひとまず、聞けるのはこれぐらいだろうか。 
  
      
      
        05_4 :
        
    あなたは鈴木と話し終えた。
さて、どうしようか。
▼
      さて、どうしようか。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    そろそろ佐藤の方にも顔を出さないといけない。
……何故俺ひとりなんだ。もうひとりぐらい捕まらなかったのか。
      ……何故俺ひとりなんだ。もうひとりぐらい捕まらなかったのか。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    仕方ない……仕事だ。 
  
      
      
        06_1 :
        
    取調室1の中はまた室温が上がってきている気がした。
佐藤が息苦しそうに、はあ、と『息を吐く』。
佐藤
「私はね、刑事なんですよ。正義とか、大事にしたいですよね。…ねえ、あなた、事件を解決したいんですか、ええ、したいんでしょうね。良いんですか。私はね、少し、『迷い』ましたよ。真実って怖いじゃないですか。怖い、怖いなぁ」
一度言葉を切る。
佐藤
「ねえ、『メメント・モリ』って、ご存知ですか」
▼
      佐藤が息苦しそうに、はあ、と『息を吐く』。
佐藤
「私はね、刑事なんですよ。正義とか、大事にしたいですよね。…ねえ、あなた、事件を解決したいんですか、ええ、したいんでしょうね。良いんですか。私はね、少し、『迷い』ましたよ。真実って怖いじゃないですか。怖い、怖いなぁ」
一度言葉を切る。
佐藤
「ねえ、『メメント・モリ』って、ご存知ですか」
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「は、……」
部屋に入って唐突に話し出した佐藤に、少し面食らう。内容にも…だ。
刑事?彼が?同業なのか。いや、……なら何故。
      部屋に入って唐突に話し出した佐藤に、少し面食らう。内容にも…だ。
刑事?彼が?同業なのか。いや、……なら何故。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「………メメント・モリ」
復唱してしまう。その言葉は…
      復唱してしまう。その言葉は…
        06_2 :
        
    あなたの回答に佐藤は、興味なさげに「そうですか」と呟いた。
コーヒーへ<目星>
▼
      コーヒーへ<目星>
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ……知っているかどうか以前に、唐突過ぎる。何故、ここでそういった話題が出たのだろうか。 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    CCB<=80 【目星】 
(1D100<=80) > 72 > 成功
      (1D100<=80) > 72 > 成功
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    おお……ラッキーナンバー 
  
      
      
        06_2成功 :
        
    佐藤の手元にあるアイスコーヒーに水滴がないことに気が付く。
この取り調べを始めて、どのくらいたっただろうか。腕時計を確認する。優に30分はたっている。
こんな暑い部屋の中にあるアイスコーヒーが、出されて約1時間もの間、水滴がつかない、なんてことはあるのだろうか。
小さな違和感に気づいたあなたはこの空間が恐ろしく感じ、0/1の正気度を失う。
佐藤
「…ああ、いい時計ですね。時計といえば、それって現世での時間がどんどん少なくなっていくことを示すものらしいですよ。死神が針を進めているってね。ええ、ええ、恐ろしいですね、私はあまり、見たくありませんね」
佐藤はそういうと、はあ、と息を吐いた。
繰り返し『息を吐く』ことへ<アイデア>
▼
      この取り調べを始めて、どのくらいたっただろうか。腕時計を確認する。優に30分はたっている。
こんな暑い部屋の中にあるアイスコーヒーが、出されて約1時間もの間、水滴がつかない、なんてことはあるのだろうか。
小さな違和感に気づいたあなたはこの空間が恐ろしく感じ、0/1の正気度を失う。
佐藤
「…ああ、いい時計ですね。時計といえば、それって現世での時間がどんどん少なくなっていくことを示すものらしいですよ。死神が針を進めているってね。ええ、ええ、恐ろしいですね、私はあまり、見たくありませんね」
佐藤はそういうと、はあ、と息を吐いた。
繰り返し『息を吐く』ことへ<アイデア>
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    (……水滴がつかない。拭いているのではない。ついていないんだ。氷さえ、そのままに見える……) 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    CCB<=51 【正気度ロール】 
(1D100<=51) > 46 > 成功
      (1D100<=51) > 46 > 成功
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    CCB<=85 【アイデア】 
(1D100<=85) > 48 > 成功
      (1D100<=85) > 48 > 成功
        06_3成功 :
        
    ため息かと思っていたが、最初から苦しそうにしていたのではないか?と思いつく。
理由はわからない。
▼
      理由はわからない。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……暗闇、あるいは閉所は、あまりよくないですか」
深夜の取調に対するストレス、あるいは閉所への恐怖からというのもあるのだろうか。
      深夜の取調に対するストレス、あるいは閉所への恐怖からというのもあるのだろうか。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「いえ、……メメント・モリ。何故それを知っているかどうかを聞いたのですか」 
  
      
      
        06_4メメント・モリ :
        
    佐藤
「メメント・モリ。これね、ラテン語の警句なんですよ」
「ラテン語でね、「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」、「死を忘るなかれ」って言ってるんですって」
「どういう意味だと思いますか」
ここで佐藤はPCの考えを聞いてくる。
▼
      「メメント・モリ。これね、ラテン語の警句なんですよ」
「ラテン語でね、「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」、「死を忘るなかれ」って言ってるんですって」
「どういう意味だと思いますか」
ここで佐藤はPCの考えを聞いてくる。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「………、……」
問われて視線がいくのは、自身の手。
……死は、…
      問われて視線がいくのは、自身の手。
……死は、…
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……警句にある以上の意味はないかと。それ以上でも以下でもなく、これ以上の意味をつけるのは蛇足だと思われます」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「死を、忘れないこと。 …………それだけです」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「少なくとも私は、そう考えています」 
  
      
      
        06_4メメント・モリ2 :
        
    なんと答えた場合も、以下の言葉を言う。
佐藤
「これね、二つ意味がありまして。今を楽しめっていうのが趣旨のものとね、現世での楽しみとか、贅沢とか、手柄とかがね、空虚でむなしいものであることを強調するもの。ね、全然意味が違うでしょう。後者はキリスト教の文脈なんですよ、こちらのほうが、今じゃ有名ですかね」
佐藤ははあ、と、息を吐いた。
佐藤
「…考えたこと、ありましたか。私は考えたことがなかったですよ。でもね、ずっと、頭から離れないんです。……むなしいものなんですよね、ええ」
「…まあ、死んだら終わりですからね。あなたの考え方も、富も、権力も。とけて消えますから。…ああ、コーヒー、おいしいです」
はあ、とまた、佐藤は息を吐いた。
▼
      佐藤
「これね、二つ意味がありまして。今を楽しめっていうのが趣旨のものとね、現世での楽しみとか、贅沢とか、手柄とかがね、空虚でむなしいものであることを強調するもの。ね、全然意味が違うでしょう。後者はキリスト教の文脈なんですよ、こちらのほうが、今じゃ有名ですかね」
佐藤ははあ、と、息を吐いた。
佐藤
「…考えたこと、ありましたか。私は考えたことがなかったですよ。でもね、ずっと、頭から離れないんです。……むなしいものなんですよね、ええ」
「…まあ、死んだら終わりですからね。あなたの考え方も、富も、権力も。とけて消えますから。…ああ、コーヒー、おいしいです」
はあ、とまた、佐藤は息を吐いた。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……真逆の意味があるのですね。解釈はそれぞれかと思われます」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……。 ……迷った、とは」
迷いについて、……刑事として動いていた彼の示す、迷い。聞くのが少し、怖いかもしれない。
      迷いについて、……刑事として動いていた彼の示す、迷い。聞くのが少し、怖いかもしれない。
        06_4迷い :
        
    佐藤
「さっき、私は自分が刑事って言ったじゃないですか。……私はね、正義、大事なんですよ。でもねそれより気持ちって奴がね、騒ぐんです。彼女を恨みたくないって。信じたいって。…愚かですね。人間って、まあ、こういうものなんでしょうかね」
佐藤が自嘲気味に笑った気がした。
佐藤
「ねえ、あなたは、犯人を突き止めることに、躊躇したことがありますか?」
ここで佐藤はPCの考えを聞いてくる。
▼
      「さっき、私は自分が刑事って言ったじゃないですか。……私はね、正義、大事なんですよ。でもねそれより気持ちって奴がね、騒ぐんです。彼女を恨みたくないって。信じたいって。…愚かですね。人間って、まあ、こういうものなんでしょうかね」
佐藤が自嘲気味に笑った気がした。
佐藤
「ねえ、あなたは、犯人を突き止めることに、躊躇したことがありますか?」
ここで佐藤はPCの考えを聞いてくる。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「、………。 …………」
嫌でも思い出すのは、……あの本にまつわる一連の出来事。
      嫌でも思い出すのは、……あの本にまつわる一連の出来事。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「…………ないといえば、嘘になります。ですが、……俺の感情は、職務を全うする上では必要のないものです」 
  
      
      
        06_4迷い2 :
        
    その答えがなんであろうと、佐藤は静かに聞く。
佐藤
「……ええ、そうなんですね」
そして静かに頷いた。
佐藤
「私も、そうでしたよ」
▼
      佐藤
「……ええ、そうなんですね」
そして静かに頷いた。
佐藤
「私も、そうでしたよ」
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「…………」
ただ、黙ってその発言を聞くしかできなかった。何を語ろうとしても、それらの言葉には何も伴わない。実体のないそれは、ただ腹の中でぐるぐるとうずまいている。
実際のところ、自身の動き方はどうだっただろうか。あの時の俺は、自身の感情を職務より上に、優先して置いてしまったのではないだろうか。
自身の選択の結果が、脳裏に焼きついて今も離れない。
      ただ、黙ってその発言を聞くしかできなかった。何を語ろうとしても、それらの言葉には何も伴わない。実体のないそれは、ただ腹の中でぐるぐるとうずまいている。
実際のところ、自身の動き方はどうだっただろうか。あの時の俺は、自身の感情を職務より上に、優先して置いてしまったのではないだろうか。
自身の選択の結果が、脳裏に焼きついて今も離れない。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    仕舞った携帯に、無意識に手が伸びる。
そうした選択の末に俺の手元に残ったあいつは、きっと今頃、なにも知らずに家で安眠していることだろう。安眠できるような家かどうかは知らないが。
      そうした選択の末に俺の手元に残ったあいつは、きっと今頃、なにも知らずに家で安眠していることだろう。安眠できるような家かどうかは知らないが。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ひとまず、聞きたいことはこれだけか。 
  
      
      
        06_5 :
        
    あなたは佐藤と話し終えた。
さて、どうしようか。
▼
      さて、どうしようか。
▼
        >>進行 :
        
    佐藤1
鈴木1
佐藤2(あの日彼女と会っていた)
鈴木2(あの日彼女と会っていた)
佐藤3(刑事の告白/迷い/メメントモリ)
      鈴木1
佐藤2(あの日彼女と会っていた)
鈴木2(あの日彼女と会っていた)
佐藤3(刑事の告白/迷い/メメントモリ)
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ……鈴木に話を聞きに行くしかない。交互に行けと言われたから。 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    次は、三回目…だったか。 
  
      
      
        07_1 :
        
    取調室2の中はまた室温が下がってきている気がした。
鈴木がくすり、と『笑う』。
鈴木
「…ねえ、あなた、事件を解決したいんですか、ふふ、したいんでしょうね。良いんですか。私はね、真実って、『無くてもいい』ものだと思いますよ。真実ってめんどくさいじゃないですか。知らなくていいこと、あると思います」
一度言葉を切る。
鈴木
「ねえ、『メメント』って、ご存知ですか」
▼
      鈴木がくすり、と『笑う』。
鈴木
「…ねえ、あなた、事件を解決したいんですか、ふふ、したいんでしょうね。良いんですか。私はね、真実って、『無くてもいい』ものだと思いますよ。真実ってめんどくさいじゃないですか。知らなくていいこと、あると思います」
一度言葉を切る。
鈴木
「ねえ、『メメント』って、ご存知ですか」
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「………」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「ええ。少しだけ」
同じ内容を別室で聞いたということは、話せない。同じ事件に関わっているとしても、別室で聞いた話を別の人間に話すことはできない。
      同じ内容を別室で聞いたということは、話せない。同じ事件に関わっているとしても、別室で聞いた話を別の人間に話すことはできない。
        07_2 :
        
    あなたが答えると、鈴木は楽しそうに「そうですか」と笑った。
コーヒーへ<目星>
▼
      コーヒーへ<目星>
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    CCB<=80 【目星】 
(1D100<=80) > 88 > 失敗
      (1D100<=80) > 88 > 失敗
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    こっちは妙に失敗しないか?俺は暑さに弱いのか…? 
  
      
      
        07_2失敗 :
        
    特に何も気にならなかった。
『笑う』ことへ<アイデア>
▼
      『笑う』ことへ<アイデア>
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    CCB<=85 【アイデア】 
(1D100<=85) > 19 > 成功
      (1D100<=85) > 19 > 成功
        07_3成功 :
        
    嬉しそうに笑っているな、という印象を抱く。
何が嬉しいのだろう、どんどん寒くなっているというのに。
底の見えない女の笑い声と、寒い部屋にうすら寒い何かを感じ、0/1の正気度を失う。
あなたがふるり、と震えると、鈴木はまた嬉しそうに笑った。
鈴木
「……寒いですね」
困っちゃいますね、と言われた言葉は、白々しく聞こえた。
▼
      何が嬉しいのだろう、どんどん寒くなっているというのに。
底の見えない女の笑い声と、寒い部屋にうすら寒い何かを感じ、0/1の正気度を失う。
あなたがふるり、と震えると、鈴木はまた嬉しそうに笑った。
鈴木
「……寒いですね」
困っちゃいますね、と言われた言葉は、白々しく聞こえた。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    CCB<=51 【正気度ロール】 
(1D100<=51) > 49 > 成功
      (1D100<=51) > 49 > 成功
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……ええ。この寒さは堪えます」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「真実が”なくてもいい”とは、どういうことでしょう」 
  
      
      
        07_4無くても :
        
    鈴木
「私はね、ホステスなんですよ。それだけでいいですよね。私にはそれだけで十分だったんですけど、彼女にとっては違うみたいだったんです。ほら、女って、噂話が好きでしょう?嫌ですね、本当に、大嫌い」
鈴木が自嘲気味に笑った気がした。
鈴木
「ねえ、あなたは、秘密を持つことに、躊躇したことがありますか?」
ここで鈴木はPCの考えを聞いてくる。
▼
      「私はね、ホステスなんですよ。それだけでいいですよね。私にはそれだけで十分だったんですけど、彼女にとっては違うみたいだったんです。ほら、女って、噂話が好きでしょう?嫌ですね、本当に、大嫌い」
鈴木が自嘲気味に笑った気がした。
鈴木
「ねえ、あなたは、秘密を持つことに、躊躇したことがありますか?」
ここで鈴木はPCの考えを聞いてくる。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……。 ……」
本当に、これについては声が出ない。秘密を持つことについての躊躇など、考えたこともなかった。
自身が表に出せることと出せないこと。それらは沢山ありすぎて、それこそ、……躊躇するかどうかを考えるようなこともなかったかもしれない。
      本当に、これについては声が出ない。秘密を持つことについての躊躇など、考えたこともなかった。
自身が表に出せることと出せないこと。それらは沢山ありすぎて、それこそ、……躊躇するかどうかを考えるようなこともなかったかもしれない。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「躊躇するかどうか、は……一概には言えません。秘密は誰でも持つ可能性がある、……あり、ます」 
  
      
      
        07_4無くても2 :
        
    その答えがなんであろうと、鈴木は静かに聞く。
鈴木
「……へえ、そうなんですか」
そして静かに頷いた。
鈴木
「私はね、躊躇なんてありませんよ。だって誠実でいることに、意味なんて無いでしょう?……刑事さん」
▼
      鈴木
「……へえ、そうなんですか」
そして静かに頷いた。
鈴木
「私はね、躊躇なんてありませんよ。だって誠実でいることに、意味なんて無いでしょう?……刑事さん」
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「………」
……何も、言い、言うことが、できない。
      ……何も、言い、言うことが、できない。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……先ほど話していた、メメント、に関しては。あなたは何か思っているのでしょうか」
苦し紛れに話題を変える。ただ、これが正しい話題なのかは分からない。
      苦し紛れに話題を変える。ただ、これが正しい話題なのかは分からない。
        07_4メメント :
        
    「ラテン語でね、記憶とか、備忘録とか…「思い出せ」って意味の警句とも言われてるみたいですね」
鈴木はくすり、と笑った。
鈴木
「…考えたこと、ありましたか。自分が何かを忘れているのかもしれない、っていう可能性を。私はね、とくに気にして生きてませんでしたよ」
「あなたは、どう思いますか。そんなこと、気にして生きてます?」
ここで鈴木はPCの考えを聞いてくる。
▼
      鈴木はくすり、と笑った。
鈴木
「…考えたこと、ありましたか。自分が何かを忘れているのかもしれない、っていう可能性を。私はね、とくに気にして生きてませんでしたよ」
「あなたは、どう思いますか。そんなこと、気にして生きてます?」
ここで鈴木はPCの考えを聞いてくる。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「…………」
自身の記憶に関しては、……。
      自身の記憶に関しては、……。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「少なくとも、意識している部分では……自身の記憶は把握しているつもりです」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……ただ、人間には無意識の部分もあります。気にするかどうかはともかく、……意識できる部分は、していきたいと考えています」 
  
      
      
        07_4メメント2 :
        
    なんと答えた場合も、以下の言葉を言う。
鈴木
「…まあ、考え方はそれぞれです。でも私は行きつきましたよ、答えに。人間、忘れちゃいけないもの、一つだけありました」
「警戒心、ですよ」
鈴木はくすり、くすりと笑う。
▼
      鈴木
「…まあ、考え方はそれぞれです。でも私は行きつきましたよ、答えに。人間、忘れちゃいけないもの、一つだけありました」
「警戒心、ですよ」
鈴木はくすり、くすりと笑う。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……、……。……」
警戒心。思い当たるのは、それが圧倒的に足りなさそうな相棒の顔。
      警戒心。思い当たるのは、それが圧倒的に足りなさそうな相棒の顔。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ……ひとまず、話を聞けそうなのはここまでか。 
  
      
      
        07_5 :
        
    あなたは鈴木と話し終えた。
さて、どうしようか。
▼
      さて、どうしようか。
▼
        >>進行 :
        
    鈴木3(ホステスの告白/秘密を持つ躊躇/メメントについて) 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    佐藤のところへ顔を出さなければならない。まだ時間はかかるのだろうか。 
  
      
      
        08_1 :
        
    取調室の中で、佐藤は突然、苦しそうにうずくまった。
佐藤は荒く息を繰り返しながら言う。
佐藤
「あのね、私はね、後悔はしていませんよ。…あなたは、後悔したこと、ありますか」
▼
      佐藤は荒く息を繰り返しながら言う。
佐藤
「あのね、私はね、後悔はしていませんよ。…あなたは、後悔したこと、ありますか」
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「!! 大丈夫ですか」
駆け寄り様子を見るが……なんだ、後悔?
      駆け寄り様子を見るが……なんだ、後悔?
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「今それどころでは……」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ……いや、答えなければ、彼は納得しないのだろうか。 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「………生きていれば、多少は」 
  
      
      
        08_1ある :
        
    佐藤
「そうですか、そうですよね、私とは違いますね、でも、本当にそうでしょうか。私とあなたの違いって、なんでしょうか。わかりますか、いいえ、わかりますよね、ねえ」
佐藤はしばらくうずくまっていると、息が整ったのか、身を起こす。
佐藤
「…はあ、あなたもそろそろ、きついんじゃないですか」
そうしてあなたの腹部を指さした。
あなたの腹部には、大量の血が付着している。
<目星>
▼
      「そうですか、そうですよね、私とは違いますね、でも、本当にそうでしょうか。私とあなたの違いって、なんでしょうか。わかりますか、いいえ、わかりますよね、ねえ」
佐藤はしばらくうずくまっていると、息が整ったのか、身を起こす。
佐藤
「…はあ、あなたもそろそろ、きついんじゃないですか」
そうしてあなたの腹部を指さした。
あなたの腹部には、大量の血が付着している。
<目星>
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「え、」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「…………なん、なんだ、これは」
血?何故…
      血?何故…
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    CCB<=80 【目星】 
(1D100<=80) > 45 > 成功
      (1D100<=80) > 45 > 成功
        08_2成功 :
        
    佐藤の腹部にも全く同じ模様で、大量の血が付着していた。
言いようのない恐怖を感じ、0/1d2の正気度を失う。
佐藤
「……ああ、痛そうですね」
「でも、痛み、感じないでしょう」
佐藤が言う。
佐藤
「良いんです、それで」
▼
      言いようのない恐怖を感じ、0/1d2の正気度を失う。
佐藤
「……ああ、痛そうですね」
「でも、痛み、感じないでしょう」
佐藤が言う。
佐藤
「良いんです、それで」
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    CCB<=51 【正気度ロール】 
(1D100<=51) > 97 > 致命的失敗
      (1D100<=51) > 97 > 致命的失敗
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ……+1しておこう 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    1d2+1 
(1D2+1) > 2[2]+1 > 3
      (1D2+1) > 2[2]+1 > 3
        system :
        
    [ 神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) ] SAN : 51 → 48 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「何が……」
これは俺の血なのか?痛みは感じない、が、……
      これは俺の血なのか?痛みは感じない、が、……
        08_3 :
        
    佐藤はそこで初めてくすり、と笑った。
佐藤
「ねえ、私とあなたって、共通点が多いですね。なんででしょうね、どうしてでしょう。暗闇って、怖いですよね。ふふ、職業も一緒ですね。
なんででしょうね、私には、…。
ねえあなたもうわかってきてるんじゃないですか」
▼
      佐藤
「ねえ、私とあなたって、共通点が多いですね。なんででしょうね、どうしてでしょう。暗闇って、怖いですよね。ふふ、職業も一緒ですね。
なんででしょうね、私には、…。
ねえあなたもうわかってきてるんじゃないですか」
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「………何を、…」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「わかってる、………」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ………分かっているのか、俺は。 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    わからない。 
  
      
      
        08_4わからない :
        
    あなたが「わからない」というと、佐藤は「簡単なことですよ」と言う。
そこで、佐藤の声が自分とそっくりであることに気が付く。
ああ、彼は、自分だ。
佐藤は再度あなたへ問いかける。
佐藤
「わかりましたか。…もうわからないなんて、言わないでください」
▼
      そこで、佐藤の声が自分とそっくりであることに気が付く。
ああ、彼は、自分だ。
佐藤は再度あなたへ問いかける。
佐藤
「わかりましたか。…もうわからないなんて、言わないでください」
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……。 ………」
分かりたくなかった。目をそらし、……。
      分かりたくなかった。目をそらし、……。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ………頷くしか、ない。 
  
      
      
        08_4わかった :
        
    
あなたが「わかっている」というと、佐藤は「安心しました」と言う。
▼
      あなたが「わかっている」というと、佐藤は「安心しました」と言う。
▼
        10_1 :
        
    佐藤
「…私はね、きっとね、あなたなんでしょう。あなたになりきれなかったあなただ。隣には、あの人になりきれなかったあの人がいます。ねえ、お願いがあるんですよ、忘れないでほしいこともあるんですよ」
佐藤はアイスコーヒーを逆さまに持つ。
中身は、こぼれなかった。
佐藤
「なんでこの部屋が暖かいと思います?わかりますか、この部屋はね、あなたがあがく場所なんです、きっと、ええ、そうなんです。私はこの部屋にいてほしい、だってほら、氷も溶けないし、落ちもしないんですよ。ここには死神はいないんです」
▼
      「…私はね、きっとね、あなたなんでしょう。あなたになりきれなかったあなただ。隣には、あの人になりきれなかったあの人がいます。ねえ、お願いがあるんですよ、忘れないでほしいこともあるんですよ」
佐藤はアイスコーヒーを逆さまに持つ。
中身は、こぼれなかった。
佐藤
「なんでこの部屋が暖かいと思います?わかりますか、この部屋はね、あなたがあがく場所なんです、きっと、ええ、そうなんです。私はこの部屋にいてほしい、だってほら、氷も溶けないし、落ちもしないんですよ。ここには死神はいないんです」
▼
        10_2 :
        
    
佐藤
「お願いですよ、この部屋にいましょうよ。犯人は僕ということにして、犯人の僕と話をしていたことにして、ねえ。お願いですから」
あなたは____
▼
      佐藤
「お願いですよ、この部屋にいましょうよ。犯人は僕ということにして、犯人の僕と話をしていたことにして、ねえ。お願いですから」
あなたは____
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「………」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……たとえあなたが俺自身だったとしても、ここが足掻く場所であったとしても、……」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……。……死神のいない場所に留まるのは、摂理に反しています。俺は、停滞は望まない」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「………」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ……断る。この部屋に留まることは、しない。 
  
      
      
        10_4 :
        
    あなたが断ると、佐藤は悲しそうに「そうですか」と言う。
佐藤
「そうですね、あなたはそう言うって、何となくわかっていました。ポケットを見てください」
佐藤に言われるままにポケットを漁ると、1枚の写真が入っている。
▼
      佐藤
「そうですね、あなたはそう言うって、何となくわかっていました。ポケットを見てください」
佐藤に言われるままにポケットを漁ると、1枚の写真が入っている。
▼
        10_5 :
        
    そこに写っているのは、あなただ。
血だらけで、薄暗い部屋の中で倒れている。
そして思い出す。
あなたの昨日の出来事を。
▼
      血だらけで、薄暗い部屋の中で倒れている。
そして思い出す。
あなたの昨日の出来事を。
▼
        >>進行 :
        
    これ死ぬんじゃ 
  
      
      
        >>進行 :
        
    死んだら……ごめんね…… 
  
      
      
        10_6 :
        
    あなたは甲斐の追っている事件に若干の違和感を覚えていた。
佐藤という、本名のわからない客の存在。
鈴木という、本名のわからないホステスの存在。
本当に捜査する気があるのだろうか。なぜ本名がわからないままにしておくのだろうか。
そんなことを考え、あなたは自分でも少し、事件を追ってみることにしたのだ。
佐藤
「思い出しましたか。あなたは、そう、事件を追った。
そしてね、気づいたんですよ。
甲斐さんの副業に」
「彼女。こっそりホステスなんてやってたんですね」
悲しそうに佐藤が言う。
▼
      佐藤という、本名のわからない客の存在。
鈴木という、本名のわからないホステスの存在。
本当に捜査する気があるのだろうか。なぜ本名がわからないままにしておくのだろうか。
そんなことを考え、あなたは自分でも少し、事件を追ってみることにしたのだ。
佐藤
「思い出しましたか。あなたは、そう、事件を追った。
そしてね、気づいたんですよ。
甲斐さんの副業に」
「彼女。こっそりホステスなんてやってたんですね」
悲しそうに佐藤が言う。
▼
        >>進行 :
        
    甲斐さん 彼女 だったの!?!?!?!??
ホステス……
      ホステス……
        >>進行 :
        
    ミスリードなのかな おじさんだと思っていた 口調で… 
  
      
      
        10_7 :
        
    佐藤
「甲斐さんが刑事とホステスを両立していること、相場さんも気が付いたようです。それで、甲斐さんを脅したそうですよ。まさか自分が殺されるとも思わずにね。警戒心、って、大事ですね。いろいろと」
「でもねそれはあなたにも言えるんですよ。あなたは彼女に気づかれてしまった、あなたが捜査したことを、気づいてしまったことを」
「…痛いですか、彼女に刺されたおなかは」
佐藤に言われ、あなたにはどんどんと記憶の波が押し寄せる。
そうだ、自分は、甲斐を追った。
そして佐藤の言う通り、気づかれてしまった。自分が彼女の秘密に気が付いたことを。
▼
      「甲斐さんが刑事とホステスを両立していること、相場さんも気が付いたようです。それで、甲斐さんを脅したそうですよ。まさか自分が殺されるとも思わずにね。警戒心、って、大事ですね。いろいろと」
「でもねそれはあなたにも言えるんですよ。あなたは彼女に気づかれてしまった、あなたが捜査したことを、気づいてしまったことを」
「…痛いですか、彼女に刺されたおなかは」
佐藤に言われ、あなたにはどんどんと記憶の波が押し寄せる。
そうだ、自分は、甲斐を追った。
そして佐藤の言う通り、気づかれてしまった。自分が彼女の秘密に気が付いたことを。
▼
        10_8 :
        
    あなたの記憶に、甲斐がいる。
甲斐はあなたにまたがりながら楽しそうに笑っている。
甲斐
「ああ、馬鹿な子だ。自分が殺されるかもしれないなんて可能性を、これっぽっちも考えていなかったんだろう?なんて愚かな」
「君には佐藤になってもらう。相場に入れ込んでいた男になってもらおう。それを悔いての自殺だ、これは。そういうことになるんだ、いいね?」
甲斐があなたに包丁を突き立てる。
どくどくと血が流れていく。
▼
      甲斐はあなたにまたがりながら楽しそうに笑っている。
甲斐
「ああ、馬鹿な子だ。自分が殺されるかもしれないなんて可能性を、これっぽっちも考えていなかったんだろう?なんて愚かな」
「君には佐藤になってもらう。相場に入れ込んでいた男になってもらおう。それを悔いての自殺だ、これは。そういうことになるんだ、いいね?」
甲斐があなたに包丁を突き立てる。
どくどくと血が流れていく。
▼
        >>進行 :
        
    えああああ立ち絵 
  
      
      
        10_9 :
        
    あなたの腹部からも、血があふれだす。手で押さえるも、止まらない。体が重くなっていく。
あなたはその出血量から自身の死を悟るだろう。1/1D4の正気度を失う。そして半分の耐久値を失う。
▼
      あなたはその出血量から自身の死を悟るだろう。1/1D4の正気度を失う。そして半分の耐久値を失う。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    CCB<=48 【正気度ロール】 
(1D100<=48) > 95 > 失敗
      (1D100<=48) > 95 > 失敗
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    1d4 
(1D4) > 1
      (1D4) > 1
        system :
        
    [ 神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) ] SAN : 48 → 47 
  
      
      
        system :
        
    [ 神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) ] HP : 10 → 5 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ……気が付いてしまえば、簡単だった。
気が付いた時には遅かったのかもしれない。目前に迫る死に、迫るまで気付かなかったのは、愚か、なのだろう。
      気が付いた時には遅かったのかもしれない。目前に迫る死に、迫るまで気付かなかったのは、愚か、なのだろう。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    ただ、思っていたより恐怖は感じない。
ああ、これがそうか。その程度しか思わなかった。
      ああ、これがそうか。その程度しか思わなかった。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    他者のそれには動揺しても、自身に降りかかるとなると、いまいち緊張感を感じられない…。
これはこうなるまで知らなかった。
      これはこうなるまで知らなかった。
        10_10 :
        
    佐藤
「さあ、時間がありませんよ。この部屋にいる間は平気ですが、出ていけば、死神は時を打ち始めます。あの部屋は寒かったでしょう。そのまま凍えてしまえば、死んでしまう」
「犯人を捕まえてください」
▼
      「さあ、時間がありませんよ。この部屋にいる間は平気ですが、出ていけば、死神は時を打ち始めます。あの部屋は寒かったでしょう。そのまま凍えてしまえば、死んでしまう」
「犯人を捕まえてください」
▼
        10_11 :
        
     
 
 
▼
      ▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……。……」
犯人を。
……捕まえる前に自分が死にそうだ、と、いうのは既に気にならない。ただ、ああ、そうすべきだ、と。
      犯人を。
……捕まえる前に自分が死にそうだ、と、いうのは既に気にならない。ただ、ああ、そうすべきだ、と。
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    部屋を出る。それが俺の仕事だから。 
  
      
      
        10_12 :
        
    あなたが佐藤のいる部屋を出ると、猛烈な寒気が襲ってくる。
血が腹部からどんどんと流れ落ちる。
立っていられず、そのまま壁にもたれかかり、
落ちる瞼へ抗うこともできずに意識を手放した。
▼
      血が腹部からどんどんと流れ落ちる。
立っていられず、そのまま壁にもたれかかり、
落ちる瞼へ抗うこともできずに意識を手放した。
▼
        10_13 :
        
     
 
  
 
 
 
 
▼
      ▼
        >>進行 :
        
    死…… 
  
      
      
        >>進行 :
        
    これ 死 じゃ 
  
      
      
        11_1 :
        
    騒がしい音で目を覚ます。
白い天井、大量のライト。
照らされているのは、あなただ。
そんなあなたの顔を、見知らぬ女性がのぞき込む。
看護師
「…神楽木さん?意識が戻りましたか?!」
▼
      白い天井、大量のライト。
照らされているのは、あなただ。
そんなあなたの顔を、見知らぬ女性がのぞき込む。
看護師
「…神楽木さん?意識が戻りましたか?!」
▼
        >>進行 :
        
    あえ 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「、………」
どこだ、ここは。ライト?白い……
      どこだ、ここは。ライト?白い……
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「…………病院、……」 
  
      
      
        11_2 :
        
    体を起こすと、腹部がずきりと傷んだ。
手術をしたのか包帯がまかれ、あなたの体には酸素マスクや点滴が取り付けられている。
生きている。
この場で第一に実感したのは、その一言だろう。
▼
      手術をしたのか包帯がまかれ、あなたの体には酸素マスクや点滴が取り付けられている。
生きている。
この場で第一に実感したのは、その一言だろう。
▼
        11_3 :
        
    貴方が起き上がったことを聞いた医師や同僚、刑事たちが駆け寄ってくる。
その中には、甲斐も含まれている。
起き上がっているあなたを見た甲斐が何かを言う前に、あなたは一言、言うことができるだろう。
犯人は、
▼
      その中には、甲斐も含まれている。
起き上がっているあなたを見た甲斐が何かを言う前に、あなたは一言、言うことができるだろう。
犯人は、
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「………あなた、ですね。甲斐さん」 
  
      
      
        11_4 :
        
    
▼
 
  
      
      ▼
        11_5 :
        
     
 
▼
      ▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「………俺があなたの秘密を握ったから。だからあなたは、俺を殺して口封じをしようとした。それは叶わなかった」 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「………」 
  
      
      
        END4 :
        
    あなたがそう口にすると、刑事たちは甲斐を見た。
甲斐が笑って言う。
甲斐
「君は…なかなかにユーモラスだな」
「何を根拠に…いや、言わなくていい」
「気分を悪くしたよ。見舞いはまた今度にしよう」
甲斐はほほ笑むと、そのままスカートを翻し、部屋から出ていく。
刑事たちはあなたと甲斐を見比べると、あなたに目配せをし、そのまま甲斐を追っていった。
▼
      甲斐が笑って言う。
甲斐
「君は…なかなかにユーモラスだな」
「何を根拠に…いや、言わなくていい」
「気分を悪くしたよ。見舞いはまた今度にしよう」
甲斐はほほ笑むと、そのままスカートを翻し、部屋から出ていく。
刑事たちはあなたと甲斐を見比べると、あなたに目配せをし、そのまま甲斐を追っていった。
▼
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    「……」
あの夢が、都合のいいまやかしでなかったことを祈るばかりだ。
      あの夢が、都合のいいまやかしでなかったことを祈るばかりだ。
        END4_2 :
        
    
そして後日、あなたは「甲斐を逮捕した」という報告を受ける。
END 解決
▼
      そして後日、あなたは「甲斐を逮捕した」という報告を受ける。
END 解決
▼
        あとがき :
        
    ■シナリオ背景
甲斐はとても強欲な女である。
欲しいものはどんな手を使ってでも手に入れる。金にいとめはつけない。
そんな性格のせいで、彼女はいつしか借金まみれになっていた。
彼女は金をなんとかしようと、刑事をやる傍ら、ホステスの副業を始める。
夜の給料は良い。そして面白い話も聞ける。
最近は願いをかなえてくれるという宗教の話を熱心に聞き、だんだんとはまっていった。
なんでもその神の情人になれば、夢の中に人間を閉じ込めることや、人間を好きに誘惑することができるという。(ここでいう神はイゴーロナクのこと。この話をした客は司祭でイゴーロナクが憑依していた)
情人になったおかげもあり、甲斐は店の中で上位のポジションを獲得した。
順調に借金を返していたところ、相場 みさきに本職がばれ、以降脅されるようになる。
甲斐は強欲な女だ。
折角稼いだ金を他人にわたすだなんて耐えられなかった。
だから殺したのだ。
夜の公園で。
自身が犯人である事件を追う甲斐に、あなたはある日、ちょっとした違和感を感じる。
いつもの甲斐にしては捜査の進みが悪いように思えたのだ。
なんらかの理由があるのだろうと甲斐の事件を探り、あなたは気づいてしまう。
彼女の隠している副業や、相場に脅されていた事実に。
シナリオ前日、あなたは甲斐を呼び出し、質問する。
「犯人は、あなたですか」
そうしてシナリオにつながる。
■クリア報酬
BAD…ロスト 報酬なし
END 未解決事件…生還 SAN+1D3
END 解決…生還 SAN+1D6
■小ネタ
甲斐=解=答え
おひさまの下を歩けない=夜以外の仕事をしている
共通の腕時計=同一人物の暗示
甲斐が飲んでいるのもホットコーヒー=同一人物の暗示
■あとがき
改めて、本シナリオで遊んで頂き、誠にありがとうございました。
深夜にひっそりとやるKPレスとして、KPレスとはいえそこそこ読みごたえのあるものとして、そして何より「え!?」が訪れるシナリオが欲しく、本シナリオをかきました。むかし。
甲斐って女だったの!?と驚いてくれる方が一人でもいらっしゃいましたら幸いです。
良いCoCライフをお過ごしください。
※この画面はスクリーンショットOKです
※チャットが写らないようにしてください
      甲斐はとても強欲な女である。
欲しいものはどんな手を使ってでも手に入れる。金にいとめはつけない。
そんな性格のせいで、彼女はいつしか借金まみれになっていた。
彼女は金をなんとかしようと、刑事をやる傍ら、ホステスの副業を始める。
夜の給料は良い。そして面白い話も聞ける。
最近は願いをかなえてくれるという宗教の話を熱心に聞き、だんだんとはまっていった。
なんでもその神の情人になれば、夢の中に人間を閉じ込めることや、人間を好きに誘惑することができるという。(ここでいう神はイゴーロナクのこと。この話をした客は司祭でイゴーロナクが憑依していた)
情人になったおかげもあり、甲斐は店の中で上位のポジションを獲得した。
順調に借金を返していたところ、相場 みさきに本職がばれ、以降脅されるようになる。
甲斐は強欲な女だ。
折角稼いだ金を他人にわたすだなんて耐えられなかった。
だから殺したのだ。
夜の公園で。
自身が犯人である事件を追う甲斐に、あなたはある日、ちょっとした違和感を感じる。
いつもの甲斐にしては捜査の進みが悪いように思えたのだ。
なんらかの理由があるのだろうと甲斐の事件を探り、あなたは気づいてしまう。
彼女の隠している副業や、相場に脅されていた事実に。
シナリオ前日、あなたは甲斐を呼び出し、質問する。
「犯人は、あなたですか」
そうしてシナリオにつながる。
■クリア報酬
BAD…ロスト 報酬なし
END 未解決事件…生還 SAN+1D3
END 解決…生還 SAN+1D6
■小ネタ
甲斐=解=答え
おひさまの下を歩けない=夜以外の仕事をしている
共通の腕時計=同一人物の暗示
甲斐が飲んでいるのもホットコーヒー=同一人物の暗示
■あとがき
改めて、本シナリオで遊んで頂き、誠にありがとうございました。
深夜にひっそりとやるKPレスとして、KPレスとはいえそこそこ読みごたえのあるものとして、そして何より「え!?」が訪れるシナリオが欲しく、本シナリオをかきました。むかし。
甲斐って女だったの!?と驚いてくれる方が一人でもいらっしゃいましたら幸いです。
良いCoCライフをお過ごしください。
※この画面はスクリーンショットOKです
※チャットが写らないようにしてください
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    1d6 回復 
(1D6) > 3
      (1D6) > 3
        system :
        
    [ 神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) ] SAN : 47 → 50 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    キリがいいな 
  
      
      
        >>進行 :
        
    まんまとしてやられた 女性だったの!?!?!?を叫んじゃった 
  
      
      
        >>進行 :
        
    死ぬかと思った~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!神楽木はしばらく入院します
刺し傷が、増えたネッ……
      刺し傷が、増えたネッ……
        >>進行 :
        
    女に跨られて刺されるってエッチすぎます 血濡れ、えっちでした 
  
      
      
        植木鉢 :
        
    男性だと思いますよね!!!!! 
  
      
      
        KP :
        
    神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま)
無駄クリファン(1d5のフリーポイント)
[main]
CCB<=51 【正気度ロール】
(1D100<=51) > 97 > 致命的失敗
      無駄クリファン(1d5のフリーポイント)
[main]
CCB<=51 【正気度ロール】
(1D100<=51) > 97 > 致命的失敗
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    図書館を成長させよう
入院中に速読や資料に関する目星のつけ方など実用書を読んで多少身につけた、ということで
      入院中に速読や資料に関する目星のつけ方など実用書を読んで多少身につけた、ということで
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    1d5 フリーポイント成長 
(1D5) > 2
      (1D5) > 2
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    図書館 37→39 
  
      
      
        植木鉢 :
        
    い 生きてくれて良かった… 
  
      
      
        植木鉢 :
        
    腹に痕が出来たり胸に痕が出来たり ふたりともどんどん傷…(☺) 
  
      
      
        植木鉢 :
        
    退院後会える~位のタイミングで ブラレドなのかな… 
  
      
      
        猫っぽい刑事 :
        
    choice ちょこちょこお見舞いに行く 突然ふらっとやって来る 面会時間をいつも忘れる 
(choice ちょこちょこお見舞いに行く 突然ふらっとやって来る 面会時間をいつも忘れる) > 面会時間をいつも忘れる
      (choice ちょこちょこお見舞いに行く 突然ふらっとやって来る 面会時間をいつも忘れる) > 面会時間をいつも忘れる
        植木鉢 :
        
    wwwww 
  
      
      
        猫っぽい刑事 :
        
    あーまた間に合わなかった 残念 
  
      
      
        植木鉢 :
        
    神楽木さん家まで来てくれたのに…お前という奴は…… 
  
      
      
        猫っぽい刑事 :
        
    夕方ってちょっとぼーっとしちゃうよね 朝行けば良いのかしら 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    お前な……と思ったが、一応来ようとする意志みたいなのはあるのか 
  
      
      
        猫っぽい刑事 :
        
    それはそう!あるよ!相棒だもんね! 
  
      
      
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    まあ、意思ありとしてなら……一般病棟に移ったあたりでこう、「時間終わるぞ」と連絡しても うーん
なんだかこれじゃ俺が見舞いに来てほしい!と催促してるようで複雑だ
      なんだかこれじゃ俺が見舞いに来てほしい!と催促してるようで複雑だ
        神楽木 剣毬 (かぐらぎ けんま) :
        
    来れるときに来い(放牧)