KP
君は失った。奪われた。理不尽に追放された。
得体のしれない何かに大切な場所を。記憶を。体を。全てを。
今の君に残されたのは、まだまだ君が君でなかった頃のその体、その心。
暴力から救い出してくれた暖かい手はもう無い。
痛みと飢えの記憶だけが、残り滓の君が持つ全てだ。
それでも生きたいと願うなら、今ここに新しく物語を綴ろう。
君の、君だけの物語を。
CoCTRPG【666号室のあくま】
ーーー悪魔でも聖書を引くことができる。身勝手な目的のために。
ーーーー
ーーー
ーー
突然、目が覚めた。
体は汗でびっしょりで、喉の奥がかさついた。
君は先程まで死を覚悟していたはずで、あるいは目を瞑ってもう感覚も感情も無くなっていたはずで。
その痛みが再来したようだった。全身がぐちゃぐちゃになり、もう一度こね回されてひとつになる。そこに魂を閉じ込められたような。
その場にいるのが耐えられなくなって、薄い布の上に上着を着ただけで走り出した。
ここがどこかも、あなたにはわからないのに。
とおくへ、とおくへ。ここじゃないどこかへ。
呪文を唱えるように足を強く蹴り上げた。
ひかりへ、光のある方へ。門へ。
───ああ、もうどこにも行けない。
突然、目が覚めた。
君遥か向こうに、空を突くようにそびえ立つ山を見る。灰色の山だ。
そこからは腐敗した匂いが漂い、この世のものとは思えない鳥の鳴き声がする。
■■こぉたろ
「…そと」
「…とり」
KP いる場所はどこかの街であり、人らしい影もある。
■■こぉたろ 「…ひと」
KP
君は生きている。
立って、息をして、鼓動はあり、探索者の目線は周りにきちんと向く。
しかし何故か大きな喪失感が君にはあった。
何かを感じる術が、全て失われたような感覚がする。
■■こぉたろ 「こちゃ…」
KP
君は自分の姿を確認する。
薄汚い毛むくじゃらのどぶねずみだ。ああ、きっとこんな姿では誰も助けてはくれないだろう。
しかし、気にはしない。どうせ助けなんて来ないのだ。知っている。
■■こぉたろ 自分の姿の変異に驚きつつも、街を歩きだす。
KP
幸い体が痛くない。それだけで気分は晴れやかだった。
この街は城下町であるらしい。
低い城壁には多くの門が開けられており、それぞれに大きなアーチを備えている。
そのアーチは、君にとって酷く大きく思える存在───神の意匠で彩られていた。
街の建物の天井は全て人が5人縦に並んでもいいくらいに高く、多くの窓が開けられている。
それらは美しくピラミッドのように屋根をそびえ立たせ、アラビア調の金の彫刻をされている。
■■こぉたろ
「…わぁ…」
CCB<=70 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=70) > 63 > 成功
KP
空はぼんやりと寒々しく暗い。
また、一定の時間をおいて、リンゴーン、となにか大きな音がするのに気づく。
それは城壁の中心、丘の上の神殿で鳴っているようだった。
■■こぉたろ 「…おと」
KP
鐘が鳴るごとに、合唱のようにベルや、人の声、獣の呻きのような重低音が街のどこからか発せられる。
そしてそのたびに、 大きな炎が神殿を取り巻くように噴くのを見るだろう。
酷く美しい情景だった。
探索者だけでなく、街の人々皆がそれを見てはほうと息をついていた。
■■こぉたろ 「きれぇ…」
KP
また、君はは街を歩く中で、非常に大きな[卵]を拾う。
それはずっしりと重く、探索者にはギリギリ持てるかどうかと言うところだったが、持って歩くことは出来るだろう。
■■こぉたろ
「……」
卵を割って食べられるか確認します。
KP 卵の殻は固く、君の力では割ることは不可能だ。
■■こぉたろ
「……」
諦めてその場に置き去りにします。
KP
君が一人で立ちすくんでいると、街の住人が一人声をかけてきた。
「やあ、新顔だな。いらっしゃい。ここは素晴らしい場所だよ」
「どこにも行かなくていい、僕達はずっとここにいる」
「美しくて柔らかな世界だろ? 見てみなよ、家々の前に我らが崇める神々が宿っているのを」
■■こぉたろ 「かみ…?」
KP
見てみれば、たしかに家の前に飾られた紋章は呪文じみており、不思議な力を感じる。
「わたしたちは許されているの。信仰すること、愛すること、そしてそれらをしないことを。」
「誰を愛しても、愛さなくてもいいんだよ。王の元で僕らはなんだって出来るし、なれるんだから」
■■こぉたろ
「あい…?」
CCB<=70 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=70) > 94 > 失敗
KP
「またあの[居酒屋]に………が来たのかい」
「らしいね、まったく………………は幅をとるんだ、あんまり居座らないでほしいよ」
■■こぉたろ 大人の何か不穏な空気を敏感に察知して逃げ出します。
KP
通りを歩き回ってみると、石でできているのだろうか、黒い柱や人間やファンタジーじみた動物たちの像が建ち並ぶ広場が探索者を魅了するだろう。
そして、ある建物の前に気分の悪くなるような化け物がいるのを見つける。
それはコウモリとも鳥ともつかない身体の、馬のような頭のついた象ほどの大きさの化け物だった。
その化け物は檻のような鳥籠のようなものに入れられて荷車に載せられており、周囲をヤク(牛に似た生き物)の群れに囲まれている。
おそらくその荷車をヤクたちが引いているのだろうと察せられるだろう。
■■こぉたろ
「…おばけ…」
逃げ出します。
KP
君が逃げ込んだ先はどうやら居酒屋らしい、潮と酒の匂いが充満している。
真鍮のランプ、草の皿に載せられた何とも分からない肉。君は周囲を見渡して、ずんぐりとした体つきの男に目をとめるだろう。
◎[卵]を持っていない
男は君を見ると、つり目を歪ませてにんまりと笑う。
「変なかたちをしているなあ、あんた。[アリエル]に嘘をついたのか?」
■■こぉたろ 「あり、える?」
KP
「アリエルは神々の一人だ。大抵は光………美しく眩しい光の形で顕現する。でも俺含めてこの国の人間は出会ったこともないだろう」
「気難しい神でな、嘘をつく人間を嫌うんだ。アリエルの前で嘘をつくと「その者に最もふさわしい」姿にされる」
「あんたはおおよそ、アリエルに会って、嘘をつき、その姿に恐怖して……逃げてきたんじゃないかと思うがね」
■■こぉたろ
「こちゃ、うそ…」
ねずみの手をじっと見つめます。
「ここ、どこ…?」
自分を殴らない男に少し安堵し、疑問を口にします。
KP 「ここはドリームランド、覚醒の世界の人々が言う夢の国だよ。地名はインクアノク。インフェノクとも呼ぶ」
■■こぉたろ 「どー…む?かく…?」
KP
「ここでは人々は望む通りの生活ができる………と言われてる。しかしそれは力のあるものや、その権利のあるものだけ」
「俺みたいな半端者は追われるばかり、搾取されるばかりだ。いいばっかりの所じゃない」
■■こぉたろ
「さく…?」
難しい言葉の意味は分からないけど、おじさんが悲しそうなことだけは分かります。
「だいじょ、ぶ?」
KP
「俺?俺は……名もない商人さ、長年夢の地をさまよっている。」
「外にヤクがいただろ? アレで[卵]を運んでは儲けてる。夢の国でも商売は成り立つもんでね」
「俺はどこにでも行くし、なんでも売る。それが出来るからな」
■■こぉたろ
「(たまご…)」
置き去りにした卵の存在を思い出します。取りに行きたい。
持ってくるためにその場を後にします。
KP
男は少しばかり残念そうに笑って、以下のように言う。
「[アリエル]の聖堂を教えてやろう。やつがいるかはわからんが、やつの神官なら山ほどいるだろうからな」
男は聖堂の場所をすらすらと鉛筆で紙に書き込んで君に渡すだろう。
KP 取りにいけなそうな雰囲気ですねぇ
■■こぉたろ 受け取ります。
KP
君は聖堂へ向かうことになる。
向かってみると、周囲にいる人々は次々にそこに入っていく。
どっしりと建っている聖堂は、時間を超越して何世紀も前から変わらずにあるような風格だが、大きさはそこまでのものではなかった。
■■こぉたろ 「こちゃも、いくの…?」
KP
入っていく人々に追従すれば、白い壁に赤だったり青だったり、見る時々で変わる屋根。壁の穴から入る光は、星の光のようだった。
とても美しい情景に息を飲むかもしれない。
■■こぉたろ
「…きれぇ…」
CCB<=70 目星
Cthulhu : (1D100<=70) > 1 > 決定的成功/スペシャル
KP
吟遊詩人とも言うべき格好の青年が語り歩いているのを見つける。
「猫は殺すに値する
へたばって転がって地面の上
吐き捨てられたガムの様に
アスファルトに擬態するのがお似合いさ!
我々は平然と仲間と談笑し飯を食い散らかす
猫は殺すに値する
我々人間と同等には決して扱われない
他愛の無い小動物畜生の生き死にに
我々人間はいちいち心痛める余裕なんて無い
我々の言い分だって満更分からんでも無いだろう?」
また、それに対して行き交う人々が酷く不快そうにしているのがわかるだろう。
■■こぉたろ
「…ねこちゃ…」
こぉたろも悲しくなります。
KP
聖堂の内部にはいくつもの扉がある。たくさんの人でごった返している扉もあれば、そうでない扉もあった。
そして君がその近辺を見ていると、呼び声に気付くだろう。
「戻ってこられたのですね。よかった。他の人々は帰られたか、もう出られましたよ」
■■こぉたろ 「だれ…?」
KP
ある扉から出てきたのは、長袖のシャツに緩いサルエルパンツを履いた人物である。
中性的だがおそらく男で、なにか缶のようなものを持っている。
■■こぉたろ 急に話しかけられたのを警戒して逃げ出します。
KP
君はそこから逃げるだろう。
なにか薄気味悪いような気がしたのか、なんなのか。
気付くと目の前には[猫]がいて、探索者のことを睥睨している。
[猫]は1度しっぽを振ると、探索者に背を向けて歩いていく。
■■こぉたろ
「ねこちゃ…いたいいたいよ…」
さっきの吟遊詩人の歌で心配なので、ついていきます。
KP
ついたのはおそらく書庫らしい場所である。
君は1人でそこを探索することになるだろう。
■■こぉたろ
「ねこちゃ…?」
CCB<=25 図書館
Cthulhu : (1D100<=25) > 72 > 失敗
CCB<=70 目星
Cthulhu : (1D100<=70) > 87 > 失敗
「ねこちゃ…?」
KP
以下のものを見つける。
------------------
[ヴェニスの商人]
美しい遺産相続人ポーシャとの結婚を望むバサーニオが、親友のアントーニオに金の融通を頼む。
全財産が今は海上にあるというアントーニオは、ユダヤ人の金貸しシャイロックに借りさせ、自分が保証人になる。
アントーニオを憎むシャイロックは保証人の肉1ポンドを担保とする(期限内の返済がなければ切り取る)という証文に署名させる。
バサーニオはポーシャと結ばれるものの、アントーニオの船が難破し、借金返済は不可能に。
裁判となり、シャイロックはあくまでアントーニオの肉を切り取らせろと主張するが、そこへ法学博士になりすましたポーシャが登場。
審議の末、「肉は正確に1ポンドだけ取れ。血は1滴も流してはならない」との裁定が下り、さらにシャイロックはアントーニオの「命を狙った」罪により財産没収とされる。
実は沈んでいなかったアントーニオの船が帰港し、みな幸せになる。
------------------
KP 4歳の君にもわかるように絵本になっている。
■■こぉたろ
「…?」
かたかなの名前がいっぱい出てきてちょっと混乱してます。
とりあえず、絵本をもとあった場所に戻します。
KP 気付くと目の前には[猫]がいて、探索者のことを誘うように書庫の奥へと進んでいく。
■■こぉたろ
「ねこちゃ…!」
追いかけます
KP
追いかけてみるとそこには、[銀の箱]が置かれた棚があった。
[猫]は機嫌よくしっぽを振りながら去っていく。
■■こぉたろ
CCB<=70 目星
Cthulhu : (1D100<=70) > 96 > 致命的失敗
「ねこちゃ…あっ…!」
KP
猫に気を取られた君は目の前のレンガの段差に気づかず転ぶ。
膝にはじんわりと血が滲んだ。
■■こぉたろ
「んめんなさ…こちゃ、なかないです…」
とっさに謝罪の言葉が口をつき、ジワリと滲んだ涙をぬぐいます。泣いてはいけない、強く心に刻まれている。
system [ ■■こぉたろ ] HP : 0 → -1
KP
本棚のひとつ、その一番下の段には、「我を選ぶ者は、己にふさわしいものを得るべし」と記された銀の箱がある。
開けてみると、中には以下のメモが入っている。
KP
[メモ-銀の箱]
この呪文によって体の形を変えることができる。呪文の使い手はニャルラトテップに呼びかけ、呪文の文句を繰り返し唱えなければならない。
呪文の効果は永久的である。
元の姿に戻るためにもう1度呪文をかけ直すまで、効果は続く。
これは[ゴルゴロスのボディ・ワープ]の改変版であり、ニャルラトテップという神に呼びかけることで新たな体を得る呪文だということ。
そしてこの改変版においては大いなるもの、[ナス=ホルタース]を経由することでコストを大幅に削っていることが分かる。
また、あなたはこれを覚えることが出来る。
■■こぉたろ 「しらん。なにそれこわ…」
■■こぉたろ とりあえず、持てる大きさなら箱を持って行きます。
KP
猫を追ってきた君には、ここからどうすればいいかわからない。
そういえばさっきは逃げてきてしまったあの人物は何者だったのか。頼るべき者のいない弱い君は、その人物のいた場所へと戻ることになるだろう。
神官のところに向かえば、その手に持っているものの正体も自ずと見えてくる。
それは脳の入った缶だった。抱えるほどの大きさで、電線に繋がれた脳がぷかりと溶液に浮かんでいる。
君は薄気味悪さを感じるも、発狂に至ることは無い。それを不思議に思うかもしれないが、ついて行くことになる。
祭壇のある部屋を抜けてしばらく歩くと、ついたのは棚や机のある小部屋だ。
そこにある椅子に男は腰掛けて、まず名乗るだろう。
「私は[ネリッサ]と申します。ネルとでもお呼びください。私は、大いなるもの[アリエル]の神官です」
■■こぉたろ
「ねる、それ、なに…?」
警戒しつつ手に持った缶について尋ねます。
KP
「これは証拠です。死んでも死にきらない存在があるということの」
「私の体はこの脳の体です。この脳は、今覚醒の世界にて脳のみで『生きて』います。真実を追い求めるものとして。それを今証拠として借りてきているのですが………」
「こんな風になったとしても、人間は生きていくことができます。それが神々の力です」
■■こぉたろ
「…なんで?」
何がしたいのか分からず困惑します
KP 「我が神[アリエル]はあなたが覚醒の世界───元の生者の世界に戻り、正しき導きの元にいずれ自分の元へ至る旅をすることを望んでいます」
■■こぉたろ 「あり、える…」
KP 「私の望みは[アリエル]の望みを叶えることです。それに、彼のメッセージは大いなるもの全体の意思であることが多いですから、あなたはここでまた逃げたとしても、同じようなことを繰り返すことになると思います」
■■こぉたろ 「ありえる…なに…?」
KP
「[アリエル]は真実の神です。彼は真実のみを語り、幻影を破壊するものとして存在します」
「あなたは死んでしまいましたが、彼はあなたがいずれ、自分のもと、真実に到達する器であると判断しました。」
■■こぉたろ
「こちゃ…し…」
母親や父親に『死ね』と言われ慣れているので、そうかぁ、死んだのかぁと思って聞いています
KP
「ですからあなたや、あなた以外の死肉を集め、なんとか魂をかきあつめてその器と成したのです」
「[アリエル]にはすべての大いなるものと繋がる力があり、恐らくはそれによって奇跡を成したのでしょう。」
■■こぉたろ
「き、せき…?」
何かよくわからないことを言うネルを薄気味悪く思って、その場から逃げ出します。
KP
「あなたには自分が生き返り、覚醒の世界へ帰る手段を見つけていただきます!」
「どんな手段をとってもかまいません。それがあなたの真実なのでしょうから!」
走り去る貴方の背中をネリッサの声が追いかけてきました。
■■こぉたろ
「……!」
大声恐い。逃げろー
KP
では…
貴方が逃げ込んだ場所は講堂のようでした。
そこでは様々な神についての話が行われている。幻影の達人について、ライオンを愛する神について、炎の神について、そして、死と生を司る神についてである。
------------------
[ゾ=カラルの伝承-1]
ある神に、すべてを手に入れた男が治療不可の難病にかかり、助けてくださいと懇願した。
どの医者にも男を治す手段はなく、ドリームランドのすべての住人の一代記を管理するとされているゾ=カラルなら、誰よりも知識を蓄えているこの神なら何かを知っているのではないかと期待していたのだ。
・・・
声は次第に密やかに、秘密めいたものになっていく。
------------------
■■こぉたろ
CCB<=70 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=70) > 55 > 成功
KP
[ゾ=カラルの伝承-2]
ゾ=カラルはこの男を歯牙にもかけなかった。男は諦めずに金品を差し出した。ゾ=カラルは気に掛けようともしなかった。
男は諦めずに牛・馬・土地といった財産を差し出した。ゾ=カラルはなおも気をかけない。男は奴隷を差し出した。
ゾ=カラルはやっと男を気に掛けた。だが、なおも男の病気を治す気配はない。男は諦めず、妻を我が子を差し出した。ゾ=カラルはやっと男に病気を治す手段を教えた。
男の病気は治った。だが、すべてを手にした男はすべてを失っていた。そして、男の生涯はその後悲惨なものとなり終わったのだ。
■■こぉたろ
「………」
悲惨な物語だ、というのは幼児にもわかる。
KP 気付くと目の前には[猫]がいて、探索者のことを誘うように講堂の奥へと進んでいく。
■■こぉたろ 「!…ねこちゃ…」
KP
猫を追いかけた講堂の奥、倉庫らしい場所の隅には、「我を選ぶ者は、持てるものすべてをなげうつべし」と記された鉛の箱がある。
開けてみると、中には以下のメモが入っている。
[メモ-鉛の箱]
タマシュ、ロボンと共にサルナスで祀られていた三神の1柱であり、主神である神、[ゾ=カラル]の居場所のメモ。
■■こぉたろ
「……」
何も差し出せない自分には、何もない自分には、この神様はどう接するのか気になります。
とりあえず箱とメモを持ちます。
両手ふさがっちゃった。
KP
君が講堂を出ると、長閑な風景が広がっている。
噴水には虹色の蜂が、水たまりには時折小鳥がとまって、ピチピチと可愛らしく水滴をはねさせ飲んでいる。
また、一冊の本がベンチに置かれているのを見つける。[Malleus Maleficarum]というタイトルらしい。
------------------
[Malleus Maleficarum-1]
彼らの主なる行いの内に、生身の体のまま場所から場所へと移され……
悪魔どもの幻影、幻夢に迷わされ、彼等が信じ告白するごとく、まさしく夜の刻限にある種の畜生に乗り。
あるいは彼等のためにのみ造られし開口部より、空を歩みしことあり。
彼等、悪魔の指示により、幼児、なかんずく自ら殺めし幼児の四肢より軟膏をとり、それを椅子あるいは箒の柄に塗り、しこうして忽ちの内に、昼にまれ夜にまれ、あるいは姿を現し、あるいは姿を隠し、宙を飛びたり……
------------------
■■こぉたろ
CCB<=(40/2) 母国語/2
Cthulhu : (1D100<=20) > 69 > 失敗
「むずかし…こちゃ、わかんな…」
KP
君には、「魔王自ら、捕らえし精神の夢を迷わし、邪なる道に導けり。」の部分にのみ指で何度もなぞったような跡があるのだけがわかるだろう。
そしてその下に薄い文字で、「願望が全て、なんの贄もなく叶えられるはずもない」と書かれているのもわかる。
■■こぉたろ
対価が必要な神が多いなぁ
いや、ここは魔王か
KP 気付くと目の前には[猫]がいて、探索者のことを誘うように講堂の奥へと進んでいく。
■■こぉたろ 難しいことはわからない。猫を追います。
KP
中庭の中央にある噴水の底には、「我を選ぶ者は、多くの者が望むものを得るべし」と記された金の箱がある。
開けてみると、中には以下のメモが入っている。
------------------
[メモ-金の箱]
ウルタールのある地区で、[夢の守り手]は隠された戸口の背後に置かれた骨の祭壇の上に座っている。
[夢の守り手]は、提供する奉仕を求めて来る人をここで待つ。彼は人間の願望を扱っており、人間に想像可能なものは何でも提供できる。
もちろん、覚醒の世界における身体であってもだ。
・・・
また、[夢の守り手]のいる場所についての記述があるだろう。
------------------
メモを退かしてみるとどこかの鍵らしいものが出てくる。
■■こぉたろ
「…なんでも?…いたくない、のも?」
金の箱も持って行きたい…けど、持てるかな。重ねて行けば大丈夫かな。持って行きます。メモも鍵も。
■■こぉたろ 金の箱怪しいなぁ。対価が無いと願いはかなわないって直前に言われたしな。
KP
聖堂のすべての箇所を見終わった君のもとに、[猫]が擦り寄ってくる。
そうしてまたどこかへ行ってしまうのを、追わざるを得ないだろう。
■■こぉたろ
「ねこ、ちゃ…ま、って…」
大荷物になっちゃったのでふらふらと追いかけます。
KP [猫]を追うと、そこには[ネリッサ]がいる。場所はこの街がよく見えるバルコニーで、ずっと向こうには炎を踊らせる神殿が見える。
■■こぉたろ
「…あ」
叱られると思って身を固くします
KP
安心して大丈夫だ。[ネリッサ]は探索者に微笑んでは静かに問うだろう。
「単刀直入に申し上げるのがいいでしょうね。どうするか、どうしたいかはもう決まりましたか?」
「あなたの真実が定まったのならば。
箱をひとつ、お渡しください。ここまで来たのならどれかひとつは持っているはずでしょう」
「そうでないのなら……1度戻られては? まあ、どの箱をも選びたくないと言うならばそれで構いませんが」
KP
■■こぉたろ
んんあーわかんない。銀の箱には怪しい呪文、金の箱は甘いことを言い過ぎてる。
それに、対価を払った鉛の箱の持ち主は正しく願いをかなえられてるのも気になる。…その後の人生は別として。
ヴェニスの商人もなぁ…一度は全てを失うべきってことかな、とPLが解釈する…ので。
■■こぉたろ
「…あげる」
と、鉛の箱を渡します。
KP
[鉛の箱]を彼に渡せば、彼は微笑んでメモを手に取る。
そして、君に以下のように言う。
「ではかの神のもとへ向かいましょう。ご安心ください、私はあなたの信仰に口は出しません」
■■こぉたろ 「こちゃ、なにも、もっちぇないよ」
KP
「その後に、覚醒の世界へ案内します」
彼は聞く耳を持たないようだ。
■■こぉたろ ゾ=カラルの元へ行きます
KP
君は、とっくの昔に滅びを迎えたのだろう街を、湖を経由しては、その神に会いに行く。
神の姿はみすぼらしいものであり、どこか、君も知っている神話の、冥府の神を思わせた。
その神は君に物思いから覚めた不機嫌そうな顔を向けるが、望みを言うのであれば受け入れるだろう。
■■こぉたろ
「……こちゃ、いたいの、やだ。ごはん、たべたい…」
持てる精一杯の望みを、小さい声で神に乞います。
KP
そうして、
頭蓋が砕ける音が、脳が潰れる音が、肋骨が割れてその破片が脇腹に突き刺さる音が、目玉が飛び出す音が、爪が歯が剥がれ落ちる音が血が糞尿が流れる音がその音が、
───聞こえた。
■■こぉたろ 「…ぁ」
■■こぉたろ おぉう、死んだかな
KP
突然、目が覚めた。
そこは探索者の知らない場所、アパートの一室らしかった。
そこには何も情報の入っていない携帯電話が落ちている。
母親や父親が、君よりも大事にしていた小さな機械だ。何となく、一人の人間として認められた気がした。
なにも世界は変わっていない。変わったのは、世界の理を超えたのは君の方だ。
知り合いの猫が窓からするりと入ってくる。
■■こぉたろ 「ねこちゃ…」
KP
猫は足元をくるりと一周すると、咥えていたメモを一枚落とすだろう。
そこには「おへやはじゆうにつかってください」とある。
■■こぉたろ
「…じゆう?」
部屋を見渡します。
KP
部屋を探せば、このアパートの部屋を自由に使うための権利書が見つかるはずだ。当面のための資金も。
難しい書類は君にはわからないが、お金ならば見ればわかる。
■■こぉたろ 「…おかいもの、できる」
KP
ぐぅ、と腹の虫が鳴く。
束から一枚の札を引き抜き、食べ物を探して外へ出れば、鉛色の月があまりに明るい。
■■こぉたろ
「…そと…」
「…つき…」
KP
感じるのは罪悪感か開放感か。欲から生まれ、箱を探した、その長い夢の向こう。
錆び付いた箱のなかの小さな骨を拾うみたいな心許なさは、まだ見たことのない夢の続きに似ていて、どこか懐かしい不安だった。
ころされなくて良かった。そんな言葉が小さく、漏れた。
ーーーー
ーーー
ーー
CoCシナリオ「666号室のあくま」
■エンドE『666号室のあくま』
KP
→探索者生還
-----------------
[生還報酬]
・SAN値[+3d10]
------------------
[後遺症]
・以下の処理を行う。
①[《本来減っているはずのHP[1]の累積値》÷3]のPOWを能力値から減少させる。数値は切り上げ。
これは探索者のみの後遺症であり、ドリームランドにて魂が削れてしまったことによる。
②《1d[現在POWの最大値-1]》のPOWを減少させる。
KP
3d10 SAN回復
Cthulhu : (3D10) > 23[4,9,10] > 23
HP-1とクリチケ1枚を使い①の処理を相殺
1d10 POW11-1の減少
Cthulhu : (1D10) > 7
POWが11→4へ減少
SAN値が53へ
1d5 *1000万円の現金
Cthulhu : (1D5) > 3
所持金3000万円