ダーリャ = ウィリケン ごそ………
			オリバー・クラウチ・ジュニア
			こそこそ
			……………………脈絡なく帰り道が被ります!!!!
		
			ダーリャ = ウィリケン
			はい!!!!!!
			「………あれ。帰り道、一緒だっけ」〆
		
オリバー・クラウチ・ジュニア 「……さて、どうでしたっけ?ところで、先輩これ知ってますか?」喫茶店のうさちゃんケーキカップル半額キャンペーンのチラシ〆
			ダーリャ = ウィリケン
			「?」
			覗き込み…
			choice[しってる,しらない] (choice[しってる,しらない]) > しらない
			「……知らない。ケーキ半額……でもこれカップルって書いてあるよ」〆
		
オリバー・クラウチ・ジュニア 「はい、そうなんです。前から気になっては居たので良い機会だなと……一緒に行きませんか?」〆
			ダーリャ = ウィリケン
			「え?」
			「……それは女の子誘った方が早いんじゃないかな。カップルって書かれてるのなんか大概そっちでしょ」〆
		
オリバー・クラウチ・ジュニア 「はい、なので先輩に」〆
			ダーリャ = ウィリケン
			「………え?」
			「いや、僕男…」〆
		
オリバー・クラウチ・ジュニア 「……?はい。今どき男同士のカップルお断りされるお店なんてないでしょうし、平気ですよ」〆
			ダーリャ = ウィリケン
			「えっ」
			「………あー……え?」
			「………な、ならいいか………?」
			「…………?????」
			急すぎる言葉の意図が掴めないのと甘いものを目の前に出された欲求エトセトラで一時的に脳みそが固まってしまう…
			思考を放棄してるかもしれない〆
		
			オリバー・クラウチ・ジュニア
			「はい、では行きましょうね。きっと美味しいですよ。うさちゃんケーキ。」
			うさ//ちゃん。
			「ね?入れたでしょう?」〆
		
			ダーリャ = ウィリケン
			「………入れた」
			釈然としない顔〆
		
オリバー・クラウチ・ジュニア 「そんな顔しないでください。甘いものが半額、2人で割ったら75%OFFですよ。お得な事に変わりないです。ほら、左脳の方」ドーム状だったケーキの左側を器用にナイフとフォークで切り分けると、ちいさなひと口を差し出す。〆
			ダーリャ = ウィリケン
			「……得をした代わりに、なにか大事なものを失った気がするよ。僕は」
			あー、と口あけて食べる。
			もう開き直ってやる……。〆
		
オリバー・クラウチ・ジュニア 咀嚼する先輩を眺める「……美味しいですか?」〆
			ダーリャ = ウィリケン
			「……甘い。ケーキだから」
			「耳のところ、薄いチョコレート…が、ぱきぱきして……おいしい」〆
		
オリバー・クラウチ・ジュニア 「ふふっ、先輩の食レポが聴けました……はい」二口目をずい〆
			ダーリャ = ウィリケン
			「……」
			あぐ、とまた一口。確かに甘くておいしいのと、目の前の後輩が楽しそうなのと。
			流された自分が言うのも難だけど、それが悔しい。あまくて、おいしくて。
			「…………悔しいけど、おいしいよ。ケーキに罪はないけれども」〆
		
オリバー・クラウチ・ジュニア 「うん……良かった。先輩が喜んでくれて」満足そうに微笑んで最後の一口を差し出す〆
			ダーリャ = ウィリケン
			「……僕を喜ばせるのが楽しいの?変な趣味だな…」
			自分の分は食べたから、紅茶をひとくち。ケーキを食べてる間にちょうどよく冷めていたみたいで、やけどの心配もなく甘さを流し込めた。〆
		
オリバー・クラウチ・ジュニア 口直しする先輩を眺めながら「さ、次は先輩の番ですよ」とお皿をすすと差し出した。〆
			ダーリャ = ウィリケン
			「??? ………」
			差し出されたお皿と、フォークを交互に見る。
			「……変える?」
			フォークはふたつある。聞くだけ聞いてみて。〆
		
オリバー・クラウチ・ジュニア 「どちらでも。僕は気にしませんよ。」〆
			ダーリャ = ウィリケン
			choice[ふつうにかえる,仕返しだ、そのまま] (choice[ふつうにかえる,仕返しだ、そのまま]) > 仕返しだ、そのまま
			「………じゃあ、あーん」
			使ってたのをそのままにウサギの右脳へ突き刺し、くりぬいたクリームのめだまごと差し出す。〆
		
オリバー・クラウチ・ジュニア ソファから腰を浮かし、少し身を乗り出すと真ん丸の目玉を食む。口の端にクリームを残したまま、しゃんと着席してからゆっくり味わって咀嚼すると、やはり満足そうに嚥下した。〆
ダーリャ = ウィリケン 「……味の感想は、どう?」〆
オリバー・クラウチ・ジュニア 「美味しいです、とっても。前に来た時よりも断然」〆
			ダーリャ = ウィリケン
			「……ふうん。あれ、前にも?」
			「………………………誰かと?それとも、一人?」〆
		
オリバー・クラウチ・ジュニア 「………………白状します、独りです。下見してました」“しまった”。の顔をすると、頬杖を着いて窓の外へ視線を移してしまった。〆
			ダーリャ = ウィリケン
			「下見…」
			「………これも、誰かを誘うための練習?」〆
		
			オリバー・クラウチ・ジュニア
			「…………また来たいって言ってくれたら、これも練習かもしれませんよ」
			「次はもっとちゃんとします、ので」〆
		
ダーリャ = ウィリケン 今の、きみの表情は?〆
オリバー・クラウチ・ジュニア 頬杖を付いていますが、視線だけそちらを向いています。答えを待っているようです。〆
ダーリャ = ウィリケン 「………次は、フルーツのタルトがいいね。表のショーウインドウに置いてあってさ、乗っていたブルーベリーがつやつやでおいしそうだった」〆
オリバー・クラウチ・ジュニア 「…………はい、それじゃあ、次はフルーツタルトですね。覚えておきます。絶対」表情が豊かな方ではないが、貴方へ向き直って、少し声音が高くなった。つまるところ、機嫌を治した、のだろう。あまつさえ頬を支えていた手はテーブルに写り、視線で二口目を要求していた。〆
			ダーリャ = ウィリケン
			「……君はさ、分かりやすいんだか分かりにくいんだかわかんないよね」
			内側からクリームが溢れ、スポンジにゆるく纏わりついている。
			半分になったウサギは恨めしそうな顔をしていたが、お構いなしに切り崩して中身のイチゴを絡め、またひとくちを後輩に食べさせて。〆
		
オリバー・クラウチ・ジュニア 「……どういう意味です?それ?」はて、と。まるで心当たりなどないと言った表情をする。フォークで無情にも削り取られるうさぎに一瞬視線を落とすと、その一口を追って、またぱくりと食む。〆
			ダーリャ = ウィリケン
			「…………なんでもないよ。ほら、残りのウサギも食べちゃおう」
			choice[する,しない] (choice[する,しない]) > しない
			もうあと少しになってしまったケーキを解体し、フォークに乗せて雛鳥へ食べさせる。
			口の端についているクリームも、フォークを抜くときについでにすくってあげて。
			「…これが最後の一口。はい、どうぞ」〆
		
			オリバー・クラウチ・ジュニア
			「……………………?」
			どこから掬ったクリームなのか、一瞬わからなかった。けれど直ぐに、その出処を悟ると目を見開いて耳が赤くなる。ずっと、ずっと、頬にクリームを着けたままこの人に自分は、自分は……
		
ダーリャ = ウィリケン 「ふふ。早く食べちゃいなよ」〆
			オリバー・クラウチ・ジュニア
			傍らに置いていた学生帽を目深に被るしか。相手の顔を見ずに済む術がなかった。でなければ記憶を都合よくそこだけ消してはくれまいか。そんなことがぐるぐる頭の中でとぐろを巻きながら、ゆっくり、おずおずと、先程よりもふた周り小さく口を開けると、器用に貴方の差し出したフォークを食んで「最後の一口」を食べ終えた。
			「ご馳走様です、ダーリャさん」
			
			“忘れて下さい”、とは何となく口にできなかった。〆
		
			ダーリャ = ウィリケン
			「……ごちそうさま。おいしかったよ」
			ちいさな仕返しも思ったより効いて、カップル扱いだったのは少し解せないような気もしたけれど。それも今はまあ、少しばかりは許せるなと思ってしまっている。
			「はー………。なんだかなあ、なんだろ。この空気さ」〆
		
			オリバー・クラウチ・ジュニア
			「さぁ……なんでしょう……。酷く緩みがちで……」
			羞恥に悶えていたが、ふと、目の前の人の声音が気になって、或いは自分で口にした言葉に違和を覚えて、視線を戻す。
			こんなにゆっくり話したのが、随分と久しぶりな気がしてしまった。〆
		
ダーリャ = ウィリケン 「………たまには、付き合ってあげてもいいよ。こういうのなら」〆
オリバー・クラウチ・ジュニア 「…………今度は、フルーツタルト、ですよね」〆
			ダーリャ = ウィリケン
			「うん。指切りでもする?」
			ちいさく首を傾げて、試すように…にこりと。〆
		
			オリバー・クラウチ・ジュニア
			「……はい。指でも足でも、喜んで」
			表情を見る。見つめられる。思わず顔が緩んで、安心してしまった自分が悔しくなるけれど。それでも悪い気分じゃない。気難しい少年は素直に小指を差し出した。〆
		
			ダーリャ = ウィリケン
			「はい、指切りげんまん。次は定価でね」
			細く小さい指を絡め、小さく振って。
			女生徒の装いをしているものの、そうして触れた手はちゃんと男性の骨が浮いた手であることを再認識する…の、かもしれない。
			…次が楽しみだ、と思っている自分に気付くのは、もう少し後のこと。〆
		
オリバー・クラウチ・ジュニア 次はもっと上手くやる、と思っているが、結局先輩に隙をつつかれるのはお察しだろう。〆